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doncha.net制作・発行:KindleやiBooks、楽天kobo、BOOK☆WALKERで読む電子書籍
kindle KDPの審査
Kindle Direct Publishing に登録して審査でひっかかったという事例がわたしの見る範囲だけで数例あった。(某掲示板でもひっかかったという事例があがっているとのこと)
「上記の本の権利をお客様が保有していることを証明する書類等をご提出ください。」ということらしい。
以下、憶測で書いてしまうと。たとえば、わたしが「村上春樹」「1Q84」をデータ化、販売しようと登録した、ということだろうな(こんな露骨な海賊版はさすがにないだろうけど)わたしが見たケースは、アマゾンe託で紙印刷本を販売していて、それの電書版を登録したら著者証明してください、と。
e託を使って出品するのをまとめてやってくれるところがあって、そこに委託してe託で出品(言葉がややこしいな)していて、電書を著者本人が登録。アマゾンからみると、先に販売されている本と同じタイトル・同じ著者・同じ内容の電書を先に販売しているアカウントとは別のアカウントが販売しようとしている、と見える。海賊版に該当する。
アマゾンは巨大な書店・小売店。巨大なのでいろいろ考えなきゃいけないことがあるにしても、単純に小売り店だ。顧客・消費者第一でクレームなどには個別に対応する。それと同時に、仕入れ側の版元も大事な顧客。扱ってる本については判断しない。表現の自由なんてのが絡む検閲行為はしないはず。
「購入したお客さんからクレームがあったから、ちょっと販売停止にさせてもらうね」はあっても「これはマズイから扱いません」はない。
ちなみに、版元には、司法行政による指導がはいったり協会による自主規制があったり、内容を吟味・判断する機構機能がずいぶんと練られて蓄積されてきている。解決はされてないけどね。
でも、内容について判断はできない・しないけど、著作権などの権利侵害は単純に判断できる。ここをきちんとやらないと、消費者側に対しても、版元側に対しても、店(アマゾン)の信用がガタ落ちになるし、訴訟沙汰に繋がるリスクは現実的で大きいので厳しくみてるはず。もちろん漏れはあるだろうけど、当たり前の話、アマゾンは取り扱い商品すべてデータベース化している。タイトルや著者名、内容の一部など審査でチェックするのは簡単。
今回審査にひっかかったひとの事例から、アマゾンは既存の出版社の出版物だけでなくて、個人出版物の権利についても気を配っているという信用に繋がる、とも言えるかな。
もうひとつの側面。kindle化リクエストリンクボタンの存在。アマゾンの顧客最優先は有名。紙印刷の本がこっちのページ、電書はあっちのページなどと顧客に不便をしいるのはありえない、んだろうな。(だいたいそんなとっちらかったサイトは動線もなにもあったもんじゃないし)なので、別アカウントでの登録で、同じものがあちこちのページに散らばらないようしたい。
てことで、KDPに登録する際はe託で販売中の本のことも考えてやる必要がありそう。
e託で販売するために、とりまとめてくれてるところに委託するのは、コスト的にも合理的だと思う。中間に入ってもらうことで、アマゾンからの細かいリクエスト(5冊納品してね、2冊納品してね)に対して労力・送料などをいちいち考える必要がなくなる。
まだまだ紙印刷の本の方が馴染み深いので、理想は紙印刷した本と電書を並行して並べること。
e託委託をお願いしつつ、電書も並べる方法があればベスト。だ。
[2013/02/11 12:54:54] 追記
今日、2013年2月11日公開となった『星待ち花の揺れる庭』(日野裕太郎・みさわりょう)がKDPの審査にひっかかった。
Kindle版
同人誌版(※現在取り扱いはありません。品切れ絶版)
KDPの審査から届いたメールの一部。
今回お客様のタイトルをKindleストアで販売させていただくことになり、大変嬉しく思っております。Amazonでは著作権を最も重視しており、著者や著作権保持者が所有する本が、第三者から著作権侵害の申告を受けたり、第三者によって販売されているものではないことを確認させていただく必要があります。したがいまして、お客様の以下の本に関していくつかお伺いしたい点がございます。
〜中略〜
お客様がこのタイトルを出版する権利を保有していること(中略)を示す書類を提出してください。
案の定、というか上記した理由と同じだった。でもって、ポイントも対応も同じ。
「Amazonでは著作権を最も重視しており」
これは安心感がある。個人出版物だからといって粗雑・軽く扱わないできちんと権利関係は見てるということ。
で、具体的に何を提出したかというと、ちょっと困った。同人誌の印刷などは印刷所とメールベースでやりとりしているし、タイトルなどもその時点では入れてない。紙・書類がない。
幸いというか、今回ひっかかったのは「密林社」さん経由で委託した本。「著者セントラルページ」を作る時に、アマゾンから密林社さんにアカウント関連の問い合わせが行っていて、その時点でわたしのメールアドレスとアカウント、そして著者名などの紐付けが、アマゾン側で確認できている、はず。てなことをメール本文で、該当本のアマゾンでのURLや、著者セントラルページなどをお知らせしたら、審査通過で公開、となった。
今後、もしかすると、自分で全部やる場合があったとしたら、印刷所に発注して請求書・領収書の時点でタイトルなどの情報をいれておいた方がいいかもしれない。
木曜日に登録・翌日金曜日に審査から連絡・その日のうちに返信・今日月曜日に公開。
このレスポンスの早さは本当に感謝。
[2013/02/21 10:25:16]追記。
やはり同じ理由で審査にかかった田亀源五郎さんのツイート
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