kindle月替わりセール中!『和猫〜Japanese Bob Tail』

kindleストア4月の月替わりセールでKDP本の『和猫』(猫写真集)が従来価格200円のところ120円となっています。この機会にぜひ!
kindle本セールにピックアップされて嬉しいやらびっくりするやら。今年初めにkindleダイレクト・パブリッシングから「プロモーション選定に関するご確認」というメールがきて何事?と思ったら、
出版者様のKindle本『和猫~Japanese Bob Tail』を拝見し、Amazonの「Kindle 本セール」プロモーションの候補として考えております。
(要約)というメールだった。
セール期間や期間中の価格設定、それに基づくロイヤリティの支払いについてなどの説明が書かれていて、同意するなら返信を、ということでンなありがたい話にNOはない。
このメールはセールの候補にあげますということで、セールに載せてもらえるかどうかはまた別。
どういう基準なのかはわからないし説明を求めることもできないんだけど、KDPでの個人出版物もチェックしていてセールに合いそうなのはこうして一本釣りしてるようだ。ウチだけじゃなく、他にもすでにKDPの個人出版が月替わりセールなどAmazonの公式セールに乗っている。
Amazonにしてみれば個人も法人も関係ない。商品、商材ということ…って、当たり前の話。
なんだけど、会社同士の力関係や業界のしがらみなんかもあるので、ひらたく同列に扱うのは難しいのではないかと思う。力技が使えるのは外資ならでは、ということなのかなぁ。
何冊かセール対象になっている某版元に聞いたら「それなりにダウンロードされてるとセールの候補になるみたいですよ」と。いやいや、その「それなり」が知りたいところなんだけど、そんな眠いこと言って…(略)で、声がかかった時点、販売期間約2ヶ月で『和猫』は無料有料合わせてぶっちゃけ1000DL程度ということを考えると単純にダウンロード数だけじゃないだろう。登録したカテゴリやランキング、レビューなどいろいろ見てる、ような気がする。
その後、どうなってんのかなあと思いつつ忘れた頃、3月下旬に4月の月替わりセールにします、というメール。
ストアの都合もあるので事前告知はやめてねということで、4月1日に200円が120円になっているのを確認して今この雑記帖。
セールの結果、数字など景気がよかったらセール終了後にでも追記します。
猫、最強。ミケさん、最高。
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書籍出版記念に期間限定でKDP本を100円セール

4月4日に徳間文庫より『夜に誘うもの』(日野裕太郎)が出版されるのを記念して、kindleストア(KDP)で出している『アロイのやさしい神さま』(日野裕太郎・ハルノブ)従来価格300円を100円にします【4月4日頃まで期間限定】
[04/05 11:46:36] 【ご購入ありがとうございました。セール価格終了しました】
この『アロイのやさしい神さま』は2012年10月25日にkindleストアがオープンして、個人出版の窓口であるKDPも同時にオープンしたのを知ってその日のうちに登録、販売となったものです。おそらく日本KDP史上最速で並んだ作品だろうと思います(2012年10月25日発売)
kindleストアの個人出版プラットフォーム、KDPから紙書籍・従来の取次ぎ流通へという流れが活発化したことを思うと、KDP以前/以降という区分けができるかと思いますが、日野裕太郎の『夜に誘うもの』はKDP以前(昨日も書いたので重複するけど。本作はkindle以前から、パピレスなどで配信されている電子書籍に大幅に加筆修正をして新たに一冊にまとめたものです)
それが書籍化される記念のセール対象としてこの『アロイのやさしい神さま』が象徴的でいいかなと思いました。(『アロイのやさしい神さま』は同人誌が初出です)
自分の信じるものが正しいから、正しくないものを罰するつもりで、ひどい戦争になってしまった。
アロイは神さまを信じていない。
神さまを信じ、アロイは愛されているのだ、というチュカナを嘘吐きだと思っている。
戦争のきっかけになってしまう神さまなんて、と苦い気持ちで顔をあげると、どこか上機嫌に見えるチュカナがいた。
祖母を嘘吐きだと思っているが、アロイはチュカナを愛していた。
嘘吐きのチュカナが語る自分への愛情は、真実だと知っている。だが祖母の語る世界や神は嘘に満ちている。
嘘吐きの語る真実について考えると、アロイは何故だか泣きたくなる。だからいつもアロイはそこで考えるのを止めていた。
ただ黙って、アロイはチュカナの手をにぎる指に力を入れた。
応えるように、チュカナの細い指が強くにぎり返してきた。
文庫 約66ページ (39字詰め 18行) の1時間ほどで読める中編です。
期間限定のこの機会にぜひお手にとってみてください。どうぞよろしくお願いします。
日野裕太郎公式ブログはこちら
http://horn.kemo.boo.jp
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Kindleコンテンツ制作説明会Ⅲ

kindleのコンテンツ制作についてのセミナー第三回というのに行ってみた。
特に目新しいことはなかったけど、収穫としては。
・外部リンクは基本的に問題ない。
リンク切れはもちろん、続きはこちらとか、リンク先で何かを売ってるとか、本が完結していないようなやり方のリンクは発見したら指摘する、てな感じ。去年暮れから今年の頭に仕事をもらっていた版元から、外部リンクは一切ダメと取次ぎに言われたので削除してくれという修正依頼が飛んできたけど、都市伝説レベルの間違い。
・コンテンツ内で使う画像のファイルサイズは1点につき5MB以下
配布資料にさらっと書かれていて、説明もあってちょっとビックリした。最新のkindlegen2.9では画像のファイルサイズは5MBまでいけるとのこと。127Kにしなきゃ、とせっせとフォトショでいじってたのは何だったのか…ってKDPのヘルプ「画像の準備」には今日時点で127Kが上限と書かれたまま。最新情報がAmazon、KDPのヘルプに反映されていない。たぶん他の記述もあやしい。
・クリッカブルマップが使えない固定レイアウトでHTML目次?
iOSなどのアプリでは論理目次が使えない。HTML目次が必須。なのにクリッカブルマップが使えないんじゃ目次になってないんだが…と思ってたところ、仕様上それでしかたがない、というかそれで良いんだそうだ。目次のように見える一枚画像をHTML目次として指定すればいい、ということ(悩む必要はなかった)
ほかは、全体に適用するようなタグにフォントを指定しちゃいけない。背景色のこともあるので色指定しちゃいけない。ルビタグや空のタグなどトリッキーなことはやめてね。という従来通りの説明。
kindlegenもpreviewerも最新版を使えば、そこで作られるmobiデータとその表示は販売データと同等のはず、ということ。
リフローに関しては。
EPUB3とほとんど差がない。EPUB3でファイルを作ればそれでOK。
フィックスに関しては。
kindle独自のバーチャルパネルがあるのでそれに関する記述が必要。
バーチャルパネルというのは画面をダブルタップするとページを4分割してひとつづつ拡大して表示するというもの。その順番の指定が必要。
…て、クリッカブルマップを実装できないのはこのバーチャルパネルとバッティングしてるからじゃないのか疑惑がむくむくと。ケータイの漫画のように、きめ細かくコマごとで分割して見せるわけではなく乱暴に4分割するモードで、こんなもの不要だろう。
Q&Aのコーナーでも言ってたけど、最新情報を確認するのはサイトを見てください、ということ。
でも、そもそもそのサイトの情報が新旧いり混じっているので混乱の元になっている状態。てのは把握してるのかなぁ。
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かんたん固定レイアウトEPUB3作成

かんたんEPUB3作成easy_epub http://t2aki.doncha.net/easy_epub ではEPUB3のリフロー型電子書籍を作ります。ついでというかオマケでフィックス型レイアウトの電子書籍(コミックスや写真集)を作るスクリプトも作ってみたので公開します。
これで作った固定レイアウトのEPUB3ファイルは、KDPやKWL、ibookstoreなどに登録できます。
※ kindleなどで写真やイラスト、漫画を画面全面・全体に余白なく表示させるためには、現状、EPUB3リフロー型の電子書籍ではなくフィックス型(固定レイアウト)の電子書籍にする必要があります(リフロー型は画像の上下左右にマージンが入ります)
こちらをダウンロードしてください → http://t2aki.doncha.net/release/fixed_epub.zip
[2014/02/08 14:25:05] 最新版
ダウンロードしたら、かんたんEPUB作成easy_epubにあるeasy_epub.zipを解凍してできる「easy_epub フォルダ」に解凍してください。
※ fixed_epubでファイルを作るためには、 「かんたんEPUB作成easy_epub」 が必要となりますので、こちらもダウンロードしてください → http://t2aki.doncha.net/easy_epub
(コマンドラインの使い方や WINDOWS での ActivePerlの入手先などもあります)
easy_epubフォルダ
解凍したらターミナル.app(mac)やコマンドプロンプト(windows)で
・perl fixed_epub.pl fixed_sample.tsv
と入力してみてください。yyyymmddhhmmss.epub(年月日時分秒.epub)という名前でepub3ファイルができます。
※ EPUBチェックでエラーはありません。
最低限必要なのは2つです。
・本の情報を指定した設定ファイル
・連番のついた画像ファイルの入ったフォルダ(フォルダの中にはカバー用の画像(cover.jpg)と目次用の画像(index.jpg)が必要です)
【fixed_sample.tsv】
本の情報(目次や綴じ、画像の縦横サイズなど)の設定ファイル
タブ区切りで必要事項を記入しています。文字コードはUTF8(BOM無し)
・綴じかた
漫画などは右綴じで左ページ始まりです。写真集などは左綴じで右ページ始まりです。
・画像サイズ
iPadは、縦横比4:3、ヨコ1536×タテ2048
Nexus7は、縦横比16:10、ヨコ1200×タテ1920
(一般にHD(ハイビジョン)は縦横比16:9)
・タイトル、著者名
・目次
デバイスの目次(論理目次)に登録します。
目次に該当するページの画像名と目次に表示する文字を記入します。
※サンプルでは3つですが、最低1つあればOKで、目次の数だけ増やすことができます。
【fixed_sample フォルダ】
設定ファイルの名前と画像の入ったフォルダ名は関連しています。
設定ファイルの名前が「fixed_sample」.tsvなら「fixed_sample」というフォルダを探します。設定ファイル名前が「hohoho」.tsvなら、「hohoho」というフォルダを探します。
画像ファイルの名前は半角英数字で、1から始まる連番をつけてください。
カバーcover.jpgと目次用画像index.jpgは名前固定です。
windowsではバッチファイルが使えます。
設定ファイルを fixed_epub.bat にドラッグ&ドロップすればフィックス型のEPUB3電子書籍ファイルを作ります。
コミックスや写真集などのように、1ページに1枚の画像という作りの電子書籍は、画像の作り方・質がすべてです。
すべての画像は同じ縦横サイズで作成。解像度も合わせておいたほうが良いでしょう。漫画原稿などは縦横比4:3(このスクリプトのほぼデフォルト状態、iPadなどの縦横比と同じ)で、HD(ハイビジョン)対応のタブレットなどは縦横比16:9です(kindleやnexusは現状16:10です)
拡大縮小に耐えるには解像度300dpi程度は必要なようです(kindle推奨値)
このスクリプトの、本の作りは
1)カバーページ
2)目次ページ
3)本文ページ
ということで、本文は3ページからスタートになります。目次ページも画像で用意することになりますので、猫写真集では以下のような目次画像を用意することにしました。
さらにこのページを目次として使うために画像をクリックしたら該当ページに飛ぶようにリンクとします。
OEBPS/text/contents000.xhtml
↑これが目次ページのXHTMLなので、これを直接編集します。以下はSVGでのいわゆるクリッカブルマップ指定をしたものです。
(※ [2014/02/09 11:32:00] 今日時点。kindleはクリッカブルマップに対応していません)
この目次ページがなくても、本スクリプトでは、設定ファイルを読み込んでデバイスで使う目次(論理目次)を生成しますので、論理目次が使えるデバイスであれば目次ページは不要かもしれません。
Macだとターミナルでコマンドラインで、WINDOWSは添付のbatファイルにドラッグ&ドロップするだけでOKです。
【Kindleストア発売中】
【iBookstore発売中】
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KDPの無料販売について問い合わせてみた

期間限定の無料キャンペーンではなくて無料販売について。
「ibookstoreやgoogle playですでに無料販売しているタイトルがあって、それをkindleでも無料販売できるか、もしできるとしたら手続きとか設定を教えてほしい」とサポートに問い合わせた。
で、結論。
お客様に本を0円に設定いただくことはできません
(他の販売チャンネルをみてキャンペーンをする場合があるかもしれないけど)
小売価格は当社の裁量により決定
(させていただいている)
とのこと(カッコ内はわたしの要約)Amazonは広告で商売しているわけじゃない。モノを売って、コンテンツを配信して商売にしているので、そこを無料にしたら商売にならないから当然の話だ。
とはいえ、ダメ元で問い合わせしてみたのは、KDPの価格についてのページに(2014/1/25時点)
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A29FL26OKE7R7B
本プログラムを通じて提供される電子書籍について、別の販売チャネルでの同じ書籍の無料販売促進と同等の販売促進をすることが重要です。それゆえ、申請者の電子書籍が他の販売チャネルにおいて無料で提供されるとしたら、当社も、無料で提供することができます。
という記述もあるし、このあたり( 「ibooks と googleブックスの無料頒布作品」 )の具体的な情報を添えて問い合わせればひょっとしたら、と思った次第。
著者、作品の認知度を上げたいというのが無料本の目的。「iBookstore は iOS mac」「google play は Androidタブレットやスマホ」ということで、kindleストアに無料本を並べなくても、今でもそちら方面に届けられるんだけど、認知度知名度集客力はAmazon kindleがおそらく桁違いの圧勝。それならkindleでもやりたかった、というところ。
iBookstore、google playに並べたタイトルを、たとえばkindleに最低価格(99円?)で登録して、詳細ページにある「さらに安い価格について知らせる」ボタンをポチっとするとどうなるかを試そうかと思ったけど、いろいろ微妙な感じがするので止めにした。
ちょっと残念。
[2015/04/16 11:47:00]追記
楽天koboで無料販売したものをkindleでも無料販売
『kindle KDPのプライスマッチを利用』
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KDPでkindle本を海外販売

今さらで、なおかつただのネタ記事。
kindleストアは当初アメリカ合衆国など限られた国で始められたんだけど、順次各国のAmazonでもkindleストアはオープン、増えている。
KDPの登録で今日時点販売できる国は12カ国(日本以外)
猫写真集 は言葉の壁などないし、三毛猫はJapanese Bob Tail Catという人気種なので、世界で売れてウハウハだぁ!と思ったんだけど、ストアでは言葉の壁はあった。
日本のAmazon、kindleストアの「洋書」カテゴリと同じく
http://www.amazon.co.jp/b/ref=sv_kinc_7?ie=UTF8&node=2275259051
海外のkindleストアでも日本語で書かれた本(言語設定がja=日本語になっている本)は、おそらく洋書にカテゴリされる。ベストセラーにでもならない限りストアの「いいところ」には出てこない(※ 当たり前の話だ)
誰がわざわざ洋書→日本語の本を探すかというと、ほとんどの場合在留邦人の方々だろうか。
なので3分ほどかけて調べた
外務省のサイトに 海外在留邦人数調査統計 統計表一覧 というページがあって、そこにはどの国に日本人が何人住んでいるかという情報がある。
以下、Kindleストアがオープンしている国で、在留邦人の多い順に並べた(カッコの中は平成24年10月1日現在の在留邦人数)
1 アメリカ合衆国(410,973)
2 中国(150,399)
3 オーストラリア(78,664)
4 英国(65,070)
5 カナダ(61,854)
6 ブラジル(55,927)
7 ドイツ(38,740)
8 フランス(34,538)
9 イタリア(13,200)
10 メキシコ(8,095)
11 スペイン(7,547)
12 インド(7,132)
※ 各々リンクは、各国Kindleストアのトップページが開く。
アメリカ合衆国が41万人でトップなのはともかく、不勉強なわたしとしてはオーストラリアの8万人弱が意外だった。国も広いし移動時間のひまつぶしにkindle本を手に取ってくれるとうれしいです、はい。
日本の、今年の新成人人口は1968年以降で最低とのこと。うーん。
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