2015年花見その2。千鳥ヶ淵・靖国神社・谷中墓地
つい一昨日の28日(土)にみさと公園と水元公園に行った時は、開花宣言されてたとはいえ、せいぜい6分咲きといったところだったのに、日曜、月曜と気温が上がったこともあったのか、一気に満開という噂。
桜って、あっと言う間に満開になっちゃうんだなあ。
てことで、無職フリーターは(困ったことに)平日も休日も関係ないので、今日さっそく千鳥ヶ淵〜靖国神社コースの花見に出かけた。
https://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2091
JR東日本の23区内乗り降り自由の1日フリーパス。750円也。
お茶の水で降りて、ハックしながらぶらぶら昼ごろに千鳥ヶ淵。
いやもう満開、壮観。真っ青に晴れた空をバックに薄桃色の桜が文字通り咲き誇っていた。
しかも平日だというのに人でいっぱいで驚いた。さらに、自撮棒率の高さにも驚いた。
ちなみに、今日から千鳥ヶ淵のインド大使館のさくら祭り。
千鳥ヶ淵を眺めて通過して九段の坂をのぼり切る直前。インド大使館でラムチャイやカレー、ビリヤニなどなどで昼飯。…腹が減ってたもんで、インド大使館では写真を忘れて、ひたすら貪り食って貪り飲んだ。うまかったっす。
特にラムチャイ(温かいチャイにラム酒を入れたもの)は絶品で、ラムの香りがスパイスの香りを立たせるというか、口に含んだ瞬間にぽわぁあ〜と広がる。たぶん砂糖なんかもガバガバ入れてるガサツな甘さなんだろうけど、上品に感じてしまう不思議。
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/index_jp.html
https://www.japan-india.com/release/view/670
その後、今度は靖国神社へ。
屋台でたこ焼を食いながらビール。
満開の桜の下、屋台は笑い声であふれておりました。
いろいろ面倒くさい政治色に染まった神社だけど、花見は関係ない。
飲んで食って笑って、たまに桜を眺めて過すだけの空間だ。
ぐるっと靖国神社をひと回りして、せっかくの一日パスだし、谷中でメンチでも買って帰ろうと谷中へ…って、16時頃に着いたらもう売り切れ店仕舞い…早っ。
それならと、谷中のビール屋にでも行こうと思ったら月火は定休日でこちらも空振り。
谷中墓地も花見のひとで賑っておりました。
しかしなあ。墓だし、カメラを向ける方向を間違えて、何か違うものが写ってたりするのもイヤだし、控え目に。
谷中は猫の名所でもあり。
今日もよく歩いて19000歩ほど。
やっぱ花見が好きだなあ。
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コンピュータによる読者マシンが登場するそうだ
『読者評をコンピューターが書く時代に』
https://bungei.cocolog-nifty.com/news/2015/03/post-d8ee.html
という記事がtwitterのRTで回ってきた。
「読者」マシンというネーミングはどうなんだ。
文章をそれなりに解析して、村上春樹っぽいとかの判定を出してそれを読者レビュー風にしてコメントをつける、んだそうだ。
それは読者じゃない。
本は読んだひとの数だけ「感想」がある・捉えかたがある。
文章を解析した結果を感想と呼ぶのであればそれも感想のひとつだろう。でもなあ、星座占いや血液型占いと同じことやろうとしているように見える。データを解析してパターンにハメて、その結果ってこと。それって感想なのか。
結局、一番足りないのは読者なんです」と今村さん。今度は小説レビューを自動で作成する「読者マシン」の実用化を進めている。「投稿者は、誰かから評価されたり、話題として取り上げられるたりすることをすごく求めています。
やっぱりtwitterで定期的に「感想くれー」「感想ほしー」という風物詩。
ジャンプなんかは知らんけど、10万部雑誌(エロレディース)をやってた頃、読者プレゼントを頑張った月などは1000通弱ほど読者投稿はあったけど、そうじゃない月は400通がいいとこ。1%もないし、そのすべてに作品の感想が書かれているわけでもなかった。20年続けたエロマンガ雑誌、最盛期で5万部強で、読者投稿は100通もなかった。
そんなものだ。
作家さん、漫画家さんは、五里霧中暗中模索作業をずーっと続けていて、受けるのか・売れるのか不安を抱えて、感想・評価が欲しい。雑誌掲載時は上記したような状態で、読者からのフィードバックはほとんど見込めず、単行本になった時の売れ行き・結果がすべて。
(雑誌掲載時に、毎度毎度、読者から手抜きだなんだと叩かれる某漫画家さんなど、単行本で何度も増刷に、てなことはざらにあったので読者評を鵜呑みにしてはいけないし)
「読者マシン」を導入するサイトは「書きたいひと」が集まってるサイトだろう。
読者が足りないのは当然。
必要なのは「読者マシン」ではなく、読者を呼びこむための「外に向けた」プロモーション、仕掛けじゃないのかな。
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2015年花見その1みさと公園
そろそろ開花宣言。とはいえ、まだ近所は蕾が目立って5分ぐらいかな。とりあえず、ちょっと足を伸ばして埼玉県のみさと公園に花見というか散歩というか徘徊しに行ってみた。
近所の日当たりの良いお稲荷さんの小さい桜は満開なんだけど。
公園の桜はまだ開ききっていなくて4〜5分咲き。
それでも花見の団体さん、バーベキューの団体さん、家族連れでけっこうな賑いだった。
水元小合溜を挟んで、みさと公園の向い側はすぐ東京の水元公園。対岸から眺めていて、一度来てみたかったんだけど、ここに来るには巨大な溜池を大きく迂回するしか手段がなくて、かなりの距離。昨日は最寄り駅からバス利用。
橋のひとつも架けてくれりゃいいものを。
東京と埼玉で管理が違ったり面倒くさいんだろか。
東京23区で最大級の水元公園の9分の1ほど公園だけど、バーベキュー広場やバードサンクチュアリ、蛍池、薔薇園、遊具類などバラエティ豊かな公園だった。
バスの時間も読めなかったので、帰りは徒歩。
ということで水元公園もついでにぶらぶら。
初めてはいった金魚展示場。黒の出目金なんて久しぶりに見たなぁ。
https://www.city.katsushika.lg.jp/2883/003149.html
土手沿いの桜はまだ4分というところだったのに、神社本殿の桜は満開だった。
やたらエラソな猫は神社仏閣につきもの。
ちょっと先の別の公園の桜は8分ぐらいで綺麗だった。
よく歩いて18000歩。
天気もよくて気持ちいい一日でありました。桜花見の本番は来週だろうな。
ヨメもLv.10になったことだし。
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19世紀のオマイラ
米川正夫訳の「地下生活者の手記」(河出書房ドストエーフスキイ全集5)を写経してるんだけど、こりゃとんでもないしろもの。びっくり。
わたしは単に意地悪な人間ばかりでなく、結局なにものにもなれなかった。悪人にも、善人にも、卑劣漢にも、正直者にも、英雄にも、虫けらにもなれなかった。
いやもう世の中に対する呪詛にこじらせてくどい自意識に…おもしろくってしょうがない。
まだ「第一 地下の世界」で、このわくわく感。
見栄をはってもしょうがないのでぶっちゃけると。
ドストエフスキーは北垣訳の『罪と罰』を電子書籍で読んでぶっとんだんだけど、『白痴』『賭博者』が途中放棄で、『悪霊』も『カラマーゾフの兄弟』も未読。
「地下生活者の手記」がこれほどとは。
ディックも平井和正も、ネットのこじらせたひとたちも、これに全部出てきてるような気がする。
ところで、諸君、わたしはいま諸君が聞くことを望むにしろ、望まないにしろ、なぜわたしが虫けらにさえなれなかったかというわけを、話して聞かせたいとおもう。堂々といってのけるが、わたしは今までなんど虫けらになりたいと思ったかしれない。けれども、わたしはそれにさえ値しない人間だったのだ。諸君、誓っていうが、あまり意識しすぎるということは、それは病気なのである。間違いのない本ものの病気なのである。
文中にかなりの頻度で「諸君」という呼びかけがはいってるんだけど、これって般若心経でいう「舎利子」だよなあ。
まずは写経をして、それから音声合成をする。
こんなブラックホールのような小説に音声をつけて聞きながら読むのはどんな体験になるのであろうか。
(図書館の返却期限が4/1なので、それまでには写経を終える予定…は未定)
[2016/01/01 09:24:05]
2016年1月1日。米川正夫訳の著作権が切れたので、ドストエーフスキイ『地下生活者の手記』を公開。
EPUB3電子書籍とテキストデータ
https://t2aki.doncha.net/release/chikaseikatsusya-no-syuki.zip
結局、音声合成作業は中断・断念。
作業してたんだけど、音声のクオリティを考えた時に、無料で使える音声としてはOtoya(Mac)やHaruka(WINDOWS)などのシステム音声の方が聞きとりやすいというのを実感。
ただ、システム音声をつけた電子書籍を公開することは権利的にできないので、そのかわりと言うのも変だけど「音声付きEPUB3電子書籍の作り方」についての説明ページを作った。
音声付きEPUB3電子書籍の作り方
https://t2aki.doncha.net/?id=1449791838
↓江川卓訳・新潮社版はこちら
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電子図書館サービス
いや、わたしの観測範囲だけど。
電子書籍を図書館に導入という話題がぼろぼろ流れてきている。
ひらたくいうと、図書館で電子書籍もかりられるようにしよう、ということ。
出版社、権利者にしてみれば、街の本屋だろうが図書館だろうが似たような蛇口のひとつだろう。粛々と図書館に向けての権利処理や利用方法・範囲のガイドラインなんかを詰めていけばいいだけのことだと思う。
(図書館に本の売上が食われて困るとかいう話もあったけど、図書館や学校が買い支えになって存続できる本もあるはずだから…なんとも)
以下のふたつのレポートとニュースがわかりやすい。
『KADOKAWA、講談社、紀伊國屋書店が設立した日本電子図書館サービスのビジネスモデル ── JEPAセミナーレポート』
https://www.wildhawkfield.com/2015/03/JEPA-seminar-JDLS-LibrariE.html
『楽天、米Overdriveの買収発表――電子図書館事業にも参入』
https://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1503/19/news123.html
(あれ? そういやこの楽天が買収したOverdriveってメディアドゥが業務提携したとかの話はどうなったんだっけ https://www.mediado.jp/corporate/1040/)
そこでちょっと野次馬根性だったりするんだけど、やっぱここなのかなあと、過去雑記の焼き直し。
鷹野凌(@ryou_takano )さんのJEPAセミナーレポート
音声読み上げは?
TTS(合成音声)。読み上げ速度を可変できるようにしている。人が読み上げたオーディオブックも取り扱っていきたい。読み上げできない本もある(著作権者の許諾が必要)。
2014/11/11のレポート
『障害者差別解消法と公共図書館――電子図書館サービスへの期待とは』
https://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1411/11/news085.html
障害者差別解消法が施行されると、すべての公共図書館は障害のある人たちに対して合理的配慮が義務付けられる。点字図書や対面朗読といった従来の方法では、人員の面からも利用者の要求に応えることは難しくなるだろう。そこで注目されているものの1つが電子図書館サービスだ。
※内閣府「障害を理由とする差別の解消の推進」
https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai.html
法律の施行が平成28年4月1日てことは予算がつくのは今年の夏ぐらいか。
・法律で義務づけられる(罰則が入ると実効性が現実味を帯びるなあ)
・予算がつく(金が動くと普及に拍車がかかるよなあ)
電子書籍が対象の法律、というわけではないにしても、こんな具合に「図書館」+「電子書籍」の話題で盛りあがるのは電子書籍に追い風なことも確かだろう。
実際、電子書籍は「フォントの大きさが変えられる/画面のコントラストを変えらえる/音声を付けられる」とアクセシビリティということでいえば、この法律の要件を満たしているかも。
とはいえ、図書館に関しては。
「近畿視情協主催「どうなる! 電子書籍のアクセシビリティ ~ だれにも使える「本」の実現をめざして」#近畿視情協」
https://togetter.com/li/785303
という、まとめ記事の中に
しかし、公共図書館で電子書籍の話をするとデジタルバイドではないか、高齢者は紙の書籍を好むと言われて、意外と否定的な意見が多い。#近畿視情協201519
という意見もあって、たぶんこれが現場の現実感だと思うんで、なかなか簡単ではないような気もするし。
てことで、たまたま昨日、地元図書館で次の写経本を借りてきたのでありました。
全集や叢書の品揃え(?)は、図書館が強いなあ。
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音声合成聞き比べ
ちょっと検索するだけでもいろいろ出てくる合成音声ソフト。
有料のものは、現時点では、なかなか個人が趣味で気軽に手を出せる金額ではなさそう(だいたいどこも50万円あたりという噂)なんだけど、どんなものかちょっと聞くだけは聞ける。すっぱい葡萄。
どれもWEBで体験・お試しページがあって、とりあえず青空文庫『ドグラマグラ』の冒頭を読み上げてもらったのが以下。
…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。
私がウスウスと眼を覚ました時、こうした蜜蜂の唸るような音は、まだ、その弾力の深い余韻を、私の耳の穴の中にハッキリと引き残していた。
AITalk
https://www.ai-j.jp/
VOICETEXT
https://voicetext.jp/
ボイスソムリエネオ
https://www.hitachi-solutions-business.co.jp/products/package/sound/voice/
アクセントもイントネーションも、これなら十分すぎるぐらいイケてる。こんなに聞きとりやすいんだと、どれにもちょっと吃驚。ほとんど違和感がない。
(ボイスソムリエネオは辞書?日本語解析?が弱いっぽく、読み間違いがあるけど)
さすが、金・人・時間をかっちりかけて企業が開発しただけのことはあるなあ。研究開発費が回収できたら、一般向けに廉価版を販売してくれないかしらん…。
以下のふたつはフリーの音声合成。
(macのVoiceOverのシステム音声は「フリー」じゃないけど「無料」という意味の方で)
macのVoiceOver
Windowsで棒読みちゃん
https://chi.usamimi.info/Program/Application/BouyomiChan/
アクセントもイントネーションも違和感がある。
上記の商用アプリと比較すると「機械やなあ」
でも、実のところ、わたしはこれはこれでOKだと思っている。
たぶん、アニメや特撮を見て育ったこともあるんだろう。ロボット、機械がしゃべるシーンをたくさん見てきた。「未来」はこんな感じだったよなあ。
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