電子書籍でセルフパブリッシングとか

2010/6/27 [16:24:10] (日) 天気

AmazonだとかiPadだとか、黒船到来、という論調ばかりが目につく。


けどなあ。


電子書籍と言ったところで、PDFの文書は昔っからあるし、ケータイとかPalmとかXMDF形式とかドットブック形式とか昔からある。今に始まったことじゃない。

セルフパブリッシングと言ったところで、コミケに代表されるように同人誌の規模は大きくて、参加してる連中は印刷された本を作ってイベントという公共=パブリックなところで売っている。今に始まったことじゃない。

「電子書籍でセルフパブリッシング」と言っても、新しいことなんてなにも言ってない。ネットが絡むから新しい?ネットで自作を販売している作家さんもすでに多数。


なのに、この騒ぎはナニ。

イベントで直販する分にはその範囲内なのでいいんだけど、AmazonやAppleを通じて電子書籍を直販するとなると、取次がすっ飛んでしまう。そこが騒ぎの根源。どの業界も流通をつつくとこうなる、てことか。

零細出版社でエロ漫画編集なんてのをしてた頃、取次の部数調整にずいぶんムカついてたりしたので、取次がすっ飛ぶ分にはむしろ喜ばしいところ。(Amazonに並んでいる書籍雑誌は取次経由だけど、なんで取次を経由するのか。版元が直接Amazonに卸せばいいのに、と当時思ってた)


作家のブランディングやPR、保護、作品作りのサポートを考えると、出版社はなくなることはないし、玉石混淆で作品があふれてくればくるほど出版社ブランドは強くなる。

電子書籍だネットだと言ったところで、たとえばわたしの実家はそんなもの無縁。本や雑誌を買うのは地元の本屋さんだ。紙の本がいきなりなくなるとは思えないので、本屋さんの存在感は相変わらず、だろう。

いらないのは日販トーハン栗田大阪屋大洋社その他の取次だけじゃん。というか、今の規模の取次なんてのは不要になるだけの話じゃないのか。見合った規模に取次を統廃合する、だけで今回の騒動は収まるような気がしてきた。電子書籍がAmazonやAppleの店頭に並び、それと同様、本屋さんにも紙の新刊が並ぶ、どちらも成立するソフトランディングというか。


てなことをぼーっと考える梅雨空の日曜だ。


一連のそんなこんなが元となって、電子書籍とダウンロード販売の仕組みを作ろうというモチベーションになった、のは感謝。

・同人誌が何冊もあるんだけどイベントばかりじゃないし。なら自分で出してしまえ。

・部数がとれなくて本が出せない、と。なら自分で出してしまえ。


個人でクレジット決済できる販売ページを作っても、最大の難関、ブランディングとか集客とかが残ってるけど、まずは第一歩。

http://books.doncha.net/hino-yutaro/


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