ひまつぶし雑記帖

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AndroidのTalkbackでkindleを音声読み上げ

2014/11/29 [13:10:53] (土) 天気

kindle本をAndroidの音声読み上げ機能(Talkback)で聞いてみた。
端末:Sharp AQUOS Phone(SHL23) / OS:Android4.2.2
いろいろデフォルトで用意されていてラクチンなiOSと違って、Androidは自力解決を求められることが多い。音声読み上げもインストールが必要。

1)TalkBackのインストール
2)音声データのインストール

・TalkBack

https://support.google.com/accessibility/android/?rd=1#topic=6007234

googleのサポートページには  [設定] > [ユーザー補助] > TalkBack に移動します。  などとさらっと書かれているけど、少なくともAQUOS Phoneの「ユーザー補助」に「TalkBack」の項目はなかった。「サービス」「インストールされているサービスはありません」状態。

google playでTalkBackをインストールすることになるんだけど。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.marvin.talkback&hl=ja
image
スクリーンショットのように「インストール済み」と表示されているのが意味不明。こいつは「インストール済み」をクリックして改めてダウンロード&インストールする必要がある。

TalkbackをインストールするとgoogleサポートページにあるようにTalkBackの項が出てくる。

・音声データ

image
image
image

各種言語が用意されていて「日本語」を選んでダウンロードすれば大丈夫。


以上2つのインストールで、TalkBackを有効にして音声読み上げができるようになる。


TalkBackを有効にした状態での操作環境がかなり手強かったのでメモ。

・シングルタップでエリア選択
・選択されたエリアをダブルタップして操作
・少し広げた指二本を上下することで画面スクロール
基本的にこの3つで、「操作するにはタップしてからダブルタップ」と覚えておけば混乱することは少ないかなぁ。

ほか、ショートカット(googleのページより)
https://support.google.com/accessibility/android/answer/6006598?hl=ja
・上にスワイプしてから右にスワイプ: デフォルトの動作はローカル コンテキスト メニューを開く
・上にスワイプしてから左にスワイプ: デフォルトの動作は [ホーム] ボタン
・下にスワイプしてから右にスワイプ: デフォルトの動作はグローバル コンテキスト メニューを開く
・下にスワイプしてから左にスワイプ: デフォルトの動作は [戻る] ボタン
・右にスワイプしてから下にスワイプ: デフォルトの動作は通知を開く
・左にスワイプしてから上にスワイプ: デフォルトの動作は [最近使ったアプリ] ボタン


実際にkindleを開く

「ホーム画面」
1)kindleのアイコンをシングルタップして選択
2)ダブルタップしてkindleを起動(ライブラリ画面が開く)
3)読みたい本をシングルタップで選択
4)ダブルタップで本を開く

操作は
・少し広げた指二本を左右にスワイプしてその方向へのページめくり
・シングルタップでページ選択してダブルタップでメニュー表示


TalkBack読み上げの感想

いわゆる機械の音声で、ひとが朗読しているようなものを期待しちゃいけない。
棒読みイントネーションで、文節・単語の区切りも変。単語の読み違いもある。とはいえ、これはこれでありだと思う。
7〜8年ぐらい前だったか、ボランティアのパソコン教室にお邪魔したことがあって、弱視のかたがスクリーンリーダーで音声を聞きながらパソコン操作をしているのを初めて見た(知った)
完璧な読みであるに越したことはないけど、今スグに、読める・情報を知ることができる環境は大事だなあ。


棲み分けというか。
読みやイントネーションについて原本ママを求められる小説などは校正・編集した音声をmedia overlayで埋め込めばいいし、そこよりも「早く今スグ」が求められるものなら「ユーザー補助」機能にまかせればいい。


※ちなみに、途中でワケがわからなくなっても、パニクらずに「上にスワイプしてから左にスワイプ」して「ホーム」画面に戻ってそこからユーザー補助・TalkBackにたどり着いてOFFにすれば大丈夫。


[11/30 09:06:23] 追記。
ユーザー補助での読み上げだと「ルビ」を読んでくれないんだなあ(当たり前か)
ルビを読んでくれるなら、読みの校正が可能になって、本の最低限の質は得られる。読み違いって、言ってみりゃ誤字誤植だから、わかっていて直せないのは、残念。

[11/30 10:31:56] 追記。
googleのデフォルトの音声エンジンよりもKDDIのこちらがオススメ。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.kddilabs.n2tts&hl=ja

googleデフォルトが句読点をあまり意識していないのに対し、KDDIの方は句読点で間を取るので格段に聞き取りやすい



[2015/02/22 12:04:35]
AndroidのTalkbackやiOSのVoiceOverとはまた別に、EPUB3のmedia overlaysを利用すればEPUB3電子書籍に音声を付けられる。
『動画で見る音声付き電子書籍の作り方』

↓実際にここで作った音声付き電子書籍一覧
「眼聴耳視」音声付き電子書籍公開リスト 【電子書籍と合成音声】
音声付きのEPUB電子書籍 (2014/10/2)
AndroidのTalkbackでkindleを音声読み上げ (2014/11/29)
media overlaysによる音声付き電子書籍の作成 (2015/2/17)
動画で見る音声付き電子書籍の作り方 (2015/2/22)
Windowsで縦書き総ルビの般若心経を読み上げ (2015/2/24)
「眼聴耳視」音声付き電子書籍公開リスト (2015/2/28)
電子書籍につける音声の調教 (2015/3/2)
音声合成聞き比べ (2015/3/13)
WINDOWSの音声合成Harukaさんは有能だ (2015/10/13)
情報のバリアフリー化が進みそうだ (2015/12/7)
MacにOpenJTalkをインストール (2016/6/1)

»電子書籍制作代行についてはこちら

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ところてんx5

2024/4/27 12:51

図書館で作業。案の定、目視確認は一回じゃ抜け漏れが出る。
一応、最初に確認、反映させた箇所で大丈夫だったけど、これは先が思いやられる。

2024/4/27 08:52

もろもろ、問題山積でやる気が出なくてマズい。久しぶりに図書館の個人席にノパソ持ち込んで作業してみる、か。

2024/4/27 08:50

こっちはこっちで、問題ありあり

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