『グリーンブック』と『石の血脈』

ここんとこアマプラで『グリーンブック』を流してたり。ふたりのロードムービーというテンプレは鉄板。何度見ても、見るたびにぶるぶるしてる(語彙
ハリウッドの悪きコンテキスト、都合の良い黒人ガー、という批判もあるみたいだけど、さすがにそれって、的外れ。この映画は黒人代表と白人代表の映画じゃない。
繊細な天才ピアニストのドン・シャーリーと、がさつで乱暴なトニー・リップ、ふたりの個人の話だ。
道中、ふたりで重ねる時間がそのまま相手を思いやる時間に質的変化していって、というのを握り拳をかためてぶるぶる震えながら観るのが正しいと思う。
シャーリーに言われるまま手紙を書くトニー、トニーに強要されるままフライドチキンを食べるシャーリー。このあたり、ほんとたまらないシークエンスなんだよなあ。
んで、本エントリのタイトルだけど。
『グリーンブック』でシャーリーについてメンバーが語るセリフ。
「Being genius is not enough, it takes courage to change people's hearts.」
(なぜなら、天才だけでは十分ではないからだ。人々の心を変えるには勇気が必要だ)
というセリフで半村良を思い出したんだよね。
『石の血脈』(半村良)で隅田について友人の伊丹が語るセリフ。
「才能というのは周囲の圧迫に耐え抜いてそれを認めさせることまで含まれているのさ」
奇しくも(?)同じようなことを言っていて、やたら説得力があって感心してしまったんで、エントリにしてメモっておこうと。

『グリーンブック』も『石の血脈も』傑作なのでオススメっす
イラスト、くっそ下手クソなのは相変わらずだけど、毎日描いてるんで手と指が関節を持ってそれっぽくなってきた…ような気がする(自画自賛

