Kindleコンテンツ・クォリティのガイドがシビア
Kindleのクオリティチェックが厳しくなっているらしい。
https://p.booklog.jp/book/385/page/1997555 パブーで10月末に配信停止のお知らせが出ていて気づいたのが最初。あれ?と思ってたんだけど、直接やりとりのある某版元もkindleで12月頭あたりから配信停止となるコンテンツが出てきて頭を抱えていた。
この某版元はEPUBチェックでエラーはもちろん警告もないファイルを取次ぎに納品しているにも関わらず。…どこがいけないのか確認したら誤字脱字、行間の指定、右寄せ、フォント指定などがひっかかったと。
誤字脱字や書式の設定など、ひとが目視チェックしないとわからないことで、kindleに人員増員して本格的にやる体勢を整えたのか。無料で校正してくれるんだからありがたいじゃないですかと、のんきなことを言ったら、ウチのをまるごと扱わなくなったら大変です!と。
てのはともかく。
今日はじめて気づいた、kindle KDPヘルプに 「Kindleコンテンツ・クォリティのガイド」 というページがあった。
ここに書かれているNG例に某版元の担当と雑談していたことがほぼそのまんま含まれていた。
でも(文面が矛盾してる・意味不明なのはさておき)厳格に守ると何もできない。30年前のテキストだけのwebになってしまう。ネットスケープ以前、モザイクの世界だ(それでもモザイクには驚いたけど)
そのうち文面も改訂されると思うので、今日時点のネタ。
タイプミス(誤字脱字)やサポート外の文字コード、コピペミスなどは当然の話。問題は「書式設定」のNG例。気になったところをあげると。
・本文のテキストが太字、斜体、下線付き、ハイパーリンクのテキストとして表示される
学術書などは出典のタイトルを斜体にするのが基本。強調の太字も下線も使えないということなのか。
・本文テキストの余白が画面幅の4分の1以上を占める設定になっている
いわゆる扉ページは本文は短い縦書きの文章で左右が大きく空いている。4分の1どころじゃない。
・本文のテキストが強制的に揃えられている
著者名など下揃え、右寄せだったりするし、字下げしてインデントを揃えることもある。
そもそも、扉ページ以外の2点はガイドラインのPDFにサンプルコードが載っているし、扉ページにしてもEPUB3ではエラーじゃない(koboが版元に配ったガイドラインに扉ページのサンプルコードが載っていた)
現状、わたしが作ったEPUB3ファイルも上記使いまくり。今のところ配信停止などの連絡はきていない。
コンテンツ数の多いところからチェックしているという話も聞いてるので、KDPの個人出版などは後回しかもしれないけど動向はチェックしておきたいところだ。
とりあえずは、現状のまま制作してみて様子見。
ページの日本語がなんだか怪しい感じなので、わたしの読み違いということもある。
EPUB3でエラーのないファイルを作ればすべてのストアに使えてみんなシアワセ、のハズがストアごとのレギュレーションを合わせなきゃいけない。
[12/17 18:10:38] 追記。
google+で教えていただきました。
https://plus.google.com/118348892883229855796/posts/4wDyoDKM2cU
日本語版ガイドの「本文」は英語版では"body text"となっていますが、body textは一般的に扉ページや見出し・注釈・著者名・出典等を含みません
とのことなので、上記のあれ?これどうなの?というのは、わたしの誤読。お騒がせしてすみません。
本文全体を太字にすることもないし、本文全部を右寄せにすることもない。…でも、こういう指摘があるってことはそんなことをしている本が登録されてる、ってコトか。意図的なのか、制作したアプリのせいなのか。
しっかりチェックを始めているということだけは確か。
ガイドラインを読んで、絶対値指定やフォント指定、色などは使わないのが吉。
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