ひまつぶし雑記帖

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電子書籍と同一性の保持

2014/8/9 [13:21:23] (土) 天気

その1
神保町の某社で電子書籍についての打ち合わせというか居合わせたというか。ここは電子書籍はまったく初めて。

DRMは難しい。
自前で配信サイトやDRMサーバーを用意する、なんてのは昭和が色濃く香る世界では当然無理。
電子書籍ストアで配信するにはEPUBがちょっと特殊で、対応しているアプリがiBooksかReadium、ほかは検証できていないけどたぶん難しい。

DRMフリーは権利者の許諾が得られない。

ということでソーシャルDRMはどうですかねえ、と提案。
購入者の情報(会員番号やメールアドレスなど)を電子書籍の書誌情報に記載するというところに落ち着きそうな感触。でも、奥付やタイトルのところ、見えるところにも記載した方が効果的ですよ、というのは難色。というのも「それは改変になるなあ」ということだった=改めて許可をもらう必要がある。
(その特殊なことを生かしてもうひとつ埋め込み場所があるのでそっちはやってみようということになった)

原本(底本)どおり、というのが基本にあるのでなるほどなあ、と。


その2
固定レイアウトの電子書籍の見開き調整のためのダミーページ挿入。

右綴じの本なら、奇数ページが左・偶数ページが右で、1ページめ=奇数ページ=左ページから始まる。なんてのは本では当たり前すぎる話。
ところが電子書籍は、見開きを原本どおりにするためには1ページめにダミーの右ページが必要なのだ(わたしが知らないだけで他にやり方があるかも知れないという一抹の不安も)

固定レイアウトの電子書籍のページをめくって開いていくと、1ページが右に配置され、2ページが左に配置される。「1ページ=奇数ページは左・2ページ=偶数ページは右」なのに逆になってしまって、原本どおりの正しい見開きにならない。
そこで、1ページの前にダミーで白紙のページを挿入することで見開きを調整する。ダミーページが右に配置、続く1ページは左に配置となって見開き問題は一件落着。

とはいえ問題というか違和感が出る。
本は必ず見開き単位で見るものなので問題はないけど、電子書籍は1ページずつ読むケースが多い(端末のボタンデザインなんかも縦長にちょうどいい)ので、ダミーページを表示すると白紙、真っ白の画面となってしまう。

読んでる側としてはアプリの不具合か、本が変なのかと思ってしまう、かもしれない。
白紙をダミーにするのではなくちょっとデザインされたロゴやキャッチーな画像を入れるとごまかせるなあ、と思ったんだけど、権利者に許可をもらう必要があるのでたぶん難しい、時間がかかるだろう、と。

原本(底本)どおり、というのが基本にあるのでなるほどなあ、と。


著作権、同一性の保持について
「著作物に手は加えられない?!(その2) - IT著作権.com」
http://gvalaw.jp/it-copyright/archives/1069.html
まず、裁判所は、20条2項4号の
「やむを得ないと認められる改変」
という文言を非常に厳格に解釈しています。


「良好な関係性で柔軟な契約」をしておけば、ガチガチと法的にこじれることもなさそうな感じ、かな。なにごとも、すべてそうだけど、法律は最後のところだし。

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