googleが検索キーワードを暗号化
去年3月が発端の古いネタを今さらメモ。
「Google の検索セキュリティを強化しました」
2012 年 3 月 6 日
posted by: Google 検索チーム
https://googlejapan.blogspot.jp/2012/03/google_06.html
これで、SSLをデフォルトにした結果、検索ワードなど暗号化されて通信するので、アクセスログに出てこなくなっていた。
googleからの来訪者が何を探して・期待してサイトにきたのか見えない。google analyticsでも「not provided」=検索ワード不明が激増。
あーなんか知らんが、もしかするとリピータさんがブックマークでもしてくれたんかいな、と暢気な父さんしてたんだけど。
(2年ほど前までは仕事でプレッシャーの中、毎日必死血眼でアクセスログ解析してたというのに、仕事じゃないと緊張感もなくだらけるだけだなぁ)
サイトのチューニング(というか分析・集客)を考える時に「どこから来たのか」「何を探してきたのか」が最初にチェックすべき大切な基本部分だ。
このブログもおかげさまで去年の夏から訪問者数が増えてきた(といっても、1日100ぐらいだったのが400〜500になった程度でまだまだショボイんだけど)その頃から技術ネタに関しては、呆け気味の自分のために文字通り備忘録として丁寧に書こうと意識し始め、twitterやfacebook、mixiなどのAPI関連の記事あたりから訪問者数が伸びて、EPUB3やkindle、KDP関連でさらに増えた。なのに、来訪者が何を求めてアクセスしてくれたのか見えない。
たぶん、スクリプトの部分だったりするんだろうなあ、とアクセスログを眺めつつ。探しものがわかれば、記事に追記して情報共有できるのに、google様に個人のプライバシー保護のためと暗号化されたんでは、手も足も出ない(良質のコンテンツを評価すると言っておいて、質を上げるための大切なヒントになるキーワードを見せないのはずるい)
着地するコンテンツから、来訪者がなにを探しているのか想像するしかなくなった。
いろいろ表示のために使ってるAjaxから呼び出されるスクリプトをアクセスログから眺めると、ファーストビューで離脱するひとが半数近く(ページ最下部のAjaxで呼び出されていたら、そのページは最後まで表示されたということで判定できる)
表示されたページから他のページへのリンクを叩いてサイト内を移動するひとはさらにその半数近く。
関連記事をわかりやすく配置するか、サイト内検索を使いやすく改良するか。
去年暮れKindleでウチの本を出して、紹介していただいたこともあってか( 「青春ホラー小説『おかえりください』不幸すぎる学校の七不思議」 )2011年に作って公開した「おかえりください」ノベルゲーム(WINDOWS版)特設ページへのアクセスも増えてる。
https://t2aki.doncha.net/event/plz_return.html
せっかくだし、もう少しサイトの動線をきちんと整理したいところなんだよなあ。
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kindleで個人出版するメリット
kindleストアにKDPの個人出版の本があっという間に並びだした。電子書籍をEPUB3で作るのは簡単だし、kindleのKDPへの登録も簡単。KDP経由の作品を抽出する方法がわからないのでなんとも言えないが、新着の半分近くはKDPっぽい(?)本。
多士済々玉石混淆カオスな状況になりつつある。早くもせっかく出した本が埋もれて見つけにくくなってきた(せめて登録カテゴリをどうにかして欲しい)
それでもKindleストアに本を並べる。
以前書いた「amazon、kindleストアの販売力」https://t2aki.doncha.net/?id=1357212714 のタイトル通りアマゾンの販売力すげーということ以外に。
なんせ、出版は不況のまま。
書店の数が年々減っていて、去年暮れの時点では14000店程度まで(最盛期で22000店ぐらい)減っているし「出版社、書店、取次不況の実態…新刊の7割が返品、コンビニでも雑誌売れない」https://biz-journal.jp/2013/01/post_1263.html なんて記事が今年早々話題になるほど、出版の業界不況は先が見えない。
取次ぎが求めるのは部数が出せて、売れる商品。無名の新人作家の作品など、相手にされない。本が出せない(仮に出せたとしても、書店の現場で「誰これ?知ってる」「いや全然」「どう?」「どうかなあ」「じゃあとっとと返品して棚空けよう」)
新人賞は出版社がそんな無名の新人を売るための販促ツール。これは当然ながら競争率が高い。それにたとえ小説の中身が十分に商業流通に乗せるレベルだとしても、その出版社に合う合わないがあってマッチしなければ受賞はない。
(以前なら多少合わなくてもつき合う余裕があったかもしれないけど、この不況、部数を確保するため・売るために即戦力が欲しい。よね)
個人が本を出すためのクチが狭くなっていって、出版業界も既存の売れスジを消費しつくしたらどうするんだろうと思う。出版社の存在理由には「新人を次々と送り出すため」というのがあるはず。
市場規模なんて単語が合うのか疑問だけど「「オタク」市場に関する調査結果 2012」https://www.yano.co.jp/press/press.php/001002 というレポートがある。
PDFによると、同人誌市場は2010年700億円→2011年690億円→12年は716億円(予想)の市場規模とのこと。いや、実際にコミケなどに参加しても年々活気は上がる一方に感じる。出版社が新人を出せないなら、個人が自分で突破する。その方法として同人誌、同人誌即売会はこれからも伸びていく。
ただ、同人誌は手に入れる場所が限られている。期間が限られている。
この雑記帖で100回ぐらい同じことを書いてるけど、kindleストア、電子書籍は、思い立ったらその場で購入その場でダウンロードその場で読めることが最大のメリットだと思ってる。読者を繋ぐため・自分の読者を育てるために有効に使える。
埋もれて見つけにくくなるというのも、同人誌即売会など別の動線を活用して解消できる。たぶんkindleストアのKDP野放し状態は、ストアにきてから探す手伝いもするしレコメンドメールで集客もするけど、動線・集客は自分でも頑張ってね、お互い様だからね、ということだろう。
ここは素直に、個人でも頑張れる土壌作りに感謝ということ。どんどん参入・参加していって、個人作家個人出版が常態になれば本を読む環境や意識が変わってくるだろう。
紙は自ら救うものを救う。というやつだ(なんのこっちゃ)
[01/15 01:10:57] 追記。閉塞でこのブログを検索してみたら、出版社当時の記事や、創作文芸プレビューサイトの記事なんかが出てきた。
「今年最後の花見」https://t2aki.doncha.net/?id=986804613
「そろそろ忙しいなぁ」 https://t2aki.doncha.net/?id=1019213347
「閉塞」 https://t2aki.doncha.net/?id=1074076631
「創作文芸見本誌会場HappyReading」 https://t2aki.doncha.net/?id=1324111242
今日時点。 「EPUB3::かんたん電子書籍作成」 で580冊ほど作成されてるなぁ。(kindleストアに並んでいるかどうかは不明だけど)
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電子書籍で起業
そういや。去年の暮れに、会社を辞めることになったので、電子書籍・電子出版で起業、出版社・配信事業をやろうと思うけど、どうだろうという相談を受けた。
数を揃えられるならやりようはあるかも知れないけど、難しいですよと返答。
…でも実際のところ個人事業主レベルの準備用意では無理だと思ってる。
・作家→出版社→取次ぎ流通→書店
・作家→電書屋→プラットフォーム
↑めちゃくちゃ簡略化すると上記。
相談されたのも、作家さんに原稿を依頼して預かって、電子書籍を制作して、プラットフォームに流して販売する。売上の中から、自分のところでマージン各種をいただき、作家さんに印税を支払うというイメージか。
わたしも、自分で実際にiPhone電子書籍アプリを制作してapp storeに並べたり、EPUB3を作れるようにしてKindleストアで販売してみて初めてわかったんだけど、単純な小説であれば
・電子書籍の制作はプログラム知識も不要で、簡単。
・プラットフォーム(app store、Kindleストア)に並べるのも、個人でもできること。
ネットは参入のハードルが低すぎる。
Kindleなど原稿が用意されていれば3分でEPUB3まで作れるし、審査も48時間。原稿からストアに並べるまでたった2日。ちなみに、app store の審査は約2週間かかる
既存の出版社の場合。
【編集制作】本を制作するのはデザイン、校正、校閲などを経て紙印刷の本を作り上げる。
【営業】取次ぎ流通、取次ぎの口座を取得して取次ぎ相手に部数などの交渉をする。
って、このふたつだけでも個人じゃちょっと難しい(ていうか、取次ぎ口座は個人じゃ無理のはず)だから出版社は成り立っている。
テキトーに書いてるけど。底辺エロ出版社とはいえ、20年在籍して編集長なんぞとエラソにふんぞり返ってたので、既存出版社の仕組みはわかってるつもり
でも、電子書籍は両方とも簡単なので、作家がプラットフォームで直接販売することもできる。作家とプラットフォームの間に入る事ができるのは、既存の出版社でブランドが確立されている会社だけだろうと思っている。
・販売促進に宣伝広告をしっかりやる。
・すでに人気作家の本を出版していて実績がある。
・事業を継続している信頼が作家・読者両方にある。
・作家は、ここに預ければ売ってくれる
・読者は、ここのを買ってればハズレはない
最初からこんな条件揃うわけがない。知名度のある有名作家が知り合いで、電子書籍用に原稿を預けてくれることになった、なんてことがあれば少しは違うだろうけど。
ぎりぎり、作家側のメリットとして、ここに原稿を預ければ各プラットフォーム全部に流してくれて、各々違ってる料率をまとめてくれて「面倒がない」というところをアピールするぐらい。だろうなあ。
当人は実用書ハウツーもの書籍の編集者ということもあってか、作家さん(小説家・漫画家)には連絡をきちんと、こまかく取る、打ち合わせた結果の約束事は守る、といった認識が希薄。作家さん相手の仕事は向いてない。せめて自分のフィールドの実用書ハウツーものから始めてみてはどうかと、最後に付け加えておいた。
一冊あたりの制作費や、マージン、販売価格など細かく計算しなきゃいけないことがたくさんある。会社を立ち上げるなら今年早々ということだったけど、どうなったかなあ。仲介・コーディネート編集以外の請負仕事があるなら回してくださいね!(電子書籍制作なら格安・ダウンロードサイト構築はそれなりにご相談)
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KindleストアでKDP個人作家判定は無理?
現時点では、KDPの個人出版物を判定するのは難しい、というのがわかった。
アマゾンAWSのAPIで情報を取得してごにょごにょするのが基本。
APIで取得するXMLには商品のほぼすべての情報が入っているんだけど、kindleストアの電子書籍に関しては販売価格がなかったし、今回取得したXMLを加工なし状態で覗いたところ、どこを探してもKDP(Kindle Direct Publishing=個人のセルフ出版物)だという要素は見当たらなかった。
法人との仕入れ契約は個人とは全然別のはずだから、裏側というかバックヤード系のデータベースにはしっかり登録されて、区別がつくようになっているんだろうけど、ショップサイドに使うデータとしてAPIでは提供されていなかった(今日時点)
APIの仕様などの一次情報はこちら「Product Advertising API」
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/G/09/associates/paapi/dg/index.html
とりあえずのその場しのぎで、KDPの個人出版物かどうか判定する方法としては。
・既存の出版社から出ている印刷本もあるKindle本は、アメリカのアマゾン .com では販売されていない。
・個人のKDPの場合は .com でも販売されている。
・アマゾンが管理する ASIN コードは一意のものなので、販売する国が違ってもASINは同じ。
てことで、日本のアマゾン .co.jp とアメリカの .com でASINを検索して両方で販売されていたら KDP個人出版物、だろう。
パブー経由のKindle本は、出版社ではないのに .com での販売はないらしいが、数的に取りこぼしても問題はない
スクリプトでAPIを叩いて回ってもいいし、ブラウザで日米のアマゾンを開いておいてASIN検索してもいい。
上記、ASINを入力して調べるやりかた。
でも、ひとつずつ入力するのは面倒なので、各カテゴリをリストしてその中でKDPかどうか判定して表示させたい。
と思ったら、こっちも難しかった。
たとえば「文芸・評論」→「日本文学」で絞って、APIからXMLを取得して表示させたら夏目漱石の「坊ちゃん」をはじめとする青空文庫が大量に出てきた。当然KDPではない。「有料」だけをカテゴリした BrowseNodeId があるはず、と探して回ったけど見当たらず。一括一網打尽の地引き網で有料のコンテンツだけを引っ張り出すのは無理(何か方法があれば、ぜひ教えてください)
「Kindle本のXMLに販売価格の要素がない」ことと何か関係でもあるのかな。
結局、ASINを入力してKDPかどうかを判断するスクリプトが一本できただけ…ブラウザで手作業でASIN検索することを考えると、ほんの少しだけラクかも知れないけど、あまり役に立たないなあ、とガッカリ。
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SEO伏魔殿
googleさまが、コンテンツの評価、信頼度に「Author Rank」というのを導入する、らしい。何が書いてあってどれだけ外部リンクされているか、に加えて「誰が書いているのか」「その誰かは信用できるのか」ということっぽい。
わたしはもうSEOには関わりたくないし、今はそんな立場でも仕事でもない。
以前在籍していた会社が運営していた動画のダウンロード配信サイトでは、毎日、売上・単語の検索順位・ユーザーの着地と離脱ページのチェックと対応に追われていた。ECサイトで、当時(といっても、まだ1年ちょっと前)ユーザーの流入は検索エンジンがすべて。twitterやfacebookなどよりも2ちゃんで話題になった方がユーザーの流入は多かった。
「SEOにはうんざり」
過去記事にも書いたけど、いち企業のやることなんぞ知ったこっちゃない。検索順位で1ページ目、1位がそんなに欲しいならgoogleなりyahooなりを買収するしかないだろう、と。
もっとも、そのおかげで、perlでアクセス解析用のスクリプトを何本も書いて、スキルは上がったので感謝。
それが今度のAuthor Rankでは、著者パラメータが入って、それはソーシャルメディア、twitterやfacebook、google+での影響度を測定するんだそうだ。
SEO担当のかたがたの怨嗟と呪いの悲痛な声が…。たしかに、検索結果、検索順位はECサイトにとっては重要だけど、だからといってサイトでごそごそやっても無駄ということに。SEOに割く労力とコストをばっさりやめて、別のキャンペーンなどに使った方がいい。
今年はいよいよネットの広告屋、SEOがどーたらという営業はもう終わりになりそうだなあ。
他人事。
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