- » Kindle
- » iBooks
- » kobo
- » B.W.
- 300円
- » Kindle
- » iBooks
- » kobo
- » B.W.
- 400円
- » Kindle
- » iBooks
- » kobo
- » B.W.
- 600円
- » Kindle
- » iBooks
- » kobo
- » B.W.
- 200円
- » Kindle
- » iBooks
- » kobo
- » B.W.
- 200円
- » Kindle
- » iBooks
- » kobo
- » B.W.
- 200円
- » Kindle
- » iBooks
- » kobo
- » B.W.
- 200円
doncha.net制作・発行:KindleやiBooks、楽天kobo、BOOK☆WALKERで読む電子書籍
19世紀のオマイラ
米川正夫訳の「地下生活者の手記」(河出書房ドストエーフスキイ全集5)を写経してるんだけど、こりゃとんでもないしろもの。びっくり。
わたしは単に意地悪な人間ばかりでなく、結局なにものにもなれなかった。悪人にも、善人にも、卑劣漢にも、正直者にも、英雄にも、虫けらにもなれなかった。
いやもう世の中に対する呪詛にこじらせてくどい自意識に…おもしろくってしょうがない。
まだ「第一 地下の世界」で、このわくわく感。
見栄をはってもしょうがないのでぶっちゃけると。
ドストエフスキーは北垣訳の『罪と罰』を電子書籍で読んでぶっとんだんだけど、『白痴』『賭博者』が途中放棄で、『悪霊』も『カラマーゾフの兄弟』も未読。
「地下生活者の手記」がこれほどとは。
ディックも平井和正も、ネットのこじらせたひとたちも、これに全部出てきてるような気がする。
ところで、諸君、わたしはいま諸君が聞くことを望むにしろ、望まないにしろ、なぜわたしが虫けらにさえなれなかったかというわけを、話して聞かせたいとおもう。堂々といってのけるが、わたしは今までなんど虫けらになりたいと思ったかしれない。けれども、わたしはそれにさえ値しない人間だったのだ。諸君、誓っていうが、あまり意識しすぎるということは、それは病気なのである。間違いのない本ものの病気なのである。
文中にかなりの頻度で「諸君」という呼びかけがはいってるんだけど、これって般若心経でいう「舎利子」だよなあ。
まずは写経をして、それから音声合成をする。
こんなブラックホールのような小説に音声をつけて聞きながら読むのはどんな体験になるのであろうか。
(図書館の返却期限が4/1なので、それまでには写経を終える予定…は未定)
[2016/01/01 09:24:05]
2016年1月1日。米川正夫訳の著作権が切れたので、ドストエーフスキイ『地下生活者の手記』を公開。
EPUB3電子書籍とテキストデータ
https://t2aki.doncha.net/release/chikaseikatsusya-no-syuki.zip
結局、音声合成作業は中断・断念。
作業してたんだけど、音声のクオリティを考えた時に、無料で使える音声としてはOtoya(Mac)やHaruka(WINDOWS)などのシステム音声の方が聞きとりやすいというのを実感。
ただ、システム音声をつけた電子書籍を公開することは権利的にできないので、そのかわりと言うのも変だけど「音声付きEPUB3電子書籍の作り方」についての説明ページを作った。
音声付きEPUB3電子書籍の作り方
https://t2aki.doncha.net/?id=1449791838
↓江川卓訳・新潮社版はこちら
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」