映画『海街diary』
アマプラでなんとなく観始めた『海街diary』がびっくり。目が離せず、じんわり染み込んできて涙腺がいたるところで決壊してしまった。
派手な事件、出来事は何もないのに画面に釘付け。丁寧な人と人の距離感がめちゃくちゃ優しくてじわじわ涙腺に迫ってくる。役者も全員キャラ立ち。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの目の高さが揃ってる。どの目線も、とにかく優しい、のひと言。
画面の絵面も優しさに溢れている。
伏線も細かい。
事件らしい事件も起こらない、家族の日常。少しずつ重なるキャラたちの背景。それだけ。家族は物語になるんだなあ。ていうかどんな出来事も事件てことか。
半村良の葛飾物語も同じく。法要の度に集まる親族のエピソード。これも事件らしい事件も起こらない。親族、各家族の近況報告。
これもしみじみ泣ける。
もちろん。家族だけど、血の繋がりは関係ない。海街diaryは異母妹を引き取って家族になる話だ。
共同体というのともビミョーに言葉のニュアンスが違うと思っていて。だからといって父母がいて血の繋がりのあることが前提とも違う。
一緒に過ごした時間だけじゃなくて、一緒に過ごさなかった時間も共有できるひとたち。
家族、疑似家族ものには、わたしの涙腺は抵抗力がないんだ。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
スパイダーマンとか古処誠二とか
昨日はスパイダーマン・アクロス・ザ・スパイダーバース
いやもう評判以上で2時間半ほどもうバクバクうるうるしっぱなしだった。
大切なひとを守るために頑張っていて、大切なひとを守るために頑張ってるひとを全力で応援するひとたちがいて、という王道、ド直球。
昔っからわたしは家族の話に抵抗力がなくて、すぐに涙腺がイッてしまう。
そこにもってきて、週刊少年ジャンプだ。仲間が集結して応援するんだからもういかんかった。
マルチバースの均衡を保つためvs家族もマルチバースも守るため、という図式。
ツッコミどころとしては、え?それってミゲルが始めちゃったんじゃないの?というのがあって、グウェンのお父さんの仕事が?ピーターの子供にも?とかとかネタバレになるのであまり触れない。
キャラ的には今回の新キャラ、ドレッドヘアのホビーが美味しいところをもってく。もろ好みのタイプだった。
今日は古処誠二『敵前の森で』
やっぱ間違いないがないなあ。傑作。
最近の古処誠二は『ルール』や『七月七日』の頃のようなウエットなところがないんだけど、みんながみんな、その時その場での自分の最善を尽くしたその結果、という軸はブレず、本書もホント熱い。冒頭、佐々塚兵長のエピソードで始まるプロローグがめっちゃ効いてくる。というかみんなの行動原理がここに集約されてたんだということに最後まで読んで改めて気づかされて、じわ〜っと滾る。
良いフィクションの摂取ができた昨日今日だった。
て、2作ともわたし狙い撃ちされてた。
明日から週末にかけてはシフト仕事。
これがもうさすがに体力の限界なんだよなあ。朝シフトは4時起きだし、夜シフトは帰宅が0時を回る。還暦の体力でこんなシフトは無理。健康保険加入で人間ドックなんかがありがたいというか美味しいんだけど、そもそも健康を害するようなシフトなわけで、改めて見直すとこれって本末転倒。
てなことを今まではツイッターなどSNSでたらたら書き散らしてたんだけど。
みけさんもいなくなり、世界に向けて発信するぞ!みたいなこともないんで、昔に戻ってこっちに引きこもることにした。
SNS利用はこの雑記帖更新告知と、ゲームを進めるために作ったポケモンGOのツイッターアカウントだけにする。
ちょっと前にも書いたように、この雑記帖なら、書き散らかしたコンテンツの管理も自分でコントロールできるし、呆けてしまったり、死んでしまったりしたら、レンサバとの契約が切れてそれっきりで後腐れもないしねー
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
xyzzyとperlの連携でテキスト処理最強環境
こないだからごそごそいじってるxyzzyのマクロとそこから連携するperlのスクリプト。
xyzzyのあまりの便利さ、ラクチンさ、フロントとしての有能さに今さらながら驚いた。もう15年ぐらい使ってるっちゅーのに。
エディタはxyzzy一択だろう(主語:おれ)
自分環境・自分作業内容に特化したマクロなので、誰にとっても有用・便利に使えるものではないけど、備忘録としてメモしておこう。
lispは手強い、というか他とは別モノなので、今回ごそごそ作ってるようなわずか数行のものでもネットで検索しまくり、デフォルトのlispフォルダをgrepしまくってやっと。明日にはもう忘れているであろう自分のためにもメモが必要なのだ。
てことで、先日までのマクロの振り返り。。
1)編集中のバッファの内容をtempファイルに書き出して
2)perlのスクリプトで処理して
3)処理された内容をバッファに読み込む
てところがキモ。
(2)のところ。
今日までは、処理してほしい内容について
(interactive "s[D]elSpace [T]ab4Space [M]akeEPUB [C]heck")
などと、マクロを起動したらperlでどういう処理をして欲しいのか、ユーザー入力を取得してperlに引数として渡すようにしていた。
でも、このユーザー入力のひと手間がけっこう面倒くさい。
面倒くさいものは続かない。そのうち使わなくなるのが目に見えている。
20分ぐらい考えて、macのCotEditorが外部スクリプトの引数に編集中のファイル名(フルパスで)を渡すことを思い出した。この動作をそのままxyzzyのマクロでも使うことにした。
そもそも、マクロを起動したらば。
編集中のファイルの拡張子が.plとか.pmだったらperlのシンタックスチェックをして欲しいし、編集中のファイルがeasy_epubフォルダ以下の.txtファイルだったらeasy_epub.plでEPUB電子書籍を作ってくれ。自分としては、いちいちユーザー入力を待って判定する必要はない。
ファイルと結びつかない新規バッファや*scratch*バッファで作業しているものに関しては、空白の削除やタブを空白4つに変換するなど、その時その場の小ネタ処理で決めうちできないので、ここはユーザー入力で動作を振り分けてもらいたい。
・フルパスのファイル名がわかっているものに関しては、パス・ファイル名を処理・動作の判断にしてくれ。
・ファイル名がわからないものに関しては、指示するからちょっと待てよ。
という自分リクエストを満たしたxyzzyのマクロがこの10行。
やってることは。
01:関数
02:この関数はマクロで呼び出せますよ
03:バッファを書き出すためのtempファイル名の設定
04:編集中のバッファがファイルと結びついてなければどんな処理をするのかユーザー入力待ち
05:tempファイルの削除
06:編集中のバッファをtempファイルに書き出し
07:perlに渡すためのバッチファイル(WINDOWSのダセエところだ)
引数としてフルパスのファイル名と、04の場合の入力された文字。標準入力経由でtemp-file、perlが処理した内容を受けとるところとして「*scratch*」バッファを設定。
08:バッファ全体をマークして
09:バッファをクリップボードにコピー
受けとるperl側は以下。長いのでpackageについては端折るけど。
・フルパスファイル名がわかっているものは、ファイルを読み込んで処理。
・ファイル名がないものは、一行ずつ処理したり、全部読み込んでから処理したり。
(第一引数はファイル名。第二引数がマクロの04で入力した文字)
いやもうほんと滅茶苦茶最強のテキスト処理環境のできあがりだ。
どのぐらい最強かというと、今日まさに立川で観てきた爆音「マッドマックス FR」のお婆ちゃんズぐらい最強だ(実写版ジブリだったなあ)
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
頭の悪い連中が大活躍
13人のチビたち全員頭が悪い。2人の爺は乱暴で頭が回らない。2人の身体能力チートはあまり考えてるように見えない。図体のでかいだけの1頭の短気。そんな中に混じると、相対的に頭が良さそうに見えるチビが主人公。
昨日初日の『ホビット2』(HOBBIT - THE DESOLATION OF SMAUG OST)
いやもう手に汗握りっぱなし、滾りっぱなし。3時間近く、画面から目が離せない。どいつもこいつもキャラが立っていて出てくる誰にでも感情移入できる。ひとりひとりが主人公で別の物語、映画が2〜3本は軽く撮れそう。
原作は読んでいない。なので、トールキンの世界観、物語の世界観とはかけ離れた感想かも知れない。
いやでも、本当に面白かった。
レゴラス、タウリエル無双のシーンは思わず歓声が上がってしまった。ラダガストの愛嬌、ビヨルンのテンプレにニヤニヤ笑ってしまった。白い宝石だからにはビルボじゃなくてもツッコミどころで吹いた。ミミズという安い挑発に簡単にのったスマウグにもツッコミ。
バルドたち、人間がどうするのかどうなるのか知りたいので原作を読んでしまおうか考え中。うーん、もったいないかな。
エンディングの曲、The Hobbit: The Desolation of Smaug - Ed Sheeran "I See Fire” は必聴の名曲。かっちょええんだ。
ひとつ感じたのが。
『ホビット1』はレンタルDVDを自宅のテレビで観た。で、それも面白くて滾ってたんだけど、ホビットは劇場の巨大なスクリーンで観るべきしろもの。
なんせ、出てくるのがチビとクリーチャー。戦闘シーンで質量が感じられないところがあった。ところが劇場のスクリーンサイズと音響だと重量がしっかり見える。3DやIMAXといった劇場で観るとまた違うと思う。
て、こんな駄文読んでないで、劇場に観に行きましょう!ていうか、とっとと観に行くべし!
映画『ホビット 竜に奪われた王国』公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/thehobbitdesolationofsmaug/
映画『ホビット 思いがけない冒険』公式サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/thehobbitpart1/
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
定期的に観たくなる映画のひとつ
ここに何度も同じことを書いてしまう老人特有のくどさで申し訳ない。
いや、定期的に観たくなって今日もまた「ダーティハリー」
冒頭のホットドッグを頬張りながら44マグナムを撃つシーンは何度観てもシビれる。検索してみたら、そのシーンのセリフがまんま出てきたのでメモ。
I know what you're thinking. "Did he fire six shots or only five?"
Well, to tell you the truth, in all this excitement I kind of lost track myself.
But being as this is a .44 Magnum, the most powerful handgun in the world,
and would blow your head clean off,you've got to ask yourself one question:
"Do I feel lucky?" Well, do ya, punk?
おまえが何を考えてるか言ってやろうか。おれが撃ったのは6発だったかそれとも5発だったか。実のところ、おれもよく覚えてないんだ。でもこれは44マグナムといって世界で一番強力な拳銃でな。おまえの脳味噌を吹っ飛ばすことになる。どうする?自分に聞いてみな。自分は幸運かどうか。どうする?ちんぴら。
でもって、どうしてまた「ダーティハリー」かというと、冒頭の写真。スティーブン・キングの『ビッグドライバー』の一節。ダーティハリーがちらっとだけ引用されていて思い出したというのが真相。
キングは映画やメジャーリーグ、飲み物や車など具体的な名前を出すことで有名。広告宣伝マンとシャレでいうぐらい。同時代性の獲得とかいうと面倒くさいけど、具体的な商品名、共通の背景で読者を作品世界に引っ張り込む。
編集者だったころ、漫画家さんと打ち合わせでよく話題にしてた。
「漫画はウソなんだから、ディテールはリアルにしておかないとだめですよねえ」
具体的な商品名や映画などをちりばめると同時代性を獲得する代償に普遍性を失う、という話ももっともだけど振り返って時代を感じさせるということで、それはそれでOKじゃないかと。
…てなことは実はどうでもよくて、ダーティハリーは何度観ても傑作、ということだけよろしくお願いします。
1971年の映画。ぜんぜん古びてない。
https://youtu.be/8Xjr2hnOHiM?t=7s
↑騙されたと思って、この冒頭部だけでも観るべし。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
最近観た映画
なんだか久しぶりに映画館で映画をちゃんと観た。
『パシフィック・リム』
これはもうイケイケの問答無用。冒頭の乗り込むシーンからエンディングまでたぎりっぱなし。巨大ロボ、怪獣ものが、という以前にひたすらジェットコースターで持っていかれっぱなしだろう。
鉄人28号とマジンガーZを祖先に、日本のロボットアニメを全部混ぜたら出来上がり。
怪獣側はゴジラをはじめとする東宝特撮に、なんとクトゥルフの味付け。
がんがん鳴りっぱなしのBGMはどことなく伊福部トーン。
ハマらないほうがどうかしている。しかたないので2度観た。
2度とも2D字幕。吹き替えの声優さんのセレクションがまた泣かせるということだったけど、うちの近所は3D吹き替えで、3Dは上映回数が1日1度。ただ、字幕で正解だったな、と思ったのが日本語広東語英語が入り混じる多国籍感を味わえる。
イエーガー(ロボット)の設定資料とかフィギュアがほしくなった。こんなワクワクは久しぶりだ。
んで、あまりに面白かったもんで、盛り上がったままレンタル屋で借りたのが『プロメテウス』と『ホビット』
『プロメテウス』
うううう、リドリー・スコットの『エイリアン』は傑作で観終わったあとしばらく悪夢をみてしまうほどだった。『エイリアン2』は1とはジャイムズ・キャメロン。1とはまるで別物のドンパチ映画。これはこれでいちいちカタルシスが用意されていてキャラもみな濃くて大好きな映画。
で、『プロメテウス』監督がリドリー・スコットということで、案の定1と同じ雰囲気。しかし、こりゃまいったの鬱映画。エイリアンのように最初から最後までエイリアンと一対一で逃げ場のない恐怖に支配されてるならともかく、巨人とタコの殴り合いが入って、ガッカリだった。
好き嫌いが分かれるだろうなあ。
『ホビット』
おいおい。こりゃ問答無用の傑作。ドワーフがイケメン。茶色が美味しい。ガンダルフは相変わらずすぐに癇癪を起して棍棒を振り回す乱暴な爺。お館様は大妖のまま。ノーヒーロー、ノーウォリアのひとことがグっとくるビルボ。
どいつもこいつもキャラがしっかり立っていてまるで飽きない。
指輪と合わせて全部そろったらぶっ通しの体力勝負で観てみたいなあ。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」