みけさん(22歳)の獣医通い
みけさん(22歳)が生死の境を彷徨うこととなり、新年早々いろんなことがそれどころじゃなくなった。
1/6あたりから始まり今日まで。
メモ抜粋
1/9
みけさん。獣医へ。
3日前、1/6前後から食欲不振で昨日一昨日は何も食べない。よろよろしてトイレもうまくできない状態に。呼気も荒く状態がよくない。
そういえば、去年末あたりから、布団で寝てたり、帰っても迎えにこなかったり、いつもと違う行動だった。
とにかく、食欲不振、食べないのが心配。
で、さっき連れていって検査。
熱は平熱。お腹にも異物はない。肺の音がちょっと激しい。レントゲンを取ると肺が白く映っているところがあり、水がたまっている・癌、などが考えられる、ということで、さらに検査。
膿胸。肺に水、というか膿がたまってた。
水を脱いて(注射器4本分)、膿を検査に出して菌などを調査、それに合う薬を処方してもらう、ということに。
血液検査の結果は。腎臓は歳のわりに驚きの正常。白血球が多いのは膿胸の炎症のせい。肝機能が低下してるのはクチからものを食ってないので体内の栄養を切り崩してるから。強制給餌が必要。
よたよたしておしっこもトイレでうまくできずに洩らしてるところなんかはホームズ(23歳)の最期にそっくりでビビってるんだけど、どうやら肺の水を抜いて薬でのりきれるっぽい、のかなあ。
1/11
衰弱する一方だ。まともに歩けない。へたり込む。呼気はマシになったと思ったのになんでだ。
ペットシートにおしっこはあるけどうんこはもう3日してない。
自力でご飯を食べられない。
手足に力が入らないので、板の間、フローリングの上を歩けない。踏ん張れずに手足がずるーっと伸びてうつ伏せ大の字になってへたり込む。
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食欲ないなと思ってから、ご飯を食べなくなり、手足に力が入らずへたり込んで歩けなくなるまで4日もかからなかった。
獣医さんに連れて行ったら膿胸で肺に水が溜まって食べられない状態か、と。肺の水は注射器4本ほど。薄く黄色い水が抜かれた。水の検査、血液検査。水の方はすぐにわからないけど、血液検査はすぐに数値が出た。白血球以外はまったくの正常値。水を抜いて楽になるから食欲も出るか、回復するかと思った。
炎症を抑える薬と強制給餌のセットを持ち帰り。ウチに帰っても食欲はないし、衰弱して朦朧としてる風に見える。もちろんまともに歩けずへたり込む。強制給餌のためにシリンジを口に当てる時だけ全力で動いて嫌がる。無理やり流し込んでも半分ぐらいは吐き出してる。
確かに浅く早くぜふぜふしてた呼気は落ち着いた感じはする。無理やりでもご飯を食べて体力回復させれば治って元気に戻ると思ってた。シーバを少しだけ、自分でペロペロ舐めたし、水も自分から欲しがったので、これは回復の兆しだと半信半疑ながら喜んだ。
けど、悪化するばかりで、獣医さんから帰って3日ほどで、いよいよへたり込んで動けなくなった。
家人が獣医さんに連れて行ってみてもらったところ。膿胸の水からは心配な心臓由来のものやウイルス原因のものはなく正常。でも水の溜まるのが思ったより早いので肺に腫瘍があるかもと。
水を抜くためのドレーンを胸につけるのも、腫瘍の検査のためにctを撮るのも麻酔となる。22歳で衰弱してるのに麻酔のリスクが怖い。
と、治療前提の話はここまで。
体温が下がってる。体温を上げる体力がない。黄疸が出ている。このまま治療を続けるか自宅で過ごさせるかという話だ。
1/13
一昨日あたりまではオシッコがしたくなったらしきりに鳴いて、トイレに向かったのに、今朝は静かに寝床で漏らしてた。
獣医さんが日曜日休みなので土曜日の今日、点滴に連れて行くことになってるけど、連れ出すだけで消耗してるから、もうウチでゆっくりさせた方がいいような気がする。
1/14
獣医さんでの給餌や薬のおかげか昨日は反応があって目に意識が宿った感じ。
今朝、家人が差し出した水をかなり飲んでるので、もしかして空腹感をおぼえたのかと思って、モンプチのパウチを開けたら鼻をひくひくさせて興味を示す。スープを皿にあけて差し出したら最初はキョロキョロ探すだけで食いつかなかったけど、鼻の頭あたりにスープをつけたら舌をだしてペロッと舐めて、その後、皿に気づいてペロペロ舐めだした。自力でかなり食った。3日ぐらい前は鼻面につけても舌も出せなかったので、体力が少し戻ってきたか。今日獣医さんで体温を計ったら38度と平熱。体温が戻ったのは良いですよ、と獣医さん。
反応が小さいので、ちょっとした動きに注意してあげないと。
頭をちょっと上げてこっちを見る、どこか見る。水か空腹か。オシッコか。口をクタャクチャする。水か。モゾモゾしてる。オシッコか。
体力回復、温存が最優先なので、水やご飯の兆候は見逃さないように。
1/15
今朝6時過ぎにパソ部屋入口、ベッドの下にきて一声。起きてみたらこっちを見て、布団部屋に戻る。という元気だった頃のいつもの行動。
トイレでうんぽことオシッコ。昨日やっとうんぽこが出たら、今日はしっかりトイレで。
新寝床で転がるみけさんに、シーバのパウチをいつものように音を立てて振ったら首を上げてこちらを見る。
平皿にあけたらペロペロいつものように舐めて食べた。食べた量はいつも通りに近いかも知れない。
ヨタヨタとしていて、まだ手足に力が入らず踏ん張れない感じ。だけどかなり体力は戻ってきている。
獣医さんでは。鼻からご飯、点滴と、ドーピングフルコースだからか。
ドーピング外しても大丈夫になるのか、それとも、ドーピングなくしたらマズいのか。知りたいところだ。
ぬか喜びになると嫌なので言わないけど。検査の数値はまったく正常。肺の水も抜いてる。ということは衰弱する原因がないはず。食欲さえ戻ればまた元気になるんじゃないか。
1/16
食欲以外はすっかり元通り。元気な時と同じ行動だ。まだ歩き方はよたるけど。
人を起こしにくるし、いろいろ興味を示す、反応するし。
家人によると、あと数日で獣医さん通いもひと段落らしい。
凄い。
1/17
今日はうんぽこなし。ご飯、パウチも匂いを嗅いでそれだけ。昨日はピチャピチャ少し食べたんだけど。
動きは元気な時にほぼ戻ってる。
とにかく食欲回復、だな
1/18
すっかり元気に見える。元気な時の行動だ。ほんと、パウチとポリポリを自分からもりもり食ってくれないことには。いつになったら食欲戻るかな。
危機的状況は脱したようだけど、猫というか小動物はあっと言う間、急変するから安心はできない。
1/19
ロイヤルカナンを二粒食べたと。
うんぽこ、オシッコはトイレで。昨日見た時は腰をきちんと落としてなくて、オシッコが外にかかってた。帰り際、獣医さんでオシッコしたって言ってたから獣医さんのトイレが合わなかったかな
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今日は自宅で食欲、自力メシの様子見だ。
で、朝みたら夕べ出しておいたポリポリ猫姫を少し食ってた。これはもう食欲も戻った宣言でいいかな。食わない時用に、念のため予約した今日の診察はキャンセルできそう。
胸の炎症止め薬を四日分もらったので四日間は自宅で様子見して、胸の様子を診察してもらえばいいかな。
ほんとみけさんすげー
1/21
今朝は起こしにやってきて、台所でモンプチのパウチをパタパタやってる間、ご飯場所で待機。といういつものパターン。
そして、皿を出したらペチャペチャ舐めた。いつも通りだ。
ほぼ回復!
これからは、「<奇跡の>みけ」というふたつ名で呼ぶ必要がある。
ぐったり衰弱しきって、ご飯にまったく反応を示さず、ここでへたり込んでいた。音にも匂いにも反応せず。
手足に力が入らず、踏んばれなくて、フローリングでずるずると手足が伸びて俯せの大の字。
寝るだけ。呼気が荒く浅い。喉をぐるぐる鳴らすことがあるのはSOSとのこと。
獣医さんの点滴と鼻からの強制給餌、投薬で回復傾向に…て、無駄にキリっとした顔。ちゃんと周囲に反応するようになった。
血液検査。肺の炎症による白血球の増加以外はすべて正常値の範囲内。22歳なのに腎臓も健康。
肺の水の検査。まったく異常なし。
てことで、いつも通り、デロンギは渡さないということになった。
ほんと、獣医さんには大感謝。
あおぞら動物病院
https://www.aozoravet.com/
今回の教訓。
・いつもと違う行動
・食欲減退
の2点は厳重に注意。だいたい、みけさんは22歳のおばあちゃんだ。ちょっとしたことにも注意してやらんといかん。
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