KDP登録時の「シリーズ」の表示

KDPに登録する時に「シリーズ」を設定したんだけど、これってどんな表示?どこに表示されるの?というメモ、あるいは小ネタ。
日野裕太郎の12月新刊『うそつき、祈祷師になる』は10月既刊『淀んだ川で待っている』と同じ世界観で登場人物も重なるので「シリーズ」にしたい。
ということで、KDPの登録画面にはしっかり「シリーズ」というのがあるので記入した。
ここでシリーズ登録するとどうなるのかというのが以下。
商品詳細ページ。タイトルに続けてシリーズ名が表記されるのはともかく。スクリーンショットの右下を、よぉく、見ていただきたく。
小さくてわからないのでその部分だけのスクリーンショット。
「類似の本」というリンクになっていた。
せっかくシリーズとして扱ってほしいのに、これは小さい。目立たないよなあ。
でもまあ、このリンクをクリックして開くと
と、意図どおり、シリーズとして登録した2冊がリストアップされている。並び順はシリーズ番号の新しもの順(降順)になっている。
シリーズとして一覧してもらうには良いページなので、シリーズ登録ができるのはありがたい、かな。個別の詳細ページでもっとわかりやすいところに案内(リンク)をつけて欲しいところ。
URLを見ると
「field-collection」というパラメータにシリーズ名「手業の民の物語」が設定されていた。
ちなみに、どちらも今のところKDPセレクトに登録。KindleUnlimited(Kindle読み放題)なので、プライム会員のかたや、読み放題プランに参加のかたは、無料で読めますので、いかがでしょう。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
ダブルクリックでepubもmobiも開けるようになった

先月、WINDOWS10にしたら電子書籍ファイル、epubファイルもmobiファイルもダブルクリックで開くようになっていてビックリした。
…て、ファイルの関連付けというだけのことなんだけど。
Kinoppyをインストールすればepubファイルと関連づけされて、epubファイルをダブルクリックすればKinoppyが立ち上がって読めるようになってたのは知ってたんだけど、まさかmobiファイルダブルクリックでKindle for PCが立ち上がるとは思わなかった。いや、なんとなくダブルクリックしてkindleが立ち上がって仰天したのが、つい今さっきの話。
kindleというかKDPに登録、アップロードするための電子書籍ファイルはEPUB3ファイルをkindlegenというアマゾンの提供するコンバーターでmobiファイルに変換する。
mobiファイルに変換後、本文など中身のチェックのために、今までkindle previewerというビューワーで閲覧&チェックしてた。
このプレビューワーは
1 Paperwhiteなどのe-ink端末やFire、iOSアプリの表示を切り替えて確認できる
2 目次やコンテンツ情報を確認できて整合性のチェックができる
と便利なんだけど。
1 実際に販売されているデータとmobiファイルが同一で実機でも同じ表示になっているのか、ビミョーで信用しきれない。
2 epub3ファイルの時点でepubcheckを通してエラーが出てなければ問題がない。
てことで、ウチの非力なネットブックじゃ動作ももっさりしてるので、本文のチェック(縦中横やルビ、圏点、太字など)だけの場合にはだるい作業だ。
でも、Kindle for PCなら、非力なネットブックでもさくさく問題なく読める。
Kindle for PCはもともとローカルのmobiファイルを所定のフォルダ(kindle_for_pc)に入れておけば読めるんだけど「mobiファイルをフォルダにコピーして」「Kindleを立ち上げて」「ライブラリで選んで」読むのは面倒くさかった。mobiファイルを修正したら、この手順を最初からいちいち繰り返し。ルビを一箇所訂正するだけでこの手順が発生する。
これがmobiファイルをダブルクリックでスグに読めるんだから大助かり、だ。
(もちろん、プレビューワーでの各デバイスごとの表示確認、というか表示の違いの確認は別途必要)
epubはKinoppyに、mobiはKindleに関連づけられている。
mobiファイルをダブルクリックするとKindle for PCが立ち上がる。
これまで、たとえば同人誌や個人出版などで電子書籍を作っても、いざ配布する時に、どうやって読むのかうじゃうじゃ説明しなきゃいけなかった。説明する方もされる方もなんだか面倒くさいし、まあいいや、になってなかっただろうか。
でも、それが「Kinoppyをインストールしてください」「kindle for PCをインストールしてね」だけでいいんだなあ。
(※mobiファイルはアマゾンの規格なので配布するのは利用規約的に微妙かな)
Kindle for PC
https://www.amazon.co.jp/dp/B011UEHYWQ
紀伊国屋Kinoppy
http://k-kinoppy.jp/
世の中、まだまだ知らないことばかりだ。
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【改良版】kindleの小説無料サンプルを縦書きでブログに貼り付け

Kindleの無料サンプル、試し読みを縦書きにしてブログに貼り付けるというのを、先日やってみたんだけど。
現状のCSS3のマルチカラムは縦書きがまともじゃない。
カラムの高さが取得できなくて2段目以降がオーバーフローしてしまうことがある。親要素に高さが伝わらないので、たとえばページの最下部にありがちなフッターを乗り越えて表示したりしてしまうのだ。
またそのせいか、一段の高さと表示段数の計算がわけわかめ状態。CSSで指定した高さになっていなかったりしてうまくコントロールできない。ブラウザごとで解釈がバラバラ。
つまり、現状のCSS3のマルチカラムを使って縦書きにすると。
ページのレイアウトデザインが意図どおりコントロールできない。ブラウザが違うと一段の字数・行数が違ってくる。ということになる。
ありえなかった。
たぶん、時間が解決してくれる。そのうちCSS3のマルチカラムでも縦書きがちゃんと意図通りに表示される時代がやってくる。
でも、いったいいつになるのか、初老フリーターに残された時間は短い。
てことで、段組表示用に、字数x行数でテキストを区切ってひと塊ずつdiv要素でくるんだものを返すようにした。
CSS3のマルチカラムで起こっていた問題はこれで解決(禁足なんかの判定がバギーだけど…)
意図通りに縦書きで段組されて(=マルチカラムで)表示されるようになった。
↑28字x20行のカラムごとに表示している。
でもこれは、CSSのマルチカラムではないので、レスポンシブというか画面の幅に合わせて柔軟に広がったりしない。N字xN行の塊が表示されるだけ。
今どきはスマホファーストでもあるので、それだとなんかアレな感じ。その場しのぎというかスマホでのアクセスの場合、表示する行数をPCの半分にするようにした。
各々一段10行表示となる。
Android
iPhone4S
http://sandbox.doncha.net/sample-kindle.html
↑表示のサンプルページはこちら
(ちなみに、無料サンプルについてくる「目次」toc は削除)
以下のコードを、縦書きでサンプルを表示させたいところに貼り付け。
1行目。
・「ASIN」の部分にサンプルを表示させたい本のASINコードを記入。
・「data-cols」が一行の字数。デフォルト28字
・「data-lines」が一段の行数。デフォルト20行
※「はてな」や「fc2」などのブログサービスでは「HTML編集」で上記のコードを貼り付ける。
現状、電子書籍をブラウザで読む・体験するのには 「BiB/i」 が最適最強。
ただ、WEBはクリックのコスト・ハードルがかなり高い。
サンプルをさらっと読んでもらいたいと思っても、クリックしなきゃ読めないのはツライものがある。前にも書いたけど、楽天のフンドシのような長いページはそれなりの意図意味がある。
ページに着地したら余計なアクション不要でサンプルが目の前に表示されている状態にしたい。
ということでごそごそいじってみた。
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日野裕太郎作品一覧サイトの制作

同人誌、商業誌、電子書籍と作品発表の場所というか販路が多岐に渡るので、発行した書籍をまとめてチェックできるサイトを作った。
日野裕太郎の本::駄文の王様
http://hino-yutaro.doncha.net/
宣伝力が弱点の個人作家(…「個人作家」て変な言葉だな)なので、作家名で検索されるようなことも少ないだろうけど、そんな希少で貴重な機会は大切にしたい。
現状はSEOが断然格段圧倒的に強いAmazonの日野裕太郎作品一覧ページが検索結果上位に来る。それはそれでいいんだけど、ウチはAmazonだけで販売してるわけではない。
電子書籍はibooks、kobo、BOOKWALKERでも販売しているし、同人誌はコミケやコミティア、文学フリマなどのイベントで手売りあるいは委託販売している。そちらの情報も掲載したサイトを用意して検索してきた読者のかたにお知らせできるようにしておきたい。
というのが今回サイト制作するにあたっての動機。
わたしの雑記帖に混じってたんじゃ検索にも引っかからないし、URLを新たに作っていろいろと散らばっている情報を集積、掲載することにした。
・手元で作ってあった情報
・Amazonにある書誌情報
・HappyReadingにある同人誌情報
ただ、これらからネタ(掲載情報)をそのまま引っぱってくるだけだと、サテライトサイトみたいなもんでgoogle先生に嫌われる。
オリジナル情報、付加情報が必要。
・日野裕太郎の公式ブログRSS
・エゴサーチしておいたblogやtwitterでのクチコミ
・無料サンプルというか試し読み、立ち読み
このために、ここ2回ほどの雑記帖のネタ。
その1 同人誌情報を取得するために
「創作文芸見本誌会場HappyReadingに書誌情報APIを実装しました」
その2 kindleの無料サンプル(試し読み)を縦書きでページに貼り付けるために
「kindleの小説無料サンプルを縦書きでブログに貼り付け」
となった(商業誌の紙印刷本に関してはアマゾンに無料サンプルがないので諦め)
そしてできた以下のページたち。
商業誌の紙印刷本のページ
『強引執着溺愛ダーリン あきらめの悪い御曹司』
http://hino-yutaro.doncha.net/?asin=4801906095
電子書籍のページ
『夏煉喧騒曲』
http://hino-yutaro.doncha.net/?book=12
『道化の沈む夢』
http://hino-yutaro.doncha.net/?asin=B00MQL0EIE
同人誌のページ
『うそつき、祈祷師になる』
http://hino-yutaro.doncha.net/?happyreading=756
トップページには新刊・既刊情報に同人誌即売会イベント参加情報なども入れてみた。
http://hino-yutaro.doncha.net/
一応、スマホにも対応したけど、サンプルの縦書き表示でスマホのChromeが高さをうまく判定できないようで、スマホの場合はサンプル表示を諦めた。うーん、なんでだろ。
titleタグやaltタグはしっかり入れる、Ajaxは使わないなどそれなりにSEOを考慮。
xmlだのRSSだの、LWPでリクエストだの、なんか久しぶりにサイトを作ったような気がする。
やっぱごそごそとサイトを作るのは面白いなぁ。
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kindleの小説無料サンプルを縦書きでブログに貼り付け

kindleは無料サンプル、試し読みが提供されている。
ttp://kindleweb.s3.amazonaws.com/content/ASIN/gz_sample.html
この「ASIN」の部分をamazonの商品ID、ASINにしてアクセスすると無料サンプルが読める。権利的な問題からかサンプルが用意されていない本もあるけど、KDPの個人出版の場合はおそらく確実に無料サンプルが用意されている。
これを縦書きにしてブログなんかに貼り付けられるようにしてみた。
以前、同じようなことを試して書いた、その改良版(ていうか、やっとfirefoxが縦書きに対応したのでこの手のネタは注釈なしでイケるのがありがたい)
百聞は一見に如かずとか論より証拠とか。
http://sandbox.doncha.net/sample-kindle.html
↑ページはこんな感じ。
「はてな」でも検証確認
以下のコードをHTMLやブログ記事にコピー&ペーストすると、そこに無料サンプルを縦書きで表示します。
※「はてな」や「fc2」などのブログの場合は「HTML編集」でペーストしてください。
1行目
・data-asin
ここにASIN、kindleの商品コードを記入
・data-column
一段落の高さ(emでの指定になります) デフォルトは20
・data-font-size
フォントのサイズ(%での指定になります) デフォルトは100
data-columnとdata-font-sizeを調整するとそれっぽくページにおさまります。
KDPを利用して自分の作品を公開しているひとにとっては(サンプルなら自分でテキストを持っているので)ほとんど役に立たないシロモノですが、ブログに貼り付ける手間をほんの少しラクチンに。
2016/2/5 [15:15:47]
現状では、このCSS3マルチカラムを使った縦書きの段組が使い物にならないことが判明。
CSS3のマルチカラムを使わないで、縦書き段組を実現する方法についてはこちら
【改良版】kindleの小説無料サンプルを縦書きでブログに貼り付け
http://t2aki.doncha.net/?id=1454652947
縦書きをシンプルに実現するのはまだ難しい。
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Kindleオーナーライブラリの読了ページ数

今月2日に
「お知らせ:KDPセレクト グローバル基金の支払いに既読ページ数に基づく新モデルを導入」
というメールがKindle Direct Publishingから来た。
Kindle Unlimited (KU) および Kindle オーナー ライブラリー (KOL) のロイヤリティの支払い方法がダウンロードされた冊数じゃなくて、読まれたページ数に変更となった。
また、それにともなって、KDPの管理ページのレポートも今までのダウンロード冊数じゃなくて読まれたページ数となった。
ひらたくしちゃうと「1冊なんぼじゃ」なくて「ページなんぼ」だ。
正直、こりゃどうなの?という変更。
本は1ページ目からリニアに読んでいくものだ。読まれたページでなんぼ、ということなら、こりゃもう冒頭のツカミが最重要となる。あたまっから見せ場、サビを並べる同じような構成の本が濫造されやしないのか。
実用書やビジネス書ならともかく、創作はどうなの。
(創作も現実は版元や編集のテンプレートを求められることがあるので何を今さら、かもしれないけど)
「冒頭ちょっとたるくて作品に入るのに時間がかかってもそこを通過したら一気読みしちゃったよ、傑作だったよ、これ!あたまのなんじゃこれ、てのが伏線だったんかよ!くそ、読みなおすゼ」
ということはざらにある(あたまのところがたるいから、といってそこで止めちゃうケースがあるということ)
てことで「ページなんぼ」は、創作については、そぐわないと思う。
管理ページがダウンロード冊数ではなくて、読了ページ表示になったのも問題。
版元で契約しているところは知らないけど、KDPを使って本を預かって販売をしているような場合、著者への支払いはどうすんのかな。ページ単価でお支払いってことになるのか。支払い対象が著者ひとりならまだしも、デザインや写真、イラストなどが絡んで1冊に複数人いたら経理処理が煩雑になって販売管理の負担が大きくなる。
とはいえ、他人さまから原稿を預かって本を出すような場合、Kindleだけではなくibookstoreや楽天koboその他のストアに配信するのが一般的だろうからあまり問題じゃないか。ビジネスとして他人から原稿を預かってKDPだけってパターンの方が珍しいわな。
Kindleオーナーライブラリで日野裕太郎の『陽だまりうたた寝若桜』がレンタルされてたのでその様子。
この期間、レンタルしていただいたのは一人だけなので、どういう読まれ方だったのかなんとなく見えて面白い。
読了ページでの支払いには疑問しかないけど、こういうデータを見られるのはいいなあ。
日曜に3ページってことは、休日にダウンロードしてちらっと確かめたのかなあ。
月曜に20%弱まで読んでるってことは、通勤か通学の電車かも。爺婆たちとの展開・向こう側での日常が始まったあたりだっけ。
火曜に一気に読了。往復の時間だけじゃ足りないから、きっと帰宅してからもそのまま読んでもらえたなあ。自炊じゃなくて外食派のひとだろうか。爺婆たちとの世界に子供たちの肝試しが入りこんできたら展開が動くし、楽しんでもらえたかしらん。
雑誌を作るときの「いろはのい」
まずターゲットを決める。そのターゲット層ひとりひとり、読者の属性行動パターン・読者の顔が見えるまで想像する。
アカウント単位、ページ単位で管理できるんだし、KDPの管理ページもどうせなら読者のペルソナ設定にも使えるようにもう少しきめ細かくデータを見せてくれるとありがたい…それはこちらのサービスで別料金となります、いかがでしょう、という案内のメールが届く日も近いか。
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