kindlegen2.8でEPUB3に近づく
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kindle コミック用EPUB3固定レイアウト
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EPUB3作成ページとKDPへの登録
去年の10月上旬、いよいよkindle上陸・KDP開始の噂をみて、また「くるくる詐欺」じゃないのかと疑いつつも、EPUB3も縦書きが取り入れられてたので調査して「EPUB3::かんたん電子書籍作成」ページ( https://books.doncha.net/epub/ )を作った。
ページ公開から今日まで、アクセスログのPOSTなどを調べたところ利用実態は
・210人(ユニークIP)が当サイトを利用して
・871本EPUB3ファイルが作成されていた
となっていた(多少誤差はあると思う)
もちろんウチで作られたEPUB3がKDPの登録に使われたかどうかはわからないが、このうちの何割かは、たぶんKindleストアに並んでいると思う。
リファラのチェックをしてみたところ、以下のサイトでウチのページを解説してくれている(ありがとうございます)
忌川タツヤのKindleは友達さ!
KDPで使える! 固定&リフロー用ファイル作成方法
シゴタノ!「かんたん電子書籍作成」でシンプルなepubファイルを作ってみた
また、以下のサイトで紹介いただいており、もしかするとウチで作ったEPUB3を元にkindleストアに並べられている。一度サンプルから(立ち読み)でもいいのでぜひ見てみませんか?
ヒビノアワ:電子書籍はじめました
田亀源五郎's Blog:電子書籍『デカとヤクザとニンジンと 田亀源五郎小説作品集』発売です
苦手な事務処理ーCHINGE
電子書籍(小冊子)「キリスト教の救いとは」作成の顛末と方法」
Amazon Kindleで創作文芸の電子書籍を:西瓜鯨油社
灯台杜と緑の少年:Kinldeストアーに自費?出版してみた
ウチのページで作るEPUB3は、単純なHTMLとCSS。入力されたテキストにPタグをつけてるだけ。字下げや一部を横書きにしたり、装飾などのための設定は用意していない。
「なにも考えずにテキストを放り込んだら、それっぽい電子書籍ができる」
というのがコンセプトなので、これでいいと思ってる(単純なHTMLなだけに、HTMLとCSSのスキルがあれば、なんとでもできる)
kindleが始まってまだ3ヶ月ほど。今は、アーリーアダプターというカタカナの好事家・おもちゃ好きのひとが中心だろう。これから本を読むひとたちが電子書籍に流れ込んできてからが、本を取り巻く環境の変化、となる。
ちなみに、安心と信頼、当社 doncha.net 発行のkindle本一覧は → こちら
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無題:電子書籍界隈とかいろいろ
いや、DELLのネットブックInspiron 1012 miniが面白くて。
昨日で設定もほぼ終了して、業務委託IT軽作業もできるようにしたんだけど、タッチパッドに慣れるために今日もごそごそネットブックをいじってる。クリックとスクロールが思い通りにいかないし、掌で触ってしまってあらぬところにカーソルが飛んだり、のじゃじゃ馬馴らし。昨日も書いたように、もともとノートパソコンから入ってるので、キーボードはこのぐらいの大きさのものがちょうどよくて、わたしとしてはこのキーボードは快適。
電子書籍界隈がどうもチープでカオス。
最低限の校正や推敲もなされていないものまで値段がつけられて並んでいるらしい。そのうち淘汰されるだろうけど、そういうものを売り物として並べる神経がよくわからん。
電子書籍を買おうと思ったら、サンプルが用意されているので、ぜひそれを最初にチェックしてからご購入ください。
書かれている内容は別として、クオリティコントロール、品質管理意識に関して。
出版社が出す印刷本が断然レベルが高いはず。大のおとなが何十人も、それこそ生活をかけて金をかけて店頭に並べるのだ。個人でそこまでできるわけがない。企業として継承されている編集組版印刷などの知識・ノウハウという財産もある。
次が同人誌の個人、サークル。入稿データの作成は最近では自力でやるにしても、紙印刷には金がかかる。身銭を切っている。なので、事前の校正、推敲はかなりきちんとしているところが多い。サークルによっては執筆編集校正などの制作フローがきちんとしているところまであって、商業誌並みのクオリティだったりする。(オフセット・オンデマンドなどの単語で印刷所を検索してみると料金表が出てくる)
上記ふたつからかなり落ちるのが電子書籍だろう。もちろん個人差はある。せめて、誤字脱字はチェックしてから出版してください。
また、電子書籍がらみで盛り上がっていて、イベントなんかもいろいろあって、記事を見たりする。
著者にたくさん会いたいから、著者だけを集めたイベントをやりたい、とか。
ちょっと吃驚。そもそも、著者にたくさん会いたければ、自分の足を使って同人誌即売会に行けばいいのではないのか。毎月なんらかの即売会が開催されているというのに?そういった著者たちを電子書籍のフィールドにもってくるのが啓蒙とか開拓とかいうのではないのかな。て、それが仕事じゃないのか。それともただ交流会、飲み会をしたいだけなのか。謎。
セルフブランディングってなに?
自分のやってきたこと・やること・できることをきちんと伝える、というのならわかる。そこをうまく言える・言えないで差がつくし、わたしやウチはとても苦手。
だけど。「売れました」「感想いただきました」ってエゴサーチして、いちいち言うのって、それナニ?うれしいのはよくわかるけど、売れただ感想もらっただのって、自己PR・ブランディングとして実体がない。ただ盛ってるだけに見える…なんてこと言うけど、それが宣伝・実利に繋がるならウチもやる。でも、なんかなあ、というところではある。幸いなことに今のところ、読者さんがいる。まずは新刊を継続して出していくのが大事。
即売会で売り子をしていて実感してるんだけど。
最初は見向きもしてもらえなかった。それがイベント・同人誌即売会に出て新刊を並べるようにして、ン年続けて、今ようやく「ウチの新刊を目当てにきてくれる」読者がいる状況になっている。
一年やそこらの話じゃない。一回や二回のイベントで売れなかったからといって「ほら売れないでしょう」じゃない。認知されるのに、購入してもらうのには時間がかかるし、認知されている・売れているところにはそれなりの蓄積があっての話だ。その蓄積をすっ飛ばして、おいしいところだけ見て、取り上げても意味はない。
電子書籍というかEPUB3についての誤解。
でもないけど。リフローやフォントのサイズなどは端末、デバイスのコントロール下。文字の大きさやフォント、改行位置、ページ送りなどを自分の思い通りにしたければ、現状ではPDFぐらいしか実現できない。
EPUBやkindleのフォーマットについての一次資料をあたれば、仕様がわかる。
って、たぶん、このあたりがいろいろネックになってんだろうなぁ。クライアントにしてみれば、本と同じに見えるのが当然と考えるだろうし。電子「書籍」という名前の呪縛だな。電子書籍を制作します、というところが増えてくると、ここのあたりのトラブルが面倒くさそう。
[02/03 07:45:32]追記。
kindleクオリティーという部署があるらしい。
KDPで提出された書籍の審査やファイルチェックをやっている部署。以前、KDP審査ではねられたという事例をここで取り上げたけど、それはたぶん権利侵害(海賊版、著作権侵害)のケース。夕べ、twitterで見かけたのは、どうやらファイルの不備。
EPUB3のmetadataや、目次が基準を満たしていない、とのこと。
…という情報しかわからない。「エラーになる」「以前のやり取り通りにやった」というツイートだけでは何のことやらまるでわからない(具体的にどんなエラーが出たのか、以前のやり取りというのは具体的にどのような指示があってファイルのどこをどう修正したのか、metadataのどこが指摘されているのか、ということまで言わないと誰も反応できないだろう)
問題点がどこにあるのか、ファイルのトラブルチェックとして。
1)EPUB3のファイルを作る。epubcheck https://code.google.com/p/epubcheck/ や https://validator.idpf.org でファイルにエラーがないことを確認する。
2)EPUB3ファイルにエラーがないことを確認したら、Kinoppy や iBooks でEPUB3ファイルを読み込んで、意図通りに見えるか確認する。この時、目次が機能するか確認する。
3)kindlegen で EPUB3ファイルをmobi化して、kindle previewer で読み込んで、意図通りに見えるか確認する。この時、目次2種類が機能するかの確認をする。
4)2、3をクリアしてるのにKDPで受け付けられなかったり、iOSで対応していなかったりする場合。見た目ではわからないユニコードの文字が入り込んでいるかもしれない。iOS、app storeではアマゾンへのリンクは受け付けなくなっているのでリンクが多いと駄目かもしれない。
パブリッシングガイドラインによると、基本的に、epubcheckが通れば、KF8のmobiファイルとして変換されてkindleでもOKのはず。
繰り返しになるけど。一見空白文字にしか見えなくても、実はiOSで対応していないユニコードの文字が紛れ込んでいたり、iOSアプリでNGのアマゾンストアへのリンクが大量にあったりすると審査が通らない、かもしれない。
また、上記したように、EPUB3のリフローはデバイスにまかせるべき部分がたくさんある。にもかかわらず、フォントの種類を指定したり絶対サイズで規定したりすると意図通りにはならないし、デバイスにないフォントを指定したらどうなるんだろう、とか、フォントを同梱したらフォントの著作権侵害にあたるよなあ、などなど考える点はいくつもある。そのあたりも怪しい、かも知れない。
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KDPの価格設定、バーゲン?
kindleストアにKDPで作品を並べる時に悩むのが価格設定。
現状ウチの場合は、紙印刷本の同人誌が最初にある。そちらを買ってくれた人のことを考えると、電子書籍だからといって極端に値段は下げない。
紙印刷本は本そのものを購入するのに対して、電子書籍は読む権利を購入する。てことで、ほぼ同じ値段か、8掛けぐらいの設定にしている。
是非はともかく、当面はこの方針。
kindleストアに並べてからも値段は自由に変えられる。
無料キャンペーンもあれば、値段はいつでも上げたり下げたりが可能。
考えかたなんだろうけど。ウチは一度つけた値段は動かさないで行く
(最初、値段設定がよくわからず、米アマ基準にしてたのを付け直したのが一度だけ)
やはり、値段を上下させるのは一度買ってくれた人に申し訳が立たない。電子書籍は原価頑張ったので還元します!なんてことのない種類のものだ。
売る側にも買う側にも、値段が上下することに納得感が薄い。
でも、無料キャンペーンは事前告知をしてやる。告知、読者に知ってもらうためにkindleストアで露出を増やすには今のところ、これしか思いつかない。
「売れないから・売りたいがために」という理由で値段はいじらない。
「作者作品を知ってもらいたい」という理由で無料キャンペーンはする。
などと、ちょっと方針を整理しておこう。
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kindle KDPで初の振込
今日、1月29日にアマゾンよりkindleストア(KDP、個人出版本)の売上が振り込まれた。
1000円を超えたら振り込まれる、ということで初の振込。10月販売分(10月26日販売開始なので実質5日間)と11月販売分。
・EIN、W8BENの手続きが間に合ってないので、案の定アメリカに30%天引きされている。
・急遽CITIBankに口座を作ったので、銀行手数料はかかってなかった。
「DOMESTIC TRANS FROM アマゾンインク、イータク」となっていて、天引きされた以外に別途手数料(リフティングチャージ?)は引かれていなかった。
「iTunes Storeから初の振込」 https://t2aki.doncha.net/?id=1358387865
↑この記事に書いたようにapp storeはほぼ5ヶ月かかってやっと振り込まれたが、kindleストアは今の調子だと毎月振込がある。どうやら宣伝になるのであれば、販売データなど公言してもいいらしいが、まだエラソに言える数字でもないので内緒。
「Kindleストアの販売力」 2012/12/27
「amazon、kindleストアの販売力」 2013/1/3
↑去年暮れ、今年頭に書いた記事。
このときの実感は間違ってなかった、ということかな。kindleストアは売れる。あとは、きちんと一定水準の本を提供し続ければ、読者は確実に着いてくれる。
こうしたら売れるだ売れないだ、セルフブランディングだと言ってるヒマがあったら、面白い作品をたくさん書いて店頭に並べよう、ということですね。
[04/02 09:08:19] 追記。集計時差でレポートの金額と振り込まれる金額が違う(情報ありがとうございます)
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