SigilのEPUB2をEPUB3に変換

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epub2のtoc.ncxをepub3の目次に変換

Sigilなどで作られるepub2ファイルをepub3ファイルに変換するための小ネタ。
・各xhtmlファイルのヘッダを書き換える
これはエディタのマクロや、スクリプトで一括可能。複数のファイルに対して検索置換できるエディタがあればこういう時に重宝する。
・opfファイルを書き換える
metadata部
epub3の書式に合わせて書き直し…ってほぼそのままでイケるような気がするけど、既存のEPUB3ファイルのopfファイルを開いてコピペ、それをひな形にしてepub2の方から必要なものを移植するのが確実かな。
manifest部
toc.ncxがらみの記述を削除。
新たにナビゲーション文書を設定・指定する。各プロパティ指定を確認。
spine部
toc.ncxがらみを削除。あとはそのまま。
guide部
まるごと削除
エディタやスクリプトで一括が可能だと思うけど、metadata部がちょっとメンドクサイので手作業コピペ。
・ナビゲーション文書を新規作成する。
ナビゲーション文書(たとえばnav.xhtml)を新たに作る必要がある。いまのところ、目次とランドマーク。ランドマークはopfファイルにguide部があれば、それをコピペして編集すればイケる。
epub2のtoc.ncxをepub3目次用のリストに変換するのが以下のスクリプト。
まとめて全部、一括変換するスクリプトを書こうとうだうだやってたんだけど、metadataの差の吸収が意外に面倒くさいので投げた。今日のところは。
…気力があったらそのうちスクリプトを書いて、もう少し丁寧に説明を書いておくかなぁ。
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epubcheck が githubに引っ越ししていた

最近epubcheck のバージョンとか確認してなかったなあ、と見に行ったら、code.google.com から移転。
今、最新版は https://github.com/IDPF/epubcheck こちらでリリースしている。
以下は、ここ『ひまつぶし雑記帖』でのお問い合わせ「エラー」について。
去年10月下旬にこの雑記帖に問い合わせフォームを設置したところ、ポツポツ問い合わせをいただけるようになってきた。
「エラーでうまくできない」
EPUB3::かんたん電子書籍作成 はEPUBファイルに梱包するために、一時ファイル・一時ディレクトリを作って作業している(サーバーの容量のこともあるので、一時ファイル類は梱包後に削除している)
ファイルの入出力というやつで、処理は重い。わたしの契約しているレンタルサーバーのプランがショボイせいもあって、大きなテキストファイルや、小さなファイルでも小見出しがたくさんある=ファイル数が多いコンテンツは、セッション切れを起こすことがある。
これはお手上げなので、 ローカル版かんたん電子書籍作成 か(ただ、ローカル版はコマンドラインでの作業、多少ハードルが高いので)実績もあるWEBサービスの でんでんコンバーター をご案内している。
「EPUBファイルを作った後、Sigilなどで編集したらうまくいかない」
EPUBCheckでエラーを確認して潰していけば、たぶん解決する。でも、メールで話をうかがうと、EPUBCheckのハードルが高い。
インストーラーがあるわけでもないし
・WINDOWSはJAVAのインストール・PATHの設定なんてことまで必要。
・Macもzipファイルをダウンロードしたはいいけどこれってどうするの?
・ターミナル、コマンドプロンプトを使ってコマンドラインにタイプすることになる。
ということで、オススメのEPUBCheckの紹介・解説・使い方ページ。
WINDOWS版
「epubcheckのラクな動かし方 for Windows 7」 ( @ryou_takano )
EPUBCheckの解説とMacアプリ紹介
「うわっ…あんたのEPUB、ダメすぎ…? 検証とその対処」 ( @lost_and_found )
「k△△では登録できるのにi○○(電子書籍ストア名)に登録できない」
ストアごとで素材などのレギュレーションが違うので、ユーザーページなどで公開されているガイドラインPDFを確認してくださいと。
…でもなあ、たとえば画像にしても、画素数とかファイルサイズとか解像度とかファイル形式とか、そんなもん知らんがな、というのが正直なところ。EPUBでValidなものを作ったんだから、それ以外のところはストア側である程度は吸収して欲しい。
・kindleは登録時にコンバートされてそれっぽくなる(そのかわり画質は気にしない前提)
・ibookstoreはエラーで弾かれて登録できない(エラーメッセージを見て自己解決しろよ前提)
お問い合わせのほとんどがこの3つのケース。でも、それだけっちゃそれだけのこと。
EPUBのおかげで(策定・運営しているひとたちに感謝 http://idpf.org )ツールやアプリも揃ってるので、電子書籍を作ること自体は簡単になっている。
上記したエラーも、面倒くさいだけで難しいことじゃない。ひとつずつ・一カ所ずつ試行錯誤すれば解決できるのでめげず挫けず。
タイトル数が増えて市場が膨らんで一般化して、メシのタネのひとつになってくれるととてもうれしい。
↓ちなみに、ツールもアプリもない状態でEPUBファイルを作る艱難辛苦(参考になります)
「エラーメッセージから学ぶ電子書籍EPUB - 最初の一歩」 ( @merborne )
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電子書籍の校正・修正作業

現状、電子書籍は校正・修正作業が難しくて悩みどころ。
修正作業する側は、EPUBの中のXHTMLの該当箇所を検索して直す。どこを修正するのかさえわかれば、どのような指定でも作業的にはほぼ同じなので、それほど大変なことではない。
校正する側の負担、というか面倒が大きい。
元原稿(ワードやPDF)と端末表示をつき合わせて、端末表示で誤植など見つけたら、元原稿の該当箇所に赤入れ(コメントを入れたり)する。
紙のようなゲラがあればそこに直接赤入れできる。端末表示に紙のような一覧性も求められないし、ページを行ったり来たりするようなことも向いていない。あれ?さっきの単語どこだっけ?で戻る気力も萎える。
校正なんて、やってもやっても誤植が湧いて出てくるというのに、元原稿と端末表示を見比べてやってたんじゃ、いつまでたっても校正が終わらない。
また、「何ページの何行目」というのが電子書籍にはないので、電話で済む簡単な校正にも前後の文・パラグラフをつけて指定する必要がある。
(EPUB3はページリストという元のページを指定できる仕掛けがあるんだけど、対応しているリーダーがほぼ?ないので使えない)
電子書籍もゲラというかプリントアウトが必要かもしれないニッチな先祖帰り。
今日、ツイッターで流れてきたepubをPDFに変換するというネタを見て思った。残念ながら今日紹介されていたものは日本語に対応してないけど、WEBサービスやアプリなど「epub pdf変換」で検索すると出てくるので試してみる(ブラウザのアドオンで自動キャプチャなどは手軽手頃な感じかなあ)レイアウト・デザインの完全な再現は難しくても、文字校、ルビ、下線、太字のチェックぐらいなら使えそう。
ついでに、ふたたびみたびTeXもインストールした。
以前、2010年だか12年ごろにkindleで出版しようとPDFでも行けるのかと思って試してた残骸スクリプトも引っ張り出した。TeXもEPUB(XHTML)もマークアップ言語。大雑把にコンバートできる、かもしれない。
プリントアウトじゃなくて、もっといいやり方はないもんだろうか。うううむ。
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今年は年末年始休暇が長いらしい

クリスマスが終わったら今年もあと4日、いよいよ年末。フリーターに年末年始は関係ないけど、仕事をいただいているところは27日終了、年始は5日からというパターン。年内の電子書籍制作はあと2~3本か。
ウチは今年の冬コミ、初落選。とはいえ、あの熱気の中に身を置くのは刺激になるので、大みそか31日は一般参加で行く予定。例年と同じくコミケが終わったら今年一年の終了。
今年は上下左右・右往左往のダッチロールだった。
電子書籍がらみでは。売り上げ不振でひとが辞めたり業務縮小したりのあおりを食らったり、かと思えば、小さいながら新規でお仕事をいただいたり。
WEBの保守運用業務が安定していただけたのでかろうじて。
ていうか、これじゃ食っていけないので困ったことになったなあ。
制作に関していうと、中国でやりますのでとリフロー1コンテンツ****円や、固定レイアウト***円、なんていう噂(真偽未確認)も聞こえてきたのでクラクラするばかり。
んな値段で受けてたら、日本の高校生アルバイトの日給にもならない。ほんとかなあ。
文字中心のシンプルなものなら一日あれば数コンテンツは形にするけど、定期的に大量受注ができないととてもやっていけんわな。
今のところ、知る限り1コンテンツ15000~30000円が相場なんだけど。
自分のところで出してる電子書籍に関しては、年始から春ぐらいまでは先行者有利で(kindleで)それなりに売れてたけど、夏過ぎたら勢いはなくなった(無料も入れて4桁)ただ、これは出し続けてナンボ・積み上げてナンボだと思ってるので悲観はしていない。むしろ、積み上げてからが楽しみ(にしても、iBookstoreが思ったほど動かないし=無料を入れてやっと3桁、google playはどこにあるんだか…)
来年は、kindleを中心とした電子書籍、コミケやコミティア、文学フリマなど同人誌即売会のほかのチャンネル=販路のことも考えないと。
まだまだ厳しいけど、種まきしながら、小さなことからこつこつと。
([06:01]数字が一人歩きされるとまずいので伏字修正)
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固定レイアウトのSVG指定

先日公開した『kindle猫写真集』http://t2aki.doncha.net/?id=1382691748 の固定レイアウト、SVGでの指定について補足自分メモ。
KADOKAWAグループのEPUB制作仕様が公開されたので中を見たところ、画像は固定レイアウトにしてSVGで記述する、ということなのでちょっとだけ調べた。
目次画像用に使ったxhtmlファイル
(画像のサイズは 900x1270 で、画像の中に目次がある)
※KADOKAWAの仕様ではまだ「imageマップは使わない」となっているけど、ibooksなどEPUB3では使えるので目次に使った(クリッカブルマップのSVG版、かな)
上記のxhtml、もろもろ呪文状態で使ってるんだけど
svg(SVGで画像表示の設定。XMLだ)
・viewBox
画像領域のどの部分を切り取るかという指定(画像領域の左上からxyの座標を指定する)上記だと、x座標0、y座標0、幅900、高さ1270
・width height
viewBoxで切り取った画像領域をブラウザ(リーダー)で表示するサイズを指定。上記だと幅100%、高さ100%と目いっぱい表示するように指定(opfや、metaタグのviewportだったりで表示サイズを900x1270に指定してあるので天地左右100%でOK)
image(実際の画像ファイルの指定)
・実際のサイズを指定してファイルを指定する。 HTMLだとimgタグ。
rect(四角領域を作ってクリッカブルマップ)
・xy座標と、幅高さを指定してその四角の中は透明で埋める(fill-opacity)この四角を目次のリンクにする(HTMLのusemapより指定のしかたが分かりやすい)
一枚画像だけのためのxhtmlファイルなので愛想もなにもない短い単純なファイル。
固定レイアウトは画像サイズも揃えるので、画像ファイル名だけが違うxhtmlが画像の数だけ単調に並ぶ。
KADOKAWAのEPUB仕様では、リフローだとspine部で該当ページだけ固定レイアウト指定することになっている。
本文に混じる挿絵や見開き横長挿絵のために固定とリフローの混在がkindleやibooksで使えるようになってからが本番、だな。
KADOKAWA-EPUB PORTAL(EPUB制作仕様ページ)
http://kadokawa-epub.bookwalker.co.jp/home
↑これはかなり細かくて丁寧な資料なので、オススメ。
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