ひまつぶし雑記帖

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音声付き電子書籍の作り方【7】【制作編】音声ファイルを作る

2015/12/18 [07:42:11] (金) 天気

【制作編】音声ファイルを作る

コマンドプロンプト、ターミナルをeasy_epubフォルダで開いてキーボードでコマンドを入力します。

Mac
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コマンド:
perl say_mac_m4a.pl
perl[半角空白(Space)]say_mac_m4a.pl[Enter]
image
textフォルダに入っている本文のID名を含んだファイル名で、音声ファイルを作っています。
image
音声ファイルは「_voice」フォルダの空だった「multimedia」フォルダに作られます。


WINDOWS
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コマンド:
perl say_haruka.pl
perl[半角空白(Space)]say_haruka.pl[Enter]
image
textフォルダに入っている本文のID名を含んだファイル名で、音声ファイルを作成します。
合成音声「Haruka」はWAVEファイルで保存されるので、ffmpegでm4aファイルに変換しています。
image
音声ファイルは「_voice」フォルダの空だった「multimedia」フォルダに作られます。


ここまではスクリプトで自動処理ですが、音声の校正・修正はひとつずつ耳で確認しながらの作業となります。

・エディタで「_voice」フォルダにある「_span_split.txt」を開きます。
image
・ファインダー(Mac)、エクスプローラー(WINDOWS)で「_voice」フォルダの中の「multimedia」フォルダを開きます。
image
Quicktimeなどで音声を再生して確認してください。
ファイル名の「say_contents000_1」の部分が_span_split.txtのIDなので、どのファイルがどの文章の音声なのかは、IDで確認できます。

WINDOWSのHarukaは「say_contents000_3」の「ロシアのある大きな町であったことだ」を「ろしあのあるおおきなちょうであったことだ」と、「町」を「ちょう」と読んでいます。この場合「まち」が正しいのでエディタで修正しましょう。
image
誤)「ロシアのある大きな町であったことだ」
正)「ロシアのある大きなまちであったことだ」

修正をしたら音声ファイルを作り直します。全部作り直してもいいですが、ひとつずつ作り直すこともできます。
image
コマンド:
perl say_haruka.pl say_contents000_3
perl[半角空白(Space)]say_haruka.pl[半角空白(Space)]say_contents000_3[Enter]
「perl say_haruka.pl 」に続けて文のIDを入力します(※Macのsay_mac_m4a.plも同じです)

また「say_contents000_23」の「すみっこのはこにこしかけて」を「すみっこのわこにこしかけて」と「はこ」の「は」を「わ」と読んでいます。このような場合は「はこ」を「ハコ」とカタカナに修正すると「わこ」ではなく「はこ」と読みます。

コマンド:
perl say_haruka.pl say_contents000_23

※カーソルキーの「上矢印」を押すと、前回キー入力した
perl say_haruka.pl say_contents000_3
がコマンドプロンプトに出ます。BSキーで「3」を削除して「23」と入力すれば、いちいち全部キーボード入力しなくて済みます。



この音声の校正・修正作業が、音声付き電子書籍制作でもっとも重要で時間のかかるところです。

読み間違いにはクセのようなものがあって、OtoyaもHarukaもよくできる子たちですが、音読なのか訓読みなのか、文脈で読みが違う文(以後「いご」「いこう」)や、人名地名、当て字など判定できずに読み間違うことが多いようです。
また、読み上げ文に、本文にはない句読点を入れることで正しく読んだり、イントネーションの多少の調整もできます。
修正しているうちになんとなくクセがわかって、校正・修正作業の効率はあがってきます。


こうして音声の校正・修正をした「_span_split.txt」はバックアップとして別のフォルダに保存しておきましょう。
音声付き電子書籍が完成した後に間違いに気づいてやり直し、というような場合、あらためて作られた「_span_split.txt」に、バックアップとしてとっておいた「_span_split.txt」を上書きすれば、音声の校正をイチからやり直すこともありません(本文原稿が変わらない場合)


音声付き電子書籍の作り方【8】「【制作編】音声付きEPUB3電子書籍の完成」に続く。 【音声付き電子書籍の作り方】
動画で見る音声付き電子書籍の作り方 (2015/2/22)
音声付き電子書籍の作り方【0】音声付き電子書籍のサンプル動画 (2015/12/11)
音声付き電子書籍の作り方【1】【準備編】Macの合成音声 (2015/12/12)
音声付き電子書籍の作り方【2】【準備編】WINDOWSの合成音声 (2015/12/13)
音声付き電子書籍の作り方【3】【準備編】WINDOWSで音声付き電子書籍を作るために (2015/12/14)
音声付き電子書籍の作り方【4】【準備編】easy_epubとsay_easy_epubの設定 (2015/12/15)
音声付き電子書籍の作り方【5】【番外編】コマンドウインドウやターミナルの使いかた (2015/12/16)
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音声付き電子書籍の作り方【9】【番外編】青空文庫に音声をつける (2015/12/20)

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ところてんx5

2024/4/25 00:49

だめだ。PDFをWordで開いたらレイアウトが微妙にくずれて行数が正しくない。かえって間違いのもとだ。

2024/4/24 13:43

pdfをWordで開いてみる手もあるか。空行、1ページの行数とか、pdfのまんまだったら行数表示で問題解決。だけど、実際どうだろ。帰ったら試す

2024/4/24 12:58

空行は目視しか確認方法がない…
windowsで半透明にするフリーソフトを見つけたので、各ページの幅で検知する。
全ページの行数を数えてたんじゃ絶対漏らす。そんな集中力はないわ

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