ゴールドラッシュのシャベル売り

2013/4/8 [12:21:47] (月) 天気

kindleだ!ibookstoreだ!と個人出版の窓口が開いて、制作のノウハウや事務手続きについて手探りだったのが、ここにきてさすがに落ち着いた。と思う(アクセスされている記事をみての印象で具体的なデータではない)

また、読者側は、ガジェット好きな物好きにkindleも行き渡った頃合いかなあ、とも。


こうすれば売れる、電子書籍の展望は、などという周辺記事、ゴールドラッシュのシャベル売り記事ばかりが溢れるのが現状だろう。


底辺エロ出版社とはいえ、わたしは20年編集者として在籍して、退職時は漫画部門の編集長なんてのをやってたので、少しは出版についての知見がある。はず。だよあな。


てことでこの雑記帖の過去記事をざらっと漁って、シャベル売りっぽい記事を眺めた。


『愚痴じゃ』 2001/5/7

編集の仕事でナニが面白いかと言えば「新人のデビュー」。以前はそれが自由に・わたしの意思でできたのに、ここんとこそれがない。売れるのは、すでに売れてる名前のある作家であり、限られた狭いジャンルであり。


『あれこれと…ねぇ』 2002/5/13

某センセと電話してて、
「結局ストーリーどうなる?」「考えたんですけどありきたりなものでいくことになります」
たぶん、当人は気づいてないだろうけど、「ありきたりなもの」を描くというのは大変なことで、さらに、ありきたりなものを「描きます」と自分の口でいうのはもっと凄いことなのだ。この某センセ、去年は増刷を何冊もやってる男。


『赤字かぁ。。。。』 2003/11/10

最初、想定した読者層はどのような属性のひとたちなのか、そのマーケットはまだあるのか、彼らの購買行動に変化はあったのか。
現状の誌面から、どんな読者が買ってるのか・読んでるのか、想像できるかどうか、が全てだ。ここで想像できないようなら今たずさわってる雑誌にはまったく意味がない・売れなくて当然。


『11月なのに暑い』 2004/11/4

で、ふと思うと、今の状況の原因は宮崎事件にまで遡る…かも。成年マークをつけて区分販売されるようになって、市場・読者層が変わっていったということだろう。
普通にマンガとして売られていた頃は、大手のマンガよりエッチ描写が多い、というところで成り立っていたのがコンビニ流通のコットンやペンギンといったマンガ雑誌。
ところが、マークをつけるということになると、ちんぽこ・おまんこを描いてなんぼの商売が始まった。
それによって、マークをつけた本を扱う書店に行く人間とそうじゃない人間がまったく割れてしまい、中間の隙間に位置していたコットンあたりがもろに影響を受けた


『うだうだしてますですよ』 2004/12/1

紙媒体のものをそのままネットへというのが今のネットでの商売の中心なんだろうけど、それだけではどうなんだろう(ドストエフスキーとか、ありがたかったッス)かといって、巨大なカラオケと化してるネット上で、金を取るだけの価値をどうやって作る・認知させるのか、というコレという考えも思いつかんし。


これらは全部、だいたい10年前後前の過去記事。本を出す、読者に届ける、読んでもらう、ということだろうから、電子書籍になっても同じこと。


軽佻浮薄ゴクツブシ、甲斐性なしの割に当時は真面目に考えてたこともあったんだなあ、と自己懐古芸。歳くっちゃったなあ。


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