音声を用いた読書

日本電子出版協会(JEPA)の今朝のメルマガが「「音声を用いた読書」についてのアンケートのお願い」というものだった。
前にも書いたことの繰り返しになるけど。
障害者差別解消法施行に向けて内閣府や総務省などなど「お上」が動きだしている模様。
法律となって義務づけられると、いままでのボランティアベースとはまた違って企業・商売ベースで音声合成付き電子書籍が広がる。
アクセスログを眺めてたら
『AndroidのTalkbackでkindleを音声読み上げ』
↑ここんとこ地味に検索からのアクセスが増えていて(とはいえ500pvを超えたぐらいだけど)電子書籍に音声をつけるのが話題になってるのかなぁ、と思ってたところに今朝のメルマガで驚いた次第だ。
kindle のスピーカーのついたFire端末で、コンテンツが「テキスト読み上げ機能」に対応していれば読み上げるはず(Fire実機を持ってないので未検証)

また、kindle アプリの読み上げ、というか AndroidのTalkback、iOSのVoiceOverを使えばkindleのリフローコンテンツを読み上げてくれる。
Android Talk back
http://www.amazoen.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201454230
iOS VoiceOver
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201244940
これらは、ユーザー補助機能=画面に表示するものすべて読み上げる機能で、音声付き電子書籍のための機能ではない。でも、どちらも、意外にもそれなりに人の声っぽく聞きとれる音声で読み上げてくれるのでちょっと驚いた。
ユーザー補助機能ではなくて、電子書籍に音声が埋め込まれている場合。
音声合成付き電子書籍を読み上げると(chromeのReadiumなど)「読み上げている部分」が「画面上でハイライト表示される」
これはちょっと面白い読書体験で「目で追って」「耳で聞く」という視覚と聴覚、2つから流れこんでくる読書。
自分でも作れると面白いなあ、と思ったんだけど、音声ファイルを用意するのがまず厳しいし、同期ファイル(SMIL)や本文にタグの埋め込みも面倒くさい。
…とか検索してたら一昨年2013年の時点で
『でんでんコンバーターに朗読付きEPUB作成支援機能が追加』
でんでんコンバーターは音声付きの電子書籍作成にも対応していた。すげー。
音声合成ソフト

今日時点、5分ほどグーグルで検索してみた音声合成のためのソフト。
ここんとこ、音声つきの電子書籍という話題が増えたような気がしていて、野次馬根性でごそごそと。
HOYAサービス株式会社
VoiceText
株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
ボイスソムリエ ネオ
http://www.hitachi-solutions-business.co.jp/products/package/sound/voice/
株式会社エーアイ
AITalk
この3つの中では、ボイスソムリエネオがEPUB3の読み込みと書き出しに現時点で対応している。VoiceTextやAITalkは音声データをwav出力するけど、SMILファイルまでは作ってくれない(EPUB未対応)っぽい。
(DAISY図書を作成するWEBサービスで将来的にEPUB対応というのがあったけど、会員限定で会員資格がちょっと大変なのでスルー)
2014/11/11の記事
障害者差別解消法と公共図書館――電子図書館サービスへの期待とは
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1411/11/news085.html
にもあるように、2016年4月に施行されることが決った「障害者差別解消法」http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai.html を睨んで各社参入しようと力が入ってきたのかな。
音声合成ソフトの用途としては各社の導入事例にあるように、バス停や役所の広報誌など広く使える・使われるもので、電子書籍はこれからどうすんだろう、というところか。
前にも書いたように、EPUB3のmedia overlaysで音の編集校正までした品質のものを提供するのと、ユーザー補助やスクリーンリーダーで「今スグ」読むものとの棲み分けがされていくように見える。
ただ、media overlaysのコンテンツが増えるためには、ストアのリーダー・端末が対応(=商売になる)するのが最低条件だろう。kindle koboに頑張ってもらいたい。ただこれは時間の問題かな。楽観。
ざらっと眺めていてちょっと吃驚した。ボイスソムリエネオにはInDesignのプラグイン版があって、校正に使うことを想定していた。スゲー。
http://www.hitachi-solutions-business.co.jp/products/package/sound/indesign/index.html

コミティアで電子書籍(クロヒス諸房さん)


クロヒス諸房のトオノキョウジさんが面白い試み。
本を買ったら「その場で」電子書籍版もプレゼント!
以前、文学フリマがPiOの頃、電書部が電子書籍の対面販売をしていたことがあった。この時は見本を見て購入するには電書部のひとが用意したノートパソコンにメールアドレスを入力。そのメールアドレス宛にEPUB、PDFが送付される、というもの。その電書にはソーシャルDRMとして購入したひとの(わたしの)メールアドレスが埋めこまれていた。
今回のクロヒス諸房さんの電子書籍=EPUB3ファイルは、iOS限定だけどAirDropを使って「その場」で「スグ」に受け渡し。EPUB3ファイルは素の状態でメールアドレスが埋め込んであったり、連番IDが振ってたりということはない。
「こんなの書いてるのは自分だけですから、コピーされても(流出しても)すぐわかりますし(笑)」とキョウジさん。
https://twitter.com/kyozy_tohno/status/561460140704952320
近いうちにご本人が今日のレポートを上げると思うので、受け取った人数や電書の感触なんかはクロヒス諸房さんの公式サイトを観測してください。
「クロヒス諸房.net」http://crohysshobou.net
twitter @kyozy_tohno
ウチの本棚、というか買った同人誌で物理的に崩壊していて、押入とか机の下とか、え?こんなとこに置いてたっけと、もはや収拾がつかない状況。
電子書籍版があるとすごくありがたい。
今日いただいたトオノキョウジさんの『スティーリー・ワンダー』紙本も同人誌袋の中だった。
それを今日、電子書籍版をいただいて、Himawari ReaderというAndroidの電子書籍リーダーに入れて読みはじめて一気に読んでしまった。
かついだピアノを武器に戦う男の話。
いやもう、ハイテンションライトノベル、なのに、描写細部のいちいちがきちんと等身大。ブッ飛んだことを当然とするのではなく、それを見たキャラがきちんとビックリしたり呆れたりするところが感情移入を誘うんだよなあ。
傑作でありました。
クロヒス諸房トオノキョウジさんの作品はアマゾンで紙本や電子書籍、BOOTHやYahooショッピングでも買えるのでぜひぜひ。
http://crohysshobou.net/?page_id=24
「紙か電子か」なんてことを言ってないで「紙も電子も」です。
ちなみにウチは。
ティアズマガジンのプッシュ&レビューに『夏煉喧騒曲』が取り上げられてたりお誕生日席だったりでそれなりの動きだった、のかな。いつものまったりした(年末のコミケのすぐ後なので)ティアと違ってなぜか人通りの絶えないコミティアでした。
わたしは、昨日ちょっと飲みすぎて(いい歳こいて)朝っぱらからゲロるテイタラクなもんで、午後から合流&参加。な状態だったけど、やっぱ楽しい一日だったなあ。
[更新]2026-02-01 09:37:25
Kindle KDPでTINはもう不要

昨日twitterで見たんだけど。
現在jpとmxとauとcaとinについては米国の30%源泉徴収を適用していないとのこと
そういえば、以前、KDPの管理ページで販売地域の選択がなかったような記憶。iTunesでは地域選択があって、価格を決めるので、KDPは価格設定が販売地域も決めるのか、と思った。今月、久しぶりに登録してみたら、販売地域の選択があったんでいつからあったっけ、と。
販売地域がjpだけの場合にはTINは不要になるのかも知れない。
元ネタはフォローしている漫画家さん・粟岳高弘(@AwatakeTakahiro)さんの一連のツイート
https://twitter.com/AwatakeTakahiro/status/561067604043767808
https://twitter.com/AwatakeTakahiro/status/561069629330567169
これが事実として公式に確認できたらビッグニュース(ご当人ももっと話題になってもいいのに、と)
個人がKDPに参入するのに一番のネックになってるのがこの税金処理。
電子書籍を作る環境は出揃っているので、このうっとーしー税金処理さえなくなれば参入する個人作家が増える・コンテンツが増えるのは間違いない。
「Kindleの電子書籍に消費税適用へ 2015年度から Googleの広告にも」
http://www.huffingtonpost.jp/2014/06/25/kindle-consumption-tax_n_5531962.html
あたりが関係してんのかな。
[2015/02/17 08:55:12]追記。
Amazon Kindle公式のヘルプ「米国以外の出版者の源泉徴収税」に
* 米国以外の Kindle ストアで得たロイヤリティについては、Amazon は米国の源泉徴収税の徴収を行いません。
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A1CTSIBPDAAJ0M
と明記されていた。

粟岳高弘(@AwatakeTakahiro)さんのツイート通り、日本で売る限りEINやITINを取得する必要はない、ということだな。
もちろん、米国で売れるとその分に関しては30%天引きされるんだろうけど、日本語で書かれた本が米国で大ヒットするとは思えないので面倒な減免の手続きをすることもない。
上記した電子書籍に消費税適用のほか、日米租税条約の改正が去年暮れだか今年あたりに発効とかも影響があったか。
所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国政府とアメリカ合衆国との間の条約を改正する議定書」
文字通り、二重課税防止のための条約ということなので、遵守しろよ、と厳しくなったんかねえ。
[更新]2026-02-01 09:45:54
オレオレCGMでランディングページ

この雑記帖はperlで自作のcgi。
最初1998年頃は、テキストエディタでHTMLを書いてFTPでアップロードする昭和の世界だった。さすがに面倒になったのでperlでcgiにしたのが2000年。当時はMovableTypeもWordpressもなかった。
それ以来、ダラダラ続けて、その場その時の思いつきでいろいろ機能を付け足し現在に至る…18年め。
kindleだけだった頃とは違って、今は楽天koboも始まって配信するストアが増えてきた。
今のところ雑記帖では、Amazonへのコンテナを表示して、それ以外のストアはオマケの扱い。kindleありきで作ったコンテナ。
でも、ヨタ・ネタの雑記ならともかく、日野裕太郎の作品ページでそれはどうなの。だいたいゴチャゴチャしたコンテナでなんのことやら分かりにくい。ユーザー行動を誘うwebページでは情報は整理されるべき。
kindleもibookstoreもkoboも、ストアへの動線は同じ扱い。ゴチャついたコンテナ表示を止めて購入ボタンっぽくして並べることにした。
作品ページに表示する情報も統一した。
表紙画像、タイトル、定価、キャッチ、ページ数、本文一部抜粋。
アマゾンレビュー、twitterの感想ツイート、取り上げられたブログや掲示板。
その他関連記事。
サンプル表示リンク。
管理のためにデータベースに書誌情報などをブチ込んで、と思ったんだけど、この雑記帖以外でも使う可能性があるので、とりあえずは perl のデータとして記述。これならどこからでもスグに読み込んで使い回せる(そのうちデータベースに入れる、か)
今回の作品ページ機能追加は「ストアありき」ではなくて「タイトルありき」ということ。
昔からよく言われてるんだけど、別サイトを立ち上げるのもしんどいので、オレオレCGMの雑記帖に機能追加。

『おかえりください』http://t2aki.doncha.net/?id=1363395220
↑Amazonのコンテナ廃止。各ストアへ購入ボタン風味
↓従来のAmazonコンテナ使用
[更新]2026-02-01 09:48:22

