今年は年末年始休暇が長いらしい
クリスマスが終わったら今年もあと4日、いよいよ年末。フリーターに年末年始は関係ないけど、仕事をいただいているところは27日終了、年始は5日からというパターン。年内の電子書籍制作はあと2~3本か。
ウチは今年の冬コミ、初落選。とはいえ、あの熱気の中に身を置くのは刺激になるので、大みそか31日は一般参加で行く予定。例年と同じくコミケが終わったら今年一年の終了。
今年は上下左右・右往左往のダッチロールだった。
電子書籍がらみでは。売り上げ不振でひとが辞めたり業務縮小したりのあおりを食らったり、かと思えば、小さいながら新規でお仕事をいただいたり。
WEBの保守運用業務が安定していただけたのでかろうじて。
ていうか、これじゃ食っていけないので困ったことになったなあ。
制作に関していうと、中国でやりますのでとリフロー1コンテンツ****円や、固定レイアウト***円、なんていう噂(真偽未確認)も聞こえてきたのでクラクラするばかり。
んな値段で受けてたら、日本の高校生アルバイトの日給にもならない。ほんとかなあ。
文字中心のシンプルなものなら一日あれば数コンテンツは形にするけど、定期的に大量受注ができないととてもやっていけんわな。
今のところ、知る限り1コンテンツ15000~30000円が相場なんだけど。
自分のところで出してる電子書籍に関しては、年始から春ぐらいまでは先行者有利で(kindleで)それなりに売れてたけど、夏過ぎたら勢いはなくなった(無料も入れて4桁)ただ、これは出し続けてナンボ・積み上げてナンボだと思ってるので悲観はしていない。むしろ、積み上げてからが楽しみ(にしても、iBookstoreが思ったほど動かないし=無料を入れてやっと3桁、google playはどこにあるんだか…)
来年は、kindleを中心とした電子書籍、コミケやコミティア、文学フリマなど同人誌即売会のほかのチャンネル=販路のことも考えないと。
まだまだ厳しいけど、種まきしながら、小さなことからこつこつと。
([06:01]数字が一人歩きされるとまずいので伏字修正)
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音と映像が、血まみれのこっくりさんの惨劇を蘇らせる。 - 【無料体験版】はこちら
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
iBookstoreでブックをプレゼント!
iBookstoreでブック(本)をひとにプレゼントできる!ということでちょっと試してみた。
この機能はゲームや音楽ではすでにあったらしく特に目新しいものではないということだけど、わたしは今回初めて知ったのでどういう手順なのか確認のメモ。
iBookstoreでプレゼントしようと思う本のページで「このブックを贈る」を選ぶ。
贈り先のメールアドレスとメッセージを入力。いつ贈るのか選択もできる。
テーマを選択って?と思いつつ適当に選んでみた。
ギフトを確認する画面。宛先と差出人、メッセージ、贈るアイテムや値段が確認できる。
上の画面で「ギフトを購入」するとIDとパスワードの入力が求められる。※この画面にきて初めて購入することになる。
IDとパスワードを入力するとギフトを贈りましたという確認&完了画面。
先方にはこんなメールが届く。テーマの選択というのはここで使われるのか…。さすが林檎、しゃらくさいことをする。
「今すぐコードを使う」をクリックするとiTunesStoreに飛んで、そこでクーポンコードを入力するとプレゼントした本がダウンロードされる。
実際、どういう使われ方をするのか今ひとつぴんとこないんだけど。
本というのは「をを、こりゃすげー面白かったぁー!」となったらひとに勧めたくなるものだし、「ん?この設定はあいつ好きそうだな」とやっぱりひとに勧めたくなるもので、貸し借り回し読みで広がっていく部分も大きいと思う。
プレゼントと貸し借りはちょっと違うんだけど、こういうことからでも広がりが少し出てくると面白いよね。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
ibookstoreとgoogle play books 無料本の効能
iBookstoreとgoogle play books で一冊、無料販売=無料ダウンロード公開している。
kindleも無料販売ができるんだけど、KDPセレクトというプログラムに本を登録して、プログラム期間(90日間)の中で5日限定。普段は有料で売っているものをキャンペーンとして無料もできますよ、という位置づけ。
それに対して、iBookstoreもGoogle Play Books もゼロ円設定があって、ハナっから無料で頒布できる(配信コストもかかるのに、無料公開ってどうやってペイするんだろう)
iBooksとgoogle booksで公開を始めて10日間ほど。具体的な数字は出さないけど、以下の状況。
・ 『ibookstoreで無料販売』 (2013/5/21)
https://itunes.apple.com/jp/book/jiuwo-pian-shouni-tingni-churu/id649219629?mt=11
iTunes Connectの管理ページを見ると、無料販売している本はそれなりにダウンロードしていただいている。ホラーカテゴリで区切った無料本ランキングでは(今日時点)2位。
アプリと同じくで、無料が出ても有料は苦戦。
iBooksの本の中にKindleへのリンクはマズイだろうと自主規制したので、無料公開した本の中に、有料本販売ページへのリンクはない。iBookstoreの本の詳細ページで同じ著者の作品としてibookstoreに並べたものはリストアップされて並ぶけど…この位置じゃ気づかないよなあ。
・ 『Google Play Booksで個人出版』 (2013/5/23)
https://play.google.com/store/books/details?id=6zrqXZ9DUagC
こちらは残念…て、google playにアクセスして、どこから自分の本にたどり着くのか未だによくわからない(本の解説文などを入れるにはメールでサポートとやりとりが必要で、たぶん解説文を送らないとキーワードやカテゴリの設定がされない)
管理ページはアドワーズやアドセンスの管理ページ風味で、本の表示回数や購入リンクのクリック数なんてのがわかる。それから判断すると、登録当初数日は表示されたようだけど、4日も経過するとパッタリだった。
↓Google Play Books のレポートはこんな感じ
https://support.google.com/books/partner/answer/106172?hl=ja
書籍表示数(BV): ユニーク ユーザーが書籍を 1 回表示するごとに記録されます。この統計情報には、コンテンツ ページ以外の表示(例: [この書籍について] のページ)と全コンテンツ ページの表示が含まれます。
購入リンクのクリック率: 書籍表示数(購入リンクのクリック数)を書籍表示数全体で割った値です。
google play books の方は、本の中のAmazon kindleストアへのリンクが生きてるので、本当はこっちの方が販促として機能してほしいところ。
現状、Amazon kindleと比較すると、ストア自体の集客力販売力はあまり頼りにできない。
無料配信が可能でダウンロードするためのURLが手に入るので、各自頑張れ、ということだろう。
「EPUB3」と言われてもどうやって読むのかわからないけど、ibook や google play で手に入る「本」だとアプリで読める。
これは大きなアドバンテージなので、各自ガンバル。
[06/16 11:21:46] 追記
iBookstoreで電子書籍を販売するにはEIN(アメリカの雇用者番号)が必要だったり、銀行口座の登録だったり、事務手続きが必要だけど、無料本を頒布するためのアカウントならEINも銀行口座も不要っぽい(わたしは販売アカウントなので、詳細を把握してないけど/他力本願時)
https://itunesconnect.apple.com/WebObjects/iTunesConnect.woa/wo/0.0.0.7.3.0.9.3.1.11.1.0.19
※無料のアカウントと有料販売のアカウントは別扱い。
前述したように。
「EPUB?なにそれ?」「電子書籍?どうやって読むの?」
というひとも、iPhoneで無料ダウンロードできる「本」ということでもろもろハードルが下がる。
また、iBookstoreの管理下ということで、パクリ・海賊版として流出することも考えにくいかな。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
ibookstoreで無料販売
【iBookstoreで無料公開】『酒を片手に庭に出る』(日野裕太郎)
格安家賃の庭付き一軒家。引っ越したその夜にひとりで酒を飲んでいると、家賃が格安である理由がそこにいた!?
少し不思議な怪異譚。
5分で読める掌編です(38字x18行一般的な文庫サイズで7ページほど)
iBookstore → https://itunes.apple.com/jp/book/jiuwo-pian-shouni-tingni-churu/id649219629?mt=11
『日野裕太郎掌編をEPUB3で無料配布』
↑dropboxでも配布中のものと同じです。
ibookstoreで無料ダウンロードすると、本棚機能、同期などが使えるので便利かもしれません。
iBookstoreは、kindleのKDPのように無料販売するための制約がなくて、価格設定でゼロ円(Tier 0)にすればOKだった。
無料頒布を気楽にできるなら、他の無料頒布したものもiBookstoreで公開するのがいいかも(販売力、周知など、現状はたぶんkindleがダントツで次が確かiBookstoreという記事もあった)
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
iBookStore登録時のエラー
iTunes Producer という ibookstore に登録するアプリがデリバリの時にエラーで止まってしまう。
ERROR: ERROR ITMS-9000: "java.lang.NoClassDefFoundError: org/apache/commons/io/FilenameUtils" at Book (MZItm...
以前、登録したときは(https://t2aki.doncha.net/?id=1362623964)エラーが出たけどこんなエラーではなくて、AppleID違いと画像のサイズ違い。エラーの原因もすぐに特定できて、登録まですんなり。
ところが今回よくわからない。上記のエラーメッセージを見るとjavaがエラーを吐いている。ファイルネームがどーたらこーたら。macのJavaについて調べればいいのか。
とりあえずの結論。
最新バージョンのJavaをインストールしたらデリバリーはできたっぽい(※1)
「AppleがMac向けのJava更新版公開、SafariにはJavaプラグイン管理の新機能 - ITmedia エンタープライズ」
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1304/18/news034.html
4月16日にjava6のバージョンが1.6に上がったらしい。
なお、LionとMountain Lionで利用できるJava 7の更新版は、Oracleから直接提供
ということで、どうやらJavaの最新バージョンは7らしい。
https://www.java.com/ja/download/faq/java_mac.xml
↑このページのFAQを見ながら
https://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jre7-downloads-1880261.html
↑このページの jre-7u21-macosx-x64.dmg をダウンロードしてインストールした。
その後、iTunes Producerでデリバリをしたら、同じようなJavaのエラーが出て止まる。
エラーメッセージのスクリーンショットを撮ろうとして間違えて閉じちゃったので、ふたたびデリバリまでやったら、今度はデリバリできてしまった。
※1)
iTunes connectの画面(WEBでの管理ページ)で確認すると確かに登録はされている。
当然デリバリ(アップロード)したばかりなので On Store(販売中)にはなっていない。ここが通常ならレビュー中というステータスになるんだけど、今回は「Unknown Issue」(未知の問題なので、問い合わせしなさい)と言われている。
今回のコンテンツは、無料配布でTier0(ゼロ円)という初めてのケース。
・無料配布の設定を間違えている。
・デリバリがうまく行ってなくてファイルが壊れている。
何が原因なのか、問い合わせの返答は3営業日ぐらいということなので、結果が出たらここに追記します。
[05/16 18:30:12] 追記。
いま見たら、ステータスが In Review になっていた。
[05/17 08:28:21] 追記。
サポートからメールが来ていた。
英語での問い合わせフォームの一番下のセレクトボックスに日本の問い合わせフォームがあったのか…気づかなかったので当然英語の返信。英語のメールと共に、何故かJavaのデバッグコードも送られてきていて、どうやらApple側のJavaの問題らしい。
問題は把握していて、すでにエンジニアチームが対応した、ということのようだ。
[05/21 08:13:33]
販売開始になっていた。今まで登録→In Review→販売開始は24時間かからなかったけど、今回はデータのトラブルもあってか、5日ほどかかった(週末も挟んだから?)
格安家賃の一軒家。引っ越した夜、ひとり酒を飲んでいると、家賃が格安の理由がそこにいた!?
5分もあれば読める掌編。無料です。気軽にどうぞ〜。
→ 『酒を片手に庭に出る』
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
かんたんEPUB3作成easy_epub
easy_epubはローカル環境でEPUB3電子書籍ファイルを作るスクリプトの一式です(本文のテキストデータとカバー用の画像が一枚あればそれっぽい電子書籍にします)
WINDOWSのかたは別途 Perl (ActivePerl)のインストールが必要となります。記事最後にperlの入手先など記載しました。
これで作ったEPUB3ファイルはエラーのないシンプルなものでこのまま、kindle KDP、iBookstore、google play、楽天kobo KWL、角川BOOK☆WALKERでの販売に使っています。
こちらをダウンロードしてください → https://t2aki.doncha.net/release/easy_epub.zip
※フリー(無料)ですのでご自由にどうぞ。
[2016/10/29 09:00:01]最新版(ちょくちょくバグ修正してますので最新版をご利用ください)
(※直リンクできないフォルダにあるので、このリンクを直接クリックしてください)
以下の本ページの内容に説明や画像を追加したeasy_epubのマニュアルを販売中です
【easy_epubマニュアル(PDF版)】(300円)
PDFですので、印刷して手元でパラパラ見ながら電子書籍を作ってみようというかたには有用かも知れません。
・電子書籍を作るために用意するもの
・電子書籍の制作と縦書き表示例
・横書き表示例
・挿絵や画像の指定と表示例
・改ページをしない小見出し
・ルビと縦中横
・扉ページなど、その他オプション
・編集後EPUB3ファイル(zip)に梱包
・Macアプリ版(コマンドラインなんて面倒くさい!)
・WINDOWSについて
・WORD 2010(.docx)からEPUB3を作る
・EPUBチェックで確認する
・EPUB3固定レイアウトを作る
・ソーシャルDRMをつける
・音声付き電子書籍作成
・ハイブリッド型EPUB3作成
ダウンロードしたら適当なところ、たとえばデスクトップに解凍(ダブルクリック)
「easy_epub」というフォルダが出来て、作業はこのフォルダで行います。
※ 以下のファイルはサンプルやオプション用です
[サンプル]text-file text-file-noruby ruby.txt word_sample.docx
[ドラッグ&ドロップ用]easy_epub.bat(WINDOWS) EasyEpub.app(Mac)
[epubcheck用]epub_check.pl epub_check.bat(WINDOWS)
[EPUB3梱包圧縮]epub_pack.bat(WINDOWS)
用意するものは、最低限以下の2つだけです。
・小説原稿のテキストファイル
・カバー用の画像 cover.jpg (名前は固定)
※ cover.jpg は easy_epub フォルダの中の、「original_images」フォルダに入れます。
小説原稿は冒頭部分に本の情報を書き込みます。
((小説タイトル))タイトル
((小説著者))著者名
カッコカッコ 小説タイトル カッコカッコ タイトル
と書きます。
「小説タイトル」「小説著者」「小説イラストレーター」「小説デザイン」「小説編集」「小説発行者」「小説発行日」の計7つが使えます(「小説発行日」は複数指定可)
タイトルと著者名は必須です。
発行日を記入しない場合、ファイルを作った月の末日を自動で入れます。
※ 書誌情報にタイトル、著者名を入れるほか、奥付に名前等を載せます。
小説本文には
(小見出し)本文
(小見出し)第一章
(小見出し)◆
または
((扉タイトル))第一章 猫神の時間
など「カッコ小見出しカッコ 小見出しに表示する文」または「カッコカッコ扉タイトルカッコカッコ 扉に表示する文」が最低限本文先頭にひとつ必要です。
カッコの後ろ、表示する文章・文字にルビなどHTMLのタグは使えません。
(※・扉ページなど、その他オプションの、表示用目次作成オプションをつけると小見出しにルビなどを使うことができます)
目次に使いますのでわかりやすものをおすすめします。
「(小見出し)」はページの先頭に、「((扉タイトル))」は扉ページになります。
※ 小見出しや扉タイトルを目次として登録します。
挿絵(1ページ全画面表示)や本文中の画像をつけることができます。
※ HTMLのタグを素通ししますので、本文テキストにルビや縦中横のタグを埋め込むことが可能です。
・小説原稿
準備ができたら「アプリケーション」→「ユーティリティ」→ターミナル.appを立ち上げます。
※ デスクトップに easy_epub を解凍した場合、以下のコマンドをタイプします。
・cd ~/Desktop/easy_epub/
↑ easy_epubフォルダに移動する
・ls
↑フォルダ内の確認
・perl ./easy_epub.pl text-file
↑EPUB3電子書籍を作成する
(text-file は小説原稿のテキストファイル名)
上記のコマンドをタイプするとeasy_epubフォルダに「yyyymmddhhmmss.epub」(年月日時分秒.epub)という名前でEPUB3電子書籍ファイルができあがっています。
コマンドラインはちょっと面倒くさいので、ドラッグ&ドロップするだけのアプリ版も同梱しました。こちらをご覧ください → ・Macアプリ版
↑サンプル(text-file)を電子書籍にする動画。【Mac】
・EasyEpub.appを開く
・text-fileをEasyEpub.appにドラッグ&ドロップ
↑サンプル(text-file)を電子書籍にする動画。【WINDOWS】
・text-fileをeasy_epub.batにドラッグ&ドロップ
・フォルダ構成
・カバーページ(画像は解像度300dpi程度、縦横比は4:3か16:10で用意しましょう)
・タイトルページ(縦書きの場合はスクリーンショットのように左右中央配置となります)
・目次ページ
・本文ページ
・奥付ページ(縦書きの場合でも奥付は横書きとなります)
今のところ設定できる本の情報
奥付ページ
((小説横書き))
と一行追加すると横書きになります。
・本文で使う挿絵など画像は easy_epub フォルダの中の「original_images」に入れます。ファイル名は半角英数字。
・本文中の挿絵を入れたいところに画像ファイル名だけを一行で書きます。
・本文中に使う画像を入れたいところに「画像ファイル名 サイズ(数字)」を書き込みます。
スクリプトでEPUB3電子書籍ファイルを作ると以下のフォルダ構成になります。
(original_imagesフォルダにある画像ファイルが OEBPS/images フォルダにコピーされます)
・挿絵はひとつのXHTMLファイルで強制改ページとなります。
・本文中画像は「test.jpg(ファイル名) 50(数字)」と記入すると
(数字は表示サイズ(=表示画面に対する%指定)となります。ファイル名と数字の間は半角空白が必要です)
以下のHTMLに展開します。
縦書き
横書き
この状態ではいわゆる「回り込み」はしません。
bookstyle.css の .image-wrap というクラスの clear:both を削除して、float:left rightを指定すると回り込みとなります(が、回り込みは、あまりおすすめできません)
・挿絵
・本文中画像(横書きと縦書きの例)
(小見出し)と書くことで改ページしますが、小見出しでいちいち改ページしたくない場合は
(小見出し2)を使えるようにしました。
・HTML目次と論理目次(toc.ncx)
・小見出しはh2タグを使ってます。
※ これは適当な実装なので補助程度に考えてください。
文章を書くときは文章に集中したいし、書いた原稿はできるだけ(タグなどの)余計なものは入れたくない…ということでルビを別ファイルで指定することもできます。
ルビは2種類の指定方法があります。
・ルビ用ファイルを別に用意する
((小説ルビ))ruby.txt
ルビのファイル(ruby.txt)は一行にひとつずつ。ルビファイル名は任意のもので大丈夫です。原稿データと関連づけた名前にしておくと管理がラクかもしれません。
「漢字」[tab]「ルビ」
と、タブで区切って並べていきます(文字コードは、BOM無しのUTF8でお願いします)タブの左側の文字に、タブの右側の文字をルビにします。
(最初の一回だけルビを振ります。登場人物の名前や特殊な読み、難読漢字あたりが使いどころでしょうか)
・perl easy_epub.pl text-file-noruby
↑「text-file-noruby」がサンプルファイルです。
ふりそこなったルビは「年月日時分秒_ruby.log」というファイルに出力しますのでテキストエディタなどで開いてご確認ください。
・本文中に「文字(もじ)」と、「漢字 半角カッコ るび 半角カッコ」と指定します。
(半角の「|」(縦棒)をつけることで、ルビの開始位置を指定することもできます)
上記のルビ用ファイルを用意する・ルビの指定を使うで大雑把に指定して、細かいところは直接HTMLのルビタグで指定してください。
((縦中横))
と一行入れることで、2桁以上の半角数字と半角の「!?」「!!」「?!」を正立させます(※縦組の場合)
※ 2桁以上の半角数字がすべて対象になるので、意図しないところが正立することもあります。ご確認ください(半角で1桁の数字は正立しません)
・本文中の「(了)(完)(終)」だけの行は文字の位置を最下部にします。
・本文中の「◆●」だけの行は3文字分字下げします。
・本文中の「(改ページ)」だけの行はそこで改ページをします。
・additional_page という名前のフォルダに bookslist.xhtmlという名前のファイルがあったらそれを末尾に追加します(既刊紹介などに)
・additional_page という名前のフォルダに option0.xhtml option1.xhtml option.xhtmlという名前のファイルがあったらそれを奥付の前に追加します(参考文献や著者紹介、初出に)
・overrideという名前のフォルダに入れたファイルと同じ名前のファイルがOEBPS/text/フォルダに入っていたら、overrideフォルダのファイルで OEBPS/text/のファイルを上書きします。1度EPUBファイルを作った後、OEBPS/text/のファイルを別に編集して使いたい場合などorverrideフォルダに同じ名前で保存するという使い方を想定します。
・字下げなどブロック、段落ごとの指定をしたい。
原稿冒頭のタイトルなどの書誌情報のところに「((ブロックスタイルあり))」と一行追加します。
本文の「<」で始まる行をそのまま素通ししますので、タグを記入してクラス名を指定して、bookstyle.cssに字下げ用のスタイルを入れておけば字下げされた段落が作れます。
easy_epubでは行をPタグで囲みますが、「((ブロックスタイルあり))」を指定すると、先頭が「<」で始まる行はPタグで囲まずにそのまま使うことになります。
・目次にGuide/表紙/タイトル/目次/本文など表示させない
原稿冒頭のタイトルなどの書誌情報のところに「((表示用目次作成))」と一行追加します。
デフォルトではEPUB3のNavigation文書をそのまま目次として使っているので、本文の目次のほかにlandmark部の「Guide/表紙/タイトル/目次/本文」を表示することになります。このlandmark部が不要でしたら、このオプションを指定してください。
表示用目次(display_index.xhtml)はタグを素通ししますので、本文原稿の「小見出し」に、ルビや縦中横、傍点圏点などが利用できるようになります。
・扉タイトルページにサブタイトル指定
((扉タイトル))タイトル[tab]サブタイトル
とタブで区切ってサブタイトルをつけます。サブタイトルはスタイルシートのsubtitleクラスでちょっと小さ目の文字にしてあります(縦書きの扉ページの場合、文章が長いとうまく表示できない場合があります。事前に実機で確認してください)
easy_epubでの指定だけだとシンプルなものになります。凝ったレイアウトやデザインにする場合は直接XHTMLやCSSを編集してください。
easy_epubで作成後
・OEBPS/text/ フォルダにあるXHTMLファイル
・OEBPS/style/ フォルダにあるCSSファイル
を編集してください。文字コードUTF8を扱えるテキストエディタやDreamweaverのようなHTMLエディタが便利です。
編集後、ふたたびEPUB3ファイルに梱包します。
EPUB3はZIPファイルですが、梱包する時に少し制約があって、ただzipで圧縮するだけではエラーになります。そこで、easy_epubでは
・perl easy_epub.pl pack
↑コマンドラインで、テキストファイル名の代わりに「pack」とタイプするとEPUB3のお約束通りに梱包圧縮することができるようにしました。
※ WINDOWS用に epub_pack.bat というバッチファイルを同梱しました。編集後このバッチファイルをダブルクリックで再梱包します。
easy_epubフォルダの中に「EasyEpub.app」というMacアプリがありますのでダブルクリックしてください(または、右クリックして、メニューを出してシフトキーを押しながら「開く」でお願いします)
ダブルクリックするとウィンドウが開きます。ここに原稿のテキストファイルをドラッグ&ドロップすると
EPUB3電子書籍ができます。
・perl のインストールが必要となります。
https://www.activestate.com/activeperl/downloads
↑ここから、WINDOWS版(32bit or 64bit)をダウンロードしてインストールしてください(インストールではYESで次に進むの連続で特に問題はありません)
easy_epub.zipをダウンロードして適当なところに解凍、その後easy_epubフォルダで作業します。上記の手順と同じです。
WINDOWSではコマンドウィンドウを使います。
デスクトップにダウンロードして解凍(右クリック→「すべて展開」)すると、easy_epubというフォルダができていて、そこにスクリプトやサンプルテキストがあります。
エクスプローラーで開いて、easy_epubフォルダ内で「シフトキーを押しながら右クリック」して「コマンドウィンドウをここで開く」
コマンドウィンドウで
・perl easy_epub.pl text-flie
↑EPUB3電子書籍を作成する
(text-file は小説原稿のテキストファイル名)
上記のコマンドをタイプするとeasy_epubフォルダに「yyyymmddhhmmss.epub」(年月日時分秒.epub)という名前でEPUB3電子書籍ファイルができあがっています。
または、easy_epub.bat に原稿のテキストファイルをドラッグ&ドロップしてください。
※ これは適当な実装なので補助程度に考えてください。
※ ワードでのレイアウトやデザインは引き継ぎません。テキスト同様シンプルな文書になります。
WORD 2010以降、拡張子が.docxのワード文書をEPUB3にコンバートします。
原稿の書き方はテキストと同じです。本の情報や(小見出し)などを入れてください。
縦書きor横書きはワード文書どおり。また、縦中横、ルビは、ワードに書かれているものをそのまま生かします
(テキストの場合に指定する((小説横書き))、((小説ルビ))と((縦中横))は不要です)
・冒頭には本の情報、小見出し。ルビもワードで指定。
・縦中横をワードで指定
・perl easy_epub.pl word_sample.docx
↑コマンドラインにタイプしてください。サンプルにワード文書(word_sample.docx)をつけました。
または、easy_epub.bat(WINDOWS) にドラッグアンドドロップ、EasyEpub.app(Mac) で作成してみてください。
もう少し詳細説明→ 「かんたんEPUB3作成でWORDからEPUB3を作る」
EPUB3ファイルを作ったら必ずEPUBチェックで確認しましょう。
epub_check.pl というスクリプトで、自動でepubcheckをダウンロードして使えるようになります。
(javaがインストールされているかの確認もします。WINDOWSの場合、JAVAのインストールが別途必要になることがあります)
・perl epub_check.pl yymmddhhmmss.epub(EPUBファイル名)
↑このように「No errors or warnings detected.」(エラーや警告は見つかりませんでした)と表示されればOKです。
※ 初めて実行する時はepubcheckをダウンロードしてますので、ちょっと時間がかかります。気長にお待ちください。
Macはターミナル.appでコマンドラインを使います。
WINDOWSはコマンドプロンプトか、epub_check.batにEPUBファイルをドラッグ&ドロップします。
epub_check.pl では現状最新のepubcheck 4.0.1 をダウンロードしてeasy_epubフォルダに解凍して使えるようにしています。
最新のEPUBチェックはこちら→ https://github.com/IDPF/epubcheck/releases
・長所
原稿テキストがシンプルなこと。
電子書籍ファイルを作るために原稿テキストに入れるのは、冒頭に本の情報(タイトル、著者名など)と、本文に最低ひとつの小見出しだけです。
ほぼ「原稿本文」だけのテキストファイルなので、書くこと・原稿の中身に集中できます。
また、テキストファイルひとつなので、データの管理も簡単です。
・短所
デフォルト状態だとシンプルなこと。
できることが限られてるので、小説など文章中心のものならともかく、実用書やビジネス書のようにレイアウトやデザインに凝りたい場合、HTMLやCSSを直接編集してふたたびEPUB3ファイルに梱包圧縮する必要があります。
デフォルト以外のことをするためにはHTMLやCSSに関する知識が必要です。
easy_epubには青空文庫から、ドストエフスキーの『キリストのヨルカに召された少年』をサンプルテキストとして同梱させていただいてます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000363/card47042.html
青空文庫の成果に感謝!
ちなみに本作品、問答無用の傑作です。この機会にぜひ!
・漫画(コミックス)や写真集のための固定レイアウト(フィックス型EPUB3)の電子書籍を作るためのスクリプトも公開しています。
こちらに→ 「コミックスなど固定レイアウトEPUBを作る」
・EPUB3ファイルに購入者・所有者のメールアドレスを埋め込めるようにしました。無料配布や献本などにご利用ください。DRMほどではありませんが、いわゆるソーシャルDRMという仕組みのようなもので、コピー流出の抑止効果があります。
こちらに→ 「メールアドレス埋め込みを機能追加」
・ターミナル(mac)やコマンドプロンプト(windows)での操作、アプリの準備などが必要ですが、音声付き電子書籍も作成できます。media overlaysに対応したアプリで読むと読み上げ部分をハイライト表示します。
こちらに→ 「動画で見る音声付き電子書籍の作り方」
これで作った音声付き電子書籍→ 「「眼聴耳視」音声付き電子書籍公開リスト」
・リフローレイアウトとフィックスレイアウトが混在したハイブリッド型のEPUB3ファイルを作成します(文章はリフロー型、画像はフィックス型)
挿絵や写真など画像をディスプレイに余白なくフィットさせるために、画像のページをフィックス型のページで表示します。リフロー型のように中途半端な余白がないので一枚絵のイラストや写真が意図通りに表示されます。
角川のBWインディーズにはこちらをおすめします。
こちらに→ 「かんたんEPUB3作成ハイブリッド型EPUB3対応版」
・同梱されているサンプルテキスト(text-fileという名前のファイル)でEPUB3ファイルが作成できれば、WindowsでもMacでも動作環境的には大丈夫です。
・不具合やご要望など、問い合わせフォームやtwitterで連絡いただければできるだけ対応します(無理でしたらすみません)
・利用規約などはありません。ご自由にお使いください(制約の緩い MITのライセンス とします)
・奥付に「epub3: doncha.net」とURLが入りますが不要でしたら okuduke.xhtml から削除、編集してください。
・このスクリプトを利用したことによる損害などについては免責とさせていただきます。
・なお、スクリプトのカスタマイズ(業務利用)をご希望のかたは問い合わせフォームよりご連絡ください。別途お見積もりのうえ、ご相談させてください。
・また、制作代行も承っておりますので、気軽にご連絡ください。
こちらからどうぞ→ 「kindle EPUB3の電子書籍制作します」
かんたんEPUB3で制作した電子書籍→ doncha.net制作発行の電子書籍一覧
おすすめのEPUB3解説本。