自己振り返りシート
先週の木、金で行ってきたアフターミドル世代(45歳〜54歳)のためのキャリアデザイン研修。2日間行ってみて初日の印象とあまり変わりなく、正直なところ求めていたものとはちょっと違っていた。
わたしが求めていたのはもっと具体的なことで、自分の年齢やキャリアと求人状況、企業名が出て仕事内容が語られる・前例が語られるような講座、セミナーだと思った。そもそも、いまさらこの歳で自分探ししてるようでは人生詰んでるだろ。
『ミドル世代のキャリアデザイン研修』(初日) https://t2aki.doncha.net/?id=1366277947
「東京しごとセンター」 https://www.tokyoshigoto.jp
とはいえ、産業カウンセラーでコンサルティングもする講師の話が面白かったことも確か。なんせ、ひと前でしゃべり慣れてるし、カウンセラーとしての訓練、教育も積んでいる。
ひとつこれはいいかも、と思ったのが自己振り返りシート。
左から右に時系列。上下するグラフもどき。このとき良かった、このとき悪かったと人生の振り返り、というやつだ。
良いと思った時、悪いと思った時をこういうグラフにして、おのおの何がその時に起こったのか・やったのかをできるだけ細かく記入していく。あくまでも主観だ。上がった時下がった時の自己評価をすることで、自分になにがあるのか、自分の中の材料を探す。ということらしい。
意外にこれはハマった。へええ、そんなもんか、おれ。ということが出てきたので面白かった。「絵」にするのがいいんだろうか(時系列をどの幅でやるのか、それももしかすると自由に設定してその時の気分でこの時期限定とかやるのも面白いかもしれない)
ちょっとコレはオススメ。時間があったらやってみても損はないと思う。
という同じ世代の失業者たちと研修のスケジュールをこなしてきた。
特に交流会などがあるわけでもなく、お互い名前と顔が一致する程度。自分も含めてだけど、この時点で失業状態、会社組織にハマるかどうかかなり疑問。わたし自身は請負や業務委託をいくつか複数こなして帳尻合わせ、と思ってる。
研修でもワークライフバランスという言葉が使われたように、この歳になると、今後なにを重視していくかを考えつつ、その中のひとつとして仕事を入れていく、んだろう。
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電子書籍の目次が難しい
無職50代の請負仕事に、電子書籍EPUB3ファイル制作もやってる(年金まで食っていかないと)
以前も書いたように元になるデータはHTMLだったりワードだったり。
電子「書籍」ということで、目次も凝ったデザインレイアウトを求められることがある。でも、いわゆる書籍の目次と違って電子書籍の目次は「ナビゲーション」で、アプリやデバイスなどのリーディングシステムと密接密着。
使えるタグが限られている。
https://www.idpf.org/epub/30/spec/epub30-contentdocs.html#sec-xhtml-nav
使えるのは、hタグ、リストタグ(ol li)、ハイパーリンク aタグに、spanタグぐらい。
WEBのHTMLのようにdivタグ使ってコンテナごとにデザインレイアウトはできないっぽい。また、リストタグの中はaタグかspanタグで装飾されている必要があって、テキストをナマで置いたり改行のbrもエラーとなる。
クライアント、デザイナーさんに説明してもらえるとありがたいんだけど、それが難しい場合もあるようで…となると、本来やっちゃいけないと思いつつ、下請けに「No」はない。
ナビゲーション文書(nav.xhtml)とは別に「目次」を作って並べてしまう。その時、ナビゲーション文書がspineに入っていると(kindleの場合?)「linear=no」にしても表示されてしまうので、spineから外しておく。
epubcheckでエラーにこそならないものの、しっかり警告されるし、mobi化してプレビューワーでチェックすると、ナビゲーションは未定義になってしまう。
内容が変更になった場合など、目次をふたつ書き換えることになり、ミスの元となる。
電子書籍の特性を認知してもらうにはまだまだ時間がかかりそうで。そうこうしているうちにいろんなEPUB3ファイルが出回ることになるなぁ。
…うーむ。こりゃ石を投げられてもしょうがない、おれ。
twitterで情報をいただきました。ありがとうございます!
ナビゲーション(nav.xhtml)のlandmarksでHTML目次を指定すればイケる、とのこと。
(でも、変更時のメンテが面倒なので、ナビゲーション文書ひとつでやりたいなあ)
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ミドル世代のキャリアデザイン研修
ミドル世代30歳〜54歳の中でも後期ミドル45歳〜54歳の失業者を対象とするセミナーに行った。
(『ミドル世代(30〜54歳)の仕事探し』 https://t2aki.doncha.net/?id=1363929759 の続編)
たぶん。こういうのを受講する(?)のは初めて。
自分の強み・弱み、棚卸しならぬ自分の資源探し、キャリア構築のためになどなど。目標を設定してそこから演繹法で、自分にはどんな材料があって目標に行くまでに何をすべきか、とか。
うーん、よくわからん。
そもそも。わたしがこういうセミナーに行った理由。
・わたしのキャリア(雑誌やWEB制作)を生かした仕事は52歳という年齢で就職のクチなどない。
↓むしろ今までのキャリアにこだわるのはかえって就職を妨げる歳というのを認識すべきであると言われている。
↓では年齢を軸にした時にどのような仕事があるのか具体的に知りたい。
↓とはいえ、まったく未経験の仕事は不安である。
・年齢相応の仕事とその内容について、また、そういうものでつとまるのか前例を知りたい。
ということ。
だけど、ワークショップ。
「今までやってきたことを書き出しましょう」「おいおい、それが通用しないから来たんだよ」
「強みを、自分の資源として認識しましょう」「おいおい、それが通用しないから来たんだよ」
と、すべてにおいて同じ返答が出るだけだった。口にはしなかったけど。
今までやってきたことの自己振り返りシートなど、元気づけようとしてくれてるのはよくわかった。ありがたい話だ。でも、欲しいのは具体的な話・情報。50代になってもありつける仕事の話だ。
「目標設定しましょう」「メシが食える仕事が欲しい」
「目標設定しましょう」「毎日ニコニコ笑ってシアワセに暮らしたい」
50代で就職はひたすら厳しい。とりあえずフリーター・個人事業主として食いつなぐだけだ。
すごく余計なお世話だけど、若いうちに手に職をつけるか、人脈をきちんと作っておかないと50前後になって、わたしのようにただただ落ち目で食えなくなっちゃいますよ。実体・実態のないノマドだなんだで踊らされてると何の実績もないまま50歳になったら大変です。
文字通り額面通りの「老婆心」
年金まで頑張らないとなあ。
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電子書籍制作費の相場
複数の制作会社というか版元というか。EPUB3ファイル制作費について話を聞いてみた。
NDAのこともあって、どこがいくらなどと具体的には書けないので、聞いた範囲でのざっくり相場感。
電子書籍制作費の相場は1コンテンツにつき15000円前後〜20000円程度が相場っぽい。
(フリーの個人受けの場合)
納品するものは、kindle用、kobo用、EPUB3の3種類を求められるケースが多いようだ。
材料は以前も書いたようにワード文書だったり、HTMLだったり、PDFだったり、個々ばらばら。
材料を眺めて、ざっとスクリプトを作ってEPUB3に変換。材料の素性がよければここまで半日。目次の作成、画像部分のレイアウトや見出しなどのスタイルシート調整、作ったEPUB3の確認&校正作業を入れて、最短で一日仕事(もちろん雑誌のようなレイアウトのものは一日では難しいので、その案件を受ける・受けないの判断)
ただ、これに校正&修正対応が必要で、そのやりとりに費やす時間もプラスされる。
1コンテンツ実質2〜3日仕事といったところ。日給で考えると複数コンテンツを並行して作業できれば成り立つか。
とはいえ。
一太郎を始めとしたアプリでの制作環境も整ってきていて、DTPやプログラマブルな知識を必要とせずにEPUB3を作れる。
電子書籍の需要が増えて、ハローワークの求人票の「仕事の内容」にありがちなパソコン操作(エクセル、ワードの基本操作ができる)の一部となるのはスグだろうと思う。
となると、今後制作費の相場はさらに下がってくる。IT土方ならぬ、IT軽作業という世界だ。
とりあえず。
epubcheckでエラーを出さない、kindleプレビューワーで意図通りに表示できる、ようにするのが前提だからきちんと知識を仕入れておく。epubcheckでエラーが起こっても対応できますよ、というのがセールストークに使えれば多少アドバンテージになるか。なあ。
[04/10 12:11:46] 追記。
あ。これはもちろん、元の材料をEPUB3にする、という部分の話。
取材や撮影、執筆など、本を一冊まるごと制作するという話ではないです。
[04/10 12:30:03] もひとつ追記。
そういや、底辺エロ出版社を辞める直前あたり、外注に出すムック一冊の編集費が120万。こんなじゃカメラマンにまともなギャラ出せないし、撮りおろしなんてできないぜ。どうすんの、と憤ったことがあった。
EPUB3制作します。
kindleでは問題がないのにepubでエラーが出る。
そもそもエラーになって作れない。
などなど、お困りのことはありませんか?エラーのないEPUB3を作ります。
気軽に連絡ください。
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電子書籍周辺請負仕事
電子書籍がどうやら本当に立ち上がりつつある。kindleやkoboといった電子書店や、個人出版などとはまた別のところ。
電子書籍が認知され出して「電子書籍というのにすればいいのか」「EPUBというのがあるのか」「うちも電子書籍にしておこう」という話。
例えば、今までアプリで出していたものを電子書籍化することになったとか、今までPDFで作ってた社内文書をEPUBの電子書籍にすることになったとか、そこに需要があるっぽい。過渡期限定。
(あまり具体的に言うとNDAもあるのでテキトーにぼかすけど)
先日打診があって、ちょっとその手の文書と画像をワンセットもらってEPUBにした。
やることは単純で。
・文書をXHTMLに流し込み所定のフォルダにおさめる。
・画像をXHTML文書のファイル名と関連づけてリネームして所定のフォルダにおさめる。
・opfファイルやナビゲーション文書を作る。
ざっくりスクリプトを書いて処理したら、epubcheckでエラーがだぁーっと流れて吃驚。
見てみると。元の文書データはプログラムで動的に出力したもののはずなのに意味不明のパターン外の記述が散見。これ、たぶんうまくいかない文書があったので、個別に手作業を入れたに違いない。スクリプトで一発というワケに行かず、一度スクリプトでコンバートしたものに対して、エラーを手がかりにやっぱり個別手作業、となった。予想外に手こずった。
文書の構造化なんて意識しない方が多いだろうし、今後この手の個別対応された文書が大量に出てきて、制作現場の悲鳴が聞こえるようだ。
以前に書いたように、クライアントはたぶん今までと同じ見た目を求めるはず。でもリフローの電子書籍では難しいところもある。
「これをそのまま電子書籍にするだけでいいんだよ」
というリクエストがキツイよなあ。
とはいえ、粛々と仕事はありがたくいただいて行きます。
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ミドル世代(30〜54歳)の仕事探し
twitterなどのAPIや、kindleなど電子書籍ネタのアクセスが増えてるけど、実はここ5年ほどコンスタントにアクセスされているのは50歳からの就職・転職・無職といった中高年の仕事ネタ。
そりゃそうだよなあ。この不景気。就職難で焦点が当たるのは若年層ばかり。わたしのような昭和、50歳代は困ったことになっている。
自分自身のことを言うと、43歳でそれまで20年勤めていたエロ本出版社を退職、その後は介護ベンチャーのIT部門に始まり、請負、契約、動画配信サイトの運営、リサイクル衣料チェーン店のIT雑用などを経て、野良ITの52歳だ(スキル的には、雑誌単行本編集者〜ITエンジニアもどき)
今年の状況は。
・わたしが一から作った会員管理ページ(データベース設計を含む)のメンテ仕事があるかな、と思ってたら、去年の暮れに担当者が退職。
・電子書籍のコーディネーターみたいなことをやったところの次はどうなるのかな、と思ってたら去年の暮れに担当者が退職。
・HTMLコーディングの仕事、一応継続的にあるはずだったのが、梨の礫・放置状態。
・電子書籍の制作について相談があったけど、やはり梨の礫・放置状態。
・何度か雑談レベルでの打ち合わせをしていたチェーン店のポータル制作も放置状態。
今年はいまのところ、WEBサイトのメンテの業務委託仕事がひとつだけとなってしまった。
さすがにまずいので しごと発見プラザかつしか と 「東京しごとセンター」 に行ってみた。
「東京しごとセンター」は東京都がやってるとはいえ、実際は「パソナ」がやっていてキャリアコンサルタントもパソナから出向。なもんで、いわゆるリクルートなどの人材屋さんと同じ匂い。
「しごと発見プラザ」の方は、いかにも地元地域密着。地元の企業を足で回って仕事のクチを探して、求職者に紹介しているらしい。
両方とも、年齢に当てはまる仕事についての話に終始。年齢的にも、資格がなくてもできる範囲でビル管理、マンション管理あたりが妥当なところらしい。またそれ向けの職業訓練校があって学校に通っている間は10万前後受給できるらしい。
今までの経験やスキル、知見は何の役にも立たないことがよくわかった。だけだった。(「東京しごとセンター」はちょうどわたしの年代向けの相談「ミドル向けサービス」(30〜54歳)があってちょっと期待したんだけど)
2年ほど前にこんなことを書いてるとはいえ。
50歳無職、職探しの実際 (2011/7/21)
リクルートをはじめとした人材屋さんから商品価値がないと
ライフワーク、ライスワークと言われる。50過ぎて探す仕事となるとライフワークじゃなくて、ライスワーク(食うための仕事)と割り切っていく。とりあえず、雇われ仕事を探すからには、正社員なんて考えず、パート・アルバイトも含めて、広く探すしかないなあ。初老フリーターの時代です、はい。
やっぱり現実は厳しいなあ。
今までやってきたことが、きれいさっぱりなかったことになる、むしろ邪魔になることもあると言われ、仕事うんぬん以前に、がっかり。
この歳で今さら、ひとつの会社で正社員とか契約社員なんてのは考えてなくて、複数のところからかき集めてまとめてナンボ。ちゃんと汗かきます。はい。
[03/25 17:50:06] 追記。
今日twitterでRTされて回ってきた記事→「 ソニー「中高年リストラ」の現場 」
だが、Cさんは仕事を見つけることができなかった。会社が指定した再就職支援会社の面接も受けたが、求人内容は年収が大幅にダウンするものばかりで、これまでの経験を生かすことができる仕事はなかった。
まるでこの雑記帖を読んだかのような。
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