mixiが身売り?

ブログというものが出てきて(当時はMovableType)ブログサービス、日記サービスが全盛だったころ、確かに2004年ころでmixiが話題になりはじめ。オーバチュア代理店をはじめ、複数のWEBの広告屋から「次はSNSですよ」と。
SNSを使ってなにかできないかと、当時の勤め先で言われて、OpenPNEというSNSのオープンソースを作っている「手嶋屋」にいって、SNSとはなんぞや、どうやって盛り上げるの、など話をうかがったりもした。
結局そのときは別の制作会社にコミュニティサイトを作ってもらうことになり、SNSは立ち消え。
で、話を聞いたりしてると、会員制・招待制・掲示板・日記・あしあと・検索があればSNSになるらしい。それなら自分で作ってみるか。と思って、自宅パソコンにFreeBSDでapache、Postgresqlを立ち上げて、perlでごそごそ作ったのが
「趣味は読書」
↑これの前身となったSNS。mixiにあるものはとりあえずほぼ採用(パクった)して独自性、というか、自分が欲しかった機能でもあるので、WEB本棚を中心に据えて作った。
当時はまだWEB本棚のようなSNSはなかったので、特に宣伝もしてないのに、登録会員数は300人を超えた。今は、自宅のパソコンでサービスを提供するのが無理だと判断、スクリプトも書き直して、lolipopに移転。
mixiのおかげで、SNSを作ることを思いつき、自宅パソコンにFreeBSDや、apache、postgresql、qmail をインストール、設定して、自分以外のひとに使ってもらうWEBサービスを公開することになって、多少なりともスキルを身に着けて、今にいたる。というやつで、mixiには感謝。また、mixiに招待してくれた漫画家さん(藍さとるさん)に感謝。
WEB媒体で広告モデルはない。
個々の集まりなので、テレビや新聞雑誌、交通広告のような大量告知ができない。yahooのトップページ、肩のところのバナーが一週間500万円、という話も聞いたけど、ロングテイル=寄らば大樹の陰・長いものには巻かれろ、で、今のうち。そのうちここも固定じゃなくなるんじゃないか。
昨日見たあの番組のCMでさぁ、とか、通勤のいつもの電車で見たんだけど、とか従来の広告のような共通の体験・イベントとして浸透できない。
そこんとこ、感づいているもんだから、クリック単価、成果報酬が主流になってる。となると、ひとりの主婦のブログと、電通がバシャバシャ金をつぎ込んで作るサイトが平たく同じレベル。一発当たればホウ酸団子の勝ち、となる世界。ばくち。そんなところにビジネスモデルもくそもない。
唯一確実なところが、ユーザー課金、ECサイト。サービスの対価、商品の対価をいただく。WEB2.0どころかパソコン通信ぐらいまで遡る商売。
mixiがコケそうなのは、ユーザーに課金しなかったから。ネット利用は無料、サービスは無料、課金したらユーザーは離れる。ユーザーのことを考えて、大切にして(?)、結果サービスがなくなってしまう、の図になるのかな。安さ・価格競争でひとが死んでる状況となんか似てる。とかいうと飛躍しすぎか。
mixiは、Find jobという求人サイトのために人を集めておくという存在意味もあったはずなので、ユーザーに課金しなくても、それでよかったんだろうけどね。
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