ひまつぶし雑記帖

電子書籍の目次が難しい

2013/4/22 [10:32:54] (月) 天気

無職50代の請負仕事に、電子書籍EPUB3ファイル制作もやってる(年金まで食っていかないと)

以前も書いたように元になるデータはHTMLだったりワードだったり。
電子「書籍」ということで、目次も凝ったデザインレイアウトを求められることがある。でも、いわゆる書籍の目次と違って電子書籍の目次は「ナビゲーション」で、アプリやデバイスなどのリーディングシステムと密接密着。

使えるタグが限られている。
https://www.idpf.org/epub/30/spec/epub30-contentdocs.html#sec-xhtml-nav

使えるのは、hタグ、リストタグ(ol li)、ハイパーリンク aタグに、spanタグぐらい。
WEBのHTMLのようにdivタグ使ってコンテナごとにデザインレイアウトはできないっぽい。また、リストタグの中はaタグかspanタグで装飾されている必要があって、テキストをナマで置いたり改行のbrもエラーとなる。

クライアント、デザイナーさんに説明してもらえるとありがたいんだけど、それが難しい場合もあるようで…となると、本来やっちゃいけないと思いつつ、下請けに「No」はない。

ナビゲーション文書(nav.xhtml)とは別に「目次」を作って並べてしまう。その時、ナビゲーション文書がspineに入っていると(kindleの場合?)「linear=no」にしても表示されてしまうので、spineから外しておく。
epubcheckでエラーにこそならないものの、しっかり警告されるし、mobi化してプレビューワーでチェックすると、ナビゲーションは未定義になってしまう。

内容が変更になった場合など、目次をふたつ書き換えることになり、ミスの元となる。

電子書籍の特性を認知してもらうにはまだまだ時間がかかりそうで。そうこうしているうちにいろんなEPUB3ファイルが出回ることになるなぁ。
…うーむ。こりゃ石を投げられてもしょうがない、おれ。

twitterで情報をいただきました。ありがとうございます!


ナビゲーション(nav.xhtml)のlandmarksでHTML目次を指定すればイケる、とのこと。
(でも、変更時のメンテが面倒なので、ナビゲーション文書ひとつでやりたいなあ)

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だったらお前がやれよ

2013/4/21 [19:06:53] (日) 天気

「こうすれば売れる」「読者を掴むためにはこんな方法がある」

てな記事、言説にはうんざり。いや、ひとさまの商売の邪魔をしちゃいけないなあ、と思うし、他人を否定するようなことをいうと自分に跳ね返ることが多いし、運気が下がりそうなので言いたかないけど。

タイトルどおり「だったらお前がやれよ」ということってどうなの。それもドヤ顔で。

特にまだ若い電子書籍界隈では、こうすりゃ売れる・こんな書き方構成にすべきである、なんてのがわさわさ湧いていてうんざりするばかり。

自分の成功例を元に騙る・語るならいいけど、キミだれ?なんか売れてるものあるんだっけ?というのが何かを言ってても説得力ゼロじゃないのか。
(はっきりと正解があるようなものなら別だし、カウンセリングのように寄り添う形で一緒にやるようなものはまた別)

小説の書き方なんて作家さんで違う。「売れる書き方」なんてありえない。出版社や業界都合で今この時売れているものはあるけどその通りにやったところでどうなの。

元底辺エロ出版社のチンピラ編集者程度でエラソなことは言えないけど、少なくとも20年は編集者としてやってきた。
漫画家さんが、売れてる漫画家さんのレプリカのような原稿を持ってきた時は、割と真面目に怒った。

「悪いけどコレはいらない。だったらさ、ギャラ積んで××センセに頼めばいいだけだよ?あなたに頼む意味ないよね」

もちろん。好きな作家さんがいて憧れて、好きな作品があって、自分もあんな風に書きたい、あんなのを描きたいと思って描くのは、誰しもスタート地点。
だけど、売れなくて思い悩んで、そっくりそのまま(キャラやストーリー、コマ割)やっちゃ、いったい何のために描いてるんだ?と。

読者からの反応なんてあれば超ラッキーで、ないのが当たり前、本を出してみて数字になって初めてわかる。指針・指標などなく暗中模索・五里霧中、それでも描きたい・書きたいという意思の力が必要で、それを才能という。

なので、作家・クリエイターを尊敬するし、応援していたい。

[04/21 22:00:28] 追記。
いや、奇麗ごとじゃなく。
ぶっちゃけ、売れセンの模倣、目先の2〜3本はありがたいんだけど。単行本ラインナップに入ってもらおうと思ったら、レプリカだと2冊も続かない。それだと商売としてよろしくない、ということがあった。

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日野裕太郎作品立ち読みサンプル増量

2013/4/21 [16:04:16] (日) 天気

日野裕太郎の作品の一部ですが、立ち読みサンプルを増量しました(PC版のSafari、chrome限定)

各々リンク先で、小説の50%〜70%ほど読めます。

ホラー
  『おかえりください』 (表紙:おおぬまひろし)
  『いつもの夕餉』 (表紙:おおぬまひろし)
  『梅の選択』 (表紙:おおぬまひろし)


ヒューマンドラマ
  『アロイのやさしい神さま』 (表紙:ハルノブ)
  『水影に赤をきく』 (表紙:ハルノブ)


サスペンス
  『あかるいほうへ』 (表紙:にくきうー)


ファンタジー 
『水に咲く花』 (表紙:ハルノブ)



日野裕太郎って誰?聞いたことないけどどうなの?
けっこう面白いかもしれません。ぜひ立ち読みしてやってください。

本編は kindleストア と ibookstore にて絶賛発売中です〜!

ほか、日野裕太郎作品のレビューはこちら→ https://t2aki.doncha.net/?id=1360323148




しかし。今日時点で、cssのwriting-modeでの縦書き表示ができるのはSafariとChromeだけということに愕然…なんかなあ。

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電子書籍無料キャンペーンの効能

2013/4/15 [10:42:01] (月) 天気

電子書籍の価格設定は悩ましい、というネタで以前書いた。無料キャンペーンをするのは「作者作品を知ってもらうため」
『KDPの価格設定、バーゲン?』https://t2aki.doncha.net/?id=1359633724

「本を売るために」なにがしか無料キャンペーンの効能はきっとあるんだろう。データを見ればきっと有料購入に繋がることもあるんだろうとは思う(実際ウチの場合も、無料を読んで面白かったからと、有料本も買ってくれたかたがいらっしゃる)
それでもあまり積極的になれない。

ネットを見ると(自分の観測範囲)
相変わらず「ネットはタダ」と思ってるユーザーが大半のように見える。
目先の客(UUだのPVだの)が欲しくてタダでコンテンツをバラまくWEBベンチャーが多いように見える。

曰く。収益は広告モデルなので、ユーザーさんには課金しません。

きっと当初は理想もあったんだろう。でも実際のところはどうなんだろう。
広告収入のためにエサとしてコンテンツを集める。広告収入がいくらになるかわからないし、エサに金などかけたくない。ましてやエサ=コンテンツに対する敬意などどこにもない。
広告収入のためにエサとしてユーザーを集める。タダのコンテンツで集まってくるんだからテキトーなものを放り込んでおけばいい。集めさえすれば広告収入となる。

広告に金を出す企業側。まだまだ不景気だ、実際に金を掴んでこない広告費なんて少しでも削って営業部隊に金を回そう。
かくして、ネットは金にならない・金にするのが難しい(最近のカタカナ言葉でいうと「マネタイズが難しい」)となる。収益は広告モデルです、なんて言ってるうちにモノがどんどん劣化していく。

気がつけば、夢のWIN・WINがLOSE・LOSEみんな負け状態になりかねない。

ようやく立ち上がってきた電子書籍は、読者が本を直接買う(買うと書くとDRMうんぬんとツッコミが入るけど、いちいち面倒なのでここでは「買う」)
ビジネスモデルなどと小難しい言葉の入る余地なく、気に入ったものに・好きなものに、お金を払う。昭和の昔から変わりなく当たり前にあるシンプルな世界。

電子書籍というパッケージの登場で、やっとネットでコンテンツに対価を支払う、という空気が醸成されつつある。なので、無料本・無料キャンペーンは慎重に様子をみながらやろうと思う。

前方に広がる焼け野原を繰り返したくないよなあ。


[12/08 21:25:07]追記。
当面、無料キャンペーンはやらない。
iBookstore、 google playで無料頒布が可能。有料のタイトルを無料キャンペーンにするのではなくて、告知用に最初から無料本を用意して、iBookstore、google playを利用する。
↓こちら
『ibooks と googleブックスの無料頒布作品』

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熾烈なMANGA争奪戦か!

2013/4/13 [09:16:36] (土) 天気

昨日は電子書籍の強烈な漫画ネタがふたつ。


◆ Amazonが漫画を簡単にkindle(mobi)形式にしてくれる無料公式ツールを公開した。

ダウンロードはこちら →  [Kindle Comic Creator]

チュートリアルの動画もあって、それを見る限り、いやもう簡単。あれだけ悩んでいた・悩んでいる固定レイアウトのEPUB3・mobiファイルができる。すぐにkindleストアに並べることが出来るファイルとなる。
原稿があるなら、とっととダウンロードして使うべし。漫画家(クリエイター)が市場直結する。

・個人出版で同人誌サークルが流れ込んできたらあっという間に膨大なコンテンツが揃う。
・プロの漫画家が絶版扱いになっている過去の名作を投入したら知名度も向上する。

kindleの漫画=MANGAが一挙に充実するなあ(これらを翻訳する需要が出てくる)


◆ LINEマンガが始まったと話題だった。

立ち読みも豊富だし、約3万点揃えてスタートらしい。強力なクチコミもあって、あっという間に広がるだろう、と。
ダウンロードして試した。
うううむ、こっちはどうだろう。iPhoneの小さな画面で漫画を読むのはわたしはぴんとこなかった。iPad miniぐらいの端末で読めるならイケると思うけど…。


出版の売上はマンガが牽引してる。マンガが中心となって動いてくれると、電子書籍が広がる・一般化する。

ひとつだけ心配なのが。

LINEマンガは豊富な「無料」マンガも謳い文句。せっかく電子書籍が立ち上がって、コンテンツには対価を支払うものだという空気があるのに、マンガだからといって「無料」を撒き餌にバラまくようなマネはやめてくれ。

クリエイターに対価が渡るように、丁寧にコンテンツを提供する方法を取らないとだめだろ。

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kindle EPUB3の電子書籍制作します

2013/4/11 [18:01:32] (木) 天気

InDesignやSigil、一太郎で作ったのにkindleで目次が使えない
kindleでは問題がないのにepubでエラーが出る。
koboやibookstore、角川BOOK☆WALKERでEPUB3が必要とかいわれるけど
そもそもエラーになって作れない。


など、お困りのことはありませんか?

エラーのないEPUB3電子書籍ファイル制作を承ります。
右側に記載のメールアドレス、またはtwitterアカウント、問い合わせフォームなど、ご連絡ください。

制作会社など商用のかたは有償でご相談させていただきます。
(電子書籍に関する雑談や、EPUB3制作についての雑談なども気楽にどうぞ)


【制作の流れ】

・原稿(ワードやプレーンテキスト)と表紙画像をご用意ください。
・本文の構成やデザインレイアウト、ルビ、挿絵などのご相談をさせていただきます。

EPUBCHECKでエラーのないEPUB3電子書籍ファイルを制作して納品いたします。
(※EPUB3ファイルとmobiファイルを納品)



当方の制作実績

『自分でできる霊性開花』  グループゼロ様

 
『一生に一度は絶対行きたい 世界遺産Top45』  ユナイテッド・ブックス様

 
『近代日本研究の方法的基礎 ―ハーバート・ノーマンをモデルとするイデオロギー分析概論と演習』  前野佳彦様

 
『柳家喜多八膝栗毛 Kindle版』  まむかいブックスギャラリー様

 
などの制作実績があります(現状100冊弱)


アマゾンで発売中のdoncha.net制作の電子書籍一覧はこちら
https://www.amazon.co.jp/s/?url=node%3D2275256051&field-keywords=doncha.net


EPUBCHECKでエラーのないEPUB3電子書籍ファイル(とkindle用mobiファイル)を納品。
ibookstore、kobo、google playブックス、角川BOOK☆WALKERでも販売実績があります。

制作費用はお問い合わせください。
シンプルな文字中心のものでしたら、1コンテンツ15000円から承っています。気軽にご連絡ください。
※ルビやレイアウト・デザインなどについては別途費用のご相談となります


1コンテンツごとに自作の汎用スクリプトをカスタマイズして制作していますので、一括処理によるスピーディな対応が可能です。
打ち合わせ後、原稿データをいただいて初校提出に1日。校正をいただいて修正したものを提出に1日ぐらいのスケジュール感です。







【kindleでの縦書き表示見本】

・縦書きの扉ページ
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・目次(toc デバイスが使う「論理目次」)
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・縦書き本文
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・奥付ページ(横書き)
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ところてんx5

2024/5/6 11:45

未だにレートが1800〜1900てどゆこと?
みんなめちゃ上手くなってる。ちゃんと技の回数カウントしてるし、この程度のレートでそれやるのか、とビックだわ

2024/5/6 11:43

にしても。今シーズンのPokemon GO。対人戦で袋叩きされすぎ。全然勝てない。今までだととっくにレート2000に届いてACEという称号になってたのに

2024/5/5 22:47

サイト改修でレスポンシブというのが、面白そうでマズい。いや、ちゃんと仕事にしなきゃいけないんだろうけど、面白い、好奇心がそそられると、見境なく時間やコストをかけてしまい勝ち。

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