電子書籍の企画がイケるかな
電子書籍の企画がとりあえずイケそうになった。
ぶっちゃけ先週時点だと、条件が厳しくて、作家さんにひたすら申し訳のない話だったけど、他社の著者印税の話なんかを持ち出して、オプションもつけてもらって上乗せ。わかりやすくするために、直で契約してもらうことに。その分、わたしの取り分はなくなり、編集作業費として一回一冊ナンボに。数こなさないと食えないので、ぎょうさん働く。たくさんのひとに声かけていく。
具体的な数字は内緒。
もちろん、売れてくれないと、立ち消えになる。出たら宣伝しよう。そうしよう。
にしても、くそ蒸し暑くて電車と徒歩だけでへとへとのぐったり。
今週末はビッグサイトで東京国際ブックフェアとか健康診断が控えている。ブックフェアでは電子書籍の勢いみたいものを見てこよう。kindleをはじめ電子書籍専用端末がすでに何種類かあるし楽天が参入だし。でも。専用端末はkindleの一人勝ちだと睨んでる。本を読むのに、複数のデバイスが必要なんてありえない。たぶん、電子書籍を読むのはスマートフォンがまず使われて、その後にkindleがくる勢力図じゃないかな。ちなみにkindleはスマートフォンアプリもあってマルチデバイス対応、kindleで買ってればデバイスは選ばない。アマゾンのブランド力は他では追いつかない、だろう。
ブックフェアはけっこう混み合うので、体調崩さないようにしたいところだぜ
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電子書籍市場 kindleとapp store
kindleも app storeも、販売価格の3:7。
70%がこちらの取り分となる(kindleは登録無料、app storeは、developer program に販売者として登録するには年間9000円弱必要)
印象で言っちゃうと。
kindleの場合はデータになった「書籍を売っている」。製本された紙の本が値段の基準っぽい。
app storeのbookカテゴリは、コンテンツの「データを売っている」。値段はピンキリだけど、ランキング上位は85円、ケータイ小説あたりが値段付けの基準になってる印象。
70%の中の分配てことで、製本された紙の本のことを考えると。
紙代印刷代などの製造コストはデータ作成などのコストになり、倉庫代輸送費などの流通コストはもしかするとゼロか課金用配信用のサーバーコスト。
会社で、組織で電子書籍を送り出すとなると、デザイナー、データ化作業者がいるし登録運用にひとがいるし金の管理にひとがいるし、一冊出すのに多くの人間がかかわる、イコール人件費、金がかかる。
刷り部数で精算して資金繰りして転がしてたのが、実売部数だけになると、制作コストすら出せない、本が出せない状況になりかねない。なので、70%のうち次の制作に回す金をプールする必要ある。
なので、巷間いわれるように、中抜きで著者印税もっと出せるはず、というのはどうなんだろう、と。わたしは内情知らない部外者。でも、意外に版元はしんどいんじゃないかな。
本当に中抜き、上記ゼニカネをすっ飛ばせるのが家内制手工業的、というか個人で全部やっちゃえばいいんじゃね。いや、決して強引でもないような気がする。
少なくとも、我が家は、小説を書く家人がいるし、わたしはヘボでも編集デザインやってたし、プログラムも多少は書けるのでデータ化作業や登録はできる。イラストは知り合いに漫画家さんがいるので、そこはお金がかかるけど、お願いできる。かかわる人間が3人で済む。70%を3人で山分けだ。
電子書籍市場って、企業は大変だけど、個人はそこそこそれなりにやるのにちょうどいいかもしれない。
もっとも。
企業がかりの場合は宣伝費用もしっかり確保、告知周知にブランディングまでやれるので、それとタメを張るのは無理。どうやって知ってもらうのかが大変。とはいえ、企業だとたとえば100人養わなきゃいけないけど、個人でやる分には、家族だけでいいから気楽に考えていいかも。自分たちと、自分たちの消費でなにがしか潤う周囲のひとたち。
あれ?そういや、kindle、というかamazonに出すときは取次経由だったけど、正味65%ぐらいでおろしてるのかなあ。
[06/27 18:21:54]
目標。広言。
先日から、企画の打ち合わせをしている電子書籍の外注をきちんとこなして、日々の食い扶持の足しにする。app store の市場やアプリ作成、動向などなどチェック、インプットする。
app store と kindle に、個人で本を作って並べる。小説、イラストなど、ギャラを払ってでも依頼して集める。
あまり美味しくない話と、美味しくなるかもしれない話と、両方やってくぜ。老後のためにガンバルんだぜ。ぜ。ぜ。
[06/27 20:53:52]
てことで mac mini をポチってしまった。うーん。
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ネット記事の原稿料
ネットで仕事を見つけるためのマッチングサイトには、ライティングの仕事も掲載されている。そのほとんどはブログへのヤラセの投稿、あとはSEOがらみの記事や、ネタ・テーマを指定されての記事。原稿料がびっくり。400字詰め原稿用紙に換算すると、1枚50円程度になってしまう。
また、いわゆるニュースサイトやポータルサイトに掲載するような記事も1枚500円程度。
わたしは以前、弱小出版社にいた。原稿料も、大手出版社と比較すると安かった。それでも原稿を頼むときは1枚2000円程度になるように調整してお願いしていた(ペラ1000円)それもほぼ10年前。
ネットに掲載されているテキストの質うんぬん。そりゃこのギャラじゃ、その程度にしかならんだろう。書き散らして、かき集めて、なんぼにするしかない。
ネットは印刷も紙も運送代も必要ない。言ってみれば、タダで情報を発信できる。なので、コンテンツにも金をかけない。って、違わないか。だからこそコンテンツに金をかけられるんじゃないのか。
ネットで金にする(最近ではマネタイズとかいうらしい)有効な方法がないもんだから、コンテンツに金をかけられない。安いコンテンツが垂れ流されたんじゃ、そんなものに金を払おうとも思わない。という悪循環じゃないのかね。
WEBサイトを構築するのに、制作会社に依頼すると、何人月とか工数という妙な単位を持ち出されて、ちょっとしたサイトを作るのにン百万単位になることも珍しくない。器を作るのに金をかけるヒマがあったら、中身に金かけろ、だ。
ネット企業の経営者や、アルファブロガー(ってなんじゃそりゃ)あたりの言ってることを見てると、なんちゃら新聞に掲載された、だの、どこそこの番組に出た、だの。既存メディア万歳で、ネットをメディアとしてなんとかしよう、なんて意識は感じられない。
結局、従来の権威が大好きなだけじゃん。
それで意識が高いだ低いだ、よく言ってんなあ、と思う。
テレビラジオ新聞雑誌書籍などなど、既存のメディアはむずかしい状況になってるんだろうけど、それにとってかわるものとして、安直にネットでいいのか、と。とってかわっていいのかな。
あっちが閉塞状況だから、こっちを見たけどあまり感心しないよなあ、という今日この頃。
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東京三世社同窓会だった。
2004年に辞めて、初めてふたたび水道橋の自社ビルへ。懐かしいひとたちとか、初めてのひとたちとか(7年ってそういう期間なんだな)。
すげー楽しかった。
7年の間、当然いろんなことがあって、みんないろいろ大変だったりするんだけど、とりあえず、そこんとこはおいといて、当時と同じように飲む酒は心地よかった。いんちきでヤクザなエロ本出版社で、胡散臭くていい加減もいいところ。よくまあそれでやってたなあ、と今になって思うことも。でもまあ当時はそれで気楽に気持ちよく仕事をして酒を飲んで、エロいことやって、給料もらって生活してた。正直、いい時代だった、かも。
あまり、組織や団体に対する帰属意識はないし、むしろ帰属意識なんぞを持たないようにしてきてるんだけど、大学時代のワセダミステリクラブと、東京三世社は、そこ出身です、と言ってたりする。その程度には愛着があるんだなあ、きっと。おれ。
昨日、久しぶりにあって、いろいろ話して実感。
ボス一族郎党のアレな話とか、元上司のナニな話とか、あのひとは今系噂話はつきることなく。
わたしももう50歳なのに、なんの人脈もスキルもないただの初老ゴクツブシのおっさんだけど、なにかできるなら、ぜひいっちょかみさせてくださいね。
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東京三世社が廃業
1984年~2004年まで、20年勤めていたエロ本出版社が廃業するという記事に驚いた。駅前の一等地に自社ビルだし、ゾッキ本ルートも持ってるし、苦しいことは苦しいだろうけど、倒産とかそんなことにはならんのだろうな、となんとなく思ってた。当時の知り合いとは(一部漫画家をのぞいて)連絡もないし、なにがどうなってんだかまるでわからない。そもそも、わたしは倒産と廃業の違いもよくわかってない。わたしも食うのにいっぱいいっぱいで、よそ様の心配してるヒマなんてないけど、社員は解雇ってことになるのか。自社ビル売っぱらって、退職金割り増しで払ってやる、…なんてことは絶対ありえないだろうなあ。
わたしが入社したときの上司で、その後三世社を辞めて編プロの社長になった仙田さんは今年の3月に亡くなったという話。
そんなこんなが重なる年だな。
[08/07 00:49:29]
昨日あたり、アクセスログを見てみると、「東京三世社 廃業」「東京三世社 倒産」での検索で、ココを見にくるひとがけっこうな数。
わたしは、入社直後配属のSMセレクトに始まり、コットンコミックなどエロ漫画雑誌、単行本の編集をここで20年ほどやってたんで、残念な気持ちがある一方、内部のあれこれ見てきちゃったんで、そりゃしょーがない、というのも。
今回の騒動で、ここにたどり着いたひとで、原稿を預けっぱなし状態なら、会社は残務処理で存続ということなので、とりあえず返却してもらうよう連絡してみましょう。
で、原稿を返却してもらったら、データにしてネットでのダウンロード販売をやってみるのも面白いかもですよ。やりかたはこのブログに書いたけど、思ったより全然簡単。やりたいけどわからない、ということであれば こちら のメールアドレス宛に連絡ください。わたしが在籍していた頃にご迷惑をおかけしたかもしれません。少しはお手伝いできると思います。
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EPUBの縦書き
東京国際ブックフェアに出ていた端末やアプリは基本が EPUBだったのも確か。縦書きどうするのか、禁則どうするのか、ルビはどうなるのか、などなど気になるところだけど。
で、グーグル様3~5分。xhtmlとcssなんだな。んでフォントの埋め込みもできるらしいし、一部ではJavascriptを使ってすでに縦書きを実現しているらしい。てことは、わたし程度の素人芸でもなんとかなるような気がしてきた。
下町飲酒会駄文支部 日野裕太郎 ページに置いた「立ち読み」は、縦書き表示だ。javascriptも使ってなくて CSSだけ。IE対策に filterタグを使ってるけど、それを外せば html Validator も通るいたってノーマルなHTMLとCSS。
仕事でヘロヘロなので、平日はたぶん気力体力がないので、週末にまたちょっと調べてEPUBで縦書きを試してみるか。
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