音声付きのEPUB電子書籍

詳しくないのでテキトーなことを言っちゃうんだけど。
誰もが情報にアクセスできる、「本を読める」ことが大切。
電子書籍の音声読み上げ機能はたぶん必須となる。
文字サイズやフォント、コントラストや白黒反転などが調整できて読みやすい環境が手に入る電子書籍で、さらにもう一歩進むべきところが音声読み上げだろうという話。
iPad(iOS)あたりはTTS(テキストツースピーチというらしい)、端末に表示しているテキストを読み上げる機能がすでにあって、DRMがかかってなければEPUB電子書籍も読み上げてくれる。
実際に某社で雑談の中で見せてもらった…けど、ぶっちゃけ今日時点、とても使ってもらえるようなシロモノじゃなかった。
「ほら、ハードウェアでもうできるんですよ」と読み上げさせてた本人すら、ページをどうやって送るのかどこを読ませるのか右往左往で満足に操作できない。見てるこちらはもっと意味不明で、これを「できてる」と言っちゃいかんだろと内心思ってた。
たとえば視力・視覚に障害のあるひとにこれを使えば読めますよ、と言ったところでたぶん無理。
某社の音声合成ソフトを見せてもらった。
EPUBを読み込んで、音声をつけたEPUBを作成するというソフト。EPUBの本文であるHTMLを解析して、段落単位(たぶんPタグなどブロック単位)やフレーズ単位(たぶん、句読点や単語を見てる)で、読み上げ音声をつけて、なおかつ、読み上げている部分をハイライト表示する。
(EPUB専用ということではなく、EPUBモードがあるということで、テキストなら何でも読み上げる)
音声をつけて書き出されたEPUB電子書籍は担当者が清々しく臆面もなく自慢してたように、読み上げのイントネーションがかなりまとも。辞書機能もしっかりしてるようで読み間違いはほとんどなかった、かな(固有名詞はさすがに難しいけど辞書登録や編集機能があるので手をかければ問題はない)自慢するだけのことはある。
ハードウエアによる(OSレベルでの)音声読み上げと違って、電子書籍の中だけのことなので、ページめくりやページジャンプなど音声なしのEPUBを読むのとまったく同じ操作で違和感がなくスムーズ。
これなら十分使ってもらえるレベルだなあと素直に脱帽、というか感心した。
EPUBファイルの中がどうなってるのか興味津々。
ファイルをもらってないので中を見ることはできなかったけど、音声を同期させるため(読んでいるところと音をあわせるため)のSMILファイルを自動生成しているらしい。今までこれを手作業なりでやるしかなかったらしく、その作業を知ってるひとに言わせると、これだけでもぜひ欲しいということだった。
商売的に。
端末による読み上げのためにはEPUBファイルにDRMがかけられないけど、音声を組み込んだEPUBならDRMがかけられる、かな(憶測)
対応している端末次第だけど、DRMがかけることができれば著者・権利者の理解も得やすい、ていうかDRM前提の契約になってることが多いらしいし。
このあたり、まるで不勉強だし、ちょっと調べものしてみるかなあ。
[2015/03/05 10:57:00]
というわけで、EPUB3のmedia overlaysを利用した音声付き電子書籍を実際に作成した。
音声合成は
mac
システムの音声Otoyaくん Kyokoさんを使用
windows
SofTalkや棒読みちゃんでAquest社の音声を使用
作成手順や、作った音声付き電子書籍については以下のページ。
『動画で見る音声付き電子書籍の作り方』
『Windowsで縦書き総ルビの般若心経を読み上げ』
上記で作った音声付き電子書籍一覧
『「眼聴耳視」音声付き電子書籍公開リスト』
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
ブックオフの終了

今日、かなり久しぶりにブックオフを覗いた。
以前だったら買ってただろう本とその値段を見ても、これだったら作者へのお布施にもなるkindle(電子書籍)で買うよな、と思ってここで買う気が失せていた。
以前にも
「電子書籍の70%オフはブックオフ殺しか」https://t2aki.doncha.net/?id=1390885511
なんて雑記を書いたけど、今日あらためて実感。そもそもブックオフに行こうと思わなくなっていたから、今日「かなり久しぶり」となったということか。
なもんで、今日はコミックスをパラパラ立ち読みしただけ。
一般書店の場合、昔と違ってマンガはシュリンクされていることが多くて立ち読みできないので、ブックオフはマンガが立ち読みできる貴重な場所…て、それなら漫画喫茶に行けよという話かもしれんけど。
欲しい本の優先度に応じて
「一般書店で購入する」
↓
「図書館で借りる」
↓
「ブックオフで購入する」
という順番が
「一般書店で購入する」
↓
「図書館で借りる」or「電子書籍で購入する」
という順番に変わった。
それでもまだ古本でしか手に入らない本があるので、とっとと電子書籍化してください。
それに、昔の文庫本は文字が小さくてそろそろキツイというのがあったりなかったりで、電子書籍はその点らくちん。
とはいえ、今日ブックオフで見かけた本をウチに帰ってきてから買ったかと言うと買ってない。
すまん。
本を買うため・見るために本屋に入るわけで、ズラリと並ぶ本にワクワクとテンションが上がるのも当然。ウチに帰ってシャワーを浴びてメシを食って酒を飲んでパソコンに向かう頃には夢から覚めて、日常・現実に戻る。
まだkindleの中には読んでない本がたくさんあるし、今買わなくても後でいいや、となった。ここが電子書籍の(売る側にとっての)最大の課題だろう。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」