kindle KDPのプライスマッチを利用
本来、kindleでは無料での販売ができない。
そりゃ当然で、アマゾンは顧客に売るのが商売。無料で販売などありえない。
んだけど、プライスマッチというのがあって、同じ商品がよそでアマゾンより安く売っていたら、その値段に合わせるゼ。よそで無料で売ってる?じゃあ、オレんとこでも無料にするゼ。だ。
正式公式じゃなく、裏技くさいんで利用する気はなかったんだけど、観測範囲でこのプライスマッチを利用して無料販売するケースが増えてきた。
楽天kobo以降、それが目立つ、かな。
楽天koboは無料販売ができるので、koboでゼロ円販売にしてkindle KDPにプライスマッチ適用の依頼メールをする、というパターン。
それ以前からibookstoreやgoogle play booksでは無料販売ができていて、わたしはibookstoreやgoogle play storeの無料販売作品ページのURLをつけてKDPサポートに無料販売について問い合わせたことがある。
『KDPの無料販売について問い合わせてみた』
https://t2aki.doncha.net/?id=1390631576
この時はそっけないテンプレの返信だった。
今週、kindleのKDPセレクト(=kindle専売)から外した作品をいくつかkoboやibookstoreに登録したついでに、koboで無料販売中の短編集『酒を片手に庭に出る』にプライスマッチを適用してゼロ円販売にしてほしい、とメールしてみた。
そうしたら、テンプレかもしれないけど、こちらの問い合わせ内容の情報を共有してくれて、できるだけ要望に答えるというような、以前とは違うニュアンスでちょっと驚いた。サポートが厚くなったというかホスピタリティを上げてきたというか。
楽天koboのKobo Writing Lifeによって個人出版のプラットフォーム競争が日本で始まった、ということなのか。一社寡占状況というのは、利用者・ユーザーにとってはよくないんだなあ、と感慨深いものがあった(大袈裟)
てことで、問い合わせたのが4/9日の朝。10日の午前零時過ぎ、気がついたらプライスマッチが適用されてゼロ円になっていた。感謝!
『酒を片手に庭に出る』
kindle→https://www.amazon.co.jp/dp/B00VVK83MU/
kobo→https://books.rakuten.co.jp/rk/801b8965c24f3b4a98837236242972e6/
ちなみに、無料配布の実績として(正確な数字はボカしておくけど)
ibookstore
2013/5/16に無料本を公開して今日までに約150DL
google play books
2013/5/22に無料本を公開して今日までに約60DL
楽天kobo
2014/12/24に無料本を公開して今日までに約ふた桁届かずDL
で、kindleなんだけど(たぶん)9日夜遅くにゼロ円となって、今日14時でふた桁超のDLとなっていて腰が抜けたというか、度肝を抜かれたというか。改めてkindleの販売網に脱帽。
結論。
kindleのひとり勝ち。
2番手はibookstoreかkobo。
google play booksは残念。
うーん、kindleすげー。
[04/12 08:05:35]追記
朝起きてチェックしたら、現時点で100DLを超えて、無料本ランキングも32位となっていた。
ありがとうございます。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
Kindle KDPでTINはもう不要
昨日twitterで見たんだけど。
現在jpとmxとauとcaとinについては米国の30%源泉徴収を適用していないとのこと
そういえば、以前、KDPの管理ページで販売地域の選択がなかったような記憶。iTunesでは地域選択があって、価格を決めるので、KDPは価格設定が販売地域も決めるのか、と思った。今月、久しぶりに登録してみたら、販売地域の選択があったんでいつからあったっけ、と。
販売地域がjpだけの場合にはTINは不要になるのかも知れない。
元ネタはフォローしている漫画家さん・粟岳高弘(@AwatakeTakahiro)さんの一連のツイート
これが事実として公式に確認できたらビッグニュース(ご当人ももっと話題になってもいいのに、と)
個人がKDPに参入するのに一番のネックになってるのがこの税金処理。
電子書籍を作る環境は出揃っているので、このうっとーしー税金処理さえなくなれば参入する個人作家が増える・コンテンツが増えるのは間違いない。
「Kindleの電子書籍に消費税適用へ 2015年度から Googleの広告にも」
https://www.huffingtonpost.jp/2014/06/25/kindle-consumption-tax_n_5531962.html
あたりが関係してんのかな。
[2015/02/17 08:55:12]追記。
Amazon Kindle公式のヘルプ「米国以外の出版者の源泉徴収税」に
* 米国以外の Kindle ストアで得たロイヤリティについては、Amazon は米国の源泉徴収税の徴収を行いません。
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A1CTSIBPDAAJ0M
と明記されていた。
粟岳高弘(@AwatakeTakahiro)さんのツイート通り、日本で売る限りEINやITINを取得する必要はない、ということだな。
もちろん、米国で売れるとその分に関しては30%天引きされるんだろうけど、日本語で書かれた本が米国で大ヒットするとは思えないので面倒な減免の手続きをすることもない。
上記した電子書籍に消費税適用のほか、日米租税条約の改正が去年暮れだか今年あたりに発効とかも影響があったか。
「外務省:日米租税条約改正議定書の署名」
所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国政府とアメリカ合衆国との間の条約を改正する議定書」
文字通り、二重課税防止のための条約ということなので、遵守しろよ、と厳しくなったんかねえ。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
小説同人作家さんのKDPとKWL
創作文芸見本誌会場HappyReading(https://books.doncha.net/happy-reading/)というサイトを作って2011年12月から運営している。
ここの本の詳細ページに、kindleとkoboを作家名で検索した結果を表示するようにしてみた。
「はじめてのかた」に書いたように
【ここは何のサイト?】
創作文芸、一次創作の同人小説誌を紹介、応援することを目的としたサイトです。
コミケやコミティア、文学フリマなど、同人誌即売会イベントで、文章系は手にとってもらって、中身を知ってもらうところから始まります。
ここでは「立ち読み」のテキストを、まず気軽手軽に読んでもらうために用意しました。
「をを!これ面白い!」「こんなの好きかも」という機会に繋がればいいなあ、と思います。
立ち読みしてみて、興味を持ったら、twitterボタンで、ぜひ作者さんとその小説を応援してください。
というのが目的のサイト。
なので、原則として紙の同人誌、即売会イベントが前提。
2011年に作った時点では電子書籍はPDFぐらいでkindleもkoboもなかったし。
2012年暮れにkindleが始まって、登録している作家さんが電子書籍で出すケースが増えてきていて、なんとかそっちもピックアップできないかなあ、と思ってた。
でも、amazonやibookstore、楽天にページができるし、そちらの方が当然ながらSEOも強いし、こっちでページを作ってもあまり効果があるとも思えなかったので、なんとなくだらだら放置してたんだけど、koboも始まったことだし久しぶりにサイトをいじった。
何度も繰り返しになるけど、電子書籍の最大のメリットは「その場でダウンロードしてスグに読めること」
同人誌は街の書店で買えるものではなくて、イベントで買って読んで面白いと思っても、その作家さんの本を買うには次のイベントまで待つか(どのイベントに出るか不明だったりするし)通販になる。
その隙間を埋める・読者を繋ぐのに電子書籍は最適だろう。
amazonや楽天にSEOではてんで相手にならないとはいえ、HappyReadingは今日時点で620冊の小説同人誌が登録されている(著者:423人、サークル数:176)イベントが近づくとアクセスも1日300UU程度はある(pvは指標としてアテにならないのでユニークユーザー数)
紙の同人誌から電子書籍への動線があれば少しは役に立てるかも。
詳細ページの検索結果表示例。
https://books.doncha.net/happy-reading/detail.pl?uid=93165147&bookid=614
https://books.doncha.net/happy-reading/detail.pl?uid=203488059&bookid=549
https://books.doncha.net/happy-reading/detail.pl?uid=14879977&bookid=691
・安直に著者名で検索してるだけで同姓同名対策はしていない。
・検索するのは本の著者がひとりだけのページ。
ちなみに。
まだまだ「紙か電子か」で紙が好きで電子には否定的というひとが多い界隈だけど、「紙か電子か」じゃなくて「紙も電子も」ということで個人出版が盛り上れば面白いと思う。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
楽天KWLに登録
前回のあらすじ。
カナダのKobo Writing Lifeにアカウントがあると、そのアカウントでは日本の楽天Kobo Writing Lifeにはアクセスすらできない。問い合わせたところ、別の楽天アカウントを取得してくれ、ということで、「えええ〜ひとつでさえスパムが心配で嫌だったのに、もうひとつ楽天にメアドを差し出せ言うんか」
ちょっとだけ悩んで、登録することにした。舌の根も乾かないうちに。
管理ページは使いやすい・わかりやすい。
振込口座(楽天銀行でなくても大丈夫)と、EPUB3ファイル・表紙画像さえあればスグ。
ちなみに、ヘルプを見るとkobo端末は縦横比が4:3ということなので、表紙画像は1200x1600、300dpiで作りなおした(某取次の納品資料には上限約320万までとあるなあ)
すでにいろいろブログなど記事もあがっているので詳しくはそちらを参照してください。
↓こちらが丁寧でおすすめ。
『さっそく、楽天Koboライティングライフで出版してみた[レビュー中]』
https://rashita.net/blog/?p=15076
前の雑記に書いたように(https://t2aki.doncha.net/?id=1418987736)
楽天koboの最大の魅力は「日本の企業」「アメリカの税金処理が不要」ということ。
このアドバンテージは大きい。
繰り返しになるけど。Amazon の KDPや Apple の iBookstore や Google Play では、電子書籍を販売するとアメリカに税金、30%天引きされる。日本でも当然税金を払うわけで、税金をふたつの国に二重に払うメチャクチャ善良な小市民となる。
日本語の本を日本で売るのになんでやねん。
てことで、アメリカに税金を支払わないようにするための事務手続きが必要。それもすべて英語の書類(米国に申請するのだから当然だけど)
・アメリカ歳入庁 IRS に申請して EIN を取得。
・取得したEINを使ってW8BEN(米国に税金を払わないですませるための書類)を申請
このEINがどうやらまた最近クセもののようで、わたしが取得した時点では「個人事業主」ということで Employer Identification Number (EIN)取得でOKだったんだけど、kindleでは「個人」は Individual Tax Identification Number (ITIN) が必要ということになった、らしい。
米国TIN(Taxpayer ID Number)の申請
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A1XRYAFIRE0DFT
個人向け米国 TIN の申請
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=AG1CEL1G4FOGI
KDPの「税に関するインタビュー」(オンラインで W8BENを作成する)では、「個人」でページを進めていくと EIN では「TINの形式が違います」というエラーが出て先に進めなかった。
この税金免除に関して必要なのは。
・個人、ITINの場合はW8BEN。
・法人、EINの場合はW8BEN-E。
ということらしい。
日本貿易振興機構の「米国からロイヤルティーを受け取る場合の源泉税課税」が詳しい。
https://www.jetro.go.jp/world/n_america/qa/01/04A-001117
([01/15 08:03:51]追記。KDPの「税に関するインタビュー」でEINを使うには、こちらのサイトが丁寧で分かりやすい→ KDPアカウントで税の優遇措置を受ける方法 )
とりあえず、住所も変わってないので「税に関するインタビュー」は不要で、源泉徴収も0%でフィックスされているようだけど、いつ ITIN が必要だから、と言われるかわかったもんじゃない。
EINは法人。個人事業主はたぶん個人だろうしなぁ。(うーん、でも iBookstore は何も言ってこない…)
こんな面倒な手続きが必要になるのだ。
(乱暴に言うけど)電子書籍ファイルを作るのは簡単で、誰でも個人出版に参加できる。でもこの手続きがやってられないということでkindleやibookstoreに参加していない人たちが(わたしの観測範囲の同人誌の人たちに)かなりいる。
販売力からいうと桁違いのamazon一択なんだけど、税金処理の必要のない楽天koboの認知が広がれば、二の足を踏んでいた人たちがこちらに流れこんでくるだろう。
apple の アプリも最初はEIN必須だったはずだけど、今は iTunes K.K =日本法人相手なので税金は日本に納めるだけとなっている。
kindle も iBookstore も google play も外資系企業は現地日本での商売ということで、このあたり何とかしてください。
ちなみに、今回第一弾ということで以下の3冊。
『アロイのやさしい神さま』(日野裕太郎・ハルノブ)300円
https://books.rakuten.co.jp/rk/ea111f85c955381187b2364eaefbc6eb/
『アロイのやさしい神さま』
『おかえりください』(日野裕太郎・おおぬまひろし)200円
https://books.rakuten.co.jp/rk/2fd422acd5b03ef8bafb56f77b24d996/
『おかえりください』
『酒を片手に庭に出る』(日野裕太郎)無料
https://books.rakuten.co.jp/rk/801b8965c24f3b4a98837236242972e6/
『酒を片手に庭に出る』
楽天ですが、なにとぞご贔屓のほど、よろしくお願いいたします。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
KDPとRKWLから悲しいお知らせ
その1.楽天KWL
楽天KoboWritingLifeが昨日公開されて盛り上がりを見せる観測範囲だ。
わたしもとっとと参加しようと思ったのに、肝心の登録ページに行けない。正しくは。カナダのKoboWritingLifeの管理ページへと強制的に飛ばされてしまう。
RKWL(楽天KoboWritingLife)とKWL(KoboWritingLife)は別モノなのに、KWLに登録があるとRKWLに登録できないらしい。なんとかならんか、と楽天のページから問い合わせてみた。
お問い合わせの件につきまして、カナダなど日本国外のKoboにご登録いただいている場合は、
日本国内向けの楽天Koboライティングライフにアクセスしていただくことができません。
たいへん恐れ入りますが、新しいメールアドレスにてあらためて楽天アカウントを作成していただき、
新規の楽天アカウントにて、楽天Koboライティングライフにご登録いただきますよう、お願い申し上げます。
おいおい。楽天にもうひとつメールアドレスを渡せってか。メルマガが飛んでくるからひとつでも嫌だったっつーのに。
うーん。ちょっと考える。
楽天koboでやるのに、KDPやibookstoreで必須のアメリカの税金処理がいらないのは、かなりポイントが高い。
この税金の事務処理があるからという理由でKDPで出さない・出せないひとが、わたしの観測範囲の同人誌界隈でかなりいる。アマゾンもKDPで出版する方法なんてのをコミティアでやるなら、税金関係をなんとかすべき。
楽天で出す魅力として、なんだかんだ言いつつもポイントの威力がある。
以前の仕事でちょっと楽天と絡んでいた時に聞いたのが。ハンパな残りポイントの使い道として、1本100〜300円ぐらいの動画ダウンロードがあった。
いろいろ買い物していたらポイントがあったので「ついでに、ちょうどいいのないかしら」だ。
そこに低価格電子書籍はハマリそう。
うーん。でもなあ、ふたつも楽天にメアドを渡したらどうなるか。やっぱちょっと考える。
その2.KDP
MacOSをYosemiteにしたらKindle Previewerが立ちあがらなくなった。
検索してみるとJavaのバージョンの問題らしいとのことで、バージョンを1.7ではなく、1.6を指定したらうんうん唸りながらどうにか立ち上がったものの。Deviceをe-Inkに切り替えたら落ちる。さすがに問い合わせてみたらば。
申し訳ございませんが、現在はKindleプレビューアと、Yosemiteには互換性がなく、YosemiteではKindleプレビューアが正常に作動しておりません。
現在対応策を調査中ですので、詳細が分かり次第ご連絡させていただきます。
がちょーん。Javaのバージョンをごまかしてどーのこーの以前にYosemiteでは正しく動作しない、ということ。
Windowsがあるからそっちで作業してるけど…DELLのWINDOWSより、mac miniの方が格段に早いんだよなあ…とほほ。
KWLもKDPもちょっと停滞。
ちっ。でも、Ingressでlv9が見えてきたから良しとする、か。
[2015/01/03 00:23:23] 追記
正月2日にKDPサポートからYosemite対応についてメールが来て吃驚。
1. 以下のリンクより、Java SE 6 ランタイム(Java for OS X 2014-001)をダウンロードしてください。
https://support.apple.com/kb/DL1572
2. 以下のリンクより、X11をインストールしてください。
https://xquartz.macosforge.org.
※既にX11をインストール済みのお客様で、問題が解消されない場合は、一度X11をアンインストールし、再度X11のインストールをお試し下さい。再起動の後、Kindleプレビューアが正常に作動するかご確認ください。
ということで、
インストール済みだったJava SE 6のランタイムを改めてインストール。
インストール済みだったX11を改めてインストール。
念のためkindle previewerも改めてインストール。
結果。
Kindle Previewerのアイコンをダブルクリックしても起動しかけてすぐ終了する(今までと同じ)
コンソールで
export JAVA_HOME=`/usr/libexec/java_home -v 1.6`
とjavaのversionを1.6にすると以前と違って起動が若干早い。
DeviceメニューでE-Inkを選択してもエラーで落ちることはなくなった。フォントが馬鹿デカくなってしまう…。
(今さら気づいたんだけど、E-Inkの選択にPaperwhiteがなくなったんだな)
E-Inkにしてエラーで落ちてたのはJAVAではなくてX11の問題っぽいような気がする。
ダブルクリックで起動やPaper whiteについてリクエストして返事ももらった正月2日。ありがたいんだけど、まさに今スグ解決しなきゃいけない致命的な問題でもないし、三が日ぐらい休みましょう!
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」
コミティア108・第18回文学フリマ
昨日5月5日は、ビッグサイトでコミティア108、東京流通センターで第18回文学フリマが開催された。だらだらと当日の日記雑記。
どちらも「ゆりかもめ」「東京モノレール」と、わたしなど普段あまり乗ることのない乗り物で辿り着く日常とは隔離された場所。
「ゆりかもめ」はゆったり大きく広がる湾岸の景色を眺めながら、「東京モノレール」は異様な速度と震動でビルの間を縫って走る花屋敷的スリルを味わいながら。
ウチは第18回文学フリマにサークル参加。
なんだけど、旧知の漫画家さんからコミティアにいるので久しぶりに会いませんかとついったでDMが飛んできていたので、文学フリマは搬入を手伝って(荷物運びして)その後はスグにビッグサイトのコミティアに出かけた。
「流通センター駅」からモノレールで「天王洲アイル駅」下車、りんかい線「天王洲アイル駅」から「国際展示場駅」へ(今日時点、片道534円。所要時間は30分弱)
ねぐらなおさん(https://twitter.com/neguranao)のところに久しぶりに。
たしか3〜4年前のやっぱりティアで、ちらっとだけご挨拶したぐらいでべちゃくちゃしゃべったのはほんと久しぶり。彼には東京三世社時代にずいぶんお世話になった(漫画部門立ち上げ時のレギュラーラインナップ)
いろいろもろもろ厳しいエロ漫画の話や、Jコミでの配信や電子書籍の話などなど。
簡単じゃないという認識だけど、基本的にポジティブなひとで、次の展開もなんとかしなきゃという相変わらずのバイタリティ(体型はすっかり丸くなってたけど、わたしも髪も歯も抜けてるのでお互いさま、だな)
永山薫さん(https://twitter.com/Kaworu911)のところにも。
やっぱり3〜4年前のティア以来。
筑摩書房から『増補 エロマンガ・スタディーズ』が出たばかりで、もし置いてたら買おうと。
やはり相変わらずのエネルギッシュ。この世代は元気なひとが多いような気がする。
その後はいわゆる文芸島(創作文芸、小説同人誌のサークルが集まっている一画のこと)をうろついて、見知った顔を見かけてはひやかしたり、目当ての同人誌を購入したり。
文学フリマとバッティングしてるので双方気にしてるひとたちがいたけど、実際のところはどうだったんだろう。コミティアを歩いてみた限りひとも多くてかなり活気づいていたように見えたなあ。
kindleが始まった2012年暮れのコミケや13年早々のティアなどで「かんたんだからスグやりましょう!」などと煽って回ってたんだけど、その後いろいろ話を聞いたりすると。
その1。
「青空記法でEPUB3ファイルを作れる」〜「パソコンが苦手」まで幅がかなり広く
その2。
税金の手続き?なにそれ?
ということで、今は誰彼かまわず無責任に勧めることはやめた。
制作は誰かに頼むことも可能だけど、税金の手続きについては(代行業者に頼むにしても)自分でやるしかない(appleのアプリは日本で税金処理するのでこんな面倒はない。日本で商売するんだから、Amazonもgoogleも税金処理についてはappleを見ならってほしいもんだ。今回のコミティアでKDPについての講座に出くわしてビックリしたけど、制作の話じゃなくて、税金の手続きについては説明があったんだろうか)
声かけしたサークルさんには。
電子書籍のダウンロード数に期待はしないほうがいい。今はまだ、たぶんイベントでの瞬発力には敵わない。
とはいえ。
イベントで購入してくれたひとが、ほかのも読みたいと思ったときにスグに手に入れられるのは電子書籍の最大の強み。その機会を逃さないし、次のイベント売りにも繋がる(現に電子書籍でも読んでいて同人誌も読みたくて、というかたが前回の文学フリマでは何人かいらっしゃった)
広くいろんなチャンネルを使って地道に継続、ということ。効果はすぐに見えないだろうけど、やってさえいれば何かに繋がる。…と毎度のお話&布教活動。やるなら無償でお手伝いします!と。
コミケもティアも文学フリマも、目の前にこれだけのコンテンツがある。これらが電子書籍となって電子書籍のストアに並ぶようになると全体のボリュームが膨らむ。電子書籍が日常になる。
そうなればウチで並べてる本もどこかで見つけてもらえる可能性が1mmぐらいは増えるはず。
コミティアは漫画や小説、評論などばかりじゃなくて、アクセサリーやコミティアが主催のイベントや展示もあって、歩いていて目に飛び込んで来るものにいちいち驚きや発見があって楽しいイベント。飽きずに歩き回って気がついたら足がへろへろ。
その後、仲間内の文学フリマの打ち上げに合流。
文学フリマの方は3タイトルが完売と、こちらも活気があったようでやはりバッティングの影響はあまり感じられなかった、かも。
イベントまみれの楽しい一日でありました。
» ローカル環境で電子書籍を作る、Macアプリ・Windows版ツール 「かんたんEPUB3作成easy_epub」