EPUB3作成webサービス
テキストファイルと表紙画像ファイルをアップロードするだけでEPUB3を作成するページを作った。
https://books.doncha.net/epub/
ので、例によって忘れないうちにメモ
(ちなみに。作成したEPUB3、縦書き表示のスクリーンショット → kindle KDPの縦書き表示 )
EPUB3といっても、ファイルのほとんどはxhtmlとcssなので、HTMLをエディタで直に書ける程度のスキルがあればそれでOK。書誌情報の設定ファイルなどもXMLのようなもので、ひな形ひとつあれば、どこにどんな情報を入れるのか見当がつくので上書きすればOK。最後にそれらを所定のディレクトリにおさめて、zipで梱包するだけ。
以上、エディタとzipするためのアプリがひとつあれば手作業でできる。
上記のことをperl を使って、サイトにCGIを組み込んでみた。といっても難しいことはなく手順どおりにやるだけだった。
EPUB3ファイルのディレクトリ構成やファイルのひな形には、FUSEeというフリーウエアが出力する .epub ファイルを参考にした。
ファイル、ディレクトリ構成
mimetype
META-INF/container.xml
OEBPS/content.opf
OEBPS/text/nav.xhtml
OEBPS/text/cover.xhtml
OEBPS/text/contents001.xhtml
OEBPS/images/cover_hyo1.jpg
OEBPS/images/hyo1.jpg
OEBPS/style/default.css
OEBPS/style/nav.css
上記で必須なのが META-INF/container.xml
ここで指定されている OEBPS/content.opf が基本設定ファイルとなってる
content.opf
これに実体ファイルのありかやID名など、いろいろなお約束が書かれている。大事なファイル。
・実体ファイルとそれに対するIDの組み合わせの羅列、のようなもので、これが基準となるファイル。
・identifierのBookIDは一意の文字列。なので、URLとDBに登録した連番と組み合わせて作った。
([10/11 17:55:46] 訂正。連番ではなく、IPアドレスとperlのtimeを組み合わせた物に変更した)
大雑把に。実体ファイルに ID をつけて、ID名で指定していく。IDと実体ファイルは1対1。複数IDに同じファイルを指定するとValidatorにひっかかる。
・metadata で本の定義。
・manifest で使うすべてのファイルのidなどを定義。
・spine は読む順番に上から下へ並べる。linear=yes が順番に組み込む linear=noは順番には出ない(カバーなど)
・guide はどうやらEPUB2までの下位互換、らしい。
OEBPS/text/contents001.xhtml
本文ファイル(名前は content.opf に指定。特に決まった命名規則はない)
ビューワーによって一度に読み込めるファイルサイズの上限がある、という話なので、わたしのスクリプトでは「章立て」ごとにファイルを分割した。contents001.xhtml contents002.xhtml contents003.xhtmlなどなど。
OEBPS/text/nav.xhtml
目次ファイル。本文ファイルの見出し h タグにidをふってあるので、それを ol タグでリストにしたhtmlファイル。本文ファイルと整合性チェックが入るのできちんと合わせる必要がある。
[11/16 12:24:12] 追記。kindleで目次を設定するには
OEBPS/toc.ncx というファイルが必要。guideにtype tocを指定して、spineにhtml版目次を指定する必要がある。
[12/19 14:56:52] 追記。kindleの目次について整理した → https://t2aki.doncha.net/?id=1355879465
OEBPS/text/cover.xhtml
表紙ファイル。img タグで表紙画像を指定しているだけのhtmlファイル。content.opf のspineの項目 coverの linearをno にすることで、本を開いたときに表紙を表示しないようにしてある。
OEBPS/style/
OEBPS/images/
の2つのディレクトリには各々スタイルシートと画像ファイルが入っているだけ。スタイルシートは https://www.epubcafe.jp/egls/kusamakura で公開してくれている basic_vertical.css を基本にして使わせてもらった(ありがとうございます)
HTMLにタグづけしてスタイルシートを頑張れば、凝ったレイアウト・デザインも可能。とりあえず今回は h タグと p タグをつけ足しただけの単純な本文HTMLファイル。
mimetype は application/epub+zip と一行、ファイルタイプが書かれたファイル
以上のファイルを揃えてzipで梱包すれば EPUB3 ファイルのできあがり。
・mimetype はzipファイルの中で先頭に置く必要がある。
・mimetype は圧縮してはいけない。
この2点だけ注意。
perl の Archive::Zip
これで mimetype を圧縮せずにまず先頭に置いて、あとは適当な順番で addFile する。
ウチのようなテキトーなサイトではなくて、EPUB3の仕様などは以下のサイトを参照にしましょう。
https://tutorial.epubcafe.jp
https://blog.imagedrive.jp/epub3
と、作ってみた感想。
普通にHTML書けばそれでイケる。ので、作って公開したのはいいけど、他のパッケージソフトや、フリーウエアで使い勝手の良いものを見つけて、凝ったレイアウトデザインを目指したほうがいいような気がする。
とりあえず、ウチの場合、テキストファイルと画像ファイルだけ流し込めばそれっぽく電子書籍にはなるので、電子書籍って、EPUBってこんな感じなのか、という程度の使い方でよろしくお願いします。
ちなみに、実際に
https://books.doncha.net/epub/
↑このページに本文テキストと表紙用画像を流し込んで作ったEPUB3で、amazon、kindleストアに並べて販売中!
「doncha.net のkinle本たち」
[2013/02/04 14:21:35] 追記。
EPUB3をkindleのKDP登録に使う場合、少しクセがある。そのあたり、検索されているようなので、この雑記帖に散らかしてある縦書きやkindleの目次についてなどへのリンクをまとめてみた。
「kindle EPUB3作成のまとめ1」
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
EPUB3作成メモ
kindleをはじめとして、EPUB3で電子書籍、という流れがいよいよ本格化してきてるので、EPUB3ファイルを作成するためのメモ。
とりあえずEPUB3ファイルを作ってみる
https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/049/49724/
↑この記事を参考に
・本文
青空文庫から「虹の橋」久生十蘭 → ファイルダウンロード →46097_47970.html をダウンロード
・縦書きCSS
https://www.epubcafe.jp/egls/kusamakura で公開してくれている basic_vertical.cssをダウンロード
材料が揃ったら、とりあえずそのまんま。
https://epubpack.cloudapp.net
↑このサイトに上記ファイルをアップロードしてEPUB3を作成してみる。
※ Safari ver6.0.1 だと、htmlの本文が出力されないので、Firefoxで試行。
Validationでエラーになった epubcheck(https://code.google.com/p/epubcheck/)
Safariでアップロードしていた時
エラー → is invalid; must be an XML name without colons
対応 →
remove non-alphanumeric characters from your book ID
そもそもSafariだとうまく生成してくれないので、これがエラーの原因になってるんだか不明だった。
FireFoxでアップロードしていた時
エラー → element rb not allowed here
対応 → 青空文庫で使っているルビのタグがEPUB3だと未対応?ってことか。rbタグを外したらエラーはなくなった。
EPUB3の確認というかmacでEPUBビューワーをどれにすればいいのか調査中。なので現時点ではファイルを作るところまで。
EPUB3のファイル構成としては。
mimetype
META-INF/container.xml
OEBPS/content.opf
OEBPS/nav.xhtml
OEBPS/toc.ncx
OEBPS/HTMLFILE contents
OEBPS/STYLESHEET contents
OEBPS/IMAGEFILE contents
これらが揃えばEPUB3ということでブラウザやビューワーで閲覧・読書できるものになる。
META-INF/container.xml が OEBPS/content.opf をルートファイルに指定、content.opfの中に本文の指定などがある。container.xml から辿っていけば構成がわかる、ということか。
META-INF/container.xml 以外のOEBPSなどに関して命名規則は厳密に決まってるわけでもなさそう。
WEBでやるとしたら、contentsをアップロードしてもらって、contents以外を自動生成して、zipで圧縮してダウンロード。という流れか。html、cssを作るところが面倒なら、テキスト流し込みだけにして、htmlの生成、デフォルトcssもWEB側で用意するのかな。
確実な一次情報源はこちら → EPUB3チュートリアル
※ちなみに。
EPUB の構成を見るために、中を覗く。.epub という拡張子だけど、実際は zipで固められているので、拡張子を .zip にして解凍すればOK。
mac OS X で hohoho.epub を hohoho.zip リネームしてダブルクリックすると .cpgz という拡張子のファイルになってしまう。デフォルトの解凍.app は、mimetypeから別のファイル形式だと判定してしまう、らしい。
【解決策】
ターミナルで unzip hohoho.zip と叩けばOK。
content.opf の生成など、続きは → EPUB3作成webサービス
縦書き表示のスクリーンショット → kindle KDPの縦書き表示
実際に作ったページは → EPUB3::かんたん電子書籍作成
EPUB3をkindleのKDP登録に使う場合、少しクセがある。そのあたり、検索されているようなので、この雑記帖に散らかしてある縦書きやkindleの目次についてなどへのリンクをまとめてみた。
こちら → kindle EPUB3作成のまとめ1
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
プライバシーポリシー
【アクセスログの取得】
当サイトではユーザーのアクセス履歴をログとして取得、解析しています。
具体的には以下の2種類のアクセスログです。
・webサーバー(Apache)のアクセスログ
・Google Analyticsによるcookieを利用したアクセスログ
【取得したアクセスログの利用】
サーバーの状況や障害の分析、ユーザーの利便性向上のために利用します。
【Google Analyticsについて】
Google Analyticsではcookieを使用し個人を特定する情報を含まないでログを収集します。収集されるログはGoogle社のプライバシーポリシーに基づいて管理されます。
「プライバシーポリシー - Googleプライバシーセンター」
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
サイト運営者
運営者: 飯田哲章
@t2aki@tokoroten.doncha.net
1961年生まれ。元エロ漫画雑誌編集。編集者として20年、部数激減でやることがなくなり退職。その後、派遣、契約を転々として、動画配信のECサイト運用など、web周辺でほそぼそと。すっかり落ち目の無職還暦フリーターです。
本の周辺、読書・創作・電子書籍制作の環境整備をテーマに、web制作や電子書籍制作をしています。
EPUB3電子書籍制作など仕事があったら、お声がけください。
【企画・制作・運営中のサイト】
WEB本棚
『趣味は読書2』
図書館で本を借りて図書カードを見て
「あれ?あのコもこれ読んだのかぁ」とか「おっあいつこんなの読むんだ」と、ニマニマしたり
ひとんちに呼ばれたら、まず本棚を覗いて
「これ、わたしも読んだよ」と言いたくなったり
図書館とか本屋で、どの棚の前に立っているかで、そのひとの属性がわかって、うれしかったり
なんだか「ありきたり」な趣味なので履歴書にも書けない気がしたり
本を読んでも難しいことを考えたり感想文は面倒くさかったり
ヲタクだと思われそうで嫌だったり
でもって、だけど本好きとか本読みですが、なにか?
というようなことを、思ったことはありませんか? ぼくは、あります。なので、そんな本棚のようなサイトを作ってみました。
当ブログ
『ひまつぶし雑記帖』
日常雑記ばかりですが、たまに有用なネタもある、かもしれません。
使用言語:perl
データベース:MySQL、SQLite
(HTMLやcssはテキストエディタで直接書いてます)
【電子書籍制作ツール】
『かんたんEPUB3作成easy_epub』
Mac WINDOWS環境で電子書籍ファイル(EPUB3ファイル)を作成します。
用意するのは表紙画像と本文原稿のテキストファイルの2つだけです。
(WORDファイルからもEPUB3ファイルに変換できます)
※kindle、ibookstore、google play ブックス、楽天kobo、BOOK☆WALKERで販売実績が多数あります。
【電子書籍販売中】
kindle、楽天kobo、ibookstore、google play ブックス、BOOK☆WALKERにて電子書籍を販売しています。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」