ひまつぶし雑記帖

ひとくくりにしないでくれ

2013/7/29 [10:17:38] (月) 天気

クラスタというのか、ちょっと前はレイヤーとかセグメントとか言ってたような気がする。属性とかカテゴライズとかの話題は賑やかだ。昭和の昔から団塊の世代vsシラケ世代など世代でくくるのは定番だし、血液型や星座も同じようなもんだろう。

ブログでもtwitterなどのSNSでも、属性でくくって一般化・概念化して、事件やひとについての論考…というか、溢れかえるしたり顔の数々。

エロ本出版社の頃ずいぶん痛い目にあった。
宮崎事件というのがあった。テレビや新聞、雑誌が連日報道、編集部にアポもなく時間関係なく押しかけてくる(最近知った言葉でいうとメディアスクラムとかいうらしい)

ロリコンのひとくくりに敷衍され、本が出せなくなりほぼ1年干上がった。
どうしてこんな事件が起こったのか、なぜ彼はこんなことをしたのか、わからないと不安なので、理由をさがす。それはいいんだけど、彼個人の問題じゃなかったか。「ロリコン」というひとくくりでいいのか。

てなことで憤慨したものだ。
当時、マンガ家たちと、何か事件があるたびに「お願いですから、この犯人の部屋から、妙な雑誌、コミックスが出てきませんように」


属性でくくって遊ぶのは面白いので自分もネタでやるけど、危ないと思う。
群れ・村に不安なことがあって、理解できないと、ねつ造してでも原因を作って安心したいというのがあるらしい。原因としてひとくくりにされた側はたまったもんじゃない。

人間は群れ・村社会に生きるので、必ず何かに属することになる。この手のことは本屋さんにいって、「社会学」「民俗学」「文化人類学」などと書かれた棚の前にいって、適当に本を引っ張り出して読めば必ず書いてあること。


よく言われるように、ロバート・B・パーカーの小説はマッチョな俗物だと思う。

『約束の地』
一般論はやめてくれ。それが、女性全員の問題なのか、ある特定の女の問題であるのか、おれは知らない。ただ、おれにわかっているのは、それが、きみの悩みの種の一つであるかもしれない、ということだ。そうであれば、解決できる。なにかを知っている、ということと、なにかを感じてそのように行動する、つまり、そうと信じることとは、別問題なんだ

 

『レイチェル・ウォレスを捜せ』
「おまえたち、だと?」私が言った。「おれたち?おれは、おれとおまえのことについて話してるんだ。おれたちやおまえたちについて話そうとしているんじゃない」

 

個別の問題を、一般化・概念化せず、一対一で向き合うところが「マッチョ」で「かっちょええ」んだ。



[07/29 10:51:16]


↑現実に起こりうる。シャレになってないよなあ。

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最近ネタもなく

2013/7/28 [18:45:05] (日) 天気

去年秋から始まった一連の電子書籍制作ネタ事務手続きネタ、ストアネタなどわたしのところでは落ち着いた感じ。
(google play booksの管理ページ(個人出版でも使うページ)が7月中に劇的に使いやすくなるという噂を聞いたけど、その後音沙汰がない。どうなってんだろう)

小ネタばかり。
W8BENが受理されて課税(源泉徴収)が0%になっていたというのに、6月に30%課税された件は、何度もメールのやりとりしているけど、解決に時間がかかっていてすみません、ということで未解決。まだ時間がかかりそうで、気長に待つしかないな。

ウルティマオンライン(UO)が日本でオープンした当初Asukaサーバーで遊んでたんだけど、しょっちゅうサーバーダウンでプレイ時間が巻戻り。せっかく手に入れたアイテム、経験値がなくなって…「あなたの忍耐に感謝します」という素っ気ない画面を呆然と眺める。うおおおザッツアメリカ、というのを思い出した。

iOSデベロッパセンターがダウンしていた。一週間…豪快な落ち方だよなあ。
iTunes connectは年末年始の休みメンテも一週間近くとりやがる。いや、バカンスでお休みになられる。こいつもザッツアメリカな話だ。


EPUBを作成、kindlegenでmobiに変換して確認。というごくごく当たり前の作業。
・USB経由で、KindlePaperwhite、Fireの2台に流し込んで表示確認。
・kindlepreviewerで表示確認。
今までこの2パターンでやってたんだけど、クライアントからクレーム。ゴチックの表示指定なのにゴチックになってない、明朝じゃないか、何度言ったら直るんだどうなってんだ、と。
いや、スタイルシートで該当部分は何度見てもsans-serif(ゴチック)だし、ゴチックになっているのを確認してから先方に送っている。

結論:Send-to-kindleで送ったものを確認したところ、先方のいうとおり、ゴチックになってない。htmlやbodyにデフォルトのつもりで指定しておいたserif(明朝)がすべての要素に上書きされている、っぽい。

USB経由、kindlepreviewerと、Send-to-kindleでは解釈が違っていた、というオチ。
って、これにiOSも絡むんで、事前の検証はひたすら徒労感たっぷりの手間仕事だ。

さらに。
EPUBcheckでエラーも警告もなくValidでもストアごとのレギュレーションが違っていて、kindleだと問題なかったものが(mobiに変換する時によきにはからってるんだと思う)、ibooksだと通らずエラーになったりするケースも。
(引っかかりやすかったのが画像のサイズで、縦横かけて20万を超える大きさのものはibooksでは弾かれてしまう)


て、もう7月も終わりか。
この週末はもう8月。地元の夏祭り納涼祭り。わたしはことし順番で当番の班長なので、コキ使われることになっている。とほほ。

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結論はないまま現時点の整理

2013/7/21 [18:13:39] (日) 天気

スクリプト記事、ノウハウ系の記事や市場についての記事と同じぐらいアクセスされるのが電子書籍のプロモーションというか売り方系の記事。そこには、無料キャンペーンどうなの?バーゲン価格にするとどうなの?という記事なども。

今、わたしがウチの電子書籍の値段を決めているのは、基本的に今年冒頭に書いた記事どおり。
『KDPの価格設定、バーゲン?』  2013/1/31

この時と状況が変わったのはiBookstoreやgoogle play books がオープンして「無料で本を公開できる場所が開かれた」ということ。kindleの場合、有料販売しかできなくて、キャンペーンとして「有料販売している本」を期間限定で無料にできるだけ。

ある時期有料のものが、別の時期にキャンペーンで無料というは、わたしは読者に対して(すでに買ってくれた読者に対して)説明するのが難しいと感じている。

なので、作者や作風、作品傾向などを知ってもらう目的のための作品は最初からそのために用意する。無料本は最初から最後まで無料のまま。という方がスッキリ分かりやすいと思う。

例えばこれが該当→  『日野裕太郎掌編をEPUB3で無料配布』

集客力としてkindleが断トツだからkindleで無料本をやりたいと思うけど、上記したようにうまく説明ができない。iBookstoreやgoogle play booksはストアとして集客できてない。でも、場所は確保できるんだから、後はお前が・おれがガンバレ、だ。kindleの集客力は欲しい、だからといって、自分ではうまく説明できないことをやるのは(大げさだけど)自分ルール破りな感じがして「イヤ」だ。

電子書籍中心の版元は、AppStoreのやり口をそのまま電子書籍でやっているところもある。
最初、意図的に高い定価をつけておいて段階的に下げている。定価がさがるたびに、バーゲン情報を漁っているサイトのアンテナにひっかかって露出が増える。
これはこれでひとつの戦術だろうし、こういうやりかたもあっていいんだろう。

でも。本でこれはどうもしっくりこない、というか、やっぱり読者に対してうまく説明ができない。

ハードカバーがあって文庫があって、古本があって値段が全部違うじゃないかという話もあるけど、本は実体のあるモノだ。形態が違う・劣化度から値段の違いは説明ができる。図書館は別。モノとしての本を所有することにはならないので値段うんぬんじゃないということで説明できるはず。

電子書籍はデータだ。いつまでたっても同じシロモノ。何を根拠に値段を変動させるのか、わたしには説明できない。

それって売り手の都合だけじゃん。と思ってしまう。

ゲームやビデオは新作から始まって、値段が下がって行くよね、という話もある。たしかにその通りで、もしかすると今後電子書籍もそうなっていく、かもしれない。新刊から時間がたったので=鮮度も落ちたので、値段を下げて並べるかというパターン。

ベストセラー本なら鮮度も重要で、もう届く人には届いたし、次のレイヤーに届ける為に値段を下げるかという戦術も重要だろう。そのために、新刊の時に広告宣伝、大々的にプロモーションをかけるマスな世界。
でも、わたしの出しているような同人即売会レベルの露出、部数の個人出版本。はたして鮮度はそんなに重要なことか?それよりもウチの本を買って、後で安くなったり高くなってるのをみてモヤモヤと不信感を持たれるよりは、たとえやせ我慢でも一度つけた値段は動かさない方がその後に繋がるように思う。

売る側の都合で読者に不信感をもたれたら終了だと思っていて、そのために値段はいじらない。

というのが現時点での整理。正しいかどうか・売れるかどうかは別の話(念のため)


[07/21 18:35:25] 追記
上記は、イベントなどで展開されているほかの方々を否定するものではないです。わたしのところの考え方ということで。

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Amazon kindleポイント還元

2013/7/20 [09:57:16] (土) 天気

昨日19日からAmazon kindleストアの電子書籍がほぼ全部30%ポイント還元対象となった。楽天koboが一周年ということで30%OFFセールをこの19日(金)から始めたのでその対抗策…というか潰しにきたといったところかな。足をとめての殴り合いは、Amazonの圧勝だろうなあ。

KDP本もポイント対象だからちょっとびっくり。

KDPには2種類の条件設定があって、KDPセレクトというロイヤリティ70%(著者取り分が70%)がある。これも30%ポイント還元対象となっているのだ。ポイントで30%還元して著者に70%支払って、えーっと、ストア側の取り分はどこに。

版元の本も同様。

KDPではなく、取次ぎ経由でもたしかAmazon側の取り分は30%前後(力関係で変動する?)だったはずで、えーっと、ストア側の取り分はどこに。

という熾烈な消耗戦。野次馬としては面白いなあ。
楽天はアレだし頑張れとは言いにくいけど、政治にしろ経済にしろ世の中すべて、独占寡占はよろしくない状態なので、小競り合いがしょっちゅうあるのは健全。

このポイント対象にウチで出しているKDP本も含まれるのがありがたい。
対象は今日時点で出している日野裕太郎の10作品すべて→ http://t2aki.doncha.net/?cat=5

電子書籍の値段設定について、以前書いたので繰り返しになるけど

『KDPの価格設定、バーゲン?』  2013/1/31
やはり、値段を上下させるのは一度買ってくれた人に申し訳が立たない。電子書籍は原価頑張ったので還元します!なんてことのない種類のものだ。
売る側にも買う側にも、値段が上下することに納得感が薄い。


ということで、値段をウチが積極的に上下させる、いじるようなことをするつもりはない。Amazon が勝手にポイントをつけてくれる分には申し開きができる。ような気がする。

さらに、電子書籍購入でポイントがつくということで、「電子書籍?ナニソレ?」というひとにも「電子書籍」が刷り込まれるかもしれない。そいつもかなりありがたい。

結論:今回のことすべては楽天koboのおかげである。頑張らなくていいから頑張ってね、という微妙な応援しますよ!

ということで、信頼と安心のdoncha.netがお届け。
ファンタジー、ホラー、ジュブナイルなどいろんなジャンルでしっかりとした世界観を構築、キャラの等身大目線が納得の日野裕太郎作品をこの機会にぜひ!

日野裕太郎の作品レビューはこちら

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ヨタ話:電子書籍への距離

2013/7/13 [09:14:15] (土) 天気

ちらっと聞いた電子書籍がらみのネタ・噂話ふたつ。

電子書籍関連のセミナー。わたしは行ったことがないので、行ったひとから聞いた話。「印刷関係のひとが多いですよ」「版元はあまり見かけないですねえ」とのこと。

電子書籍制作については、オフセットでいくのか、グラビアなのか、組版どうすんの、などなど印刷関係のひとの方がリテラシー(知見、知識、経験)が高くて、次の電子書籍に対する取り組みも積極的なんだろうなあ、と思う。


一ツ橋系の子会社にいる知り合いから、久しぶりに連絡があって、漫画のオーサリングができる個人でも会社でも教えてほしい、と。どうやら取引先から打診があったらしい。え?自分のところで受ければいいじゃん、と話してたら会社は電子書籍はやらないと言ってるらしく。頭が固くてまいっちゃいます、とのこと。

ただ、本人も「オーサリング」というのが何のことかわかってないらしく、ガラケーで見るようなものとスマホで見るようなものだと形式が違うし形式によって対応や予算が違うということを説明。クエスチョンマークだらけで確認してみます、と(わたしも、ネットでも公開できてケータイで配信できて、と言われても何のことやら、雲をつかむような話でよくわからなかった)

EPUBでKindleだ、iBookstoreだ、とセミナーや勉強会が自分観測範囲では目につくんだけど、昔ながら、相変わらずのところは相変わらずで、というお話でございました。

でも、版元も積極的なところはあると聞くし、温度差がかなりありそう…足並みそろえる必要はないけど、とっとと対応しておいた方がいいよなあ。

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電子書籍市場本番開始か

2013/7/10 [09:39:54] (水) 天気

Amazon Kindleストアで4月以降、電子書籍オリジナル本(ボーンデジタルというらしい)の売上が落ちているらしい。複数から聞こえてきたのでまるっきりデマでもないと思う。

モノ好き(アーリーアダプタというらしい)に端末が行き渡って、彼らが読みそうなものはもう読んでしまったから、なんてことも考えられるかも知れないけど、一番の影響は、「大手版元がベストセラー本など紙書籍の資産を投入して揃ってきたから」と言われている。

実際Kindleストアなどで売上も好調という話で。ストアを見ると、「進撃の巨人」がずらーっとランキングをしめるだけじゃなくて、横山秀夫や伊坂幸太郎などの小説もランクインで目立つところ、平台面陳状態(司馬遼太郎も参戦してくるし、これに宮部みゆき、東野圭吾も入ってくれれば、街の本屋さんそのままの状況になるな)

電子書籍で売れて紙書籍もまた売れるということに。

今さらココにテキトーなことを書くまでもなく。
電子書籍は紙書籍市場を食うのではなくて、読者を新規獲得し、従来の読者にもう1冊2冊読む本を増やしていて、本・読書を取り巻く環境全体を大きくする可能性があると指摘されている。

第一次黒船騒動の2010年頃、この雑記帖で。

作家のブランディングやPR、保護、作品作りのサポートを考えると、出版社はなくなることはないし、玉石混淆で作品があふれてくればくるほど出版社ブランドは強くなる。


こんなこと書いてたけど、これが今はじまった、ということじゃなかろうか。

いわばこれからが本番その2、やっと次のステージになったのか。
従来の自転車操業型とはまったく違って、電子書籍は実売で商売。併わせて展開できればそれに越したことはなくて、いつか遠い将来電子書籍が中心となる頃には版元の儲けどころ、収益の形もハッキリして安定する、かな。

健全な発展・進化形態になりつつあると思う。

となると、割を食うのが無名の個人作家、個人出版、中小零細出版。とかいう話になるかもしれないけど。今の紙書籍だと部数が取れずに本が出せない、出せたとしても即返本対象だったりするわけで、少なくとも電子書籍に関しては、形にすることができる・店頭に、人前に並べることができる。
こんな美味しい話はないと思うか、やっぱりダメじゃんと思うか。

いろんな意味で本当に始まったんだなあ、としみじみ。

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