唐突にタコ部屋ふたたび
朝早い電話で、またタコ部屋に呼び出される。上流階級社長様がきてくれというのはいいんだが、このひと、自分で頭を下げたことがないのか、なにを言うにしろほぼ必ず他人の名前をダシに使う。権威の名前を出すことで自分までエラくなって頼み事をするタイプで、ひとの名前を出すことで自分に責任が及ばないことを本能的に知ってるタイプ。ひとを怒鳴りつける時だけ、自分が自分がと主語がうるさい。
まあ、もともと専務に言われてケツまで見るつもりだったんで、あまり深く考えることなく呼び出しに応じてみた。行ってみたらずいぶん回りに同情されたけど、どうせ失業中だし、辞めるのが分かってると気楽なので、ひまつぶし、という意識。案の定、誰もわたしが昨日までだとは知らなかったようだ。…いや、わたしも昨日までだったと知ったのは、昨日の夜9時過ぎなんだけどね。
んで、わたしの後釜に女性がひとり今日から出社していた。上流階級社長様は下版の真っ最中にひとを変えても本はできると思ってたんだろう。わたしも昨日今日の人間で何もわかっちゃいないけど、「直担当」を変える時ではない、と営業からかなり言われた…と憶測。
事情はともかく、ひとをひととも思ってない対応には違いない。変な会社だ。
しかし、土壇場の広告入稿というものをナメてたなぁ。…今日下版だというのに夕方に原稿が入ってきたり、完全データだからコピーするだけのはずのものがPDFで作り直したり、原稿も時間もいい加減すぎる。いい加減さ・テキトーさには自信のあるわたしが呆れるほどだ。
時間に押されまくりで以前のやっつけ仕事を思い出した。まるで余裕がなく、ひたすら笑い転げながら仕事するしかない。あかるくていいよねえ、などと言われてもなぁ。泣こうが笑おうが怒ろうが、ケツに変わりはない。それなら笑っておこうというだけのこと。
どうせすぐ抜ける、という無責任さもあるし、今日は笑いに走ってみた。
昨日の、本来最終日になんの挨拶もない会社だ。たまたま昨日は給料日だったから金をもらえたが、日割りで2〜3日分なんて出さねえんだろうなぁ。社員の地方税を払ってない会社だし、やっぱり給料は明細手書きの直接手渡しだし。
しかし、今朝クリーニング屋に行ったら休みで腰が抜けた。休みの日があったのか。。。
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春一番
春一番とやらで、暖かい一日、だったようだ。今日も今日とて元どこぞの大使館だったという洋館に軟禁されてみる。
いや、さすがにもうネタ切れ。
粛々と進行するだけ。台割りを(実質進行管理なおかつ取材手配校正までやらされてる…とまあ前置きの長くなる立場のひとだ)営業に聞きながら埋めてみる。
広告が空きだらけ。
この広告も編集部入稿ということは、完全版下ではいってくるならともかく、そうじゃないのが多いらしいので、下版当日まで悶絶しそうだ。レイアウトはこちらでしますから、などとセールスかけてるようだし、広告収入とか企業の有料記事(記事を書いてもらっておきながら、原稿料を払うのではなく、広告として金を取るページ)が貴重な収入・売上。でなきゃ、部数が1000前後の同人誌でペイするわけがない(ゼロの数は間違いじゃない)
家賃を払わにゃと思っても、ちょっと抜けて、なんてのができない雰囲気。しかたなしに、近くの歩いて20秒の銀行で振り込み手続きをしたら、他行あての手数料630円が、無職のわたしを直撃。
そういや、確定申告もしなきゃいけないし、歯医者もまだ続いてるし、なんといっても引っ越しが控えてる。プライベートでも気はせくんだよなぁ。
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洋酒のお値段
たかだか一週間しか働いてないのにずいぶん長く感じてたようで、今日の平日休みがとても久しぶりな気分。…つい二週間前までは毎日が休みだったし、来月からふたたび毎日が休みになるはずだというのに。
朝から市役所に住民票を取りに行き、立川の職安へ。
案の定窓口でちょっとガタつく。
連続二週間働く、というか拘束されると「就職」になってしまうらしい。その日ごとの(日雇い)場合とか15日に満たないようなのは「就労」だと。
雇用保険に入る入らないなんてのはまったく別の話らしい(…って、おれが無知なだけか)
給付の待機期間(自己都合=3ヶ月)が過ぎて、今のところに行くまでの13日ほどの期間が失業状態だという認定になるとのこと。就職であろうが就労であろうが働いた日があれば、失業給付に影響するんだけど、その手続きが面倒になる、のかな。就職してしまうと辞めたらすみやかにまた職安に行って手続きしないとだめなんだそうだ。
あーだこーだ言ってるうちに、わけわかめ状態になってきたんで、
給付されるのは、今の状態では、前に勤めていた会社で20年払いつづけていた雇用保険のもので、それがリセットされてなくなるようなことはない、
ということだけわかればいいか、と。
その後、団地入居のためにとった住民票なんで、相方と合流して渡してちょっとぶらつく。
某所の成城石井で、ビフィーター、フォアローゼス、ティーチャーズ、ホワイトホース、アーリータイムス…どの組み合せでも2本で1998円!というのに驚いた。
むかしむかしの学生時代、飲み屋にいったらサントリーのホワイトばかりで、舶来の洋酒なんて高くてとても頼めるようなシロモノじゃなかったはず。上にあげたのは当時の垂涎贅沢品、ジンやスコッチ、バーボンの類だ。ばたばたとビフィーターを二本を混ぜて四本ばかり買ってみた。タンカレーは安売りに入ってなかったけど、それでも2000円しないのに驚く。
帰りに西友によってあらためて値段を見ると、国産の洋酒の方が全体的に高いんだよなぁ。いつの間にビフィーターが1200円で買えるようになってたんだ。
規制緩和?関税率の見なおし?舶来の洋酒は高いと思いこんでたので、世間の動向についていけてなかっただけか。これからは安酒といえば舶来ものの洋酒、ということになるんだなぁ…ってなにを今さら感。
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システムエラーばかり
どうにか来週には無事脱出できることとなった。いやはや。
試用期間にMacとクォークのひとつも覚えて、とか思ったけど、それは諦め。だいたいG3しかなくメモりもろくに積んでいない貧相な環境。複数のアプリを立ち上げてるとシステムエラーが頻発。おまけに接触の悪いマウスでカーソルが言うことをきかない…今どき、玉つきマウスなんて驚きだった。聞けば、マウス購入なんてのも社長会長決済というから、みんな諦めてたらしい。
とはいえ、クォークとイラストレーター、フォトショップがストレスなく同時に広げて使える環境なら、印刷物に関してはひとりでなんでもできるんだなぁ、とも。イラストレーターってしょせん見開きまでだけど、クォークは組み版までいけるし。従来の製版屋が倒産解散するハメに追い込まれたのは、この影響だわな。
せっかく仕事の対象としては面白いところだったんだけど、いかんせん人間がいかんかった、芯から腐り切ってた。まだ若けりゃしばらく我慢とかいうことも考えたかもしれんけど、次がない齢だということをふまえ、なんのために前の会社を辞めたのかを考えた結果だ。
たかが3日でなにがわかる、と言われたが、仕事については分からなくても、人間については1日もあれば十分すぎるぐらい。
てことで、すまん、身内のひとたち。またすぐ失業でした。
[02/18 23:08:55]
あ。でもあまりにも一方的にがなりたててガキのようなので、少し拾っておくと。
上流階級を自認するだけあって、ひとに関する記憶力は抜群だし、会社社長のかたわらバイリンガルを生かして大学で非常勤講師をやったり、エディターズスクールなどの講師もやってたり、これからはパソコンだと学校に通って覚えてみたり、化け物じみたバイタリティとうなるような頭のキレ。理系専門雑誌すべてにそれなりにきちっとつっこめるのはハンパじゃなく勉強している証拠。さらに身長も170近くあるし若かった頃はさぞ美人だったろうと思わせる容姿。これでもう60歳だっていうから驚いた。正直、とてもかなわないと思ったのもほんとのところ。
少なくともわずか数日で、これだけの印象を他人に与えるのは一種カリスマだろう。
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ふりだしに戻る
やっぱ辞めだ。どう考えても、辞めた会社と同じかそれより酷い人権侵害がまかりとおるような会社に行く意味がない。脱北して支那に行くようなもんで、せっかく脱北したなら韓国にいきたいよなぁ。
…金銭的な待遇は、極端な話どうでもいいのだ。会社内の腐った人間関係で振り回されてぐったりするぐらいなら、安い収入でバイトも併用して休みなく働いてぐったりするほうがなんぼかマシ。
まあ、まだたかが3日だし、そもそも正社員でもないし、朝いちで言って今日はその足で職安にでも行こうと思った…ら、専務と社長に2時間も軟禁されて腰が抜けた。20年在籍した前の会社でもこんなに引き留められなかったぞ。
結局、押し問答の末、辞めることは辞めるのだが、いつ、という肝心のところが抜けたまま。小泉改革じゃあるまいし。
要はひとが足りなくて大変なのだけど、それって、どうしてなのかまったく思いつかないんだろうなぁ。介護の本はひとの気持ちがわかるひとでないとだめだから、ってどの口で言ってるんだか。厚いのはSFX並の化粧だけではないようだ。
来週の22日が職安の(待機期間を終えて初の)認定日なので、その前日には辞める。…ていうか、バックレてでも抜けるつもりだ。
だいたい、雑誌の編集なんて目先を片付けながら2カ月先を進行する仕事。今日の1日が2カ月後の一週間に影響するし、それが2日かかると2カ月先の二週間に影響する。次のひとが見つかるまでと言われて、ずるずる長引けば長引くだけ、抜けるのが難しくなるというもの。
未練があるとすると、介護本で、ここ数日校正入校した特集記事が真面目にけっこう面白いというところか。施設長の記事は事実の重みがちょっと感動ものだった。
うううむ。やはり再就職の道は厳しいなぁ。今回の件はいろんな意味でいい勉強になった。あまく考えてたのが骨身に染みたかも。
またいちから練り直しだわ。
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もしかすると同じ轍かも
とりあえず日付が変わらないうちに。…オーナー社長の同族会社、おまけに社長が編集長だ。試用期間が始まったわけだが、なんか煮汁だか汚水だかが湧いて、沸いていそうだった。
ひとをひととも思ってない雰囲気は最初だけだと思いたいけど、どうだろ。一族には逆らえない雰囲気がひしひしと。似たような構成の会社にいたので、慣れるかもしれないけど、それも嫌で辞めたわけだし…。日報を義務づけられてるところなんかもそっくり。うううむ。
エロ本から介護本ということで、まるっきり勝手がわからんので、仕事内容そのものの様子がわかるまでは頑張るしかないだろう。
初日の今日は、こないだから「Macなんぞ使ってるサルどもの気が知れんし、クォークなんざ虫酸が走るわ」と訴え続けてるというのに、上がってきた原稿をクォークで作業。ていうか、企画ページまるごと体裁を整えながら入力。丸囲み数字使いまくりでお前ホントに大学の教授かよ、というワードで書かれた原稿に終始イライラし、何度も落ちるMacに切れかける。
なもんでこんな時間になってしまった。周りは一族がいない時に「最初からむちゃですよ」と言ってくれるのだが、途中までで止めて帰るのはなんか「負け」っぽいんで意地でやっつけてみた、まわりに聞きまくりながら。途中、イラストレータで図版を作成したのだけど、まじめにほっとした。見知らぬ苛酷な土地でいやな奴だけど馴染みは馴染みにばったり出会ったような気分だった。ちなみに。意図どおりにできてるかどうか、そこまで知ったことじゃない。
まあ初めのうちは「作業」に「汚れ仕事」なのは当然なので、こんなところで切れはしなかったけど。
施設への取材とかはないのかよーっ。
てことでザウルスから。電車内は酔っ払いがしあわせそうだなぁ。
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