55歳シニアになっての仕事探し
この雑記帖は電子書籍の作りかたやwebについての技術的なネタへのアクセスが多い。でも、目立たないけどよく読まれてるのが中高年の就職転職、仕事探しネタ。アクセスログを見ると、ほかのページがほとんど単発アクセスなのと比べて、中高年の仕事探しネタのページはリンクを辿ってしっかり関連ページまで読まれていることがわかる。
若者の失業率が・自殺が、と言われるけど、中高年の方が深刻だろうと思う。
最後にそのネタで書いたのが2014年なので、もう2年ほど放置。この間今日まで特に変わりはなく、相変わらずWEB運用の業務委託と神保町のパート仕事と電子書籍制作の請負仕事で食っている。でもやっぱり貧困初老フリーター一直線なので、さらに仕事を増やしておきたい。
てことで、5月、久しぶりに飯田橋の 東京しごとセンター に行った。
今年の2月で55歳となってハローワーク的にはシニア枠だ。ハロワ的に状況が変わって何か新しいもので見つかればなあ、と。
54歳まではミドル枠で、担当コンサルタントがついて仕事探しの手助けなんかもやってくれた(らしい)んだけど、シニアとなると「あとはお前ががんばれ」ということで、担当もなし。ただのハローワークだ。自分で求人票を漁ってイケそうなところを探して窓口に提出。とりあえずシニアもOKな求人票ばかりを集めて置いてあるのがシニア向けというだけのこと。ミドルまでだとウチでパソコンで求人検索ができたのにシニアだとそれがない。どうなんだ、この扱い。東京しごとセンターでも無職の中高年になどかまってられないということか。
50歳を過ぎると。
以前にも書いたように、車の運転免許もない初老に仕事などない。
リクルートやイーキャリアを始めとした人材屋からは50歳を過ぎた初老に商品価値もないと相手にもされない。アルバイトなどに絞ってフロムエーに登録して応募してみても返信すら来ない。
55歳を過ぎると(歳相応と言われる)ビルメンテナンスなどの職業訓練もあるにはあるけど、それに通うためには今の仕事を休む、あるいは辞めなければならない。それで資格を取ったからといって仕事があるとは限らない。リスクが大きすぎる。また、ぶっちゃけ体力勝負の仕事は厳しい。贅沢は言ってられないけど、イイ歳こいて無理はしたくない。
ヘルパー2級の資格(?)を持ってるけど、運転免許もないんで送迎要員にもならないし、若い子ですら腰をやってしまう体力勝負の現場だ。腰痛持ちの初老にはとても無理。
結局のところ、今までやってきたスキルを使った仕事を探すことになる。
(ちなみに、WEB仕事を探して、さぶみっとやランサーズといったクラウドソーシングなんかを見ると、ありえない単価でとてもやっていけない。ひとを舐めてる金額としか)
以前、東京しごとセンターで、年齢に応じた仕事しかない、今までのスキルうんぬんでマッチングするような仕事はない、と言われてがっかりした。
でも、今の時点で金になってるのはスキル(野良IT)があってこそのところばかりだ。
電子書籍制作の請負、小規模WEB制作・構築や、IT軽作業のデータベースへの登録や、WEBの記事ページ作成など。
50代初老のフリーターがどうやって仕事を探すのか。今やってる仕事はどうやって見つけたのか。
『評決』というポール・ニューマン主演の映画がある。
ポール・ニューマンは落ち目の弁護士。新聞の死亡欄をチェックして葬式に行って、故人とは知り合いでしたとデタラメ、何かお困りでしたらと、遺族に名刺を渡しての営業活動。
いやもう真っ当に、正攻法でやっても仕事は取れない。
ハローワーク。
ITがらみWEBがらみの仕事に応募したところで年齢でお断りされることがほとんど。
でも、年齢不問で書類を受けつけてくれたら、その場合は求人票の条件、雇用形態に拘らないと明記して応募。
ハローワークに求人を出すようなところ、求人(ヒト)に金をかけたくないところは求人票の雇用形態でなくても、というととりあえず面接までは辿りつけることがある。そして行ってみると、求人票では正社員フルタイムだけど、ひと一人をフルで雇う固定費を捻出するのは実は難しい、本音を言うと、スポットで期間限定とかパートとか、業務委託だったらとか、というところがけっこうあった。
といったハローワーク経由で縁のあった会社から仕事をもらってるケース。
会社のWEBサイト検索。
採用について、仕事について直接メールで問い合わせ。WEBでの「飛び込み営業」みたいなもんだ。
これは返信をもらえればラッキーぐらいな感じで気が向いた時にやっていた。手当たり次第ということではなく、リクルートなどの人材屋やハローワークに求人を出している会社から探していった。求人を出してるぐらいだから、組織として人手が足りてないんだろうから、仕事になる可能性があるかもしれない。
ここでは、この雑記帖を続けていて良かったことのひとつ。プロフィール、職務経歴書代わりに見てもらえることがあって、そうなると話が早かった。
また、この雑記帖を見て問い合わせをもらって仕事に結びつくこともある。
といったWEB経由で縁のあった会社・ひとから仕事をもらってるケース。
わたし自身、働きかたとして、会社のため・会社の発展のために…てなことは1mmも考えてない。今は高度成長期、バブルの時代じゃない。中途で入っていつ切られてもしかたがないのに、フルタイムの正社員で忠誠心を求められたり拘束されたりするのは困る、というか迷惑なだけだ。以前にも書いたように少額でもいいので収入源は複数確保したい。パートやアルバイト、業務委託など、掛け持ちで繋がるのが理想形だ。
この歳でフリーターとなるとライスワークとライフワークは違うものだ。
繰り返しになるけど。
歳をとってからの働き方なんて若い頃は想像もできなかった。人脈や人生設計というやつをきちんと考えてないからこの歳になって右往左往…て、もう遅い。
にしても、ウチは夫婦ふたりと猫一匹。子供がいたら人生詰んでるなあ。
アベノミクスで景気快復雇用促進というはどこの世界の話だろう。
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