iTunes connect でリジェクト
またアプリがリジェクトくらってしまった。
今まではSakuttoBook のプログラム対応(iCloudの扱いや、In-App Purchaseの扱い方)だったんだけど、今度は小説のエロ描写でひっかかった。ここであまり多く書くと、今度はまた別のガイドラインにひっかかってアカウント抹消ということになりかねないのですこしだけ。
ガイドラインには、子供の目に触れても大丈夫なもの、というのがあって、たぶんこれが大前提。
今、すでにかなりの本数の官能小説、エロ小説の電子書籍アプリがapp storeに並んでる。もちろん、ひと目でわかる画像に関しては、わたしが見た限り慎重というか昔々昭和40年代ごろのロマンポルノで使われていたような、イメージカット。
なので、画像でぎりぎりかなと思ってた。ところが、指摘されたのは文章。17才以上の年齢制限つけてるんだけど、アップル自身がペアレンタルコントロールを信用してないってことか。
審査基準について、こちらがあれこれ言ってもしょうがない。通る時は通るし、通らない時は通らない。あっちがOKなのにどうしてこっちはNGなのか、あっちはあっち、こっちはこっちということ。
エロ漫画の編集時代、都条例にひっかかったり、警視庁に呼ばれた時の、担当者とのやりとりの記憶が蘇る。相手のテーブル・土俵でやることだ。文句があるなら絶対権力者にでもなるしかない。
[11/29 14:36:51] 追記。 ただ、日本のやりとりは「わかってるよな」「うーん、でもそこいわれると食えなくなっちゃうんすよ」「だめだめ」といいつつ配慮というか、続くうちに(続けたくはないけど)妙な信頼関係というか信用みたいなものが微妙に。ハゲの毛髪、フケ程度には生じる、かも。このあたり、文書で明確にしろ!というのだけが正しいとは言えない、お互いの腹芸運用。その点、アメリカの会社はどもならず泣きっ面に蜂の目に合うだけなのでアレだ。
ということで、指摘された官能小説を外して再申請。せっかく原稿をお預かりしたのに、形にできず、本当に申し訳ありません。会社規模でアプリをリリースしているなら、たぶん、ごそごそいろいろやりようもあるんだろうけど、個人じゃ歯が立たない。(イラストには買い取り原稿料も支払ったので実害も)
噂レベルの話。
年内には appleの iBooksストアも日本でオープンされるという。アメリカではすでにその傾向があって、単純な電子書籍アプリは審査に通りにくくなっている、らしい。当然といえば当然で、電子書籍を出すなら iBooks ストアで出せよ、ということ。アプリで出したいなら、アプリならではのコンテンツにしろよな、と。
ロイヤリティがどうなるのかわからないけど、iBooksストアがオープンしたらそっちにも出すことを考えておくか。あっちが駄目ならこっちで、転んでもタダでは起きない(なんのこっちゃ)
電子書籍書店。KindleストアとiBooksストアの一騎打ちに日本のストアは食い込めるんだろうか。
iPhone電子書籍アプリ
・ 小説同人誌Select
コミティアや文学フリマで同人小説を頒布している日野裕太郎さんやくまっこさんの小説を収録。
くまっこさんの朗読音源や、日野裕太郎さんのPC同人ゲーム体験版などもあります。
Kindleストアにて販売中!
著者:日野裕太郎
イラスト:ハルノブ、おおぬまひろし、にくきうー、みさわりょう、てぃるよし
・ でもほら繁殖するしかないの
・ 猫神リスペクト
・ 星待ち花の揺れる庭
・ 陽だまりうたた寝若桜
・ アロイのやさしい神さま
・ いつもの夕餉
・ 梅の選択
・ おかえりください
・ あかるいほうへ
上記Kindle本・縦書き小説を作成したページ
・ EPUB3::かんたん電子書籍作成
kindleストアにKDPで登録したときの記事
・ kindle KDPで電子書籍出版
EPUB3の作成についての記事
・ EPUB3作成webサービス
- 『おかえりください』サウンドノベルWINDOWS版
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音と映像が、血まみれのこっくりさんの惨劇を蘇らせる。 - 【無料体験版】はこちら
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
ImageMagickで画像に文字を埋め込み
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kindle paperwhiteがきた!
一昨日11月19日に予約していた Kindle Paperwhiteが届いた!
カバーで一覧する。EPUBで作った時点では、表紙もカバーも同じ画像。KDPに登録するとよきに計らってくれる、のかな。
表紙用は、iPhone電子書籍用に作ったものを流用。kindleは縦横比1.6なので、左右に空白ができてしまった。両方で使う場合を考えて作る必要がある。カラー画像なんだけど、モノクロ表示のことを考えて、コントラスト強めに描いてもらった方がいいかな。
画面の上部をタップするとメニューが出てくる。この中の「移動」というやつがkindleの目次
これはHTMLの目次。画面右上端に折り目みたいになっている。これはもしかすると Spineで linear=no としてるからかも。この目次項目タップで該当ページまで飛ぶんだけど、こうやって数字だけの目次はタップしにくいだけ。この程度の目次ならかえって邪魔。
kindleのメニューの「移動」をタップすると、このkindleの目次が現れる。EPUB3でKindleに目次を入れる方法がいまいちわかってなくて、HTML版の目次とtoc.ncxの両方を入れておいた。もしかするとこれはtoc.ncxが使われてるのか?
シェアしたところが、ハイライト表示されている。同じ本、ほかの人のシェアしたところもハイライトされる、らしい。他人の横線、傍点、メモが入り込んでくるソーシャルな機能、ということなんだろうけど、うーん、どうだろ、うるさいような気がする。
ライトの設定。最低輝度で十分読める。暗い部屋で明るくしすぎると目が疲れた。
ということで。
・ アマゾンに並べた電子書籍のリスト
手前味噌だけど、ホラーや青春もの、癒しの物語などオススメです!短編だと100円からあるので、気楽に読んでみてやってください。
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Kindleで買える創作文芸 同人小説
togetterのまとめ。「kindleで買える創作文芸 同人小説」https://togetter.com/li/402696 というのを作ってみた。
当然ながら、電子書籍にしてKindleストアに並べたから売れる、なんてことはない。しっかり告知広報しないと、そんな本が売ってる・存在していることすら知られない。効果があるかどうか、なんてことをごちゃごちゃ考えてるヒマがあるなら、まず発信。ネットは発信するためのコストなんて安いのだ。無駄かどうかの検証は、タスクが積み上がって大変になってからすればいいこと。
twitterで自分の観測範囲と「#kindle」「#kindlejp」をからめて検索して、コミケやコミティア、文学フリマといったイベントにサークル参加しているひとがKindleストアで同人小説誌を販売していたら、それをまとめに随時追加していく。
バーチャル同人誌即売会みたいになって、本を読むひとたち・読者・イベントでいうところの一般参加者がついてくれれば面白い。
今に始まったことじゃなく。書き手・送り手側は声が大きいのでいいけど、読み手・受け手側は静かでどこにいるのかすらわかりにくい。わたしが見る範囲、ネットの創作文芸界隈というのは書き手の集まりであって、読者不在。限られたイベントでしか手に入らない本は、共通の話題にならないので、変な言い方だけど、読者が育たない、のかもしれない。一般参加者を増やさないと。
その点、AmazonというかKindleで買えるなら、「あれ面白かったよ」「あ、それ読んだよ」ということに繋がる。
togetter の使い方がよく分からなくて、なんかちょっとビミョーな感じだけど、#kindlejp をつけてもらえると探せるので助かります。
・ doncha.netが販売中のKindle本一覧はこちら
KDPの登録に使ったEPUB3→ EPUB3::かんたん電子書籍作成
・ iPhone電子書籍アプリ「小説同人誌Select」もありマス
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kindleストアでブログが本になる?
まず間違いなく、ブログをそのままKindleストアに並べるブロガーというのが出てくる。
アマゾンは内容について判断しないはず(というのは昨日のエントリにも書いた)なので、内容について判断するのはダイレクトに読者で、内容について責任を持つのは著者。このへん、ちょっと危ないところかな、と思った。
金を払うレベルかどうかは別にしておこう。本てのはひとつひとつが違う商品だし、お金を払って満足できるかどうか個々人の感じ方。マスプロダクトのように、一律、金を払うレベル、なんて基準は単純に言えない。最低限、乱丁落丁はクリアしてるのが前提だけど。
ブログ全盛で、一億総コメンテーターとでもいうか、専門家でもないのに・検証もなしにもっとらしいことをドヤ顔で断言しているブログがあちこちに。それはネットだしブログだし掲示板だし、たいした問題じゃない。
でも、これらがアマゾンの市場に電子書籍として並び、カタチを獲得することになる。ネットを巡回してブログにアクセスして「見に行く」のではなく、購入したら「手元にとどめ置かれるもの」となる。有料メルマガと何が違うの?金を払ったら自動的に送られてくるメルマガと、金を払って選ぶ電子書籍じゃ「選ぶ・選ばない」の差がある。
ネットやテレビのワイドショーを見て、コメンテーターの言うことにいちいちツッコミいれたり一緒に腹を立てたりもするだろうけど、その場かぎりのひとごと。でも、金を払って選んで買った本に書かれてることがデタラメだったら、金返せになる。ほんのちょっとした違いだろうけど、ネットやテレビと、購入して自分の物になった(DRMなので自分の物になってるわけじゃないんだけど)ものと距離感の違い。
その本に書かれていることが、実在するひとなり組織なりに関わることだったら。個人が出版して個人が手に負えることじゃないかもしれない(同人誌などにも同じことが言えるけど、市場が限られている同人誌と、アマゾンじゃ土俵が違い過ぎる)
小説のお約束。この物語はフィクションであり云々の但し書きの意味はこのあたり。
とはいえ、電子書籍、そうそう売れるもんでもない。実際は問題にならない程度かも。もしかすると、イベントで売るほうが部数が出るんだ、てなことになるかもしれないし。
てことで、うちがアマゾン、Kindleストアに並べてるのは珠玉の(←ここ大事)小説だけ
kindleストアに並ぶdoncha.netの作品一覧
- 『おかえりください』サウンドノベルWINDOWS版
- 『おかえりください』本編を加筆修正、6つのバッドエンド分岐シナリオを追加してサウンドノベル化!
音と映像が、血まみれのこっくりさんの惨劇を蘇らせる。 - 【無料体験版】はこちら
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kindle KDPの審査
Kindle Direct Publishing に登録して審査でひっかかったという事例がわたしの見る範囲だけで数例あった。(某掲示板でもひっかかったという事例があがっているとのこと)
「上記の本の権利をお客様が保有していることを証明する書類等をご提出ください。」ということらしい。
以下、憶測で書いてしまうと。たとえば、わたしが「村上春樹」「1Q84」をデータ化、販売しようと登録した、ということだろうな(こんな露骨な海賊版はさすがにないだろうけど)わたしが見たケースは、アマゾンe託で紙印刷本を販売していて、それの電書版を登録したら著者証明してください、と。
e託を使って出品するのをまとめてやってくれるところがあって、そこに委託してe託で出品(言葉がややこしいな)していて、電書を著者本人が登録。アマゾンからみると、先に販売されている本と同じタイトル・同じ著者・同じ内容の電書を先に販売しているアカウントとは別のアカウントが販売しようとしている、と見える。海賊版に該当する。
アマゾンは巨大な書店・小売店。巨大なのでいろいろ考えなきゃいけないことがあるにしても、単純に小売り店だ。顧客・消費者第一でクレームなどには個別に対応する。それと同時に、仕入れ側の版元も大事な顧客。扱ってる本については判断しない。表現の自由なんてのが絡む検閲行為はしないはず。
「購入したお客さんからクレームがあったから、ちょっと販売停止にさせてもらうね」はあっても「これはマズイから扱いません」はない。
ちなみに、版元には、司法行政による指導がはいったり協会による自主規制があったり、内容を吟味・判断する機構機能がずいぶんと練られて蓄積されてきている。解決はされてないけどね。
でも、内容について判断はできない・しないけど、著作権などの権利侵害は単純に判断できる。ここをきちんとやらないと、消費者側に対しても、版元側に対しても、店(アマゾン)の信用がガタ落ちになるし、訴訟沙汰に繋がるリスクは現実的で大きいので厳しくみてるはず。もちろん漏れはあるだろうけど、当たり前の話、アマゾンは取り扱い商品すべてデータベース化している。タイトルや著者名、内容の一部など審査でチェックするのは簡単。
今回審査にひっかかったひとの事例から、アマゾンは既存の出版社の出版物だけでなくて、個人出版物の権利についても気を配っているという信用に繋がる、とも言えるかな。
もうひとつの側面。kindle化リクエストリンクボタンの存在。アマゾンの顧客最優先は有名。紙印刷の本がこっちのページ、電書はあっちのページなどと顧客に不便をしいるのはありえない、んだろうな。(だいたいそんなとっちらかったサイトは動線もなにもあったもんじゃないし)なので、別アカウントでの登録で、同じものがあちこちのページに散らばらないようしたい。
てことで、KDPに登録する際はe託で販売中の本のことも考えてやる必要がありそう。
e託で販売するために、とりまとめてくれてるところに委託するのは、コスト的にも合理的だと思う。中間に入ってもらうことで、アマゾンからの細かいリクエスト(5冊納品してね、2冊納品してね)に対して労力・送料などをいちいち考える必要がなくなる。
まだまだ紙印刷の本の方が馴染み深いので、理想は紙印刷した本と電書を並行して並べること。
e託委託をお願いしつつ、電書も並べる方法があればベスト。だ。
[2013/02/11 12:54:54] 追記
今日、2013年2月11日公開となった『星待ち花の揺れる庭』(日野裕太郎・みさわりょう)がKDPの審査にひっかかった。
Kindle版
同人誌版(※現在取り扱いはありません。品切れ絶版)
KDPの審査から届いたメールの一部。
今回お客様のタイトルをKindleストアで販売させていただくことになり、大変嬉しく思っております。Amazonでは著作権を最も重視しており、著者や著作権保持者が所有する本が、第三者から著作権侵害の申告を受けたり、第三者によって販売されているものではないことを確認させていただく必要があります。したがいまして、お客様の以下の本に関していくつかお伺いしたい点がございます。
〜中略〜
お客様がこのタイトルを出版する権利を保有していること(中略)を示す書類を提出してください。
案の定、というか上記した理由と同じだった。でもって、ポイントも対応も同じ。
「Amazonでは著作権を最も重視しており」
これは安心感がある。個人出版物だからといって粗雑・軽く扱わないできちんと権利関係は見てるということ。
で、具体的に何を提出したかというと、ちょっと困った。同人誌の印刷などは印刷所とメールベースでやりとりしているし、タイトルなどもその時点では入れてない。紙・書類がない。
幸いというか、今回ひっかかったのは「密林社」さん経由で委託した本。「著者セントラルページ」を作る時に、アマゾンから密林社さんにアカウント関連の問い合わせが行っていて、その時点でわたしのメールアドレスとアカウント、そして著者名などの紐付けが、アマゾン側で確認できている、はず。てなことをメール本文で、該当本のアマゾンでのURLや、著者セントラルページなどをお知らせしたら、審査通過で公開、となった。
今後、もしかすると、自分で全部やる場合があったとしたら、印刷所に発注して請求書・領収書の時点でタイトルなどの情報をいれておいた方がいいかもしれない。
木曜日に登録・翌日金曜日に審査から連絡・その日のうちに返信・今日月曜日に公開。
このレスポンスの早さは本当に感謝。
[2013/02/21 10:25:16]追記。
やはり同じ理由で審査にかかった田亀源五郎さんのツイート
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」