kindle EPUB3の電子書籍制作します
kindleでは問題がないのにepubでエラーが出る。
koboやibookstore、角川BOOK☆WALKERでEPUB3が必要とかいわれるけど
そもそもエラーになって作れない。
など、お困りのことはありませんか?
エラーのないEPUB3電子書籍ファイル制作を承ります。
右側に記載のメールアドレス、またはtwitterアカウント、問い合わせフォームなど、ご連絡ください。
制作会社など商用のかたは有償でご相談させていただきます。
(電子書籍に関する雑談や、EPUB3制作についての雑談なども気楽にどうぞ)
【制作の流れ】
・原稿(ワードやプレーンテキスト)と表紙画像をご用意ください。
・本文の構成やデザインレイアウト、ルビ、挿絵などのご相談をさせていただきます。
EPUBCHECKでエラーのないEPUB3電子書籍ファイルを制作して納品いたします。
(※EPUB3ファイルとmobiファイルを納品)
当方の制作実績
・ 『自分でできる霊性開花』 グループゼロ様
・ 『一生に一度は絶対行きたい 世界遺産Top45』 ユナイテッド・ブックス様
・ 『近代日本研究の方法的基礎 ―ハーバート・ノーマンをモデルとするイデオロギー分析概論と演習』 前野佳彦様
・ 『柳家喜多八膝栗毛 Kindle版』 まむかいブックスギャラリー様
などの制作実績があります(現状100冊弱)
アマゾンで発売中のdoncha.net制作の電子書籍一覧はこちら
https://www.amazon.co.jp/s/?url=node%3D2275256051&field-keywords=doncha.net
EPUBCHECKでエラーのないEPUB3電子書籍ファイル(とkindle用mobiファイル)を納品。
ibookstore、kobo、google playブックス、角川BOOK☆WALKERでも販売実績があります。
制作費用はお問い合わせください。
シンプルな文字中心のものでしたら、1コンテンツ15000円から承っています。気軽にご連絡ください。
※ルビやレイアウト・デザインなどについては別途費用のご相談となります
1コンテンツごとに自作の汎用スクリプトをカスタマイズして制作していますので、一括処理によるスピーディな対応が可能です。
打ち合わせ後、原稿データをいただいて初校提出に1日。校正をいただいて修正したものを提出に1日ぐらいのスケジュール感です。
【kindleでの縦書き表示見本】
・縦書きの扉ページ
・目次(toc デバイスが使う「論理目次」)
・縦書き本文
・奥付ページ(横書き)
EPUB3リフローレイアウトで扉ページ
ここで過去に何度もEPUB3のリフローレイアウトで扉ページ(左右中央にタイトルを配置したページ、縦ページ内でのセンタリング)は無理だと書いてきたけど、実現する方法があった(嘘書いててすみません)
twitterで教えていただき、
CSSとHTMLのコードまでいただいた。本当にありがとうございます。
(ツイートにもあるように、iOS版Kindleでは意図通りにならないとのこと)
上の「猫神の場所」が教えていただいた中央揃えの方法、下の「猫神の時間」今まで使っていた右に余白25%指定したもの。比較してみると、中央揃えになっているのがわかる。
ポイントはふたつ。
中央揃えにしたいタイトルがあるページは文字方向を水平にして、タイトルを入れるブロック要素の中の文字方向を縦にする。
【赤部分】
bodyに指定してこのページ全体の文字方向を水平=横にする。
【青部分】
左右の余白をauto=自動にすることでタイトルの入るブロックが、このページの左右方向中央に配置されることになる。
そして、タイトルの入るブロック要素の文字方向を垂直=縦にすれば、縦書きの扉ページとなる。
↓タイトルを中央配置するには固定レイアウトでなきゃいけない。
↓EPUB3では。リフローと固定は混在できるが。
↓現状のリーダーで混在したEPUB3を読めるものはほとんどない。Kindleも混在できない。
↓よって、文字を中央配置した扉ページを作るのは無理。
と思い込んでいた。
リフローレイアウトと固定レイアウトの混在は無理だけど、横書きと縦書きの混在は可能、ということがすっかり抜け落ちてしまっていた。まさに目から鱗。
これは本当にいろいろ応用できるなあ。
ということで 『EPUB3::かんたん電子書籍作成』 の扉ページ生成に取り入れた。
[04/03 10:13:09] 追記。
iOS版kindleでも中央配置できる。これは裏技ですね。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
iBookstore公開から約20日間
iBookstoreが3月6日にオープンして、個人出版も同時に窓口が開き、さっそく5タイトル登録&公開となっている。kindleで売っているのと同じもの。
iBookstoreとKindleストアの比較…同じ約20日間、やはりKindleの方が売れる(実数はエラソに言えるほどではないので内緒)
むしろ、iBookstoreでよくまあ見つけてもらったなあ、と逆に驚く。
iPhone版のiBooksしか知らないんだけど。ウチの本をどうやって見つければ良いのかわからない。もちろん、検索で著者名やタイトルを入れるとリストアップされるけど、メジャーな作家ならともかく、著者名=日野裕太郎で検索されるはずもなく。
iBooksからstoreに入る。
・ブックをタップ
版元の新着と注目作が並ぶ。
・ランキングをタップ
有料ブックと無料書籍のランキング。今みると、ハウツー本、実用書がずらっと並んでいる。
・トップ著者をタップ
トップ有料とトップ無料がある。アルファベットにひらがな、カタカナ、漢字と意味不明のインデックス。漢字にいたってはたぶんこれJIS辞書順という昭和のワープロ並。
・カテゴリをタップ
SF/ファンタジー、フィクション/文学などカテゴリわけされているけど、中は並べ替えもできないありさま。何の順番で並んでるんだ?これ。
上記、どこを辿ってもウチの本が出てこない。にも関わらず、?本売れてるから、それこそ?マークだらけ。
Kindleは、たとえばこの雑記帖のリンクから買われるとアソシエイトの管理ページで把握できるし、現にここから何本か出ていて、これと同じような動線があるんだろうと想像がつく。アソシエイトとAWS(AmazonのWEBサービスAPI)のおかげ。
とまあ、どうやって誘導するのか・売るのか、わからないことだらけのiBookstoreだけど。登録&販売することのメリットとしては、著者名やタイトルをgoogleで検索した時に、Amazonとほぼ同程度にitunesのURLが並ぶということか(AmazonやAppleとなると、ちまちまSEOなんてやってなくてもgoogleさまのポイントは高いんだろうな)
もちろんこれもiBookstoreの中と同じで、無名個人の著者が検索されるのか、ということだけど。
(少なくともわたしの場合は、iPhoneで検索するより、PCのブラウザでキーボードを叩く方が検索しやすい)
同人誌即売会やtwitterなどで名前を見かけてちょっと興味を持ってもらった時に、検索されたらAmazonやiTunesのページが並び、AmazonかappleどちらかのIDを持っていればOKなので、ダウンロードしてもらいやすい、かも。(Amazonもappleもユーザーは多いし信頼度も高い)
【kindleとibookstoreで公開中の5タイトル】
『アロイのやさしい神さま』
『いつもの夕餉』
『梅の選択』
『あかるいほうへ』
『おかえりください』
うーん。わたしが知らないだけで、ibookstoreには何か別の動線があるんだろうか。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
突然始まったiBookstoreに登録
昨日、3月6日気づいたらiBookstoreの日本版がオープンしていた。びっくり。
気になっていた個人出版も iTunes Connect 経由で登録受付していて、またびっくり。
(3/8 追記。登録からわずか1日で公開になった!)
以下、あまり具体的なことを書いてNDAにひっかかる=規約違反になると困るので、適当にぼかして・飛ばして書きます。
iBookstoreで本を売るためには
・本を販売するための、iTunes Store apple IDが必要
アプリのiOSデベロッパープログラムと違って、本の販売には年間の固定費は不要。
また、登録にはアメリカ歳入庁(IRS)に手続きした EINが必要 → 詳しくはこちら
・本を登録するためには、iTunes Producer という専用アップローダーが必要
このアップローダーは、本の販売者登録が終わればログインすることができる iTunes Connectの管理画面からダウンロードする。
また、このアップローダーは mac OS 10.6 以上(パソコンは、mac が必要となる)
ということで、早速アカウントの登録と本の登録を試した。
【アカウントの登録】
https://itunesconnect.apple.com/WebObjects/iTunesConnect.woa/wa/bookSignup
・名前、Apple ID 、iTunesStoreで使ってるemailアドレス、EIN、住所、電話番号
など登録画面は特に悩むこともなかったけど、次にすすむと「About Your Books」と、本の登録らしきフォームで慌てる。まだ本の用意してないし。
と思ったら、これはどうやらダミーで一度登録するためっぽく。たぶん。本のタイトルなどはOptionalということなので、空欄。Catalog information(本の情報)はとりあえず1で埋めて(PDFの欄は0にした)送信。
Emailアドレス確認の画面に移って、そこでまた送信。
4時間ぐらいたってからアカウントの準備ができたからiTunesConnectにログインしてね、とiTunesStoreから返信メール。
【アカウント開設してログイン後の作業】
kindleのKDPだとアメリカの課税を避けるためにW8BENをAmazonの送る必要があった。そのあたり、appleは特に説明が見当たらず。iOSのアプリではその手の手続きは何もしなくて大丈夫だった( 「iTunes Storeから初の振込」 )ので、ここはとりあえず先に進む。30%天引きや銀行手数料が、という話になったらその時考える。
「Manage Users」
fisrtname、lastname、emailでユーザーを追加するだけだった。
「Contracts, Tax, and Banking Information」
・担当アカウント設定
管理者だの金融担当だのマーケティング担当だの役割がいろいろあって各々全部設定する(とはいえ、ひとつ設定したらあとは selectで同じものを選ぶだけ。全部同じひと)
Add New Contact をクリックして出てくるフォームに「firstname、lastname、Email、title、Phone」が必須。titleには適当にmanager と入れてみた。
・銀行
銀行の国を選んだら、まずは「Add Bank Account」をクリックして銀行を登録する。
「Zengin Code」は https://zengin.ajtw.net ここで調べればスグ。ここで引っかかった。全銀コード(銀行のコード)だけじゃだめで、ここには「全銀コード-支店番号」とハイフンで繋いで店番も入れる必要があった(わたしはアプリの方でも登録している日本の銀行の普通口座を指定した)
ここで登録した銀行をselectして終了。
・税金
↓Are you a U.S.うんぬん。日本人なので No で進む
↓Do you have anyうんぬん。アメリカで人を雇ったりしてるわけではないので No で進む
Certificat of Foreign Status うんぬん。海外のひとはここ。
3)type of beneficical Owner は個人事業主(Individual / Solo propriety)を選択。KDPで予習してたようなもんだ
最後のTitle(誰がこれを保証するんだ?)のところはSELFとでも入れるのかよくわからんのでManagerにしておいた。
【本を登録する】
iTunes Producerをダウンロードしてインストールする
キーチェーンにアクセスを求められる。この時iTunesに登録したappleIDであることを確認する。
・準備するもの
本文EPUB3ファイル
サンプル用EPUB3ファイル
カバーアート画像(横幅が最低1400px)
スクリーンショット(768x1024で用意した)
EPUB3は例によって 「EPUB3::かんたん電子書籍作成」 で作った。
登録画面
画面の右下にある「次へ」を叩いて行くと、下のメニューバー「メタデータ、カテゴリ、著者〜」を順番に設定する画面となる。入力フォームに入れていって、わからなければ空欄。
最後にチェックがあって、必須入力が入ってなかったらその時点で入れ直しができるので気にせず最後まで進む。
素材=画像のレギュレーションなどはマニュアルにあるはず。とりあえず、今回このサイズで用意したのは、最後のチェックで盛大にエラーを出して確認した。「考えるな、感じろ」の精神。
・1行目:エラーで失敗したぞ。
・2行目:キーチェーンアクセスの時に、別の Apple IDを取り込んでしまったから
・3〜5行目:スクリーンショットは1024x768、768x1024、2048x1536などの正しいサイズで作れ
・6行目:カバーアートは横幅最低1400必要だぞ
ということ。きちんとエラーを捕捉して止まってくれるので、わたしのように、何も考えずに「とりあえず」先にすすめるガサツな性格でも安心設計。
以上で「デリバリ」して、今日時点ステータスは「レビュー中」
app storeだとレビューに約2週間かかる。ibookstoreはどうだろう。
などと、わかったようなこと書いてますが、まだうまくいくかどうかわからないので暫定版。嘘情報が混じってる可能性大。
緊迫の以下次号!
[03/08 15:46:37] 追記。
翌日3月7日に公開されていた!(この間、メールなどの連絡はなかった)アプリの場合2週間も待たされていちゃもんつけられてだから、それに比べると腰が抜ける対応の早さだ。心底驚いた。
*** ここから次号 ***
【本を登録する(続き)】
登録画面下の順番通りにやっていけばいい。
メタデータ→カテゴリ→著者→対象読者→関連製品→配信権価格
わからないところは上記したように空欄。エラーだったら後で指摘されるし、販売後もメタデータなどはiTunesConnectの管理画面で変更修正ができる。
・カテゴリ。分類形式が3つあって、そのうちのどれかを選択してカテゴリを指定していく、ようだ。わからないのでデフォルトの分類形式の中からそれっぽいのを指定した。
・著者を選ぶところはKDPと同じくいろいろロールが用意されていて、著者のほか、イラストレーターなど。名前の読みというのが意味不明だったんで、とりあえず姓名の名前の読みを入力。
・対象読者は13歳以上を指定。関連製品はまだ他に本を出してないので何も入力しないまま。
・配信権・価格。
これはアプリと同じく単位が独特(Tier)だけど、日本円でいくらになるのかも併記されているので心配はない。地域にJapanを選択して配信開始日を登録当日に。出版物の種類は「デジタルのみ」ここでDRMの有無も選べる。
【素材をアップロードする】
登録画面の上にある「ブック」「素材」「デリバリ」の「素材」をクリックすると素材をアップロードする画面となる。
上記の準備するもの(EPUB3、カバー、スクリーンショット)をアップロードする。特に注意するところはない(本編とサンプルのアップロードを間違わないように。念のため)
・カバーやスクリーンショットはショップで表示されるものなのできちんと作っておきたい。
・サンプルを別途作ることになるので他の本を参考に。
【出版する(?)】
以上が終われば「デリバリ」で素材や入力したデータをiTunesStoreに送る。
この時点でもエラーがあれば止まる・エラー箇所を教えてくれるので心配無用。
エラーなく送られたら、iTunesConnectの管理ページで確認。ステータスが「レビュー中」になっていればOK。
上記したように、登録から公開までわずか1日。app storeがいちいち2週間かかること考えるとこのレスポンスの早さは驚く。審査もapp storeとは違う様子。
今回の『アロイのやさしい神さま』はKDPの登録と同じく 「かんたん電子書籍作成」 で作ったEPUB3ファイルをそのままで問題なく使えた。
今後、電子書籍を作る場合、EPUB3で作ってさえおけばkindleストアにもiBookストアにもスグに使える。
がんばって告知する。
↓というわけでiBooks版『アロイのやさしい神さま』よろしくお願いします!
https://itunes.apple.com/jp/book/aroinoyasashii-shensama/id615848736
Kindle版
[03/14 09:48:02] 追記
3月14日に2冊目『いつもの夕餉』公開。これもkindle版と同じ定価100円。
https://itunes.apple.com/jp/book/itsumono-xi-xiang/id617808098
【iBookstoreのレビュー期間】
3月8日公開の1冊目『アロイのやさしい神さま』は登録してから公開まで24時間かからなかった。
3月14日公開の2冊目『いつもの夕餉』は3月11日の午前中に登録して公開されたのが3月14日未明。公開まで約3日。
『いつもの夕餉』が公開されたのに気づいて iTunesConnect の管理ページを見るとTicketが届いていて(iTunesStore側からの指示)「説明文の「文庫サイズ 約26ページ」を取り除いてください。」ということだったので削除。
アプリの審査とはずいぶん違う印象。審査期間が短いのはもちろん、指摘部分が「日本語で書かれている」のに吃驚。アプリはほぼすべて(今になっても)英語で、英語スキルのほとんどないわたしなど、もどかしい・うっとーしー・いらついていた。ibookstoreは日本で本気でやる気だ。
[03/20 09:18:50] 追記。
日本の場合取引先はiTunes K.K.(iTunes株式会社)となり、売上に対する税金は日本課税になると同意書に書いてあった。
filing of consumption taxうんぬん
消費の申告および納付は日本人に政府に課税します
全銀コードが必要ってことは振り込み手数料もその範囲。海外からの被仕向け送金ではないということかな。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
日野裕太郎の作品レビュー
日野裕太郎(下町飲酒会駄文支部)広報担当としてエゴサーチ。
ブログなどでレビュー、感想をいただいているものを勝手にピックアップしてリストにしてます。
みなさん、感想まで本当にありがとうございます!(「読んだよ」「買った」など一言を残してくださっているかたもありがとうございます)※なお、ご迷惑でしたら遠慮なくおっしゃってください(メールやtwitter、お問い合わせフォーム)リンク削除します。
【ファンタジー】
『スコシの領分』『水に咲く花』『歩きながら彼女たちは』『夏がいき、風ばかり熱い』『猫神リスペクト』『星待ち花の揺れる庭』『陽だまりうたた寝若桜』『凛逢妖譚~夜明けの晩の、あやかし語り』
【ホラー】
『でもほら繁殖するしかないの』『おかえりください』『いずれ早瀬もじくじくと』「夏煉喧噪曲 烏有のきみが灯る箱庭』
【ヒューマンドラマ】
『スイング・スイング』『水影に赤をきく』『アロイのやさしい神さま』『遠くで猫は苛々している』
【サスペンス】
『あかるいほうへ』
『スコシの領分』(著者:日野裕太郎・イラスト:ハルノブ)
いずれも典型的なファンタジーではなく、登場人物の心情に寄り沿った叙情詩の出来。基本的に日野裕太郎文学の登場人物はみな人生に対して真摯に生きている
日野裕太郎『スコシの領分』感想:Yuya Sakurai Official Blog
完璧な人間などいない。
――そんなことは誰だって知っているのだろう。だが、ほんの少しのことで人は人を嘲り、罵り、侮り、「欠落」していると烙印を押す。だけど、そんな世界は、悲しいだけだ。スコシはそんな世界を、優しく、ただ優しく眺め――戦慄し、涙を押し殺しているが――、最後まで村人と幼馴染のことを気にかける。
スコシは人形みたいだ。スコシに足りないものがあるとすれば、それは人間を不完全たらしめる欠落だろう。欠落それ自体が足りないのである。作中、主人公であるスコシは、極めて人間くささが排除されて描かれている。
ここにぼくの、余計なひと言を少し加えると、「闇憑きのハコベ」は才覚のない祈祷師と、彼が引き取った子供の話。「探求中毒」は、それから半世紀ほどのち、村へやってきた異国人の話。
そして「スコシの領分」は、主人公のスコシが、さまざまな理由から、やむを得ず神への生贄として村を出立する話
スコシの領分も闇憑きのハコベもやるせないような話で、スコシの領分に至っては3回くらいは泣きそうになった。良い本に出会えた。
日野裕太郎さんの中・短編集『スコシの領分』は、第十三回文学フリマに出展された小説本のなかで、ウェブでの評価が最も高い作品のひとつである。僕も高く評価している一人である
『水に咲く花』(著者:日野裕太郎・イラスト:ハルノブ)
日野裕太郎『水に咲く花』感想:Yuya Sakurai Official Blog
男は多分自分で自分を断罪する。気付けなかった自分を。許される日は、来るのだろうか。
『歩きながら彼女たちは』(著者:日野裕太郎・イラスト:ハルノブ)
日野裕太郎『歩きながら彼女たちは』感想:Yuya Sakurai Official Blog
その一途な想いが痛々しく、「天」すら斥ける愛は、美しい。ラストがただただ、切なく、狂おしく。
『夏がいき、風ばかり熱い』(著者:日野裕太郎・イラスト:ハルノブ)
日野裕太郎『夏がいき、風ばかり熱い』感想:Yuya Sakurai Official Blog
人間に奉仕――臓器提供するためだけに生まれたクローンとそのクローンを愛した男の絶望とクローンから臓器提供される女の子の葛藤。
『猫神リスペクト』(著者:日野裕太郎・イラスト:てぃるよし)
『星待ち花の揺れる庭』(著者:日野裕太郎・イラスト:みさわりょう)
『陽だまりうたた寝若桜』(著者:日野裕太郎・イラスト:みさわりょう)
『凛逢妖譚~夜明けの晩の、あやかし語り』(著者:日野裕太郎・イラスト:ハルノブ)
『でもほら繁殖するしかないの』(著者:日野裕太郎)
KDP小説「でもほら繁殖するしかないの」がすごく面白かった : MMミリオンセラー
ホラー小説なんですが、ゾンビ?というわけでもない。
殺しても何度でも蘇るお母さん。そして、いつか自分もそうなると思っている娘。
このクオリティなら、普通の書店に並んでいても何の違和感もありません。
『おかえりください』(著者:日野裕太郎・イラスト:おおぬまひろし)
- 『おかえりください』サウンドノベルWINDOWS版
- 『おかえりください』本編を加筆修正、6つのバッドエンド分岐シナリオを追加してサウンドノベル化!
音と映像が、血まみれのこっくりさんの惨劇を蘇らせる。 - 【無料体験版】はこちら
青春ホラー小説『おかえりください』不幸すぎる学校の七不思議ーキンドる速報
伏線は物語のいたるところに仕掛けられており、一度の読了ですべて回収するのは困難でしょう。しかし、最終的に解決するのでご安心ください。本当の恐怖は、すべてを知ったあともう一度読む二周目から迫り来るのです!
でも著者が本当に意地の悪い人間ならばさらに最後にもうひと捻りしたはずだ。そうせずにそのまま終わらせたのは著者の優しさでもあるし、この作品を人間劇として締めくくろうとした決意を表わしていると鯨は受取った。
『いずれ早瀬もじくじくと』(著者:日野裕太郎)
『夏煉喧噪曲 烏有のきみが灯る箱庭』(著者:日野裕太郎・イラスト:ハルノブ)
『スイング・スイング』(著者:日野裕太郎・イラスト:ハルノブ)
日野裕太郎『スイング・スイング』感想:Yuya Sakurai Official Blog
全体を通しての印象は、痛快な青春群像劇。喜びも痛みも飲み込んだひと夏の思い出。甘酸っぱい恋。
誰もが悩みを持っていて、それを肯定していく。悪いことじゃないと言われることや、避難されないことは、とても嬉しいことだと気づかされる。
『水影に赤をきく』(著者:日野裕太郎・イラスト:ハルノブ)
筆者の思惑通りというまるで釈迦の掌にのった孫悟空のような気分を味わえる一冊である
日野裕太郎『水影に赤をきく』感想:Yuya Sakurai Official Blog
成長した少年の前に現れた懐かしい匂い。その意味に戸惑い、目を背け、だが忘れられぬ想い。出会った希望に、清涼な読後感を感じた。
ト・ワンの視点を通してこれがファンタジー小説たりうる意義を確立するまで読み手を揺さぶるべく命を巡る葛藤を描ききった力量に舌を巻く。
『アロイのやさしい神さま』(著者:日野裕太郎・イラスト:ハルノブ)
『遠くで猫は苛々している』(著者:日野裕太郎・イラスト:伊東朔巳)
ライトな文体とどっしり安定した構成力が素晴らしい純文学小説。いい意味で読者を裏切らない展開なので、心を落ち着けてゆったり読める。
『あかるいほうへ』(著者:日野裕太郎・イラスト:にくきうー)
同人系の作家で雰囲気的にグロとか残虐な感じのやつかなって思ってたけどそんなにでもなくて割とスッキリとした感じでいい意味で裏切られた
・日野裕太郎著者ページ→ こちら Amazon.co.jp:日野 裕太郎:作品一覧、著者略歴
・日野裕太郎公式ブログ→ 『駄文の王様』
今スグ読める、ダウンロード販売の電子書籍は以下。
・Kindleストア → こちら
・電子書店パピレス → こちら
徳間文庫より『夜に誘うもの』(日野裕太郎 著 / 斎賀時人 イラスト)が発売中です。
みんな気持ちいいっていうよ。吸われながらやられると、たまんないんだってさ。仕事の傍ら、亡父の親友である笠原神父を手伝って炊き出しのボラ ンティアをしている雪。 ひとりで無人のビルに入った彼女を、美しい青年の姿をした吸血鬼・緋柊が襲った
※ 電子書店パピレスなどで配信していた電子書籍を大幅に加筆修正した新たに一冊にまとめたものです。5つの官能ホラー短編が入っています。
読書メーターでもレビューいただいてます。
「夜に誘うもの」の感想・レビュー → https://book.akahoshitakuya.com/b/4198938237
kindle版も発売中!
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
iBooksストアの日本オープンが近い?
iBooksストアに青空文庫が続々と並び始めていた。
現在(2月4日10:55)iBooksストアのランキングのトップが、芥川龍之介の「三つの指環」
夏目漱石や坂本龍馬、永井荷風、中島敦などなどお馴染みのラインナップが目に入る。
去年暮れの12月に複数のソースから、年内2012年12月にiBooksストアもいよいよ日本でオープンするという話を聞いて、結局何事もなく年越し。年始早々、1月中にオープンするという噂をtwitterなどで見て、結局今日はもう2月だ。
青空文庫が並び始めているということは、日本語の縦書きなどはもう全然へっちゃら、ということ。あとは例によって各版元との権利処理・契約の調整というところかな。iTunesストア(電子書籍アプリ)と、アマゾンのkindleストア(KDP)で同人誌・電子書籍を売ってる個人としては、iBooksストアも個人に窓口をあけてくれるかどうか。
にしても、ランキングが意味不明だし、検索も使いづらい。iBooksがオープンして個人で使えるようになったとしても、このUIや表示だと期待できそうにない。かなあ。ランキングに入らなければ「存在しない」ことになりそう。現状のiTunesストアと同じで、ランキングもその瞬間だけで、つぎつぎとリリースされるアプリにところてん式にランキングからたたき出されたら、それで終了。この画面・サイト構成でロングランやロングテイルは期待できるのかな。
いつかも書いたように、現状、ウチの場合。kindleストアだと毎日有料本が売れるのに、iTunesストアはもう悲惨な状況。
1月20日から今日までの2週間で、無料分は連日10〜30ほどダウンロードされて、有料分はゼロ本。無料のダウンロードが有料購入に繋がってくれない。わたしの無為無策がいけない…とはいえ、それにしてもなあ、なんだかなぁ。たぶん、iTunesストアの場合、作者の知名度、版元のブランドと、広告宣伝合戦が必要。場所だけは用意するから後はお前が頑張れ、だ。
また、小細工というと言葉が悪いけど。以前、配信事業者に聞いたところ、基本的にiTunesストアも無料のものが圧倒的。次が最低価格である85円での争い。その中で、値段を上下させてバーゲン情報に乗せたり、ランキング操作のために自分たちで購入したり、ということをやるらしい。伝聞情報。
kindleストアに本を並べるのにランニングコストは不要だけど、iTunesストアは年会費が必要だし、ついでにいうとパブーなども月500円程度のランニングが必要。それで販売力をみると、アマゾンの圧勝。店(サイト)の作りもいろんなパターンで本を露出してくれるし、アマゾン以外のところ、アフィリエイトサイトや、APIを使ったウチのような野良サービスもあって、kindleストアに並べた本は「必ずどこかで存在する」
料率(ロイヤリティ)などもアマゾン、Kindleストアと他はあまり差がない(もしかしたらKindleストアの方が料率はいい) ネットのダウンロード販売には在庫リスクもないので、本当はいろんなショップサイトに並べるのが正しい。でも、app storeや、パブーなど、ランニングコストと販売力が見合ってないのが実情だろう。
とはいえ、iBooksストアも条件を見て、イケそうなら並べる方向で。
[02/04 13:18:32] 追記。
ああああ。appleには、ふぁっきんぐぶらーいんな審査があった。あのやりとりで消耗する・血が頭にのぼるコストも考えないと。KDPに文句たれてるひとは、一度、くさりきったappleの審査を経験するといいよ。
[03/12 22:41:08]追記。
3/6突然オープンしてびっくりした。さらに個人出版の窓口iTunes connectもオープンしてた。
さっそく一冊登録した → 突然始まったiBookstoreに登録
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