コンテンツは誰が作るのか

根拠のないヨタ話ですまん。
「出版不況」は本当か?--書籍まわりのニュースは嘘が多すぎる
http://japan.cnet.com/sp/t_hayashi/35053097/
という記事がtwitterで流れてきたので読んでみた。
出版不況というその実態は紙の本のことで、「出版」という言葉に電子書籍も混ぜると実はそう悲観することではなく、ほかの業種と比べるとむしろ健闘しているのではないか。
ということを各種データとともにしっかり丁寧に説明されていて、なるほどなぁ、と読まされる記事だった。
10年以上も前になるか、底辺エロ本出版社で編集をしていた頃、返本率が高くなり取次で思うように部数を取ってもらえなくなりムカつきまくって、PDFの販売とか電子書籍でなんとかならんかと思ってたこともあって、この記事で指摘しているように電子書籍市場が膨らんでくれるのは、まさに待望・溜飲が下がる思いというヤツだ。
観測範囲のtwitterでもこの記事はほぼ賛同で占められていた。
でも浮かれてばかりもいられない。
この記事は市場についての話。電子書籍市場が膨らんでいるというけど、その肝心の電子書籍は紙の本が元にあるから成り立っている。
原本があるから電子書籍化できるのであって、ゼロから制作するとなると原稿、レイアウトデザイン、カメラ、校閲校正、ファイル制作など当然コストがかかる。そのコストを払えるのか。誰が払うのか。
(当時は諸悪の根源で悪夢にも出てきた取次だけど、紙の本は刷り部数でまずまとまった金になる。本作りのための資金になる)
今のところ電子書籍オリジナルでベストセラーもきかない。
原本がベストセラー、もしくは大部数のマンガ雑誌で連載、など紙が元になっているものばかりに見える。
紙を作る丼勘定に電子書籍化するコストも入れられるからやっと電子書籍が店頭に並ぶ、というのが現状=親の臑をかじってる状態。まだ自立してるとはいえないだろう。
紙の本が萎んでいってもその分電子書籍が補ってあまりある時代になる…て、コンテンツの供給元(紙の本)が枯れてしまったらどうするんだろうか。
コンテンツただ乗りが当たり前のバイラルメディアがどーたらなネットに期待するのも無理だろうしなあ。
[09/02 23:15:05]
噂でしか知らないけど。電子書籍の取次は軒並み赤字らしい。某社は黒字化を迫られて四苦八苦とのこと。
物流をやってるわけでもないのに、管理費だけで赤字になるって、それだけの売上ということだろう。こんな話もまだ独り立ちできてるとは言えないということだなぁ。
EPUB3の小ネタ:1行中の一部に2行押し込む

kindleで翻訳モノを読んでいたら、訳注が出てきた。
文中の単語の直後にカッコで囲まれて、訳注が半分のフォントサイズで2行表示(いわゆる割り注)されていた。どうやってんだろうとちょっとパズルしてみたところ、使えるかもしれないのでメモ。
訳注表示はこんな感じ。kindle previewer HDX8.9

Pタグの中の訳注部分をspanタグでくるんで、
・display:inline-block;
・font-size:0.5em;
・height:26em;(文字数で2行になるようにテキトーに)
・width:1.5em(センター合わせのためには要調整)
・line-height:1;
・text-indent:0;
元の翻訳モノも同じだけど、文字サイズを大きくしたり小さくしたりすると改行されてしまったりする。
こんな感じ。前の単語と泣き別れする。kindle previewer HDX

kindle Paper Whiteのデフォルト文字サイズだとそれっぽく。センターがずれてるので調整が必要。

MacのiBooksでもなんとか見られる感じ。これもセンターがずれてるので調整が必要。

泣き別れに納得してもらえれば、ギリギリ使いものになるかもしれない、かなあ。
きれいな方法があったらぜひ教えてください。
auからmineoに乗り換えて月額が1/3になった

auからmineoに乗り換えた。
月々のランニングがau約6000円、mineoが2000円弱。ほぼ1/3になるのだから乗り換えない理由がなかった。
ケータイを初契約したのがauでそれ以来ずーーーっと今までau。かれこれ10年ぐらい。
他に乗り換えるメリットも今イチ感じなかったので、乗り換え手続きが面倒だという横着な理由で、また、auに特に不満もなかった。
ところが、いわゆる白ロムとシムを買えば通信料がかなり安くなるという情報。今まではほとんどdocomoしかなかったのが、auでもMNP=電話番号そのままで使えるmineo(マイネオ)というサービスがあるらしい。
今までのスマホの使い方を調べてみると動画を見るわけでもなく、通話もほとんどないので1GBも使えればおつりがくる。
mineoの通話&データ通信の1GBプランで楽勝。
auのプランだとあきらかにオーバースペック・トゥーマッチで無駄に金を使ってるだけとなる。
auの料金プランページ
http://www.au.kddi.com/mobile/charge/smartphone/
mineoの料金プランページ
なんでこんなに安いのか難しいことはよくわからないんだけど。
auの回線を使ってサービスをしているらしい。電力会社にいま言われる発送電分離というヤツだろうか…うーん、なんかデタラメな認識くさいけど。
てことで、わたしもヤフオクで「AQUOS PHONE Serie SHL23」というケータイを16700円也で落札(充電ケーブルが別売りだったのは驚いた)最新機種がSHL25なので2世代前の機種。OSはandroid4.2。
(白ロムというのは残債なし・ネットワーク利用制限なしを製造番号などでチェックする必要があると初めて知った。でないと、買ったはいいけど使えなかったりするらしい)
落札した翌日にブツが届いたので(出品者様に感謝)auショップでMNP予約番号の手続き。ちなみに解約には約3000円ほどかかるとのこと(最初は約10000円と言ってたけどどうやら契約期間が長かったので3000円ほどで済むらしい)
いや、セコイ話と言われりゃそうなんだけど、初老フリーターのビンボ所帯だ。月々のランニングは安いに越したことはない。auで契約し続けると年間72000円かかるところmineoに乗り換えると20000円弱。初期投資が白ロム代とauの解約金、mineoの契約事務手数料(3000円ほど)を合計しても1年続ければおつりがくる。
34ヶ月使ってきたiPhone4S、iOS端末もそろそろ次の機種が発売となるといつサポートが終了するかわかったもんじゃない。
また、AppStoreで電子書籍アプリを作って販売するためにも必要だったんだけど、いまやAppStoreで電子書籍アプリは販売もできない。ibooksはmacでデフォルトとなったのでiOS端末の必要性はなくなった。タイミング的にもちょうどいいところだった。
正直なところ、iphone4sのサイズが気に入ってた。これ以上大きいとケータイじゃないだろうと思っていて、届いたアクオスフォンも案の定ワイシャツのポケットからはみ出すサイズ…これはたぶん今後出てくるiPhoneもサイズが大きくなるだろうししかたがないと諦め。
でもそれ以外はまったく問題なし。以前、家人が使っていたIS03等と比べることもできないサクサク滑らかな動作。


当然まっさきにミケさんの壁紙を設定。
Nexus7以来のAndroid端末でいじりがいがありそう。
デフォルトでどっさり入ってるauの使えない(auとは契約してないから)アプリをどうにかして、少しずつ使いやすいものに変えていこう。
昔からpalmやzaurusといった小さなオモチャが大好きで、このAQUOS Phoneも掌に馴染むガジェットで面白いなあ。
Amazonでauの白ロムを検索するとアクオスなど安いのがいろいろあった→こちら
ここんとこ総務省がキャリアに対していろいろ注文をつけているので、シムフリー化や利用実態に合った料金体系なども今後出てくるという話。検討の幅が増えるのはいいことですね。
夏コミ(C86)でもネットとの相乗効果

昨日はコミケ。
おつかれさまでした&お手にとっていただいてありがとうございました。
ウチの配置は風のとおりがあまりよくなくてずっと蒸し暑く体力を徐々に削られていく感じだったなあ。創作文芸同人誌は「売れない」と定評なんだけど、実際のところ、ありがたいことに、1冊も売れないとか参加費も出ないということはない。
今回のコミケでもあちこちで「Twitterでフォローさせてもらってます」という声が。
ウチも「フォローさせてもらってます」もそうだし「TwitterのRTで回ってきて見てぜひ欲しいと思ってたんです」といって来てくれた方がいて、ネットとの相乗効果=「いまどき」を実感。
今回のコミケに限らず、コミティアや文学フリマといった同人誌即売会で当たり前の会話当たり前の光景となっている。
電子書籍界隈と言っちゃうのはちょっと乱暴なのを重々承知で。
わたしの観測範囲はKDP、Kindleというかアマゾンありき。アマゾン依存。集客力販売力を考えると当然だし、戦力の集中は基本中の基本。いかにアマゾン、kindleに最適化するか、という議論(?)ばかりが目につく・目立つ。
(ぶっちゃけ、ウチもアマゾンが始めてなければ電子書籍を出したかどうか)
とはいえ、アマゾンは巨大な一小売業者、一企業。いつどんな都合・事情でベースとなる規約、ガイドラインが変わるとも限らない。最近も版元と取り分をめぐってドンパチ始めているし、まるっきり依存してしまうのは危険(それはSEOだなんだでgoogle依存する危険と同じこと)
電子書籍、データのダウンロード販売だ。ネットの中でポジションを取って告知周知宣伝することで販売数に直結する、というのも理解できる。
だけど、個人出版が、膨大な量の情報が飛び交うネットの海で、少しでも突出できるようなセルフプロデュースできるか、というと疑問。よっぽどのバックボーンや幸運、もしかすると炎上芸でもないと難しいだろう。
「ですから、シナジー効果が期待できるので、ぜひいかがですか」
なんていうと、ふた昔前あたりの営業マンのデタラメ口上と同じだけど、実際、ここ数年リアルの場とネットがいい塩梅で繋がってきてるように思う。肌感覚とかいうと最近のインチキ口上だけど。
ネットで見て聞いて気になって、即売会で買いにきてくれるというパターンは把握できる。即売会で見て読んで他のも読みたくてネットで購入・ダウンロードしてくれるというパターンは把握できない。でも、イベントのあった月は数えるほどとはいえ電子書籍も売れる・他の月とは売れ方が違うので、相乗効果が出ているんだろうと思う。
それは同人誌即売会に限らず、商業出版物が出たときも同じ。リアルでの展開がネット内での検索ボリュームに繋がり、販売に繋がる。
暴君でレッドオーシャンな場で疲弊してるヒマがあったら、リアルとの相乗効果を試してもいいように思う。
(そういや「facebook」はほとんど聞かないなあ)
電子書籍と同一性の保持

その1
神保町の某社で電子書籍についての打ち合わせというか居合わせたというか。ここは電子書籍はまったく初めて。
DRMは難しい。
自前で配信サイトやDRMサーバーを用意する、なんてのは昭和が色濃く香る世界では当然無理。
電子書籍ストアで配信するにはEPUBがちょっと特殊で、対応しているアプリがiBooksかReadium、ほかは検証できていないけどたぶん難しい。
DRMフリーは権利者の許諾が得られない。
ということでソーシャルDRMはどうですかねえ、と提案。
購入者の情報(会員番号やメールアドレスなど)を電子書籍の書誌情報に記載するというところに落ち着きそうな感触。でも、奥付やタイトルのところ、見えるところにも記載した方が効果的ですよ、というのは難色。というのも「それは改変になるなあ」ということだった=改めて許可をもらう必要がある。
(その特殊なことを生かしてもうひとつ埋め込み場所があるのでそっちはやってみようということになった)
原本(底本)どおり、というのが基本にあるのでなるほどなあ、と。
その2
固定レイアウトの電子書籍の見開き調整のためのダミーページ挿入。
右綴じの本なら、奇数ページが左・偶数ページが右で、1ページめ=奇数ページ=左ページから始まる。なんてのは本では当たり前すぎる話。
ところが電子書籍は、見開きを原本どおりにするためには1ページめにダミーの右ページが必要なのだ(わたしが知らないだけで他にやり方があるかも知れないという一抹の不安も)
固定レイアウトの電子書籍のページをめくって開いていくと、1ページが右に配置され、2ページが左に配置される。「1ページ=奇数ページは左・2ページ=偶数ページは右」なのに逆になってしまって、原本どおりの正しい見開きにならない。
そこで、1ページの前にダミーで白紙のページを挿入することで見開きを調整する。ダミーページが右に配置、続く1ページは左に配置となって見開き問題は一件落着。
とはいえ問題というか違和感が出る。
本は必ず見開き単位で見るものなので問題はないけど、電子書籍は1ページずつ読むケースが多い(端末のボタンデザインなんかも縦長にちょうどいい)ので、ダミーページを表示すると白紙、真っ白の画面となってしまう。
読んでる側としてはアプリの不具合か、本が変なのかと思ってしまう、かもしれない。
白紙をダミーにするのではなくちょっとデザインされたロゴやキャッチーな画像を入れるとごまかせるなあ、と思ったんだけど、権利者に許可をもらう必要があるのでたぶん難しい、時間がかかるだろう、と。
原本(底本)どおり、というのが基本にあるのでなるほどなあ、と。
著作権、同一性の保持について
「著作物に手は加えられない?!(その2) - IT著作権.com」
http://gvalaw.jp/it-copyright/archives/1069.html
まず、裁判所は、20条2項4号の
「やむを得ないと認められる改変」
という文言を非常に厳格に解釈しています。
「良好な関係性で柔軟な契約」をしておけば、ガチガチと法的にこじれることもなさそうな感じ、かな。なにごとも、すべてそうだけど、法律は最後のところだし。

