くまっこさんkindle本『ほしのこ』作成メモ2
くまっこさん『ほしのこ』EPUB3ファイル作成メモ。前回(https://t2aki.doncha.net/?id=1362479690)の続き。
前回、本の大雑把な構成までを「かんたん電子書籍作成」で作った。今回は作成したEPUB3を開いて細かいところの調整。HTML編集となる。
(EPUB3の圧縮解凍についてはこちら → EPUB3のzipに梱包圧縮する )
1)「あとがき」「著者紹介」の文字サイズ。
「かんたん電子書籍作成」では基本的に「(小見出し)あとがき」 などと(小見出し)単位でファイルを分けて、そのタイトルを目次として登録する(「あとがき」も「著者紹介」も目次に登録されている)そしてタイトルには「h2タグ」をつける。
章単位の「タイトル」として、h2は文字を大きくしてるんだけど「あとがき」「著者紹介」というのは「タイトル」じゃないしなあ、と。本文と同じ文字にすることにした。
たとえば「あとがき」は contents017.xhtml の h2タグなのでここに styleを直接指定して文字サイズを変更した。
2)「著者紹介」に既刊『まほろば』の紹介がある。Amazonのkindleストアの『まほろば』へのリンク。
「著者紹介」 contents018.xhtml の中の該当部分に商品リンクの A タグをつけた。
3)小説部分を改ページ・章立てしたいというリクエスト。
「かんたん電子書籍」では基本的に「小見出し・改ページ・章単位で=ひとつのファイル」となる。んだけど『ほしのこ』は「絵本」と「小説」の構成だし、階層構造的(?)に小説はひとつのファイルにして、その中で改ページにした方が自然(後でメンテもしやすい)かなと思って、改ページに用意してあるクラスを使うことにした。
改ページはスタイルシートの「pagebreak-before」とクラス定義してあるのでそれを指定したh3タグを、くまっこさんが指定したところに追加する(numbering というクラスは h3タグで文字サイズを調整するためにつけたもの)
改ページ=章立ては、やはり目次に反映しておく。nav.xhtmlという目次ファイルに以下を追加。
小説部分「お話 * カナとハナ」に新たに追加した「章」が反映されていることを確認。
他もいじったところはあるんだけど、HTMLの話ばかりで、kindle本の制作メモということではないので以下略。
リフローの表現制約はあるけど、挿絵が多いものでもEPUB3で作るのはそれほど大変な作業ではない。かなぁ。
もちろん、リフローはデバイスごとに見え方が違うので確認は必要なのでそこが大変。どこで落ち着くか出す側の決めごとでやるしかない(ガラケー用サイトも大変だった)かといって固定レイアウトは文章部分に制約が多くてやりにくそう。
リフローと固定が混在できれば問題ない。EPUB3は仕様上は、リフローレイアウトと固定レイアウトの混在ができる。
kindleがリフロー・固定の混在対応するのを待つ。
くまっこさんのkindle本
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
挿絵の多いくまっこ本『ほしのこ』作成メモ
『まほろば』や『書架にねむる。』などを出されていて、その文章や独自の世界観にファンの多いくまっこさん。
kindle新作『ほしのこ』(近日公開予定!)のEPUB3ファイル作成のお手伝いをしたのでちょっとメモ。
『ほしのこ』の前半に収録されている「ホシノコ」は挿絵と文章が交互にはいる、いわば「絵本」タイプ。とはいえ、kindleの固定レイアウト「児童書」でやるには、後半の「カナとハナ」は小説なのでリフロー型。現状、kindleは混在が無理だし、固定レイアウトは制約があったりいろいろ手強いので(わたしのスキル不足なので)、リフローで行くことにした。
「EPUB3::かんたん電子書籍」でひな形を作成してHTMLで調整。
くまっこさんから届いたテキストを、「かんたん電子書籍作成」に流し込めるようにちょっとマークアップもどきに編集していく。(先頭の目次指定は、EPUBでは別扱いなので外して、挿絵や改ページに注意しながら編集)
出力後に、お預かりしたイラストと差し替える、という方針。扉タイトルを画像で生成・挿絵指定を入れてダミーの挿絵を生成する 「かんたん電子書籍作成で挿絵をつける」 パターンのいわば実践編。
くまっこさんから届いたテキストが向かって左。それを「かんたん電子書籍作成」にアップロードするように編集したものが向かって右です。
(扉タイトル)として扉を画像で生成←目次に入る
(挿絵入る)としてダミー挿絵画像を生成。
おのおの改ページで1ページ扱いとなる。
扉と挿絵以外のところで改ページ指定があったので、そこはダミーで「(小見出し)改ページ用」といれておいた。(改ページをするスタイルをクラス指定してあるけど、目次からはずす方がラクなので)
目次は後でHTMLを直接編集することになる。
「かんたん電子書籍作成」にアップロード(タイトルと著者名も入れる)
ダウンロードしたEPUB3を解凍すると以下の構成になっている
「かんたん電子書籍作成」が作った画像は OEBPS/images/ に入っている。
これをくまっこさんの挿絵にさしかえる。
くまっこさんは几帳面なので、お預かりした画像ファイルは連番で整列させることができる。
「かんたん電子書籍作成」で作る画像は本文の連番と連動しているので整列させることができる。
ということで、ふたつフォルダを並べて、くまっこさんの画像ファイルの名前を「かんたん電子書籍作成」のファイル名にリネームする。
くまっこさんが本のために描き下ろした画像の入ったフォルダ
「かんたん電子書籍作成」が作成したダミー画像の入った images フォルダ
ファイル名の変更が終わって、そのまま上書きすれば、挿絵のセットは完了。EPUBに梱包しなおしてkindlegenでmobi化して試す。
目次やカバー、スタートページも意図通り設定されている。
目次から不要なものを取り除く
OEBPS/text/nav.xhtml 目次の該当部分を削除
OEBPS/toc.ncx は今は使われていないけど念のためこちらも該当部分を削除。ページ順を編集。
以上で『ほしのこ』(くまっこ)の基本部分・本の骨格の出来上がり。
あとは、くまっこさんのリクエストに応じて、HTML文書、CSSを直接開いて編集して調整。
挿絵1ページ部分のCSS
などや、文字の大きさの調整、さらに小説部分で改ページのリクエストや目次に追加などのリクエストを反映してできあがった。
(HTMLの直接編集などもしかしたら以下次号)
宿題。
リフローでは縦書きで文字組の横方向に対してセンタリングはできないので、固定レイアウトとリフローレイアウトのハイブリッドがkindleで可能になったらやり直す。
アンドロイドなど、縦横比の違うデバイス対応ができるようなら検証してやり直す。
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