同人誌は儲かる?
儲けるために同人誌を作るのと、本を出すために同人誌を作るのと、以前から言ってるように、ルールの違うゲーム。
ここで、噂を撒き散らすわけではない、ということで、まず、わたしの立ち位置は。
自分では同人誌は作ってない。身内仲間内の同人誌を手伝っている。
子供時分から読書が好きで、アニメ、映画が好きで、TVアニメのスーパージェッターやエイトマンがリアルタイム。「おたく」という単語が出てくる前からその行動をとっていたけど、たぶん、第一期おたく世代とくくられる。
小説とか漫画、ひっくるめてフィクションにかかわっていたくて、エロ本出版社にはいって20年ほど編集者。おもにエロ漫画だったので、コミケには晴海の頃からちょくちょく行ってた。
(部数激減でやることがなくなり退職したあとはWEB、ネット周辺をうろうろしてるけど、文化の違い、というかぴんとこないまま、無職個人事業主さまだ)
編集者時代とか、現在、知っていることだけいうと。
都市伝説だ、デマだと、いってるひとたちがいるようだけど、二次創作やエロ漫画などは、中堅~大手で一日で50万円程度の売り上げはある。大きなイベントの壁サークルともなると、100万円近い売り上げはある。
(ひとりあたり何秒かかるから、100万なんて無理だという実態を知らない・根拠のない数字をあげてるのを見かけるが、新刊全部など複数買い・売り子数人で同時に、など壁や大手を見るといい。ひとりあたり何秒じゃなく、ひとりあたりの単価を計算するように)
具体名は出さないけど、これは、事実聞いた話。
儲かってるサークルでも、売ることを狙って作ってるサークルもあれば、好きで作っていて人気になって結果儲かっているサークルもある。
タイトルの結論をいうと。
儲かるのか、儲からないのか、やりかたによっては儲かる。
儲けるゲームに参加したいのであれば、人気ジャンルの二次エロ漫画を強くオススメします。ジャンル買いが見込めます。
もっとも、二次エロ漫画「だから」儲かるとは限らないです。
対象に対する思い入れがなければ、やっぱり売れません。
さらに、売れてるサークルは、今なにが売れてるのか、大手サークルの同人誌はもちろん、片っ端から同人誌を買って、構図・ストーリー・キャラ・ネームなどを調査研究してます。
当たり前の話、なにも努力しないで売れるわけがありませんね。念のため。
わたし自身は。
本を出すこと、創作した結果、それに対する敬意が対価として集まり、儲けに繋がれば、作者も読者もシアワセだろう、と思ってる。
なんでこんな記事をでっち上げてるか。
WEB本棚サービス 趣味は読書2 とか、小説同人誌プレビューサイト 創作文芸見本誌会場HappyReading とか作って公開していて
「仕事でもないのに・お金にならないのに、どうしてそんな(ムダな)コトやってるの?」
と真剣に聞かれて、むっとしたことがあるのを思い出して、という、大人気ないというか、何を今さら、お子様な動機。
好きでやってんだからほっといてくれ。もしかしたら儲けが出るかもしれないじゃないか。
いまどきは、アマゾンでも同人誌は販売している。と身内の本をさりげなくわざとらしく宣伝。真面目にオススメできますよ!
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
読者不在の予感
コミケやコミティア、文学フリマといった同人誌即売会の活気は本物で、参加者、本の作り手の気持ちも本物。コミケなどは、30年近く前に初めて行ったときから、ずーっと熱を持ち続けている。ちなみにそれは、同人誌即売会に限ったことではなくて、モノマチや、デザフェスなどのモノ作りの個人クリエイターたちにも言えることだ。
そんな活気熱気あふれる個人を応援サポートする仕組み・仕掛けを作れば、いち個人がもう組織、企業に頼ることなく自立して作ったものを届けることができる。
大量生産大量消費の時代じゃないはず。
個人、個々が魅力に感じるものは千差万別。これがいいのだ、みなさん、さあこれを買いなさい、これを持ってないと遅れますよ、じゃなくて、送り手も個人なら受ける側も個人というか。
てなことを考えていた、というのもあり、身内が小説書きだというのもあって、文学フリマ界隈を見ていて作ったサイトが 創作文芸見本誌会場HappyReading
一次創作の同人小説誌のプレビューサイト。最低限の書誌情報と書影、立ち読み用テキストを並べ、書店や即売会会場のように本を見せる。リアル書店や即売会会場に敵わないにしても、読者が欲しい本にたどり着くのに、少しでも早く、新しい本を見つけるのに、少しでも幅広く、見せることができれば、とそれなりに工夫をしてみた。
さらに、paypalを使って同人誌のダウンロード販売も組み込んだ。せっかくだし、登録してくれる書き手も、場を作って提供しているわたしも、ここで多少なりとも販売に繋がれば、継続するモチベーションにもなる。
書き手、作り手側からはおおむね好評のようで、まだまだ少ないとはいえ、今日時点で75冊ほど、登録してもらっている。サイトの知名度があがれば、登録も増えてくるかな、と楽観している。
でも。読者が難しい。
コミケやコミティアの場合、購入専門(海鮮と言う隠語があるらしい)の参加者がいる。それこそ自分の欲しいもの自分狙い撃ちのものがそこにいけばある、認知周知というやつができあがっている。なもんで、書き手側もそれに答えるべく、という意欲が継続できる。
ところが、小説、創作文芸の場合、残念ながらそこまで浸透していない。歴史が違うので、比較するのもどうかと思うけど、文学フリマを見るとほぼ身内仲間内の範囲内。外に向けた発信とか仕掛けが必要必須だなあ、としみじみ。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
待っててもひとは集まらないのだ
「創作文芸 見本誌会場 HappyReading」に登録を募るため、twitterのダイレクトメールを利用してみた。
サイトはそれなりにできた、と自画自賛したところで、しょせん器を作っただけ。
肝腎なのは中身。
ぼーっと待ってても登録が増えるわけではないので、知り合いにお願いすることから始めて、現時点で8サークル18冊の登録をもらった。少しずつだけど、数が集まり始めると、見ていて楽しい。
ITだWEBだ、とサービスがいくつも立ち上がってるけど、どれもこれもしょせんただの器。よくできた器を作ったところで、中身がなければしょうがないし、中身が揃ったからといって器がエライと勘違いしちゃいけない。
中身を揃えるためには器のクオリティなどあまり重要ではない。たぶん。
選挙というか議員さまたち、地元のイベントに顔を出し、冠婚葬祭も欠かさない。たとえとしていいのか微妙だけど、結局こういった地道な「人づきあい」が大切なんだよなあ。きっと。
てことで、 創作文芸 見本誌会場 HappyReading では、絶賛見本誌募集中!小説同人誌の最初の関門。まず手にとってもらって中身を見てもらうために、立ち読みのテキストを用意してサイトに掲載しませんか!?
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
創作文芸見本誌会場HappyReading
必要だろうと思った機能を最低限つけて、バグをひとつずつ潰して、まず最初の完成形となった。
とりあえずのメモ。
データベースは、mysqlではなくてsqlite。
どうして?lolipopのmysqlは重いので、ページ表示がもっさりしてしまう。レスポンスが早い、というのがwebの絶対正義。
sqliteは複数の同時アクセスに弱いという評判だけど?確かにその通りらしいけど、ウチぐらいのアクセスなら十分。むしろファイルひとつがそのままDBなので、バックアップなどのメンテがらくちん。そっちのメリットのほうが大きい。
mysqlとかpostgresqlのようなRDBが必要になったら、そのときそのままSQLなどは移せる。
データ構成は。
基本的に、一意に決まる本の情報以外の付属情報はすべてタグとして処理。著者やカテゴリなど。でも、イベント情報関係は別テーブルで管理(同人誌の場合、イベント参加情報は重要なので)
詳細ページを閲覧された回数や立ち読みされた回数はまた別管理で。モチベーションのため。
ページ表示に使うためのマスターテーブルは特になくて、idではなくて、ユーザー入力によるテキストのタイトル部分をキーにしている、というのが後々禍根を残しそうな予感。でもたぶん、そのおかげでおそらく内部SEO対策となる、はず。urlとページタイトルとコンテンツのh1の関連が強くなるし、そこで使われるキーワードがアンカーテキストとしてページ上部に出現する、いわゆるSEOとしては理想的な構造。
サイトの目的とか。
立ち読みをしてもらう。
面白かったら作者やサークル、カテゴリで芋づる式に次の立ち読みをしてもらう。
動線はそのために作る。それによって結果として内部SEO対策となる。
表示側。
一覧ページと詳細ページだけ。あとは、利用規約など。
サイトのトップページは必要ない?意図を持ってなにかをおすすめするとか企画するようなサイトではない。なので、単純にひらたく、なんらかの一覧ページをトップにすればいい。
ページの目的は立ち読みのテキストを読んでもらうことなので、一覧も詳細もワンクリックで立ち読みが開くように。
サークル名や著者名など本に付属するデータはすべてリンクとする。面白かったら芋づる式に次を読んでもらいたいから。
登録側。
テーブル構造のまんま。必須項目などはjavascriptでUIを作る。必須入力項目が多いので、少しでも便利にしておきたいところだけど、まだまだ検討材料が多い。
同人誌に限った話ではなくて。デザフェスなんかを見て感じることで。
世間とか時代とかに、もし閉塞感があるとすれば、これからは組織に頼らない個人こそが勝負できるんじゃないかと思う。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
創作文芸同人誌は売れない、のか?
同人誌の話ではむかしむかしからやってる議論というか通過儀礼というか。コミケあたりではすでに出尽くしてもう何周目か、というような話も、文学フリマというまだまだこれからの場所では火事場も初々しく新鮮。
https://togetter.com/li/220662
https://togetter.com/li/222185
儲けることを目的とするゲームと、出すことを目的とするゲームじゃルールが違うのに、この両者は毎度毎度不毛なスレ違いというか平行線で、口角泡を飛ばし、怒髪天をを撞く。
そんな微妙なところに、客観的に面白い、とかいうありえない単語を基準に持ち込んだら、そりゃあんた火事場に油ですよ。と。ね。
面白いもんだから、ついクチ挟んだらまとめに入れられて、ちょっと困った。いつもなら言いっぱなし投げっぱなしなんだけど、このまとめってアーカイブで、なにかあると参照されやすい。
ということで、しぶしぶ有言実行してみたのが、今回作った 「創作文芸 見本誌会場 Happy Reading」
めもを見ると12月3日から作り始めて、ほぼ出来たのが12月11日。データ登録をしてバグ修正しながら、twitterの一部のひとにお知らせしたのが昨日12月14日。ほぼ10日、というか週末しか使えないようなもんだから実質4~5日で作ったにしては、よく出来ましたの自画自賛。
もっとも。自分として新しいことはなにもしてない。今までやってきているサイトのモジュールの使いまわし、ブロック組み立て作業っぽい、なあ。ちょっと面白みに欠ける。
今回新しかったのは、jquery の bind を使えば copy に return false する=コピー禁止にするのが簡単に実装できたこと。ぐらいなものか。
ロリポなので、例によって、やたら重い mysql を使わず、 sqlite にしたので、同時アクセスがどうなんだ、と思うけど、ぶっちゃけそんなにアクセスがあるとは思えないんで、大丈夫だろう。
てことで、こちらでまずフライング気味に告知。
バグの様子を今週末ぐらいまでみて、問題なさそうなら、twitterの方でもハッシュタグをつけてURLを広く流してみる。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
初のスマホiphone4S(au)とかデザフェスとか
どうにもこうにも体調が復調せんなあ。なんでや。しょうがないんで、季節の変わり目だから、ということにしておいてやろうか。
週末土曜は、ビッグサイトでやってたデザインフェスタを初めて覗いてみた。今回で34回。たしか年2回らしいのでもう17年続いてる、ようだ。
視界が華やかに炸裂。面白いんだ。ほとんどどのブースもディスプレイに気合・魂・腰・根性がはいっていて、きらきらしてる。展示販売してるものも、当然ながらはじめて見る一点ものなどなどで、見て歩くだけでぜんぜん飽きない。
クリエイティブが一所懸命の空気とかオーラは刺激になっていいなあ。
…ちっと暑くて、二日酔いも残ってて、途中へばったけどな。
で、有楽町にまわって、今度はビックカメラ。とくに考えなしに、iphone4S(au)に機種変した。androidはヨメさんがもってるし、iphoneもあったほうが、もしかすると、モバイル対応のなにかするときにいいかも、程度の動機。
で、ハマった。
買ったばかりで地下鉄に入って、しばらくしたら、圏外。ところが、地上に出ても駅に出ても圏外。地元駅のauショップにいって、電源を落として立ち上げなおしたら、アンテナが出る。
ところが今度は
「データ通信機能を起動できませんでした」
というエラーが出るようになって、インターネット接続ができない。
あーもうわかったよ、こなくそ、と地面にたたきつけたくなる衝動をぐっとこらえて、ウチに返って、ググレカス。
「iphone4S au データ通信機能を起動できませんでした」
設定から、すべてリセットする、をやって、どうにか復旧(?)して、初のスマホ生活となる。
気持ちばかりが焦る今日この頃。体調も変だし困ったもんだ。とりあえず、デザフェスはいい刺激になった。なにか作ってアウトプットしないとだめです。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」