電子書籍の個人出版から商業誌出版へ

わたしのtwitterでの観測範囲だけど。
今年になってから電子書籍の個人出版から取次流通の商業出版紙書籍へ続々と。小説、文芸系の商業誌デビューというのは各版元が主催している「〜賞」「〜コンテスト」への応募、受賞というのが最短で太いルートで、たぶん今のところまだそこは変わらないと思う。「〜賞受賞!」は効果的なプロモーション。
ただ、電子書籍の個人出版で版元・編集や営業にピックアップされて商業出版というルートは今後さらに太く大きくなるだろう。
漫画だとコミケやコミティアなど大きなイベントに版元編集者が新人発掘のために名刺配り(わたしも晴海の頃に同人誌を買って声かけして名刺を配っていた)はどこもやっていたはず。小説の場合に電子書籍、ネットが新人発掘のための場(コミケなど同人誌即売会イベント)の代替となったということ。
ということであれば、今後も電子書籍の個人出版からのルートは太くなっていく。
作家はどの版元も常に欲しい。有望な新人ならなおさらのこと。新人賞に応募してくる作品と違って個人出版の電子書籍作品は
・すでにひと目に晒されている=ある程度の完成度は見込める。
・すでに読者をつけている可能性もある=なんらかの評価がある。
と(言葉がアレだけど)美味しいところが見えている。
そして、これだけならありがちな青田刈りというか、田んぼが枯れたら終了なんだけど、ネットでの小説コンテストに版元が絡んで紙の商業出版へのルートを開拓開墾しようという動きが出ている。ネットで電子書籍で、小説を・作家を調達育成しようという意思の現れ。やっと本腰かな。
今後が楽しみ!
◆2013年
『Gene Mapper -full build-』藤井太洋(ハヤカワ文庫)
『お前たちの中に鬼がいる』梅原涼(主婦の友社)
◆2014年
『ゴースト≠ノイズ』十市社(東京創元社)
『黎明の笛』数多久遠(祥伝社)
『めざせ!東大お笑い学部』針とら(角川つばさ文庫)
『キミ、色、トウメイ』じんたね(ぽにきゃんBOOKS)
「藤元杏はご機嫌ななめ シリーズ」吉野茉莉(MF文庫J)
「アニウッド大通り」記伊孝(星海社COMICS)
ちなみに
『夜に誘うもの』日野裕太郎(徳間文庫)も電子書籍から取次流通の商業誌(2014年)
[07/16 22:03:15] 追記
2014年発行のものが2013年のところに入っていたのを訂正…改めて見ると今年になって加速してるのがわかる。
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