ひまつぶし雑記帖

doncha.net制作・発行:KindleやiBooks、楽天kobo、BOOK☆WALKERで読む電子書籍

テオ・アンゲロプロス「霧の中の風景」

2012/6/18 [20:18:29] (月) 天気

ほんと久しぶりに映画館で初見の映画。テオ・アンゲロプロス「霧の中の風景」だ。
圧倒された。一瞬たりとも目が離せなかった。スクリーンと一対一の緊張感に痺れた。
感想とか批評とか論考なんてのができないので、思いつくまま。

姉弟が父親に会うために国境を超える旅に出る。冒頭すぐ、実は国境の向こうに父親などいない、私生児ふたりの旅ということがわかってしまう。父親に会いに行くという目的がなくなった時点で、ふたりの旅は虚構と現実のはざまを行くことになる。
馬の死体に出会って死を刻みつけられてみたり、サンドイッチを食うために稼ぐ喜びがあったり、鬼畜な現実に文字通りレイプされたり。道中は生きるんだか死ぬんだか、両方を常に意識させられて緊張感走りまくり。騎士として登場する「旅芸人の記録」の旅芸人たちとオレステス。それがまたゲイ疑惑の飛び道具。
姉弟ふたりの旅は、オレステスが見せてくれた、一本の木にたどり着いて昇華する。

いたるところで、涙腺がやばくなったり、思わず目を背けたり、観客数6人の劇場でテンションが上下左右右往左往だった。テオ・アンゲロプロスは「旅芸人の記録」「シテール島への船出」「アレクサンダー大王」と3本しか観てないけど、どれも傑作。 東京芸術センター という劇場で、テオ・アンゲロプロス特集をやってるので、期間内に行けるようならぜひまた行きたい。

ドストエフスキーの掌編「キリストのヨルカに召された少年」とか、スペイン映画「パンズラビリンス」とか、もっとわかりやすところで「フランダースの犬」とか。こういう決着はヨーロッパ大陸ならではかもなあ。

 

»電子書籍制作代行についてはこちら

profile

profile

 
doncha.net
contact:
»運営者
@t2aki@tokoroten.doncha.net

ところてんx5

2024/4/20 07:21

スープのバリエーションは
鶏ガラスープ、創味シャンタンスープ、ヒガシマルうどんスープあたり。具は、ワカメか玉ねぎ

2024/4/20 07:19

なのでスープ。
試してるけど悪くない。そこそこ小腹を満たしてくれる。
これが続けられるかかどうかだな

2024/4/20 07:18

深夜シフトで帰宅後、スープをつまみに酒を飲んでみた。夜中に固形物食って腹いっぱいで寝ると次の日の腹具合が明らかにおかしいからな

検索
<<2024/4>>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930

リンク

WINDOWS版サウンドノベル
おかえりください PC WINDOWS版サウンドノベル
『おかえりください』体験版