なんでやねん、キミ
大学で東京に来るまでの昭和はずっと大阪。TVで「お笑い」を観てきた。
「お笑いやで」という母親の声でTV集合という環境で、その頃の先入観込みなんだけど。
Youtubeでなぜだかおすすめされた「やすきよ」の漫才を観て、これはやっぱり面白い。ていうか、天才かよ、と。
東京に出てきてからはTVとは疎遠になっていて、特にバラエティは好きじゃないんであまり見てなくて、比較するのは乱暴と指摘されると思うし、今はもうウチはデジアナ変換が終わってからTVは見られないんで何かを言う土俵にいないのかもしれないけど。
フジTVのひょうきん族や日テレのなんちゃらグランプリで笑いの質が違ってきたんじゃないかな。
「やすきよ」を見返してみて、笑いの対象が相方。
「なんでやねん、キミ」の「キミ」が肝だろうと思う。
ダウンタウンなんかに代表される今どきのお笑いは第三者を笑い者にするから不愉快極まりない。見ていて不快になるだけ。
今の、時流じゃない、とか言われるとそうかも知れないけど、基本は「笑ってナンボ」じゃなくて、「笑われてナンボ」だと思うんだよなあ。
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まいど
毎度!具合どうですか。ええ、こないだ来た時にお加減悪い言うてましたでしょ。いま、話題の万能細胞言うんですか、それの応用でね。はい、嘘みたいですけど、ハゲでも毛が生えるし、抜けた歯も生えてきます。もちろん、がん細胞にも置き換えが効くんでまた元気になりますよ…そうですよね。こないだ来たのは100年前ですもんね。すんません…間に合いませんでしたな
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ネットの整理整頓
ツイッターの騒動もそうだし、もう歳なのでネットがあれこれ面倒くさくなった。
WEBサービスのブログが流行った頃にエキサイトやはてなあたりにアカウントを作って、エントリもいくつか書いたはず。SNSが流行ってツイッター、Facebook、instagram、mastodonは今も継続利用中で…とかとか、書き散らしたものがネットのどこかに転がってる。
使ってないアカウントは削除退会、撤収してこの雑記帖に絞ろうと思う。
ふた昔前の流行語でいうとネットの「断捨離」で、さっそくいくつかアカウントを削除退会してきた。無料のブログサービスはエントリや画像のエクスポート手段が用意されていなくて(他社に乗り換えられると困るので当然か)いちいちコピペとかする必要があって、面倒なんで丸ごと削除。ネット上から文字通り雲散霧消してもらった。
とはいえ、SNS系はそれこそ繋がってるひとがいるので削除退会は乱暴すぎるんで、現状維持か。
mixiなんてのもあるけど、さっき見てみたら昔の、平成の知り合いがマイミクだったりして懐かしかったしなあ。
にしてもなあ。
Facebookを筆頭に広告がひたすら五月蝿いし、表示のアルゴリズムが何を基準にしてるんだか理解できなくて苛つくのでうんざり。時系列で表示していたtwitterが唯一わかりやすくて良かったのに、今回の騒動で表示を恣意的にコントロールしてたことが判明したりでげんなり。
少なくとも、この雑記帖、自分で契約して借りているレンタルサーバーで、自分で作ったスクリプトで展開してるサイトについては、問題を感じてないし、自分が死んで契約が途切れたらそれっきりなので後腐れもない。
よーしっ!ネットで世界に向けて!いっちょ発信するぞー!てなことも、もはやないしなあ。
日々笑って暮らせればそれで十分やね。
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ですって
タカシはゲラゲラ笑っていた。
「な、《ですって》ってつけるとすげーテキトーだろ」
マサルはなぜかほっとしていた。
タカシがモンハンをやめて部屋のテレビをつけていた。ディスプレイではNHKのニュースが続いていた。
「厚生労働省が、本人が健在であることを示す届け出を提出して年金を受け取っている高齢者を対象に調査を行ったところ、実際には322人が、すでに死亡しているか行方不明になっていたことが分かりました」《ですって》
「26日朝、北海道東部の釧路町にあるJR花咲線の踏切で、普通列車と軽乗用車が衝突しました。列車の乗客乗員にけがはありませんでしたが、軽乗用車を運転していた61歳の女性が意識不明の重体になっていて、警察が当時の詳しい状況を調べています」《ですって》
いつもはあまり表情を顔に出さないヨシアキもニヤニヤしながら画面を見ていた。
「強い冬型の気圧配置と上空の寒気の影響で、これから27日にかけて北日本の日本海側を中心に風や雪が強まり、吹雪となるおそれがあります。気象庁は、暴風や吹雪による交通への影響などに十分注意するよう呼びかけています」《ですって》
…ほんと、テキトーなんだ。マサルもクスっと顔が緩んでいた。
おかしなことや嫌なことはたくさんあるのに、それってテキトーなんだ。
マサルの通っていた小学校で自殺があった。体育館で校長先生が何か喋っていたけどよく覚えてない。級友たちがシクシク泣き出した。泣き声の輪が広がっていったのを覚えている。同級生ではなかったけど、マサルも心臓がばくばく音を立てていた。どうしていいのかわからなかった。
次の日もどんな顔をして登校すればいいのかわからず緊張していた。
学校に行ったマサルは驚いた。一昨日と同じ風景だったのだ。ふざけあって笑っている級友たち、いつもと変わらず授業が始まった。4年生だけが休みだったが、ほかは一昨日の続きだ。
4年2組のミヤケ君が亡くなりました。《ですって》
東日本大震災はマサルが中学一年の時だった。教室の窓ガラスがガタガタ鳴り悲鳴が上がった。先生の声もいつもより少し高くなっていた。揺れが収まり机から出て校庭に避難しても落ち着かない。誰もが不安そうにキョロキョロしていた。
家に帰ってついていたテレビを見てマサルは身体が熱くなった。津波が、海が押し寄せ町をかき混ぜている。大人たちが真剣に叫んでいた。怖いのにテレビから目が離せなかった。
マサルは熱を出して寝込んだ。
「地震すげーな」「津波こえーよ」「はい、61ページ開く」
テレビは行方不明者や死者の数を数え上げ、原子力発電所の事故が大変だと放送していた。
それもひと月ほどだった。
東日本を襲った巨大地震と津波による死者は六千人を超え今なお行方不明者の捜索に全力をあげています。《ですって》
テレビのニュースにゲラゲラ笑うタカシの部屋から帰ってマサルはそっと口に出していた。
「ですって」
クスっと笑って宿題のプリントを片付けた。
◆
何事にも動じることなく、法廷で常に優位に立つことのできる阿部勝弁護士を周りは放っておくはずがなかった。
テレビのコメンテーターとして舌鋒鋭い的確なコメントに主婦層を中心に厚い人気を博していた。
与党から請われて衆議院選に出馬したのも当然の成り行きだった。
次期総裁、総理大臣候補の若きホープとしてマスコミも飛びついた。
「すげーだろ。マサルだよ、マサル」
武藤隆史は地元の居酒屋のテレビに映る勝を指差して、常連たちに話していた。
阿部候補は、失われた二十年を取り戻す、いやニッポンを取り戻すと力強いメッセージを国民に発信しておられます。
《ですって》
マサルはクスっと笑った。
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シュワキマセリ
小学生の頃、日曜学校で初めて聞いた言葉がまったく理解できずにカタカナで丸呑みするしかなかった。
「シュワキマセリ」
単語でわけることもできず、なんじゃこりゃ、と。でもみんな声をそろえて「モーロビトコゾリテシュワーキマーセリー」とか楽しそう。
しょうがないんで、わけわからないまま「楽しそう」な雰囲気をこわさないように、わたしも「シュワーキマーセリー」
もう少し学年が上がった頃に知った「台風一家」みたいに読み違いもできなかったのがこの「シュワキマセリ」だったなあ。
意味が理解できたのはたぶん小学校6年ぐらいから読み始めた遠藤周作のおかげ。
ををー。シュワキマセリってのはこのことか!と。
仏教高校に入って毎日朝礼で般若心経を唱えてた頃は、一応言葉の意味を教えられたので、これはこれで、まあ悪くないかもなあ、ぐらいには理解してた。
「シキソクゼークー」「クーソクゼーシキ」
いや、ほんとこの「シュワキマセリ」の初体験は今でも思い出す強烈なものだったなあ。
そういや、聖書も買ってもらってたんだけど、どこやったんだろ。
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謹賀新年2023
2023年あけましておめでとうございます。
今年も健康で良い年でありますように!
…て、今日は1月4日。
今年は元旦、2日とシフト仕事が入っていて、昨日3日がわたし的新年だったんだけど、このシフト仕事、IT蟹工船は早朝4時起きで夕方過ぎまで、ということで体力的にへろへろ。昨日はバタンキューで何もできずじまい。
去年8月にコロナに罹患して、10日ほど部屋に閉じこもってたら、案の定体力ガタ落ち。2019年の暮れに脳出血で1週間ほどベッドでじっとしてた時と同じ。筋力というか心肺機能というか、動かしてないと確実に落ちる。この2件で、ビリー隊長を吐きそうになりながらも半年ほどやってた時の貯金が尽きた感じ。
還暦過ぎて、再びビリーズ・ブートキャンプはさすがに無理無茶だろう。
体力的にいろいろ考えないといかんなあ、と新年早々痛感。
てのはともかく。
去年、2022年に映画館で観た映画は当たりばかり。
『トップガン マーヴェリック』『犬王』『スラムダンク THE FIRST』『歌舞伎 風の谷のナウシカ』(映画館で歌舞伎上映)
動画配信で観た映画。
『きっと うまくいく』『任侠学園』が拾いもの、とかいうと何その上目線だけど、なんかないかなあ、ぐらいで観始めたら面白くてのめり込み。
動画配信で観たアニメ。
『リコリス・リコイル』『SPYxFAMILY』この2本は問答無用で、毎週公開されるのが楽しみだった。
40年ぶりぐらいで再読した『DUNE 砂の惑星』(新訳版)も、昔読んだ時には気づいてなかったことがたくさんあって、改めて感動してた。握りこぶしものだった。
フィクション摂取は充実した年だったなあ。
今年もたくさん面白いものを観られる、読めますように。
ちなみに。我が家のみけさんは今年で27歳。
体力は落ちて年相応だけど、態度は相変わらずでかい。
獣医さんと相談しながらしっかりケアしてあげよう。
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