webでいいじゃんテキスト最強!

2013/8/9 [09:15:06] (金) 天気

WEBで時々みかける「WEBでいいじゃん」「テキスト最強!」

たしかにその通りだと思うけど、「どうせクソになって出るんだから、なに食っても一緒だろ」といってるのと同じ。


e-book、電子書籍と名前をつけられてるんだから「本」でないと困る。


本は、表裏の表紙があって、背表紙があって、本を開くと文字・文章が紙に印刷されていて、それを目で追って読むもの。

電子書籍は、専用端末・専用アプリでテキストが表示されていて、それを目で追って読むもの。

ということにしておいて欲しい。


なんでなのか、うまく説明できないので、話をいきなり飛ばすけど。

わたしは、テオ・アンゲロプロスという監督の映画が好きだ。『旅芸人の記録』『アレクサンダー大王』『霧の中の風景』『ユリシーズの瞳』『永遠と一日』そして何より『シテール島への船出』

どれもこれも3時間当たり前という映画で、ストーリーは、たとえば耄碌した恍惚頑固爺が帰ってきて放浪するだけ。何が面白いのかよくわからない。学生時代に初めて観てハマった『旅芸人の記録』。この初めての時、DVDを借りてウチのテレビで流したとしたら、途中で投げてた。


映画館だからハマれたのだ。

スクリーンと一対一を強要されて、スクリーンの中の世界に目が釘付けとなり、緊張感にいちいち鳥肌が立った。スクリーンの中の時間と空気を押しつけられる快感というか。


テオ・アンゲロプロス特集の「ユリシーズの瞳」を観てきた。ラストは腰が抜けた。話はなんだかよくわからないけど、画面から目が離せず、妙な説得力と凄みがあった。話がよくわからんのに魅入られて面白いって、毎度のアンゲロプロスだった。
映画が初めて記録を始めた頃の、未現像のまま消息不明になっている幻のフィルム。それは最初の眼差し、無垢な眼差し。それを探す旅の物語。とか。
戦火の街。霧の日だけ、街が元の姿になる。視界がない霧の日は狙撃兵がいないから。街に出た人びとは、深い霧の中、音楽、芝居、ダンスを楽しむ。とか。
個々の状況にいちいち鳥肌がたって、画面がいちいち絵になってる。特に霧に覆われるサラエボのシーンは一瞬たりとも目が離せない気が抜けない緊張感。ひとにはなかなか勧められないんだけど、3時間があっという間だった。いや痺れた。


本を読むというのも同じだと思う(体験なんていうと大げさか)

本を読んでいるときは本と一対一、本を読むことに集中したい。それを提供するのが電子書籍というパッケージ・かたち。


今さらだけど。

電子書籍でパッケージされたことで、デジタルデータが商売になるというのもあるし、それ以上に、本と一対一になる環境が提供されたというのが嬉しい。

となると、たぶん、わたしが求めるのは専用端末なんだろうなあ。iPhoneアプリで読むより、KindlePWで読んでいるときの方が本を読んでる実感。プライベートでも仕事でも電子書籍がらみが多いので、普及を考えるとスマホで読んでもらった方がいいんだろうけど…。


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