2012年大晦日。
今年はいろいろあったような、何もなかったようなハンパな年だったかなあ。この歳になってのんきなもんだ。
わたしのトピックとしては、今年は2年ぐらい前から騒いでた、待望の電子書籍元年だろう。
・iPhoneアプリの電子書籍をリリース
・Kindleで電子書籍をリリース
iPhoneのアプリは苦戦もいいとこで継続するのが微妙な感じ。でも、やっときたkindleに関してはどんどん新規に登録する。これはどうにかできそうだ。
また、kindleがくる・EPUB3の策定が進んだということもあって、真面目に調べものをしてEPUB3で電子書籍を作れるページを公開。そうしたら、電子書籍制作に関する問い合わせなどもいただいているので、そっちも繋いでいきたい。
EPUB3::かんたん電子書籍作成
ただ、電子書籍だぁ!で良いことばかりじゃなかった。某配信事業者というかネットベンチャーの外資に関わって、あれこれ約束など反故にされた結果、作家さん漫画家さんに迷惑をかけることになってしまった。猛省。来年は安易に信用しないように気をつける。
正直、フリーランスといってもただの無職同然。来年も継続して食っていけるレベルじゃないので、いろんなことに首と手と足をつっこんで種まきしていこう。(でも、ダンピングの泥沼となってるHTMLコーディングの個人受けは厳しいなあ。せめて業務委託や請負の、契約がかっちりとした形で、サイト制作・運用のお手伝い系仕事を探そう)
健康第一。来年2013年は良い年でありますように!
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EPUB3で縦書き小説を作成、Kindleストアに並べるならこちらが簡単
→ EPUB3::かんたん電子書籍作成
iPhoneで読む小説同人誌(おまけコンテンツもあります)
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読者不在ではない
恒例コミックマーケット。幸いウチは落選することなくここ数年皆勤賞。今回は絵師さんと売り子をしていてべちゃくちゃ。
「コミケにくると安心するよね」
なぜか。
「これだけたくさんの読者がいるっていうのを目の前で実感するからなあ」
「読者不在の予感」 https://t2aki.doncha.net/?id=1331517100
「Kindleで買える創作文芸 同人小説」 https://t2aki.doncha.net/?id=1352623756
と、読者が見つからない、という真逆の記事も…ではなくて、これらは小説同人に読者を!という記事
実際、コミケは作る側も買う側も、熱気活気があふれている。一般参加者=購入専門=読者が、各サークルのスペースを見て回り、本を手に取り、購入していく。これを目の前で見ると「読者不在?なにそれ」だ。
じゃあ実際、今回のコミケで同人小説を売ってるお前んとこはどうだったんだ?というと。コミケでは二ケタのそこそこいいところまでは確実に売れるし、今回も同様。ここんとこ皆勤賞ということもあってか、ウチを狙い撃ちで買いにきてくれる常連読者さんもついてくれたようで、参加のたびに手応えは良好。
ネットしか知らない・小さな規模の同人誌即売会しか知らないのに、書き手しかいない・一般参加者がいない、などというのはどうなの。ネットだと、書き手が自分語り・自分上げをして身内の褒め合いを大声でやってるから目立つだけ。小さな規模の同人誌即売会は一般参加者はいなくて当たり前の部分もある(本来、同人誌即売会というのは、自分で作った本を持ち寄って、というのが出発点だし)
自分の観測範囲だけで全体を語る視野狭窄、想像力の欠如、勉強不足の棚上げ。
山のてっぺんにのぼって見渡して、はじめて裾野の広さがわかる、ということもある。講釈やノーガキ、言い訳はいいから、一度コミケにいくといい。行って目の前で起こってることを実感したほうがいい。読者の目線や、運営の方法など、細かいところまで気づくことがたくさんある、はず。そんなこんなの積み重ねの結果が、コミケで、サークル参加・一般参加の盛り上がり、熱気活気となっている。
もちろん、その一般参加者=読者を自分の読者にできるかどうかは別の話だし、小さな規模の同人誌即売会に呼び込めるかも別の話。
ということで今年のウチのイベント参加はコミケ1日めで終了。足を運んでくださったみなさん、購入いただいたみなさんありがとうございました。
今日は正月食材の仕込み、明日はコミケ3日めの打ち上げと忘年会に参加。
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Kindleストアの販売力
今年2012年10月25日に待望のKindleストアがオープンして、KDP(Kindle Direct Publishing)=セルフパブリッシングで本を販売。今年もそろそろ終わりなので、2ヶ月ちょっとだけど振り返り。
結論からいうと、アマゾン、Kindleストアは売れる。
NDA(利用規約に守秘義務)があるので、はっきりした数字は上げないけど、さすがAmazonの販売力というか、ぽつぽつ売れ続ける。コミケやコミティア、文学フリマなどの即売会に持っていって売るときのような瞬発力はないけど、こうしていつでも手に入れられるところに並べておくことの大事さを実感。電子書籍、ダウンロード販売のメリットはここにあるなぁ。この約2ヶ月で、一回のイベント売り以上に出ている。
KDP・個人作家の本がアマゾンからのレコメンドメールのおすすめ商品の中に入ってたりするし、売れ筋商品になるとアマゾンがリスティング出稿(検索結果に出る広告)してくれる。微妙なカテゴリランキング(中国文芸とかだったりする)も含めていろんなケースで表出が望める。そりゃ何もないapp storeとは雲泥の差。
配信事業者に聞いたところ。
app storeはランキング10に入れば一発ある。けれど、それっきりで持続性がない。売れるのはランキングに入った月だけで、ランキングから外れたらそれっきり。次々といろんなタイトルがリリースされるので、ランキングに入り続けるのは不可能。
koboとgoogle playは(つい最近始まったばかりの)kindleストアの40分の1も売れないらしい(koboに関しては、今日時点でやっとAndroidアプリが出たところなので、勝負はこれから)
どちらのケースも伝聞でたしかなデータを見せてもらったわけではない(そりゃ契約で、販売データなど余計なことは漏らすなよと言われてるはずだし)でも、KDPの簡単さを考えると、来年もKindleストア中心でいいかな
(表紙画像と校正済み本文テキストがあれば、https://books.doncha.net/epub/ でEPUB3を作って登録まで15分もかからない)
年末年始の休みで動きがどうなるか楽しみ半分不安半分。
ウチの場合、紙印刷製本版の同人誌で、品切れ絶版の本を電子書籍にしてKindleストアに並べてます。読みのがしたよ・他のも読みたいよ、と思ったらぜひぜひよろしくお願いします!
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愚痴注意。ITベンチャー版元で痛い目に。
今年後半は、Kindleもオープンし、koboもいろいろ話題となって、電子書籍が盛り上がりを見せた。わたしは、2年前ぐらいからずっと電子書籍待望だったので、大歓迎。なんだけど。app storeで実用書中心の電子書籍アプリを展開している外資のITベンチャー版元配信事業者(造語)に関わって、痛い目にあってしまった。
「愚痴:思ったようには進まないものだ」 https://t2aki.doncha.net/?id=1347950723
↑この時点で気づくべきだった。
わたしが作家さんや漫画家さんと打ち合わせたことを、事前に連絡もなく勝手に変更されて愕然。連絡不足・コミュニケーション不足で、わたしも悪かったか、と思ったんだけど。
その後、ひととおり原稿を揃えて納品したのはいいけど、なしのつぶて、放置プレイ。いったいいつ配信されるのか、こっちは金にもならず、連絡してもデザイナーの都合が、ほかのスケジュールが、と。そうしたところ、iTunesの審査が通らないので他の電子書店で出すことにする、と連絡。なんじゃそりゃ。作家さんや漫画家さんの中には「app storeだから」という理由で仕事をうけてくれたひともいるというのに。作家さんにきちんと説明してくれなきゃ困る、契約はどうなる、と抗議。担当が釈明にきたけど…。
iOS6になってランキングに変動があったとか、表出がうまくいかないようで、とかそのせいで売り上げが激減。本社からの指令で、撤退も視野にいれて業務縮小。…しらんがな。
結果。わたしが声かけした作家さんや漫画家さんに迷惑をかけただけとなってしまった。言い訳無用、大丈夫だろうと甘くみていたし、強硬に抗議できなかったわたしの力不足でした。本当に申し訳ありません。
kindleやkoboなど個人でも参入できるプラットフォームがきて、コンテンツホルダーとプラットフォームの間にはいる配信事業者はよっぽど腰をすえてやらないと難しいだろう。
「この配信事業者にあずければ、すべてのプラットフォームに展開してくれて、面倒な管理手続きを一括で面倒を見てくれて、そこそこ納得感のある料率を提示してくれる」
このぐらいの体力がないと無理。
電子書籍が儲かりそう・金になりそうということで、ちゃらちゃらIT企業が始めたような配信事業者は信用できない・二度と信用しない。
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kindleの目次をEPUB3のopfに追加する
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kindle PaperWhite専用ポーチ
須田帆布の非売品、おまけについてくる帆布のポーチがあまりにぴったりだったんで、写真をアップロード。
この非売品。いくつかウチにあるんだけど、個体差があって、これ以外のポーチはジッパーのところでひっかかって入らなかった。つまり、kindle PaperWhite専用オーダーメイドの帆布ポーチのようなものだった。たまたま。
ちなみに、わが家は須田帆布のバッグがデフォルト。デザインもいいし触り心地もいいし、こだわりもいい。んで、なにより長持ち。で、長持ちし過ぎる上に、いたんだら須田帆布に送って修理もしてもらえる。
kindleの持ち歩きにはこのポーチで決まり。
須田帆布の公式WEBページは こちら もう10年はここの帆布バッグを使ってるけど、本当におすすめです!(最近話題のステマじゃないです。念のため)
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