【昭和懐古】編集者の仕事
1984年〜2004年まで20年、底辺エロ出版社で編集者として仕事をしていた。10年前の話。
「SMセレクト」というマニア雑誌からはじめてマンガ部門の立ち上げに関わり、その後漫画部門の編集長となってエラソにしていた。
グラビア雑誌と漫画は別モノ。
グラビア雑誌はカメラマンやモデルなどを編集者が現場監督しながら使って作り上げる工業。
漫画は漫画家とじっくりつき合って単行本を出すまで持って行く農業。
「SMセレクト」は、雑誌のつくり自体はグラビア、イラスト、小説、記事、漫画と総合雑誌。ここで撮影やレイアウト、原稿打ち合わせなどなど、たぶんすべてやったので、グラビア雑誌と漫画雑誌の違いについての実感は合っていると思う
漫画の場合、編集者の仕事は「新人のデビュー」
この一点。
同時に編集者としての快感も「新人のデビュー」につきる。
一ツ橋系某社の先輩と「新人賞募集のない雑誌なんて、みずから存在理由を否定してるよね」という話になって嬉しかった記憶がある。
「こんな絵じゃ売れないぞ」「話がなにもないじゃないか」などと上や営業からいちゃもんつけられてても、こいつイケると思った漫画家さんに雑誌掲載を依頼し続けて、初の単行本でちゃんと売れてくれたり、他社からぜひ連絡先を教えてくれという問い合わせがあったりすると、おれさまの勝ちだった。
こいつはイケるという判断。
20年の間に、ン十人の持ち込み・新人賞応募を見てきた。
例外なく最初に「どんな漫画が好きなの?」「どんな漫画が描きたいの?」という質問を投げた。
「漫画が描きたい」「こんな話を描きたい」「この先生のような漫画を描きたい」「自分はこれしかない」という持ち込みの新人は形になった。
「漫画家になりたいから」と言った新人はひとりも一冊の単行本にもならなかった。
「描きたい」と「なりたい」は似てるけど、まったく違っていた。
会社規模、会社事情というのがある。
しょせん底辺エロ出版社。忙しかった時は、ひとりの編集が雑誌を月に2冊、隔月で1冊、さらにコミックスを3〜5点。ひとりで30人ほどの作家さんを担当していた。
ネタは××、絵はこんな構図、キャラの髪型・眼や身体は、と売れてる雑誌を見て情報を仕入れて、今これが売れてるから参考にすれば、程度のサジェストはしてきたつもり。
でもそれだけ。
営業は当時業界トップだったP誌の作家名などを上げて「どうしてウチで頼まないんだ」と責めた。あほか、である。んなギャラ払えない。そのギャラを払ったら編集費がそれだけで終わってしまう。仮に同じギャラを払うことができたとしても、後追いで同じ雑誌をやったところで、販売ルートという土俵でも差がついている。無理してギャラ払って本を作ったら、セブンイレブンに並べられるんか、と。
なので、わたしはウチ独自の作家、作品を最優先で考えていた。売れセンのテンプレを頼むつもりはさらさらなかった。奇麗ごとではない。生き残るためだ。
原稿をお願いすることにしたら、その後は、彼らの「描きたい」「描いたものが売れて欲しい」という意識・欲求を信用した。
それこそ雑談重視。
(言葉を選ばずに言うと)コイツの趣味は?嗜好は?どこにあるんだろう、とベチャクチャ。ならこういう話に持って行けるしこういう作画になるだろうと、こちらの想像力が試され、相手を誘導する先を決めるのは雑談だった。
そもそも、わたしは30人ほどとつき合っているけど、彼らおのおの朝から晩まで、もしかすると寝てる間も、自分の作品について考えている。どうすれば面白くなるのか、売れるのか。
漫画の場合ペン先から原稿用紙まで5mmもない距離を必死で考えるのだ。
へらへら30人としゃべってる人間がかなうわけがない。なので、一度頼むと決めたら、信用した。
絵で売れる・話で売れる・キャラで売れるなど個々の話はまた別にある。でも、頼むかどうかを決めるのは、「なりたい」新人クンではなくて「描きたい」新人クンだったなあ。
当然、ここに書かれていることは、自分美化がはいる懐古話なので話半分でよろしくお願いしたい。だいたい、こんな悠長な話が通用しなくなったから、初老でフリーターになってるという事実。時代ってのもあります。
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日常雑感
初心に帰ろう。
この『ひまつぶし雑記帖』は1998年頃から書き始めた、ヨタ、愚痴、めも、ガス抜きの殴り書き。ブログという単語が出る前のいわゆる日記のようなもの。過去記事を眺めるとだらだらと読みにくくて役に立たない、どうでもいいことばかり。
昔の自分に呆れつつ、まあ、こういう使い方もありだな。
本来であれば、人生の収穫期と呼ばれる歳なのに、無職・請負・業務委託のフリーターとなった甲斐性なし&ゴクツブシの理由がそこかしこに見てとれる。
とはいえ。
去年早々に個人事業主という名の無職フリーターとなったので、この雑記帖を情報発信、自分の持っているもののアウトプットの場として使おうと、ない知恵を絞った。
・perlやWEB、APIなどの技術系ネタはできるだけ丁寧に具体的なソースコードも添える。
・今、自分がやっていることで世間と同期してそうなことはすべての持ちネタを開示する。
・「結論」→「実例&検証」→「ふたたび結論」→「補足」というブログ定番の書き方にする。
てなことを意識してきた。
おかげさまで(?)去年の夏ぐらいのtwitterやmixi、facebookのAPIに関する記事あたりから検索経由でのアクセスも伸び、去年秋ぐらいのiOSアプリ制作の記事でリンクもされるようになり、去年暮れから今年頭にかけてのkindle、電子書籍系記事でPVが跳ね上がった。
これからはブログ、だそうだ。何をさしてブログなんだかよくわからない。
素人が知識も根拠もないのにコメンテーターをしたいのか、調べもしないで周回遅れを時代の最先端としてポジション取りしたいのか、わかりきった「べき論」「正論」を大声で言いたいのか。
どれも、わたしにはうるさいだけで魅力は感じない。できるだけこの手の「したり顔」「大声」はしないように気をつけようと思う。
てことで、あれこれ見てごちゃごちゃ考えてたら面倒になった。元もとの雑記帖モードを増やしていこう。
初老、薄毛、歯槽膿漏、等身大のおっさんの図かぁ…かなりイヤだなあ。
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Kindle Software Update Version 2.5
中途半端な休日。部屋でごろごろ特になにをする予定もなく、twitterとか眺めてたら、kindleのバージョンアップがカミングスーンらしい。
5月にリリースされる予定のバージョンでは、PDFの拡大縮小や、パスワード管理機能、facebookやtwitterに投稿できる機能などが盛り込まれる様子。
https://www.amazon.com/gp/help/customer/display.html?nodeId=200324680
googleやappleのiBooksが採用している業界標準ePub形式は、まだ縦組みの規格を盛り込むのかどうかも見えていない状態。今年になって働きかけ始めたばかりだし、しょせんネットは毛唐どもが中心なので、もし縦組みが入るとしても、いつになることか。CJK連合の、中国とか韓国はあっさり横組みに転ぶ可能性もないとはいえないよなあ。
てことでここはamazonさまに頑張って、PDFでの日本語対応を急いでもらいたいところだ。amazonDTP の language プルダウンに Japanese が出たら、いろいろやりたい。
[04/29 19:26:13]
ここんとこまた迷惑メールが増えて困る。
大分のジャパンウェブサービスとかいう会社のメルマガを使ってるようなので、メール設定でブロック。聞いたこともない会社だしメルマガだし、ブロックしても問題ないだろう。
218.42.156.186
jws01.com
サービス提供するなら、管理ちゃんとしてくれ。
[04/30 07:48:02]
ジャパンウェブサービスの迷惑メールブロック追加
210.169.251.167
accessmail.jp
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googleはなにをするつもりだ
アクセスログを眺めていたら
72.14.195.223
Mozilla/5.0(Windows;U;WindowsNT5.1;en-US)AppleWebKit/530.8(KHTML,likeGecko)Chrome/2.0.177.0Safari/530.8
どこにもリンクを貼っていない、うちのポンコツサーバーの管理ページにアクセスしようとするのがいた。リファラーもないので直接叩いてるっぽいけど、管理ページのURLなんてネット上どこにも出してない。
なんだこいつ、とwhoisで調べたらグーグルさま。chromeで管理ページにアクセスしたことがあるので、もしかするとchromeがURLをグーグルに密告してんじゃねえのか。セキュリティ系のソフトも妙なアクセスしてくるし、使う側が知らないところでコソコソされるのは不愉快だし不気味。
グーグルにさからうとネットじゃ存在しなくなる、グーグル神だけど、ストリートビューじゃ土足であちこち踏み荒らしてるし、ここんとこ暴走してないか。
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まだ中途半端
新居住地へ移住だ。まだ完全に引っ越したわけではなく、段ボール積み上げ状態のまま新居へは歩いて100メートル弱ほどの相方んちから「通い」の期間が少しある。現状、わたしの肩書は「住所不定無職」となにやら凶暴な6文字熟語となっている。
なもんで昨日はわたしの荷物をほうり込んでちょっとだけ片付け。その際、新たに発覚した脅威の事実に対処するため急遽カーペットの買い足しにでかけた。走り回る足音が下の階の迷惑になっちゃいかんと吸音性の見込めるコルクカーペットを敷いたんだけど、これがたぶん同居人たちに大好評、なのだ。爪がとてもいい感じに引っ掛かるに違いない。
いい仕事しますなぁ、と同居人たちからお褒めにあずかることになる…っちゃ困るのだ。全面爪研ぎ板を敷いたつもりはありませんよ。ゲロのこともあるし、使い捨てのつもりで安いテキトーなのを見繕う。
新居住地への入植の儀式にアルコールはつきもの。ネイティブアメリカンにもエスキモーにもみられる必須アイテム。さっそくわたしも通過儀礼に駅前のガキ大将で澤乃井を6合ほどいただき、失神してみた。
今日はエアコンの工事だとか、細かいものの買い出しだとか。予報では28度という夏日。ゆるゆる動きましょう。
[15:35:03]
メールでの割り引き、客引きが普通になってる今日この頃。牛角が期間中は昼間っから営業していて1000円引きだのご飯おかわり放題だのサービスで肉が一品ただで出るだの。
エアコンの工事が終わって行ったらば。
表の明るい昼間の焼き肉屋って違和感と贅沢感漂うんだなぁ…。
昼間っから腹がぱつぱつになる程度には、しこたま食ってしまった。この後、細々を見に上野いくです。多目的に使えるカウンターとか幅のあまりない引き出しタンスとかまだいろいろ必要だ。
そういや、世間では今日から連休だったですね。
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だる…
昨日は御茶ノ水駅前で日本酒各種。
今日は昼飯に駅前の鶴亀屋でラーメン。その後そのまま吉祥寺まで出かけてジーンズメイトでポーチ1995円なりを買ってみる。
ザウルスとケータイを持ち歩くのに、これからTシャツ、ジーンズとなるとポケットがない。須田帆布のショートショルダーでいいんだけど、自転車の時がちと困るなあ、と。
相変わらず風邪っぽいのがぬけず。自転車で吉祥寺まで出かけるのが精一杯。あとは部屋でのたのたUO三昧。
腹も緩いし、とっとと寝てしまうか。
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