日野裕太郎作品一覧サイトの制作
同人誌、商業誌、電子書籍と作品発表の場所というか販路が多岐に渡るので、発行した書籍をまとめてチェックできるサイトを作った。
日野裕太郎の本::駄文の王様
https://hino-yutaro.doncha.net/
宣伝力が弱点の個人作家(…「個人作家」て変な言葉だな)なので、作家名で検索されるようなことも少ないだろうけど、そんな希少で貴重な機会は大切にしたい。
現状はSEOが断然格段圧倒的に強いAmazonの日野裕太郎作品一覧ページが検索結果上位に来る。それはそれでいいんだけど、ウチはAmazonだけで販売してるわけではない。
電子書籍はibooks、kobo、BOOKWALKERでも販売しているし、同人誌はコミケやコミティア、文学フリマなどのイベントで手売りあるいは委託販売している。そちらの情報も掲載したサイトを用意して検索してきた読者のかたにお知らせできるようにしておきたい。
というのが今回サイト制作するにあたっての動機。
わたしの雑記帖に混じってたんじゃ検索にも引っかからないし、URLを新たに作っていろいろと散らばっている情報を集積、掲載することにした。
・手元で作ってあった情報
・Amazonにある書誌情報
・HappyReadingにある同人誌情報
ただ、これらからネタ(掲載情報)をそのまま引っぱってくるだけだと、サテライトサイトみたいなもんでgoogle先生に嫌われる。
オリジナル情報、付加情報が必要。
・日野裕太郎の公式ブログRSS
・エゴサーチしておいたblogやtwitterでのクチコミ
・無料サンプルというか試し読み、立ち読み
このために、ここ2回ほどの雑記帖のネタ。
その1 同人誌情報を取得するために
「創作文芸見本誌会場HappyReadingに書誌情報APIを実装しました」
その2 kindleの無料サンプル(試し読み)を縦書きでページに貼り付けるために
「kindleの小説無料サンプルを縦書きでブログに貼り付け」
となった(商業誌の紙印刷本に関してはアマゾンに無料サンプルがないので諦め)
そしてできた以下のページたち。
商業誌の紙印刷本のページ
『強引執着溺愛ダーリン あきらめの悪い御曹司』
https://hino-yutaro.doncha.net/?asin=4801906095
電子書籍のページ
『夏煉喧騒曲』
https://hino-yutaro.doncha.net/?book=12
『道化の沈む夢』
https://hino-yutaro.doncha.net/?asin=B00MQL0EIE
同人誌のページ
『うそつき、祈祷師になる』
https://hino-yutaro.doncha.net/?happyreading=756
トップページには新刊・既刊情報に同人誌即売会イベント参加情報なども入れてみた。
https://hino-yutaro.doncha.net/
一応、スマホにも対応したけど、サンプルの縦書き表示でスマホのChromeが高さをうまく判定できないようで、スマホの場合はサンプル表示を諦めた。うーん、なんでだろ。
titleタグやaltタグはしっかり入れる、Ajaxは使わないなどそれなりにSEOを考慮。
xmlだのRSSだの、LWPでリクエストだの、なんか久しぶりにサイトを作ったような気がする。
やっぱごそごそとサイトを作るのは面白いなぁ。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
ハイブリッド型EPUB3のチェック
角川のBWインディーズが公開されて、BOOK☆WALKERに個人出版で参加ができるようになった。
BOOK☆WALKERはライトノベルが強いところで、「めがイラスト」での独自の表現方法など、挿絵・イラストに対する比重が大きいことがよくわかる。
「KADOKAWA-EPUB PORTAL」(https://kadokawa-epub.bookwalker.co.jp/)で角川のEPUB3の仕様が公開されていてとても参考になる。
仕様を見ると、挿絵・イラストなどはフィックス(固定)型レイアウトページで表示させることができるんで、やっぱそこは力が入ってんなあ、と。
リフロー型ページとフィックス型ページの混在、ハイブリッド型表示については、すでにEPUB3の仕様に入っている。KADOKAWAの資料はかなり具体的・詳細な記述方法が書いてあってわかりやすいので、ほんとオススメ。
イラストや写真など、リフロー型レイアウトじゃなんでダメなのかというと、ディスプレイの天地左右に中途半端なマージン(余白)が出てしまうのが全然ダメ。「一枚絵」として見せたいのが、なんじゃこの余白は、と台無しの脱力感。
リフローで表示するとこんな感じ。画像は600x800。72dpi(bookwalkerアプリ/Sharp SHL23)
しかし、フィックス型レイアウトでは指定した画像はディスプレイ目一杯に表示してくれる。
(もちろん、画像とディスプレイの縦横比の違いから余白が出ることになる。さすがに解像度・縦横比の違うすべてのデバイスで天地左右ぴったりフィットさせるのは無理)
これならば制作者の意図通りに表現された、と言えるだろう。
ということで、ハイブリッド型のEPUB3を作ってアプリで読んでみた。
以下は、ハイブリッドEPUB3ファイルの中の、画像一枚のフィックス型ページの表示例
ハイブリッド対応
BOOK☆WALKER for Android ver.3.9.0
さすがBOOK☆WALKERだな。1ページ大の挿絵はこうじゃなくっちゃだ。
画像が縦横比1.3で、スマホの縦横比が1.7ぐらい。画像の方が縦に短いので天地に余白は出るけど、左右はぴったりフィットで天地の余白も均等。
紀伊国屋書店Kinoppy for Android ver.2.5.0 build 22445
これはちょっとびっくり。ディスプレイにぴったりフィット…って、画像を縦に引っ張ってる。画像を変形したらいかんだろ。
[09/17 19:34:03]
↑すみません。これはまったくわたしのミスです。
画像のサイズとXHTMLで指定したサイズが違っていることが原因で、Kinoppyのせいではありません。
Kinoppyの表示モード「スクロール」では天地いっぱいではみ出た横幅分をスクロールして見せる。その他のモード(ブックやシンプル)では、天地に余白。
スクロールモード
きちんとハイブリッド、リフローの中のフィックスページを意図したとおりに表示してくれます。BOOK☆WALKERアプリと同じ…てことは、純国産(?)のアプリはEPUB3準拠に頑張ってんだなあ。
ハイブリッド非対応
ibooks ver.2
iPhone4Sのディスプレイは小さいからそれっぽく見えるけど、最近の高解像度のデバイスだと余白がかなり大きくなる。現状ままだとibooksでリフローの画像はその時々の上限いっぱいの大きさで作るイタチごっこ。
kobo
左右に余白…はともかく、この画像ページの前に空白ページが入る。viewportを中途半端に解釈してるんだろうか。空白のページが入ってしまうのはまずいなぁ。
ちなみに、kindleはkindlegenでkindle用にコンバートするのでハイブリッドEPUB3は他のリフローと同じになるようだ。
BOOK☆WALKER用に別途、EPUB3ファイルを作ることになるんだろうな。特にイラストや写真にこだわるような本はここ大事だ。
(BWインディーズの「リフローまたはフィックス」という注意書きのリフローって、ハイブリッドも含まれてるのかなぁ)
「KADOKAWA-EPUB PORTAL」 を強くオススメするけど、マニア向けに今回作ってみたハイブリッドのEPUB3ファイルを上げておきます。
https://t2aki.doncha.net/tmp/reflow-fixed-20150912b.epub
(直リンクできないので、ここから取ってください)
opfファイルのspine部、xhtmlのSVGの記述がキモかな。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
リフロー電子書籍での画像表示
kindleとibooksで指定のしかたや表示が違ってたのでメモ…ていうか今さら。
kindleでは意図通りの表示だったのに、ibooksだと画像のサイズ指定が効かなくてでろ〜んと大きな画像となってしまっていた。もちろんepubcheckではエラーなどない真っ当なepub3ファイルだ。
1ページに1枚の画像だけ、というのはkindleもibooksもほぼ問題はない。同じhtml、cssで意図通りの同じ表示となる。
ところが、本文中に画像が入るケースがよろしくない。
画像のサイズ指定が意図した通りに伝わらず、でろ〜んな画像となってしまった例。
iTunes connectのヘルプページにあるibooksの要件(iBooksAssetGuide5.1Revision2_JPN.pdf)にリフローでの画像の指定例が載っていて。
・画像のサイズは画像をくるんだ要素の方(ラッパー、コンテンナ)に指定する
・画像はwidth:100%
てことなので、これはもう随分前から
こんなhtmlとcssを使ってたんだけど…ところが、幅(width)の指定が効いてくれていないっぽい。
ということで、リフローで雑誌=写真も多数入りこんでいて、クオリティに定評のある電子雑誌 『トルタル』 をダウンロードしてibooksで拝見したところ、綺麗にレイアウトされている。さすがです。
ダウンロードしたepubファイルを解凍して中身を確認したところ、このiTunes connectの要件PDFと書き方はほぼ同じ。
わたしのファイルと縦横が違うだけやなあ…というところで、もしやといじってみたらほぼ意図通りの画像サイズとなった。
なんのこたない。
横で幅(width)指定が効くんだから、縦は高さ(height)指定だろうと。CSS(image-wrap)に幅25%で指定していたところを高さ25%で指定しただけ。
ところが、同じファイルをkindle previewerに読みこませると、これ、高さ25%以上はあるよなあ…。
スタイルシートを個別に対応させると管理が大変なので(間違いの元なので)インラインでスタイルを書くか、と思ったらば、どうやらibooksはインラインのスタイルを見てくれない。致命的でもないので、kindleはこれでOKとする。
無料販売本に既刊案内ページをつけるのに、やっぱ表紙画像はあったほうがいいよなあ、ということでゴソゴソやっていて、kindleとibooksのリフローでの画像の違いに気づいた。
kindleはmobiに変換する時に「よきにはからって」幅指定でも大丈夫だったので気づかなかった。
実用書などは横書きばかりなので幅指定で問題なく意図通りとなっていた。
ibooksやkoboでもらう本文中の画像はむしろ小さいもの=原寸表示ばかりだったので縦書きでも指定が効いてないことに気づかなかった。
今まで「たまたま」うまく行ってただけ、という事実に我ながらアキレタ。
[06/02 16:35:51]追記。
kindleはインラインのスタイルが生きるので、そっちで調整。
画像に関しては端末やアプリでの差分吸収が面倒くさいでござるなあ。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
新刊と無料配布の効果
2015年がもう5ヶ月も経っていてびっくりドッキリ。
月末なのでごちゃごちゃと眺めなきゃいけない、そのついでというワケでもないけど。
去年暮れあたりから停滞していたウチのkindle、ibookstoreがほんの少し活性化しているようなので備忘録。
きっかけは間違いなく以下ふたつ。
kindle(KDP)
4/11に『酒を片手に庭に出る』の無料販売を開始
ibookstore
4/7にibookstoreでの新刊『でもほら繁殖するしかないの』を公開
■kindle無料販売DL数はこんな感じ。
販売開始から10日でどんなもんかという感想を雑記に書いた時点では。
『kindleの無料販売10日間』https://t2aki.doncha.net/?id=1429576764
これによって有料作品の販売数が上がってくれたら「プロモーション・販促」としての無料配布の意味・意義はあるんだろうけど、今のところ変化はないなぁ。
楽観的なことを言うと。
「とりあえず無料だしDLしておこう、そのうち読むかも」というパターン。
同人誌即売会などで無料配布をもらっても、わたしの場合は「金を払って買ったもの優先」で、無料モノはどうしても後回しになってしまう。まだ10日しか経ってないし、そのうち読んでもらえて結果に繋がればいい。
とまあ、脳天気なこと言っていて、でもこの通りになってくれている、のかも知れない。
それなりに売れていたのにここ1年パッタリのタイトルや値段高めでほとんど動きのなかったタイトルが、4月末あたりから5月にかけて(微々たる数とはいえ)出るようになった。
イチが増えるのはともかく、ゼロがイチになるにははっきりした要因があるはず。
ほかに告知など思い当るふしもなく、なにか仕掛けたということもないので、『酒を片手に庭に出る』の無料販売の効果・効能としか思えない。
今日時点、無料販売のDL数は一日ひと桁に落ち着いているけど、累計で900ほどDLされていて、その中で、実際に読んで他の本も読んでみよう・購入しようというかたがいらっしゃったと言うことだろう。
わたしは、優先順位でいうと「無料本」を読むのはずーっと後ろ、まだ読んでないものが多いので、無料販売の効果については正直なところ疑問だった。
でも、同人イベントなどで実際に配布できる数と、kindleの無料販売でDLされる数はケタが違ってくるので、わたしのような横着な読者ばかりではない、ということ。ほんとうに感謝。
■ibookstoreの方はグラフにするのもアレな数だし、appleは規約がいろいろあるっぽいので、つまんで言うと。
『でもほら繁殖するしかないの』公開以前は(有料無料合わせて)月にン本だったのが、公開月以降(4月5月)は月にンン本になった。
じゃあ、今までの新刊公開時はどうだったの、ということだけど。
ibookstoreが始まった頃も新刊を出すとそれなりの動きがあった。…とはいえ、最近の新刊は『でもほら繁殖するしかないの』ほどの動きはなかったかなぁ。
要因として考えられるのは「ホラー」というジャンル(ここんとこ登録した本は「ファンタジー」だった)
kindleストアは「SF・ファンタジー・ホラー」と括り方が大きいので埋もれてしまうのに対して、ibookstoreは「ホラー」だけのページがあって新刊時の一覧で目に入ってくる。
トップページから「カテゴリで選ぶ」の「ホラー」をクリックして開くページ。
ファーストビューにこそ入ってないけど、数が少ないので一回スクロールすれば出てくるあたりに表示されている。
ホラーの有料ランキングでは『いつもの夕餉』が63位『おかえりください』が73位とトップ100に入っている(Amazonと違って、ここのランキングはどうやら累計っぽいな…)
それにibookstoreはibooks内の最後に同じ著者のタイトルを表示してくれるので、新刊一冊でも目にとまって購入してもらえると、ほかのタイトルが芋蔓式に引っ張られる可能性が高いだろう。
絶対数は少ないにしてもibookstoreはカテゴリを選んで登録すれば、まだブルーオーシャンというやつがあるかもしれない。
大雑把に、メリット、魅力は
・kindleは圧倒的なボリューム
・ibookstoreはニッチな勝負どころ
てなところかしらん。
無料販売にしても新刊にしても。
出し続けること・読者の前に並べる続けることが最低条件。その上であーでもないこーでもないの試行錯誤ができる。
1冊や2冊出したっきりでは、どんな結論も出せない。
kindleで無料販売ができるのもkoboのおかげ。koboもガンバレ!
上記タイトルふたつ。以下のページからぜひぜひ。
→ 『酒を片手に庭に出る』
→ 『でもほら繁殖するしかないの』
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
それでもibookstoreとkoboには頑張ってもらおう
現状雑感。
有料無料あわせて本数ベースでibookstoreはkindleの12%
金額ベースだとibookstoreはkindleの5%
koboは後発で始まったばかりなので比べるのは可哀想とはいえ、kindle、ibookstoreの初期4ヶ月と比べると残念すぎる感じ。去年一昨年の某社(ビジネス書や自己啓発本、雑学本)の話だとkoboが意外に健闘してるはずなんだけどなあ。
ジャンルによるのかもしれん。
そもそも本のベストセラーにはそっち系がずらっと並ぶわけだし、koboもまずは自己啓発やビジネス書から、ということなんだろう。
タイトルや著者名で検索すると。
…って、無名の個人作家がタイトルや著者名で検索されるかっちゅー話もあるけど、同人誌で言うと 「創作文芸見本誌会場HappyReading」 のアクセスログを見る限り、SNSからの流入と各作家さんのペンネームでの検索流入なので、著者名は少ないとはいえ検索ボリュームはあるはず。
googleで「プライベート」でも「すべて」でも、検索結果はAmazonが上位。
…ていうか、検索上位を占めるのは何も本に限ったことじゃない。アフィリエイトの被リンク数もだろうし、ECサイトとしての信頼度評価もあるだろうし、ネット上での存在感は圧倒的。
「創作文芸見本誌会場HappyReading」の電子書籍版を作ろうかと思ったこともあったんだけど、アマゾンでいいじゃん、ということで止めたんだった。そういえば。
現状ウチで出してるのは15タイトル。
先日、KDPセレクト(kindle専売)期間が外れたものをkoboやibookstoreに出すついでに、古いレギュレーションのままだったkindle本も表紙や奥付の差し替え作業(2012年ぐらいに作った画像は長辺1000px程度。今回、それを長辺2500pxで作り直し)
この程度のタイトル数でもそれなりに面倒くさかった。
販売や告知じゃkindle圧勝。
タイトルが増えてくると「面倒だから」kindleだけでいいや、てなことになってくるのも人情ってやつだ。
でも(DL数が少なくて参考にならないとは思うけど)ibookstoreやkoboでの有料販売は「あれ?これが?」とkindleと違う意外な初動もあって客層が違うかもしれん。
ibookstoreとkoboが膨らんでくれることを祈りつつ今までどおり順繰り並べて動きをチェック。ibookstoreとkoboに関しては、表紙やキャッチ、カテゴリなどチューンナップ(最適化というのか)の検討が必要、だなあ(たぶん、koboは表紙イラスト、ibookstoreはタイトルとキャッチが初動に繋っている)
「kindleでいいじゃん」はその通り。でも、ネットは「とにかく露出」することが大事・最優先。釣りで言うところの「棚が違えば」そこに読者がいる、ということもある。自ら蛇口を締める必要はない。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
楽天KWLに登録
前回のあらすじ。
カナダのKobo Writing Lifeにアカウントがあると、そのアカウントでは日本の楽天Kobo Writing Lifeにはアクセスすらできない。問い合わせたところ、別の楽天アカウントを取得してくれ、ということで、「えええ〜ひとつでさえスパムが心配で嫌だったのに、もうひとつ楽天にメアドを差し出せ言うんか」
ちょっとだけ悩んで、登録することにした。舌の根も乾かないうちに。
管理ページは使いやすい・わかりやすい。
振込口座(楽天銀行でなくても大丈夫)と、EPUB3ファイル・表紙画像さえあればスグ。
ちなみに、ヘルプを見るとkobo端末は縦横比が4:3ということなので、表紙画像は1200x1600、300dpiで作りなおした(某取次の納品資料には上限約320万までとあるなあ)
すでにいろいろブログなど記事もあがっているので詳しくはそちらを参照してください。
↓こちらが丁寧でおすすめ。
『さっそく、楽天Koboライティングライフで出版してみた[レビュー中]』
https://rashita.net/blog/?p=15076
前の雑記に書いたように(https://t2aki.doncha.net/?id=1418987736)
楽天koboの最大の魅力は「日本の企業」「アメリカの税金処理が不要」ということ。
このアドバンテージは大きい。
繰り返しになるけど。Amazon の KDPや Apple の iBookstore や Google Play では、電子書籍を販売するとアメリカに税金、30%天引きされる。日本でも当然税金を払うわけで、税金をふたつの国に二重に払うメチャクチャ善良な小市民となる。
日本語の本を日本で売るのになんでやねん。
てことで、アメリカに税金を支払わないようにするための事務手続きが必要。それもすべて英語の書類(米国に申請するのだから当然だけど)
・アメリカ歳入庁 IRS に申請して EIN を取得。
・取得したEINを使ってW8BEN(米国に税金を払わないですませるための書類)を申請
このEINがどうやらまた最近クセもののようで、わたしが取得した時点では「個人事業主」ということで Employer Identification Number (EIN)取得でOKだったんだけど、kindleでは「個人」は Individual Tax Identification Number (ITIN) が必要ということになった、らしい。
米国TIN(Taxpayer ID Number)の申請
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A1XRYAFIRE0DFT
個人向け米国 TIN の申請
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=AG1CEL1G4FOGI
KDPの「税に関するインタビュー」(オンラインで W8BENを作成する)では、「個人」でページを進めていくと EIN では「TINの形式が違います」というエラーが出て先に進めなかった。
この税金免除に関して必要なのは。
・個人、ITINの場合はW8BEN。
・法人、EINの場合はW8BEN-E。
ということらしい。
日本貿易振興機構の「米国からロイヤルティーを受け取る場合の源泉税課税」が詳しい。
https://www.jetro.go.jp/world/n_america/qa/01/04A-001117
([01/15 08:03:51]追記。KDPの「税に関するインタビュー」でEINを使うには、こちらのサイトが丁寧で分かりやすい→ KDPアカウントで税の優遇措置を受ける方法 )
とりあえず、住所も変わってないので「税に関するインタビュー」は不要で、源泉徴収も0%でフィックスされているようだけど、いつ ITIN が必要だから、と言われるかわかったもんじゃない。
EINは法人。個人事業主はたぶん個人だろうしなぁ。(うーん、でも iBookstore は何も言ってこない…)
こんな面倒な手続きが必要になるのだ。
(乱暴に言うけど)電子書籍ファイルを作るのは簡単で、誰でも個人出版に参加できる。でもこの手続きがやってられないということでkindleやibookstoreに参加していない人たちが(わたしの観測範囲の同人誌の人たちに)かなりいる。
販売力からいうと桁違いのamazon一択なんだけど、税金処理の必要のない楽天koboの認知が広がれば、二の足を踏んでいた人たちがこちらに流れこんでくるだろう。
apple の アプリも最初はEIN必須だったはずだけど、今は iTunes K.K =日本法人相手なので税金は日本に納めるだけとなっている。
kindle も iBookstore も google play も外資系企業は現地日本での商売ということで、このあたり何とかしてください。
ちなみに、今回第一弾ということで以下の3冊。
『アロイのやさしい神さま』(日野裕太郎・ハルノブ)300円
https://books.rakuten.co.jp/rk/ea111f85c955381187b2364eaefbc6eb/
『アロイのやさしい神さま』
『おかえりください』(日野裕太郎・おおぬまひろし)200円
https://books.rakuten.co.jp/rk/2fd422acd5b03ef8bafb56f77b24d996/
『おかえりください』
『酒を片手に庭に出る』(日野裕太郎)無料
https://books.rakuten.co.jp/rk/801b8965c24f3b4a98837236242972e6/
『酒を片手に庭に出る』
楽天ですが、なにとぞご贔屓のほど、よろしくお願いいたします。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」