電子書籍で紙の再現は無理

2014/4/11 [19:01:20] (金) 天気

ワードのdocxファイルをkindleに、EPUB3にというネタがTwitterの観測範囲で盛況だったりするのをのんきに眺めてたら、別件で雑談・相談していたところで「InDesignの組版データをもらえばそのままEPUB3ができるんですよね」とふられて腰が抜ける。


ワードでレイアウトデザインしてプリントアウトしたものも、InDesignでページレイアウトして一冊作ったものも、そのままEPUB3のリフローにして電子書籍で再現するのは難しい。て、この雑記帖でも何度か同じことを書いてる。


「でも、図版が多い場合は、InDesignで組版データをもらえばEPUB3にするのも早いんでしょ」

と言われたんだけど、それも紙がそのまま再現できると思ってるところからくるんだよなあ。


InDesignでEPUB3出力したものをそのまま細工なしにEPUB3やmobiとして使えるという話は、今のところあまり聞かない。EPUBCheckのエラーや警告を潰すために吐き出されたEPUB3ファイルを開いて調整が必要になるし、また、凝ったレイアウトやデザインは、もし仮に再現できるとしても素直なXHTML&スタイルシートではなくてトリッキーなことをしなきゃいけない一発芸で続きがない。

(fix型で組めばほぼそのまま再現できるだろうけど、いちから作り直しだしなあ)

InDesignが吐き出すEPUB3ファイルを開いて新たにXHTMLを書き直したりスタイルを当て直したりするのはひたすら面倒くさい。


てことで、現状は元原稿のワード(docx)かテキストファイルを預かって、元になる紙の本があるならPDFなどレイアウトデザインのわかるものをもらって作った方が早いかな。


docxを預かった場合、レイアウト再現はしないけど、ボールドや文字色、下線や傍点、ルビ、縦中横など文字装飾系はワードそのまま再現=HTMLタグをつけられるので作業的にはかなり楽になる。


さらに

・InDesignも適切に正しく目次などを設定してXMLで保存すると

・ワードも適切に正しく目次などを設定して保存すると

両者とも、ただのXMLなのでperlやphpなどのスクリプトを使って加工するのは簡単で、コンバート作業はもっとらくちんになるはず…なんだけど「適切に正しく」というのが難しい。


著者がフリーダムに書いたもの・編集が個々の本の体裁に合わせて指定したものなので、文書構造などないことが多い。ここは個別に擦り合わせ現物合わせ作業が必要となっている。


もうひとつついでに、やはり話をしていて「校正どうしてます?」と。

・元原稿データのワードのコメント機能などを使って校正してもらう

・著者側でプリントアウトしたものに文字通り「赤入れ」してそれをPDFにしてもらう

という感じ。ここも労力と時間がかかってしまうところ、かな。




以前、別のところで電子書籍なんですが、と話を持っていったら

「ああ、お皿つけるんでしょ。高くつくよね」

と言われて愕然というか慄然とした。

…ちなみに、以前というのは今年2014年の話。

(註:お皿とはCDROMやDVDROMのことを言います)


数冊出してみたけど思ったほど売れないので撤退したという話もTwitterで流れてたり。

https://twitter.com/adrenalizebook/status/453048838027091969


温度差というかがスゲーなあ。




そういや。さすがAmazon公式月替わりセールに乗ると売れる(って、おそらくほかの方はもっと行ってると思う)売れた・売れるという話は書いても良いということらしいので、セールが終わったらちょろっと書きます。

ちなみに。1日から11日朝までセール対象のタイトル(『和猫』)は有料ダウンロードが約100冊、どういうわけかレンタルも25本程度。当然初動からは落ちてるけど日々そこそこ出ていて感謝


kindle月替わりセール中!『和猫〜Japanese Bob Tail』

2014/4/1 [12:00:06] (火) 天気

kindleストア4月の月替わりセールでKDP本の『和猫』(猫写真集)が従来価格200円のところ120円となっています。この機会にぜひ!



kindle本セールにピックアップされて嬉しいやらびっくりするやら。今年初めにkindleダイレクト・パブリッシングから「プロモーション選定に関するご確認」というメールがきて何事?と思ったら、


出版者様のKindle本『和猫~Japanese Bob Tail』を拝見し、Amazonの「Kindle 本セール」プロモーションの候補として考えております。

(要約)というメールだった。


セール期間や期間中の価格設定、それに基づくロイヤリティの支払いについてなどの説明が書かれていて、同意するなら返信を、ということでンなありがたい話にNOはない。


このメールはセールの候補にあげますということで、セールに載せてもらえるかどうかはまた別。

どういう基準なのかはわからないし説明を求めることもできないんだけど、KDPでの個人出版物もチェックしていてセールに合いそうなのはこうして一本釣りしてるようだ。ウチだけじゃなく、他にもすでにKDPの個人出版が月替わりセールなどAmazonの公式セールに乗っている。


Amazonにしてみれば個人も法人も関係ない。商品、商材ということ…って、当たり前の話。

なんだけど、会社同士の力関係や業界のしがらみなんかもあるので、ひらたく同列に扱うのは難しいのではないかと思う。力技が使えるのは外資ならでは、ということなのかなぁ。


何冊かセール対象になっている某版元に聞いたら「それなりにダウンロードされてるとセールの候補になるみたいですよ」と。いやいや、その「それなり」が知りたいところなんだけど、そんな眠いこと言って…(略)で、声がかかった時点、販売期間約2ヶ月で『和猫』は無料有料合わせてぶっちゃけ1000DL程度ということを考えると単純にダウンロード数だけじゃないだろう。登録したカテゴリやランキング、レビューなどいろいろ見てる、ような気がする。



その後、どうなってんのかなあと思いつつ忘れた頃、3月下旬に4月の月替わりセールにします、というメール。

ストアの都合もあるので事前告知はやめてねということで、4月1日に200円が120円になっているのを確認して今この雑記帖。


セールの結果、数字など景気がよかったらセール終了後にでも追記します。


猫、最強。ミケさん、最高。

うちの近所はまだ花見には早かった

2014/3/29 [21:16:22] (土) 天気

うううう。花見大好きなのに、今日はまだウチの近所の公園は蕾状態だった。

今日の収穫は、初めての「星野珈琲」で初めて食った「スフレパンケーキ」がめちゃ美味かったということ。


たぶんあちこちで言われてるので何を今さらだろうけど、スフレになってる以外は子供の頃に食った「ホットケーキ」なのだ。メープルシロップを選んで正解。バターと相まって「しょっぱ甘い」ほくほく感が味わえた。ほんとに懐かしい味。

これは真面目にオススメ。わたしは甘いものが苦手なのに、これはむさぼり食えた。

「星野珈琲」公式サイトはこちら

http://www.hoshinocoffee.com

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以下はヨタ話なのでデータ的な根拠はない。個人出版に関する、自分が知ってることと憶測・展望。


kindleなどの電子書籍も同人誌即売会も商業誌も、個人が使う蛇口のひとつ、個人が中心になっていくという話、かな。


昨日の雑記帖でKDP以前/以降とか言っちゃったけど煽るつもりはない。

Amazonに関しては、KDP以前も以降も変わらずe託というサービスで個人が同人誌をAmazonで売っていた/いるのでKDPがどーたらなど関係のない話だ。

電子書籍の個人出版ということに関しても、KDP以前からDLSiteやDMMでダウンロード販売をして生活をしている漫画家さんを知っているのでKDPがどーたらなど関係のない話だ。

同人側から動きを見る限り「KDP?何周遅れの話をしてるわけ?プププ」という景色になる。


ただ、ブツを並べるe託はちょっとおいといて、電子書籍の個人出版に関して、KDP以前のDLSiteやDMMはぶっちゃけアンダーグラウンド=エロ漫画の話で一般的ではない(わたしが知ってる実例に関して)


なので、KDPという電子書籍の個人出版の窓口蛇口ができてそこに流し込めるのはインパクトがでかいと思っているし、その後iBookstoreやgoogle playも参入して2012年晩秋から2013年3月ぐらいにかけて電子書籍の個人出版のハードルが一気に下がった(楽天koboはKDP以前からあったようだけど、途中EPUB2にしか対応しなかったり、EPUB3に対応したのにアナウンスがあまり聞き取れなかったり。今は楽天koboも個人出版の窓口がある)

KDP公開当初から個人出版が電子書店に参入するようになり、いまやAmazon、ibookstore、google playなど個人出版物が既存の版元と同じ土俵に並んでいる。APIのデータ的にもKindleストアは既存版元も個人も同じ扱いとなっている(契約的、条件的には違って当然だけど、ストア表出レベルの扱いに「基本的には」差はない)


個人出版の本だからといって特別なものではなくなったということ。


なので電子書籍の個人出版は「KDP以前/以降」と区切ってもいいのかな、と。

…って、電子書籍の数がまだまだ足りないんだろうと思う。ジュンク堂や紀伊國屋は実店舗でたしか100万冊程度の在庫があるという話。kindleも楽天koboもタイトル数にこだわるのはそこんとこだろう。実店舗もタイトル数だとそこまでないにしても、目の前にモノとしてある実感はディスプレイの書影とは違うし、人の目に飛び込んでくる情報量はディスプレイの??ピクセルx??ピクセルなんてレベルじゃない。


KDPの個人出版に本が並び出し、その中から既存版元が取次流通に載せて売れる・商売になると判断されるものが出てくるのも当然っちゃ当然の話。これもコミケやコミティアなどの同人誌即売会に編集者が行って「これは」と思う作家、サークルに声かけ・名刺配りをするのと同じことがKDPという規模になって起こっているということ。

それによって場が活性化するのも(今までの同人誌即売会での流れをみると)確かだろうと思う。


とはいえ、「KDP」で販売されていた電子書籍が取り上げられたからといって、「KDP」をブランド化するのはちょっと違うだろう。

それこそコミケやコミティアに出ているだけで、コミケで本を出している・コミケ作家という言い方はしないし、ブランド化にも無理がある。もろもろ受け入れて試行錯誤していろんなものが出ている場がコミケである、というのとKDPも同じ。


ネットの観測範囲で、KDPだKDP作家だという言い方がされていて、なんじゃそりゃ、と思うのもそのあたり。

何かに所属・帰属することによって何かが起こるのではなくて、個人が自分の作品を流す蛇口として、コミケやコミティアの同人誌、同人誌即売会があって、KDPやiBookstoreやgoogle playなどの電子書籍ストアがあって、Amazonの物販委託であるe託もある、さらにいうと取次流通も同じ、という絵になると思う。


中心はあくまでも個人ということ。

現状ではまだ取次流通の規模は大きいんだけど、そういった蛇口に依存することなく独立して個人が蛇口を差配するようになるのが理想形。


底辺エロ出版社で部数激減でやることがなく退職することになってこれからは個人出版(同人誌も電子書籍も)だとか思ってたので頑張ってやっていきたいと思う。


過去記事 http://t2aki.doncha.net/?id=1324111242 にも同じことを書いてた。

同人誌に限った話ではなくて。デザフェスなんかを見て感じることで。
世間とか時代とかに、もし閉塞感があるとすれば、これからは組織に頼らない個人こそが勝負できるんじゃないかと思う。



[03/30 04:29] イイ歳こいてこんなこと書いてるから、意識の高いビジネス脳とは無縁なんですな


書籍出版記念に期間限定でKDP本を100円セール

2014/3/28 [20:44:41] (金) 天気

4月4日に徳間文庫より『夜に誘うもの』(日野裕太郎)が出版されるのを記念して、kindleストア(KDP)で出している『アロイのやさしい神さま』(日野裕太郎・ハルノブ)従来価格300円を100円にします【4月4日頃まで期間限定】


[04/05 11:46:36] 【ご購入ありがとうございました。セール価格終了しました】


この『アロイのやさしい神さま』は2012年10月25日にkindleストアがオープンして、個人出版の窓口であるKDPも同時にオープンしたのを知ってその日のうちに登録、販売となったものです。おそらく日本KDP史上最速で並んだ作品だろうと思います(2012年10月25日発売)


kindleストアの個人出版プラットフォーム、KDPから紙書籍・従来の取次ぎ流通へという流れが活発化したことを思うと、KDP以前/以降という区分けができるかと思いますが、日野裕太郎の『夜に誘うもの』はKDP以前(昨日も書いたので重複するけど。本作はkindle以前から、パピレスなどで配信されている電子書籍に大幅に加筆修正をして新たに一冊にまとめたものです)


それが書籍化される記念のセール対象としてこの『アロイのやさしい神さま』が象徴的でいいかなと思いました。(『アロイのやさしい神さま』は同人誌が初出です)

[AMAZON:B009WR22L2]

自分の信じるものが正しいから、正しくないものを罰するつもりで、ひどい戦争になってしまった。
アロイは神さまを信じていない。
神さまを信じ、アロイは愛されているのだ、というチュカナを嘘吐きだと思っている。
戦争のきっかけになってしまう神さまなんて、と苦い気持ちで顔をあげると、どこか上機嫌に見えるチュカナがいた。
祖母を嘘吐きだと思っているが、アロイはチュカナを愛していた。
嘘吐きのチュカナが語る自分への愛情は、真実だと知っている。だが祖母の語る世界や神は嘘に満ちている。
嘘吐きの語る真実について考えると、アロイは何故だか泣きたくなる。だからいつもアロイはそこで考えるのを止めていた。
ただ黙って、アロイはチュカナの手をにぎる指に力を入れた。
応えるように、チュカナの細い指が強くにぎり返してきた。

文庫 約66ページ (39字詰め 18行) の1時間ほどで読める中編です。

期間限定のこの機会にぜひお手にとってみてください。どうぞよろしくお願いします。


日野裕太郎公式ブログはこちら

http://horn.kemo.boo.jp


夜に誘うもの

『夜に誘うもの』

日野裕太郎

牡蠣小屋に行ってきた

2014/3/16 [08:46:09] (日) 天気

あまりの美味さに感動すら覚えた。

これほど美味いとは。ただ焼いて、ポン酢をかけただけだというのに、焼いてほこほこ湯気のたつ牡蠣を口に含んだ瞬間、口の中に海が広がる。


牡蠣の食べ放題に飲み放題もつけたんだけど、日本酒を少し飲んだ程度、ひたすら牡蠣をむさぼり食ったなあ。


牡蠣は海のミルクと言われているらしい。

亜鉛、鉄、タウリン、カルシウム、グリコーゲン、ビタミンB21などが豊富だからということのようだ。日常生活では亜鉛が不足気味になるので、牡蠣はその点いいんだと。タウリンなんかも肝臓にいいらしい。


いいことづくめなんだけど、牡蠣はあたると怖い。牡蠣小屋では温度計も渡されて、牡蠣の身にプスっと差して中央部分が85度以上であることを確認してから食べてね、ということだった。


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澤乃井とほっこりしっかりした牡蠣。ほんとうに絶品だった。


でも、去年から今年、あちこちに牡蠣小屋=牡蠣の食べ放題があるけど、検索してもその理由がよくわからない。

規制緩和でもあったのか、やたら豊漁なのか…そんな情報は出てこない。ただ、一品に絞って食い放題というのはスタッフなどの負担が少ないという話はあった。でも、肝心の仕入れは安くなったということもなく従来通りらしく、採算ラインはけっこう厳しいという話もあった。


同人誌仲間数人で牡蠣小屋で牡蠣を貪り食って、喫茶店、インド料理屋に移動してべちゃくちゃしゃべって食って飲んで…充実の休日でありました。



バーベキューガーデンでバーベキュー|国営昭和記念公園へ行こう!

http://showa-kanricenter.jp/eat/


期間限定1/18〜3/30

焼きかき食べ放題プラン(90分)3000円(飲み放題はたしかプラス1000円)

※ 澤乃井の日本酒は別途だった。残念…ってこの値段で澤乃井飲み放題にできるわけないか。



ちなみに。立川昭和記念公園。武蔵野の風景が広がるとてものどかで気持ちのよい公園だった。


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